岡田尊司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
宗教や捕虜に対するマコ(略)えげつない。善意でも、例えばうつ病患者の脳に幾度も通電(激痛なので強制的に眠らせつつ)し記憶を失わせ、良い思考法を強制する治療もあった。マコされてみたいが意思の強い者を取り込むまでの工程がなんせえげつないから無理そう…断定しないで仄めかす&ABどちらを選んでも同じ方向になる選択肢を提示する、くらいは実用したい。マコは良い方向に導く為にも使える、脳をビジーにすると主体性がなくなる(子の教育に言及)、孤立&情報に溺れる現代人に自らの運命を選ぶ主体性はあるのかという問いにハッとした。
ほか。私は幼少期に与えられないものが多かったせいで、常にハングリーな人間になってしまったのかなと思ったりもした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・リフレクティブリスニング
おうむ返し、~ということですね?と言い換えたり、要約する、どういうことですか?どんな気持ちでしたか?とより詳しく話してもらう、もしかして~ではありませんか?と推測を話す
・オープンクエスチョン
・肯定的に反応する
・スケーリングクエスチョン
今、0~100でどの程度ですか?
・中立的な立場にたつ。
どちらかに誘導しようとすると、逆に振れることも。
・メリット、デメリットについて型ってもらう。
・人生で大切にしていること、嫌いなことについて型ってもらう。
・なりたい自分と現実の今の自分とのギャップに自ら気づいてもらう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ愛着→人と人との絆の土台となる生物学的な仕組み。オキシトシンや内分泌系、脳の前頭前夜、へんとうたいが関わる。幼い頃の養育者との関係で育まれるが、その後の環境や練習でパターンが変わることもある。
・安定型
・回避型
・両価型(不安型)
・恐れ回避型
・未解決型
不安型を、安定型にするには
・振り返り力を高めて、自分や相手を客観的に見る
・自律、過剰反応のコントロール
・ありのままを肯定的に受け止める
・愛着関係で自分の身に起きたことを整理し、自分なりの理解納得を得る。
認知の歪み、二分法的認知の是正
よいところ探しエクササイズ
視点をかえてものごとをとらえ直すエクササイズ -
Posted by ブクログ
借りたもの。
夫婦間のコミュニケーションにおける障害の原因が生育環境に由来する“考え方のクセ”から起こっていることを提唱した一冊。
タイトルが以前流行った“男女(脳)あるある”な本のようで、本質はそうではないという切り口が斬新だった。
同著者が提唱する「愛着障害」に関する本を何冊か読んでいる。内容はそれとほぼ同じ。ただし、コミックになって読みやすいこと、マンガの絵の綺麗さ、可愛らしさで、家族間(親子、夫婦共に)のコミュニケーション不和の不愉快さが緩和される。
コミックは「不安型」と「回避型」に分類される夫婦のケースで進んでゆく。
それらを見ていると、生きづらさ、それに起因する後天的な精神疾患の根本には、機能不全家族――これはアルコール依存症や精神疾患が先行しているものではない――が原因だとつくづく思う。
例として紹介されていた『生きづらい3人のお母さん』に共感してしまう……
私の母は、この例でいう「回避型」に近く、私自身もそうだと思った。
親子間で引き継がれてしまうことを痛感する……
以前の同著者の本では「愛着“障害”」という表記だったものが「愛着“スタイル”」となっていた。障害という言葉のイメージから誤解を招きかねなかったためだろう。
しかし、こうしたスタイルが問題のある方向に進むと、境界性パーソナリティ障害など、深刻な事態になってしまうことを示唆。
克服のためには、やはり「安全基地」を自分で作らなければならない。
以前の本を読んでいて、私は自力でするのは困難だと思った。しかし、今回は「身近な他者の必要性」を明記している。そしてその人に依存するだけではなく、自分自身もマインドフルネスなどを活かして「安全基地」を作ることを提唱していた。
(安全基地を築くために他者は必要だけど、その人のコミュニケーション能力がカウンセラー並みとは限らないから、やっぱりリスクを感じる……)
このコミックの主人公・よう子は、冒頭から「私はいい母親」を演じていので、子供にも躾ではなく「おしつけ」をしているので、当初、気分が悪くなる……『毒親』とはこうして醸成されるのかも知れない、と思ってしまった。
愛着スタイルは様々あれど、それらは結局、「子供を見ていない親」だった。
精神的なネグレクト。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【読んだきっかけ】
たまたまフォローしていた人に教えていただいて。
【感想】
人生ずっと暗闇のなかを歩いているような、どうにもできない「生きづらさ」を感じていた私にとって、この本との出会いは人生の転機になりました。
境界性パーソナリティについての解説がされているのですが、尋常じゃなく当てはまる。「自分のしんどさ、生きづらさの原因がちゃんと存在するんだ」ということを知ってから、本当に生きやすくなりました。
生まれてきてからずーっと「死」について考えていて、「死にたい」「消えてしまいたい」と言うこともあったし、「生」に対するこだわりがまったくなかった。自分という存在を否定し続けてきたし、自傷をして生きていてもいいんだと安心感を得ることもありました。
でも、この本を読んでから「死」について考えることがかなり減りました。ふつうの人は延々と「死にたい」って思ったりしないんだな。なんだこれめっちゃ楽。って、ようやく生きることへの安心を感じられたように思います。
この本の存在を知ったのはたまたまだったのですが、ご縁があって知ることができて心からありがたく思ってます。「もっと、もっと早く知りたかった」というのも本音ですが、「人生、もう限界だ」と強く感じ始めていたタイミングで知れたのはなにかの縁なのかな、と思ったり。
原因がよく分からないけれど「生きづらさ」を抱えている方、(特に小さいころの)両親との関係がふつうじゃなかったなと感じる方、両親からの扱いがおかしかったと感じる方(暴力、ネグレクト、離婚、過保護なども)、ぜひ読んでほしいなと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【239冊目】自分が危ういと思い、読んだ本。結果として、すごく視界がクリアになった。自分自身と付き合っていく上で、また、ストレスを感じている友人や同僚と向き合い、上司として人事マネジメントをする上でも、読んでおいて良かった。
適応障害になった友人が以前、「人事管理してる人が、うつと適応障害の違いも分からないくせに、とりあえず自分をメンタルクリニックに送っておけば良いという雑な扱いをしてくる」といっていた言葉がすごく印象に残っている。自分がその縁に立ってみて、やっと学ぶことが出来て本当に良かった。
「あなたは悪くない」みたいに一方的に甘やかすような内容だったら嫌だなと思っていたのだけど、そこはさすがに精神科医の方が書いた本だけあって、そこらへんに置いてあるヒーリング系甘やかすだけ本とは違った。
基本的にはストレスへの対処は負荷、対処、支えの三要素で決まるとのこと。(p54)パーソナリティタイプ別の対処方法や、読者の適応力を測るような章もある。
ただ、ぼくが印象に残ったのは、「安全基地を持つこと」「プライドや自分が大切にしていることを否定されないこと」「共感や応答してもらうこと」の大切さを繰り返し強調されていること。うん、これは覚えとこ。
最後の最後に、ご自身のクリニックでの経験を振り返って筆者の岡田先生が「人が生きることの切なさ、不可思議さ、そして素晴らしさを、改めて思わない日はない」と書いてるのを読んで、自分まで肯定されたような感じがし、心地よかった。 -
Posted by ブクログ
アスペルガーだけに限らず、回避型愛着スタイルのパートナーを持つと、陥ってしまうカサンドラ症候群という状態。
夫がアスペルガーか、回避型愛着スタイルなのではないかと疑っています。
どちらの傾向も持っているのですが、どちらかといえば回避型愛着スタイルかな……
問題なく一緒に過ごせる時もありますが、大部分、穏やかには過ごせません。とても疲れます。
離婚という選択肢もありますが、うまく一緒に暮らしていけるなら、その方がいいので、この本がその一助になればと思い。
読んだからといって解決することでもないですが、何も知識がないまま、相手にイライラするよりは、イライラの背景などが理解できて少し気持ちも落ち着いたように思います。
どちらか一方が努力すれば済む話でもなく、お互いが努力をしたり、思いやったり、意識を少し変えていったりしなければならないことですが、ちょっとでも良い方向に進めばいいなと、この本を読んで思いました。
とりとめもない感想ですが……
アスペルガーだけにくくらず、愛着スタイルについても十分説明してある所が良かったです。 -
Posted by ブクログ
「学び」とは何なのか、ということを改めて
考えされられた。大学が職業訓練校のように
なることは批判されがちだが、実際、自立できる
人間を育て上げるにはどういった教育が
求められているのか。
昔から教師の間では、学校の授業に
ついていくことができる子どもの割合を
「七五三」と表現しており、これは小学校7割
中学校5割、高校3割、ということであるそう。
せっかくの10代の大切な時間を7割の
高校生は無駄、かつ劣等感ばかり植え付けられる
時間を過ごさせられている、ということになる。
子どもの特性を「視覚空間型」「聴覚言語型」
「視覚言語型」の3つに分け、それぞれの
特性を説明し、1つめの視覚空間型の子どもは
今の日本の教育では伸ばしにくく、劣等感ばかり
植え付けてしまうことを危惧している。
海外の教育については、オランダ、フィンランド
ドイツ、イギリス、スイス、アメリカ、台湾、
韓国、中国の教育について説明があり、
日本の教育が当たり前のものではないことが
書かれている。 -
Posted by ブクログ
まず、「絆が希薄な人」と間近に接してみた者として…
本書をはじめ岡田先生の著書に唯一決定的に欠けているのは、安全基地となる者の条件、努力、精進を求めるばかりで、本人の自助努力も必要だという点にはほとんど言及されていないことだと思う。すべては安全基地がないせい、安全基地となる者が未熟なせい、といった印象を与えるが、最後はやはり『天は自ら助くる者を助く』ではないだろうか。
結局、愛着障害が重症であればあるほど、安全基地の存在だけで改善できるわけではない。本人の「変わりたい」「救われたい」という意志がなければ、救ってあげることなど誰にも出来ないのだと痛感する。
とはいえ、岡田先生の著書は手当たり次第すべて読んできたので、他の著書でも主張されている事との一貫性はよくわかる。子育て中の方、これから親になる方にオススメ。 -
Posted by ブクログ
周りのことに過敏な人についての話題だったが、逆に、無頓着である「低登録」も同様に生きづらいらしい。
結局は、人が生きるうえで「困る」かどうかが、生きづらさや不幸感のカギになるのだ。
氏の提唱している生きづらさを決める特質の一つに「愛着障害」があり、今回もそれにつながっていく。
その「愛着形成」のために必要なのは、他者からの「反応」であり、この先、それがAIにとってかわられていくという部分には、人間の、生き物としての知れなさに怖さを感じる。
人らしさをあえて追求しつつある現代社会は、「人らしさが失われても平気な社会」が実現しつつあることへの反作用と考えると、言うまでもなく、「人らしさを失う」速度の方が速い。
どこかで底打ちになるのか、それとも、他者としての人を必要としなくなる社会が来るのか、それを見守ることはかなわないだろうが、かなり変容した社会になることは想像に難くない。
とはいえ、だれかが生きづらさを持ち、愛着の支えを必要としたとき、、その本人よりむしろ、その人を支える人を支えることが、早い回復につながることが往々にしてあるらしい。
「人」という字は、本来は、人が足を開いて立っている姿であり、支え合っている姿ではないのだが、実は、それが本質で、人は一人では立てない、誰かが誰かの支えを必要とし、また、他の誰かの支えを借りる、それが人、そう思い直す。 -
Posted by ブクログ
本書をはじめ岡田先生の著書に唯一決定的に欠けているのは、安全基地となる者の条件、努力、精進を求めるばかりで、本人の自助努力も必要だという点にはほとんど言及されていないことだと思う。すべては安全基地がないせい、安全基地となる者が未熟なせい、といった印象を与えるが、最後はやはり『天は自ら助くる者を助く』ではないだろうか。
結局、愛着障害が重症であればあるほど、安全基地の存在だけで改善できるわけではない。本人の「変わりたい」「救われたい」という意志がなければ、救ってあげることなど誰にも出来ないのだと痛感する。
しかし岡田先生の本からはハッとさせられること、学ぶことが多い。あらゆる理解不能な行動が愛着障害から始まっていたんだということがよくわかった。
これまで手当たり次第に読んできた「うつ病」に関する本…その何十冊分を凌駕する、根本的なヒントを与えてくれている。
愛着モデルでは
"愛着へのダメージ→不安定な愛着→ストレス耐性・適応力の低下→症状出現"
それゆえ、回復のコースは
"その人 本来の生き方を獲得すること"
医学モデルとの違いがよく説明されている。