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人間関係は対話を通じて展開していく。相手の心を動かし、行動を変化させるには、どういう対話の仕方が効果的なのか? どんなに心を砕いても相手に通じないときはどうすればいいのか? 本書では、共感的作用と弁証法的作用という対話がもつ二つの基本的な働きを軸に、ロジャーズ、コフートからリネハンまで、解決志向アプローチなど奇跡とも言える変化を引き起こす、選りすぐりの対話的アプローチ七種を豊富な具体例で解説する待望の対話入門の書である。「うつ」のサラリーマンを職場に復帰させるのも、自傷行為を繰り返してきた女性が安定を取り戻していくのも、十年以上引きこもっていた若者が就職して働き出すのも、その変化を媒介するのは対話である。対話は驚くべき可能性をもつ。
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Posted by ブクログ
■対話をスムーズに成立させ,それが人を動かす力を持つためには,関心を共有することと本人の主体性を尊重することが重要な鍵を握る。
■対話が主体的な変化を生み出す上でもう一つ重要なことは気持ちを共有するということ,つまり共感。
・共感的な関わりが不足すると対話も対人関係もうまくいかなくなる
■共感は「頭でわかる」認知的共感と「気持ちで分かる」情動的共感の二つの要素から成り立つ。
・両者は頭の中で働く領域が異なることも分かっている
■変化を引き起こすうえで重要な三つの要素をロジャーズは「正確な共感性」「非支配的な温かさ」「誠実さ」だと述べている。
・三つの要素で表されるような受容的な雰囲気が人の心を解きほぐす
・「正確な共感性」とはただ同情したり相手に感情移入し過ぎるのではなくある程度客観性や中立性を保ちながら相手の立場や心情を正確に把握し気持ちを汲み取るという意味
・「非支配的な温かさ」の「非支配的」とは押し付けないということであり相手の自由な主体性を尊重するということ
・「誠実さ」とは真心からの態度ということであり,うわべだけで装ったり,相手を操作したりする態度では相手を動かす力は生まれてこないということ
・これら三つは真の共感と言い換えることも可能
・相手とすぐにぎくしゃくしたり,ぶつかったり,よくなるどころか悪化するという場合はこれら三つの要素のどれかあるいは全部が欠けているということが多い
■オープン・クエスチョンは「どのように」「どうして」「どんなふうに」といった広がりを持った質問であり,反対のクローズド・クエスチョンはイエスかノーで答える又は選択肢から選ばせる形式の質問である。
・オープン・クエスチョンが重要なのは,より豊かな情報を得られるからだけではなくより主体的な反応を引き出すことができるから
・質問は詰問調になってはいけない
・相手が主体的に語るためには安全感が保証されていることが何よりも大事
■解決志向短期療法とは問題が何であるかよりも問題がうまく解決するかどうかに中心的な関心を持つこと。つまり問題についてその嘆き悲しみを受け止めたり原因の究明に力を注ぐよりも,とにかく問題の解決を優先するもの。
■よい安全基地の条件
①安全を保障し安心感を高めるもの
②相手が感じていることや求めていることを感じ取る感受性を持つということ
③相手のアクションに対してリアクションを返すという応答性
④安定性
⑤自由な主体性を保障すること
Posted by ブクログ
題名の『人を動かす対話術』ではなく人を心にした方がより良い気がする。
相手の心を開かせ対話を進める為の具体的な方策、テクニックが分かりやすく書かれており、対人関係を構築する上ですぐに役立つ内容。皆様にお勧めします。
【両価的葛藤】
悩み迷うとき、こちらに進むべきか、あちらに進むべきかわからなくなっている。どちらも、それらしくもっともなところがあり、捨てがたい。どちらを選ぶべきかというジレンマ。p114
【よくある悪いパターン】
①相手を責めたり、感情的な言葉を使ったり、相手の人格を否定したり、辱めたりすること。
②理屈や権威や力で説得しようとする、あるいは、こちらの、考えや価値観を押し付けようとすること。
③悪い情報による先入観をもって相手に向かい合う事で中立性や共感性が損なわれること。
Posted by ブクログ
「人を動かす対話術」というタイトルは、一見するところ世間に溢れる自己啓発本やテクニック本と勘違いされやすいと思うが、この本はそういった類の本とは別物と言えるでしょう。
あとがきには、「単なる技術だけでなく、そこで大切にされている考え方や、通底している精神を意識すること。すぐれた対話技法というものに共通するのは人を大切にする心であり、その人に元来眠っている力を引き出そうとする姿勢のように思える。」といったことが書かれている。
それを踏まえて改めて本書を振り返ってみても、たしかに相手を動かしてやろうなどというものは無い。相手の力を引き出すこと、相手の主体性を重んじること、相手の気持ちを同じように分かることは出来ないが、できるかぎり相手に寄り添おうとすることなどが常に前提となっているように見えた。
著者の、クライエントへの暖かい眼差しと、読み手への配慮がよく伝わってくる1冊です。
また、そういった技法のみを重視した本でないが故に、一度読んだだけでは本書の内容を身につけるのは困難だと思います。新たな視点を取り入れちょっとずつ自分のものにしていこうと思いました。
内容としては、
・共感的アプローチ
・解決志向アプローチ
・動機づけ面接法
・認知へのアプローチ
・認証戦略
・愛着へのアプローチ
・行動・環境へのアプローチ
などです。幅広く、かなり要点を絞ってあります。
相手を大切にした対話術に興味のある方には読んでみるのをオススメします!
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ビジネス・実用
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