岡田尊司のレビュー一覧

  • インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで

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    賛否両論あるテーマだと思うが、少なくともスマホ、インターネット、ゲームにはギャンブル、買い物と同様に行動の依存性があることは事実だと思う。依存して人生の時間をゲームに費やすのも、依存性を認識して適度に付き合うかも本人の決断次第かと思う。耽溺状態となり病的なレベルで依存してしまった人には専門の治療も必要だろう。少なくとも自分や家族には、このような依存症にはなりたくないし、なってほしくない。本書はそのような捉え方をすれば十分価値ある提言をしてくれたと思う。

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    2020年07月19日
  • 愛着障害の克服~「愛着アプローチ」で、人は変われる~

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    生きていく土台である幼少期の安全基地が運悪く不安定だったとしても、これを克服する方法はある。あなたがあなた自身を一番大切にする、身近な人の安全基地になろうと努める、紙に書き出す、子どもを育てる、ペットを飼う、仕事や趣味に没頭する、などが挙げられる。

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    2020年06月23日
  • 境界性パーソナリティ障害

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    精神科で働いてて、関わりにくいと思った患者はたいてい境界性パーソナリティ障害の方だ。
    「症状」だと分かっていながら、返ってくる発言や行動が「めんどうな性格」のように感じてしまいやすい。
    本書では、症状として具体的な特徴が示され、関わり方の良い例も示されている。
    時間をかけて再読しながら実践に活かしていきたい。

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    2020年05月24日
  • カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら

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    主に夫婦の例。アスペルガーとそうでない人は180度違ったりするので、草食動物なんかがいるように、そういう性質の生き物だと思うのが良いらしい。漱石の妻もカサンドラだったが、精神科医の診察結果を聞いてから献身的に夫を支えたらしい。人間関係が苦しい理由が分かるだけでも救われるんだな。。夫と離婚する場合についてまで書かれていた。子を面会させるだけでも嫌で宿泊なんてとんでもないと思っても子供にとっては大切な経験になるかもしれない、別れた夫でも子供にとってはたった一人の父親だから悪口を聞かされるのは辛い、精神にも良くないか悪口は言わないほうが良い、等。基本、うまく夫婦生活を続けるための話が載っている。

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    2020年05月07日
  • 父という病

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    この本で書かれている父親は、どちらかというと存在が薄い父親(「父親の不在」)という観点で書かれていることもあり(私の知る範囲の「父親」は、存在感バリバリな人ばかりなので)、私にとっては正直なところあまり参考にはなりませんでした。
    ただ、P52に「自己愛の強い父親は、自己愛の強いあらゆる人と同じく、優れたものや美しいものを好み、劣ったものや欠点を嫌う。わが子であろうと、優れた子どもを愛するが、劣った子どもや失敗した子どもには無関心だ。憎み、忌み、嫌うこともある。」とあって、身近に接した機能不全家族も正にこのパターンでした。
    ただ、P306のあたりを読むと、父親の不在や拒否は、母親の不在や拒否より

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    2020年04月15日
  • パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか

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    パーソナリティー障害がとてもわかりやすく解説されている本。
    部下との接し方について考えていたが、この本のおかげで、良質なコミュニケーションをとることができるようになった。

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    2020年04月12日
  • 話を聞きたがらない夫 悩みを聞いてほしい妻 精神科医が教えるコミュニケーションのコツ

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    コレ まさに 私と夫だわ 笑

    おかげさまでとても参考になりました。

    この本の主人公、よう子にめっちゃ共感。気持ちわかるー!と何度もなりましたが、こっちがこう思って行動してる時、夫や側から見るとこんな感じに思われてるねんなと、とても勉強になりました笑

    可愛いイラストに漫画、わかりやすい解説など、読みやすかったです◎

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    2020年04月05日
  • 過敏で傷つきやすい人たち

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    話題のHSPについて扱った本。著者が精神科医のため、精神論やスピリチュアルに寄ることなく、神経学や統計的見地に基づいて過敏性について語ってくれているため、読みやすさはやや損なわれるものの、説得力が大きい。
    特に本書の後半では過敏性に対する対応策について語られており、過敏性について前向きに向き合えるようになっている。
    この対応策は臨床上、過敏性が主たる問題でない人でも役に立つものばかりでその部分だけでも読む価値がある。

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    2020年04月05日
  • パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか

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    この手の分野では必ず紹介されるほど、長く読まれてきた名著である。

    職場を見渡しても、「あぁ、この人は…」というのは容易にみつかるものであるが、(特に自己愛性や反社会性の人に対し)正しい接し方がわからず、非常に困っていた。

    この問題について、パーソナリティ障害をさらにタイプ別に分け、その付き合い方について指向されており、ノウハウとして非常に役立つものである。

    ただ、すこし学術的、分析的なところもあり、実践としてはあわせて「べビー社員―職場をイライラさせる幼稚な人の深層心理」や「プライドが高くて迷惑な人」なども合わせて読むと効果的かと思う。

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    2020年03月28日
  • 過敏で傷つきやすい人たち

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    過敏さの区分と状態について確認できる。
    解決するのは一筋縄ではいかない。愛着基地を確保したうえで、自身が変化していくための日々の積み重ね、実行が望まれる。

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    2020年03月28日
  • ネオサピエンス 回避型人類の登場

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    一つの桎梏から逃れれば、次の桎梏に捕らえられる、ということなのだろうか。

    例えば戦前の大家族、もちろん良い面も語られる一方で、その中で生きていく息苦しさはさぞや大変だったろうと想像する。
    結婚した頃(今から四半世紀前)すでに「昔は姑に仕える、と言われたのよ、」と上の世代の女性たちから多少のやっかみを込めた感じで言われたものだった。あなた達はいいわね、と。
    2020、家族の結びつきはその頃より更に希薄になり、お年寄りを介護施設や老人ホームにお願いすることに余り気持ちの負担も感じないで済むようになった。

    世の中が人を作り、人が世の中を作る、その循環はとどまることがない。私達は、この大きなうねり

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    2020年03月27日
  • 死に至る病~あなたを蝕む愛着障害の脅威~

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     うつや発達障害など、近年増えてきた事例の原因ではないかとされる「愛着障害」の仕組みや症状などを例を交えて説明している。
     「親の愛がないと発達障害になる」のような非科学的な説明ではなく、オキシトシンというホルモンの働きによるものだと、わかりやすく伝えている。
     詳しい治療法は載っていないため、治療法については別の本が必要だろう。
     人を幸福にするためには3つの生物学的な作用があり、一つは満腹になったり、性的な興奮時に分泌されるエンドルフィン、二つ目は困難な目的を達成したときに出るドーパミン、三つ目は愛する者(人間やペットでもいいらしい)と触れ合う時にでるオキシトシン。愛着障害になるとオキシト

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    2020年03月24日
  • マンガでわかる 愛着障害~自分を知り、幸せになるためのレッスン~

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    大学で保育について学ぶ学科に所属して愛着のことを学んでいたため、気になり読みました。
    私はパートナーに依存しやすく、相手の表情に非常に敏感なため、この本に出てくる女の子の莎菜ちゃんと同じ『不安型』タイプやと思っていました。ですが、巻末についている診断テストをした結果、まさかの『恐れ・回避型』でした。『不安型』と『回避型』の面の両方ともあるなと思いながら読み進めてはいましたが、てっきり『不安型』だろうと思っていたので驚きました。
    この本には、自分の愛着スタイルを知るための診断テストがついていたり、マンガと文章の両方での説明があるためわかりやすかったりと、良い点が多く見られました。
    しかし、私のよ

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    2020年03月16日
  • 死に至る病~あなたを蝕む愛着障害の脅威~

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    新しい知見もデータとともに盛り込まれており、習ったことを書き換えていく必要性を感じる。もちろん、賛否両論あるだろうし、まだまだ教科書的な内容にまで反映されるのかは不明。でも、この視点を持って関わることは大事だと思う。

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    2020年03月14日
  • ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術

    購入済み

    適応障害

    この本を読みまして、非常に勉強になりました。
    内容は専門的で、少し難しいところもありますが、非常に良い本だと思いました。
    色々なタイプに合わせて分析をしており、タイプ別に自分にあった対処法がありました。
    これからこの本を活かして、治療に望みたいと思います。

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    2020年03月14日
  • ネオサピエンス 回避型人類の登場

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    自称「24時間喜怒哀楽人間」の私です。つまり共感型。

    子どもの頃から人が好きで、友達が好きで、ワイワイ騒ぐのが大好きな私は、「回避型人類」とは対極です。


    近い将来、回避型人類が世にはびこるという。

    ビジネス界では、回避型が共感型より優位に立つようになってきたという。確かに効率的で、生産性が高いかもしれません。

    リビングに家族全員が揃っていても、銘々にスマホやタブレットの中の世界に没頭している、そんな現代は、確かに回避型人類が増殖中と言えるでしょう。

    キレる人が暴走してしまうニュースが絶えないのも、もはや回避型人類が広まっている証左かもしれません。

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    2020年03月10日
  • ネオサピエンス 回避型人類の登場

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    最初の部分は自閉症やアスペルガー症候群など良くは知らない病気のことがポンポン出てくるので読むのを諦めようか迷った。しかし読み進むうちに動機が理解しづらい大量殺人や子殺しなど自分も知っている、異常な犯罪も本書の説明から一つずつ納得できた。回避型人類が増えて行き着くところがスウェーデンのようになってしまうのでは税金をいくら納めても浮かばれない。是非を論ずることは難しいが、マスコミも社会現象に表層的なコメントをバカの一つ覚えで繰り返すのではなくこう言う著書を取り上げ問題提起して欲しいものである。

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    2020年02月25日
  • 境界性パーソナリティ障害

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    ネタバレ

    『親のイマーゴ』が強すぎる。
    親のイマーゴとは?
    親を神のように絶対視して、対象に投影された自己愛。

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    2020年02月25日
  • ネオサピエンス 回避型人類の登場

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    他者との情緒的な関わりに喜びも感心も持たない人類のことをネオ・サピエンス=回避型人類と呼び、回避型が2000年代以降急増して近未来には共感型人類(相手との関係性を重視する人類)がマイナーとなり、回避型がメジャーになる社会が訪れるとの仮説を唱えた著作。

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    2020年02月20日
  • パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか

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    同著者の『ササっとわかるパーソナリティ障害』からより理解を深めたい方におすすめの一冊。各パーソナリティ障害の特徴と背景、接し方、克服のポイントについてまとめられている。
    パーソナリティ障害の根底には自己愛の問題がある。その生きづらさを補う防衛のために偏った認知行動スタイルがパーソナリティ障害である。それが個人により様々な形で現れるため、10種類も細分化されているが、どのタイプも急激なストレスなどにより自己愛の防衛が崩れたら境界性パーソナリティ障害の様相を帯びる。
    他の方も指摘されている通り、この本は全タイプの総論のようなものなので、特に重要な(と言ったら語弊があるが)境界性や自己愛性については

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    2020年02月19日