岡田尊司のレビュー一覧

  • あなたの中の異常心理

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    コンプレックスは、その人の意識的人格に統合しきれてい合い、感情に彩られた記憶の複合体で、その成立には強烈な過去の体験が関わっている。統合しきれていないのには、そうすることを困難にする理由があり、多くの場合には何らかの外傷体験が関わって居ると解するべきだろう。誰もが心の中にとらわれを持ち、知らず知らずにそれに操られている。厄介なのは、多くの場合、本人はそれを自覚しておらず、無意識的に行動を支配されているということである。

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    2015年08月11日
  • 母という病

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    毒親の片側、母親のみに焦点をあてて書かれた本。
    確かに母親だけに責任を求めるのは酷だと思う。何故なら母親もまた高確率で彼女の母親の被害者だったのだから。しかしまず外部に責任を求めることで被害者が自身の内罰的な言動を改めることが出来るなら、それが回復への第一歩になり得るのではないだろうか?その意味で母親に責任を求めるという行為は必要な過程だと思う。
    ただしそれは、もし遠い未来に自分の子供にその子の生きづらさの責任を求められたならばその責任は親である自分が果たさなければならない、ということでもあるが。

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    2016年03月24日
  • 母という病

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    なんでこの世の中がこんなにも生きづらく、逃げ場がないのだろうと分からずに苦しんでいる若者が読めば、なにかそこから抜け出すきっかけになるのかもしれない。すべてが母親のせいではないが、何かのヒントを得られるかもしれないとおもった。

    父という病、家族という病を読もうと思う。

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    2015年06月12日
  • 発達障害と呼ばないで

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    オキシトシンは女性、バソプレシンは男性。
    それぞれの発達特性のタイプによっての関わり方が具体的に記述されているのでわかりやすい。
    共感性が高い人は感受性が高い。低い人は相手の気持ちを理解しにくいし、自分を省みる能力が弱い傾向が見られる。両者は結びついた能力であり、リフレクティブ.ファンクションと呼ばれる。
    リフレクティブ.ファンクションを高めるには、心に関心を向けられる時、心を探すが、心に関心が向けられないと、心は育たないと言うことである。相手の行動から気持ちをくみとっており、する言葉にするのが上手な人マインド.マインディドと呼ぶ。例えば感触を起こして泣き叫んでいる子供に、「うまくできなくて悔

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    2015年04月26日
  • インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで

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    ネットゲームやスマホへの依存症について書かれた本です。著者は精神科医でゲーム依存の子どもの治療を行っている方。2歳の子どもがiPadを使いこなしているのを見て、このままでよいのか迷ってこの本を読みました。
    ゲームでは現実世界よりも少ない努力で楽しさや達成感を得ることができる。さらに家族の不仲など現実世界の問題が重なると、ゲームで得られる楽しさに依存してしまう。「デジタル・ヘロイン」「現代の阿片」という表現が直感的でした。
    ゲームなどに依存する原因は現実世界の問題であるため、ゲームやスマホを取り上げればよいというものではないということが強調されていました。まずは親がスマホをいじる時間を減らし、子

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    2015年04月14日
  • インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで

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    ネットゲームは大好きで、かなりの数やってきたので、気になって入手。
    ネットゲームで脳の働きが低下するなんて、、逆かと思っていた。
    恐ろしい実例が幾つも紹介されており、下手すれば私も、、と思うと、ぞっとした。
    ネットゲームからは適度な距離を取らねば、、と考えさせられた。

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    2015年03月18日
  • インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで

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    覚醒剤と同じほどの依存性、脳の破壊
    小さな子どもにも与えてしまう親
    恐ろしい
    子どもを守るのは、やっぱり親なんだ

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    2015年01月19日
  • 母という病

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    少し前話題になってた新書。けっこう前に買ってたけど手をつけないまま数ヶ月置いてて、いろんな意味で落ち着いたのでようやく読みました。

    母親との関係に苦しむ人たちの実例(虐待、ネグレクト、離婚、支配、兄弟・姉妹との愛情の格差etc)と、それによって出た症状や影響(精神的な病、薬物中毒、恋愛における過剰な偏りetc)を紹介するとともに、そういう苦しみから脱け出していく過程、考え方の変換の仕方などが書かれている本。
    読むのけっこう辛かったけど、読んでよかったと思った。
    自分の親はやや偏ってるけれど、十分幸せな環境に育ってきたんだな、と思えた。

    深すぎる感想は他の某所に書いたのでこの辺でやめておきま

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    2014年11月11日
  • 統合失調症 その新たなる真実

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    近代合理主義が統合失調症増やし悪化させるのにひと役買ってきたとすればいったんそこから脱却することが病を癒すのには必要なのだ。

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    2014年10月23日
  • 母という病

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    子どもを授かるということに対して強く不安を感じた。35歳の私は、もしこの5年で子どもを授かったとしても40歳だ。子どもとの間に愛着を育てることはできるだろうか。私はどうだったろうか。親との愛着は。深く悩む。

    もう結婚なんてしない方がよいのではないかとさえ思ってしまう。どうだろう。子どもを授かり育て次につなげると同じくらいこれからの社会に対して貢献できることはあるだろうか。それを模索した方が、残された時間(大げさ)の配分を考えると良いのではないかと考えてしまう。

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    2014年10月06日
  • アスペルガー症候群

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    エジソン、アインシュタインからヒッチコックまで、身近な具体例と共に書かれているので、とてもイメージしやすい。

    そして、対処方法も具体的かつ実践的で分かりやすい。
    実践する場面はすぐにはないですが、一般の育児に当てはめて考えても、とても勉強になる一冊。

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    2015年03月03日
  • アスペルガー症候群

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    <目次>
    はじめに
    第1章 アスペルがー症候群とはどんなものか
    第2章 アスペルがー症候群の症状はどのようなものか
    第3章 アスペルがー症候群を診断する
    第4章 アスペルがー症候群の脳で何が起きているのか
    第5章 アスペルがー症候群が飢えている原因は何か
    第6章 アスペルがー症候群と七つのパーソナリティ・タ    イプ
    第7章 アスペルがー症候群とうまく付き合う
    第8章 学校や家庭で、学力と自立能力を伸ばすには
    第9章 進路や職業、恋愛でどのように特性を活かせるの    か
    第10章 アスペルがー症候群を改善する
    おわりに

    <内容>
    かなり丁寧に説明をしてくれている。が、対策などの具体性は表

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    2014年07月20日
  • あなたの中の異常心理

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    ときに誰の心にも認められる,完璧主義などの異常心理について,著名な人物のエピソードを引きながら,興味深い読み物として説明.「幸福な人生のために」と題した最後の節に,著者の含蓄あるメッセージが綴られている.

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    2014年07月08日
  • 子どもが自立できる教育

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    ネタバレ

    本書の著者である岡田尊司氏は、パーソナリティー障害や発達障害に関する多数の著作がある精神科医です。

    本書の著者である岡田尊司氏は、パーソナリティー障害や発達障害に関する多数の著作がある精神科医です。

    本書で述べられているのは大きく分けると3点です。

    その第一点目は、発達障害というもの、より丁寧に言えば、個々人の持つ「特性」というものが、ちゃんと理解されていないこと、であり、以下は述べられていることのポイントです。
    ・人には程度の差こそあれ誰しも能力の偏りを抱えているのに、子どもを、人を、定形発達と非定型発達(要は発達障害か否か)に二分しがちなこと。言葉を変えれば、社会も教育も、個々の子ど

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    2014年05月06日
  • うつと気分障害

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    新書だが、かなり専門的に、現代病でもあるうつ病について述べている(著者は精神科医)。うつ病は精神疾患の代表的なものであるが、他人事と侮ってはいけない。著名人の過去のうつ病の実際も多数例を記載しており、その点でも興味深い。

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    2014年04月29日
  • 母という病

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    子どもの感受性や受け止め方次第で「母という病」の影響は変わるだろうが、ほんの些細なことでも複雑で残酷な結果につながってしまう。偉人(特に芸術家・作家)に「母という病」を患った人が多いという。

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    2020年06月06日
  • 人はなぜ眠れないのか

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    ネタバレ

    私が眠れないのは夜9時以降に晩御飯を食べるからだったのか!遅くまでPCや携帯を開いてたりするし、休日には「寝溜め」と称して遅くまで寝たりするし……部屋のカーテンをちょっと開けて寝るようにしよう、積読してる古典を読もう。。。というように、自分の不眠症の原因と解消策がわかります。人間の体には体内時計が三つあって、それぞれ周期が異なるその三つの体内時計と「睡眠負債」を上手にコントロールすることで、布団に入ってからの眠れなくてイライラ鬱々に対処できるかもしれません。睡眠チャートで自分の眠たくなるリズムを把握できるのも特典です。歴史上のあの偉大な人々も不眠症に悩まされたのか…!と、偉人たちと不眠の悩みを

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    2014年05月10日
  • 境界性パーソナリティ障害

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    印象に残った。
    •パーソナリティー障害は関係性の障害。
    •同じスタンスで向かい続けることが大事。変わらないペース、変わらない距離をたもち、関心を注ぎ続ける。

    理解はできるが、実際に行うのは難しいかと、思う。経験豊富なプロのカウンセラーだから、スタンスを揺るがすことなく対応できる。

    ヘルマンヘッセの事例が印象的。
    はたらくことが、回復へのきっかけとなってゆくのだなー。

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    2014年03月15日
  • 人はなぜ眠れないのか

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    なかなか面白かった。睡眠負債と3つの体内時計のバランスで、自分の睡眠チャートをチェックし、それにあわせて対策するというのは聞いたことがなかったので参考になった。眠らなくてもただ横になって目をつぶるだけでも回復するとのこと。眠りにとらわれないことも大切なんだって。

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    2014年02月11日
  • ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術

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    2013/12月
    どうなりたいのか?
    今の自分に達成可能なゴールは?
    その具体的な方法は?

    きっと自分はいつも2番目が抜けてるか身の丈にあってない(今の自分をちゃんと認識してない) から苦しいんだよな〜きっと

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    2013年12月03日