岡田尊司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
●久しぶりに読み応えのある一冊に出会えた。
●普通の人間でも陥りがちな異常心理について、具体的ケースを交えながらサクサク解説してくれるので、
非常に面白い。
●やはり、幼少時の愛に囲まれた、常に主役になれるような成育環境が一番大事なのだと思う。結局は様々な原因は幼少時にあるもんなあ…なんだか親の凄さというか、有り難さを知ったよね。自分が普通だと思っていたことはわりとレアなケースだったという…
●これからの時代、特にSNSが悪い方向に進化しているような時代は、もっと異常心理の増大に拍車がかかる気がするんだよね…見なくてもいい、交わるべきではない世界が交差してしまう難儀な世界
●ほんとに他人事じゃ -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分らしくありたいという気持ちと集団に所属してうまくやりたいという気持ちと、
その狭間で摩擦が大きくなるのが適応障害だということがわかった。
偏った認知が摩擦を生む原因になったりするので、そういった認知を修正し訓練しながら自我の強度を高めていくことが必要そうだ。
コロナ禍で人と会わず孤立した生活をしていると、自分の認知が歪んでくるような気もしているので、社会的な人とのつながりを大切に、周りの人たちに認知の修正を手伝ってもらいながら、たくさん本を読んで、心を大切にして生活していきたいと思う。
この本にも書いてあるように、環境になじむことが第一ではなく、見切りをつけて向いてないことは止めて新 -
Posted by ブクログ
うつ病や双極性障害を含む気分障害全般について、症状のメカニズムや治療薬といった専門的知識まで踏み込みながら解説されている
生得的なうつ病の罹患しやすさは
◎セロトニントランスポーターを作る能力
◎ストレスに対する過敏性
に対する遺伝子が関与してるそう
うつの分類が複雑すぎて、改めて精神科ってすごいなって思った
原因でなく症状から診断する病気って精神疾患と風邪くらいなのかな
原因で分類しないの言われてみたら不思議だ(メカニズムが解明されたら変わるのかな)
✏気分変調症は、全人口の生涯有病率が約3-4%という頻度の高い疾患であり、その4割は、罹病期間が10年以上の長期にわたる。女性の頻度は -
Posted by ブクログ
ネタバレ発達障害と比較しながら、愛着障害についてまとめられている。障害の遺伝率や愛着スタイルの臨界期など具体的な数値とともに載せられており、分かりやすい。親と教師の子どもに対する関わり方について、大切にすべきことは共通する部分が多いと感じた。
・発達障害が短期間に増えている理由は、定義の拡張+環境変化によるもの。
・双生児研究による遺伝率
自閉症9割 スペクトラム7〜8割 IQ7割弱
読字2〜5割強(飲酒や喫煙でリスク1.6倍増)
ADHD6〜7割 *体重の遺伝率も同様
愛着障害2.5割程度
・親のうつ→2次的に愛着障害につながる。
・愛着の臨界期は1歳半頃
・1歳未満で預ける→愛着や発達面で影響大