岡田尊司のレビュー一覧
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なるほど。
いわゆる発達障害と言われるような症状は、遺伝子と育成環境の双方がその発生に関わってるよ、という話。
特に最近は遺伝要因説が主流になってるので、育成環境が与える影響を忘れないでおこう、という話。 -
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現実の行動というものは、容易に報酬が与えられるわけではない。仕事や勉強、スポーツなどによって得られる報酬は、努力に比例するとは限らない。頑張っても、逆に本人のプライドを傷つけ、落胆させるような場合もある。
あらゆる依存症は、大した努力もなしに、報酬を味わえるという性質をもっている。その報酬は、目先の報酬に過ぎず、長い目で見れば、損失になるのだが、短期的には、大した労力もなく歓びや興奮、開放感や快感をもたらす。アルコールや覚醒剤にしろ、パチンコやゲームにしろ、それを摂取するだけで、あるいはプレイするだけで、いとも簡単に興奮や歓喜を味わえる。そこに、依存症という病気の付け入るスキがある。(p.42 -
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非現実的な妄想をしたり、人目を惹きつけるための特異な行動をしたり、あるいは人を過度に避けるような人たちについて、そのタイプや原因、治療法などについて書かれたもの。
人格障害というと精神科に通わないといけないような特定の人たちのことだけをいう、ということではなく、社会全体が人格障害的な傾向を生みやすい装置として機能してしまっており、身近にもこういう人がいるかもしれないし、もしかするとおれにもこういう傾向があるのではないか、とか思ってしまう。
特に印象的だった部分は、「回避性人格障害」で説明されている「最近の若者全般に広がっている回避傾向」(pp.100-1の部分で、「新しいことに取り組むこと -
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「第7章 職場で起きやすい適応障害」。毎日、職場で起きている現実が、見られているのではと思うくらい正確に描かれている。一行一行まったくそのとおり。思い当たることばかりで激しく身につまされる。世の中で悩んでいるのは自分一人ではないのだと勇気づけられた。心がポッキリ折れる前の処方箋もしっかり書かれている。期待値を下げる、思考の切り替え、もっと自由に生きる、見切りをつける・・・・・・丁寧詳細まことに具体的。凄く元気をもらえた。燃えに萌えて仕事に臨もうという気にさせられた。第8章の家庭生活での適応障害も非常に参考になる。ストレスや適応を左右する様々な要因とそのメカニズムの解析がわかりやすい。ストレスチ
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ネタバレ職場にアスペルガー症候群の方がいます。言われなければ分からないし、こだわりが強い人、人の気持ちが分からない人、ぐらいで済ましてしまいそうな感じです。
そういう障害だから仕方ないんだと頭では分かっていても、一見普通の人と変わらないので、どうしてもムカついてしまったり、どう接していいか分からなくなることが多々あります。もっと上手く関わっていくにはどうしたらいいかと思い、読むことにしました。
程度や症状にもいろいろあるんですね。アスペルガーの中でも正反対の特徴もあるようで、一概にこういう症状だとは言えない感じ。診断するのがとても難しそうな障害だなと思いました。
接し方や対処の仕方については、教 -
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岡田尊司の著書には、独特の父親のような雰囲気がある。どっしりと落ち着き、ポイントをゆっくり、何度も優しく語りかけるような。事例が挿話風で、引用が歴史上の人物だからだろうか。兎に角、分かりやすく、しかも、読者に正しい倫理観で語りかけてくる。だから、彼の著書を面白いと思う。反面、刺激に乏しく、展開が遅いと感じる。
母親と子供の愛着プロセス。幼少期に愛着が育まれず、オシキトシンの働きが弱くなれば、不安が強く、対人関係に支障が出る。しかし、一方で感情の昇華を見せ、芸術家になるような人物もいる。精神障害の由縁の大部分は、母親との関係性に由来する。これを、母という病と名付けた。
どういう形であれ、傷つ -
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ネタバレ「境界性パーソナリティー障害」と聞くとなんのことかよくわからないけれど、「激しい性格」「躁鬱がはげしい性格」…など、「性格」と捉えられていたものが、性格ではなく適切な治療を受ける必要がある「病気」として捉えたもの。
「最大の特徴ある症状としては、変動が激しいということ。気分、対人関係、自己のアイデンティティの面でも、短い間に揺れ動き、別人のように状態や方向性がかわってしまう。しまも、まったく正反対の方向に、両極端に揺れ動くのが特徴である。」
思春期、二十代前半など特に恋愛期において発症するケースが多い。
今は低年齢化も進み、その方が症状が深刻。
身近にそういう人がいたら、症状を理解したり、