上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 月の森に、カミよ眠れ

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    上橋菜穂子さんのデビュー作『精霊の木』の2年後に出版された初期の作品。

    社会に出てからまったく本を読んでいなかった私が、数年前に上橋菜穂子さんの『守り人』シリーズを読んだことで、本を読む楽しさを思い出すことができ、読書にハマるきっかけとなりました。

    そんな、私にとっては特別な上橋さん。上橋さんの描いた小説は全部読みたい!と言うことで、まだ未読だった最後の一冊を中古ですがゲット。

    夫がおそろしい大蛇だとわかったのちも愛しつづけ、子を産んで育てたという娘の伝説『あかぎれ多弥太伝説』を基にした古代の日本が舞台のファンタジーです。

    上橋さんの初期の作品ということで、まだ話の展開があまり洗練されていない印象で、読み始めてしばらくは物語の世界になかなか入り込めずちょっと苦労しました。

    でもやっぱり、人と自然と崇高な存在との共存や葛藤だったり、人の弱さと強さとが上橋さん独特な世界観の中で描かれていて、あぁ、ここから守り人や獣の奏者へ続いていくんだなぁと感慨深く感じました。

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    2021年02月03日
  • 風と行く者

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    少女時代のバルサとジグロが護衛したことがあるサダン・タラムを再び護衛することとなったバルサ。
    これに絡む氏族間の因縁。久々に、あの世界に浸れた。

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    2020年10月26日
  • 鹿の王 1

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    コロナウィルスによる外出自粛で角川がweb上で無料公開していたので読んでみた。上橋さんらしいストーリー、次をどこかで手にいれなくては…

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    2020年04月21日
  • 明日は、いずこの空の下

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    著者がアンデルセン賞を受賞した直後に書いた雑誌に連載のエッセイ。高校生の時の留学から文化人類学のフィールドワーク、自身の母親との海外旅行など、訪れた国々で感じたこと、考えたことなど楽しく綴る。

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    2019年09月06日
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人

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    「いいかげんに、人生を勘定するのは、やめようぜ。
    不幸がいくら、幸福がいくらあった。
    金勘定するように、過ぎてきた日々を勘定したらむなしいだけだ。」(246 ページ)

    自分で望んだわけではない運命。
    それでも、自分をいやおうなしに動かしてしまう、
    その大きななにか怒りを感じる小さな主人公。

    自分をとりまく世界が目まぐるしく変わる中、
    後悔や幸せを噛みしめながら、
    大人も子供も必死に、たくましく、
    もがいて生きぬいていく物語り。

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    2019年02月19日
  • 明日は、いずこの空の下

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     獣の奏者シリーズの上橋菜穂子さんのエッセイ集。アルスラーン戦記も、ロードス島戦記も食い入るように読み、ファンタジーの世界にどっぷりと浸かった記憶。小学校から中学校にかけて、本当にこんな小説がかけたらと、ノートに自分で小説を描き始めた。そんな記憶を改めて目覚めさせてくれたのが、獣の奏者シリーズだ。優しい文体、心地よいリズムと愛の物語。このファンタジーを生んだのは、異国の地で育んだ出会いと感性だったんだとわかる。作家というのは楽しい経験も悲しい経験も、作品を育てるための糧になる。だからこそ、海外を転々として、そこでの匂いや食事やありとあらゆる生活に目を向けているような気がする。
     上橋さんの幼少期のスコットランドの経験やオーストラリアでの生活が原体験となって、小説の舞台になっているのを感じた。お会いしたことはないのだけど、きっと大きな大きな宇宙のような景色を持っていらっしゃる方なんだろうな。

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    2018年11月11日
  • 守り人シリーズ電子版 11.守り人短編集 流れ行く者

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    浮き籾とラフラはちょっとモヤッと感が残った。
    流れ行く者は切なくなった。
    最後の寒のふるまいでホッコリした。

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    2018年10月28日
  • バルサの食卓

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    ネタバレ

    バルサが、エリンが、小夜が食べた料理を再現!

    「守り人」シリーズと、「獣の奏者」シリーズは、中央アジアのイメージかと。料理もなんとなく。『狐笛のかなた』は日本ですから、なんとなくイメージできる味。物語に出てくる料理の再現には、夢がある。〈タンダの山菜鍋〉が一番食べてみたいです。

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    2021年05月05日
  • 月の森に、カミよ眠れ

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    私の好きな、上橋菜穂子作品の「らしさ」が織り込まれている世界観。他の作品と比べれば確かにやや読みづらいところもあるが、初期作品ということで、納得できる。

    実際、民俗学などをより理解できていれば、さらにこの作品を読み解くヒントになり得るのかもしれないが、そう言った知識がなくとも、まるで実際に語りかけられているように読み進めることができた。

    この話自体はある程度もととなる話はありつつも、資料の少なさなどから、フィクションで肉付けられた部分が多いとのことだが、「この話、柳田国男あたりが伝承として書いてなかったっけ」なんて思ってしまうようなリアルさがある。

    それは、(その数少ない資料を読み込んだ上での)事実から地続きのフィクションであるということ、そして、空気の生々しさ、まるでムッと漂ってくるような人間と、そして精霊たちの気配にある。もしくは、私自身の中にある「畏れ」を呼び起こすからかもしれない。

    現代で宗教といえばどうしても、大きな組織か、もしくは怪しい信仰宗教となってしまった。だが、我々が信仰する宗教とは、そういった「名のついたもの」ばかりだろうか?
    我々自身がこころのなかで信仰している、名もつけられないカミの存在が、この本の生々しさをより一層際立たせているように思う。

    また他の作品を読み直したくなってきた。彼女の本を母国語で読めることが、本当にうれしい。

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    2018年06月11日
  • 精霊の木

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    守人シリーズでもおなじみの筆者のデビュー作。未来の宇宙開発の中で滅ぼされた民族。その子孫に超能力が目覚めたことで民族の過去が明らかになる。筆者が着想を得たという、老人と少女の会話のシーンは、物語の中核となるたけでなく、その後の作品の世界観や設定にも繋がったかと思うと何度も読んでしまう

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    2018年05月20日
  • バルサの食卓

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    どれもこれも、とっても美味しそう!
    会社からの帰りの電車で、空腹状態で読んだものだから、お腹がぐうぐう鳴りそうになった(^_^;)

    どれも素材の味を生かして、シンプルな味付けなので、健康にも良さそう。

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    2018年03月13日
  • 物語ること、生きること

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    「精霊の守り人」シリーズなどで有名な上橋菜穂子さんの、自伝的なエッセイ集。インタビューをベースにまとめたこともあり、とても読みやすく、そしてとても生き生きと女史が語っている姿を感じられる構成になっているので、とても好感を持てた。
    作家になる、という事を超えて、夢を持ちつつも踏み出すのを躊躇してしまう思春期の子たちに読んで欲しい一冊。

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    2018年01月29日
  • 明日は、いずこの空の下

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    ネタバレ

    上橋さんのエッセイなので、読みやすくて面白いです。
    お母様との海外旅行の思い出が素敵です。ここまでの親孝行ができる娘さんってなかなかいないと思います。見習わねば!
    表紙はお父様の絵で飾られ、家族の絆を感じられる一冊です。

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    2017年09月17日
  • 物語ること、生きること

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    小中学生児童が読むべきですね。振り返って伝えたい言葉。伝わらない言葉。この歳だから激しく共鳴出来るんだけどね。。児童の1人でも刺激になれば。。

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    2017年08月30日
  • 守り人シリーズ電子版 3.夢の守り人

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    先の精霊の守り人で登場した大呪術師トロガイの秘密がこの巻で明かされます。52年前のトロガイの娘時代に遡り、何故呪術師となったのかが語られるのですが…
    バルサがユグノという素晴らしく声の良い歌い手と出会った頃、トロガイの弟子であるタンダの姪、カヤが突然眠りから覚めなくなります。カヤの眠り続ける原因を探るタンダは、花番の罠に引っ掛かり、恐ろしい化け者の体にされてしまいます。バルサはタンダを救うべく花守りと死闘を繰り広げます。
    夢の世界は誰でも心地よく、覚めないで欲しいと思うけれど、いつまでもその世界にいるわけにはいかない。人生の先を見てしまい空しさに囚われてしまうと魂は、時に抜け出して異世界を彷徨うかもしれません。
    今回読んだ本は軽装版でしたので、ところどころに挿絵があり、物語の雰囲気がよく伝わってきました。上橋さんの創作こぼれ話も興味深い中身でした。

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    2017年07月08日
  • 青い鳥文庫版 (総ルビ)獣の奏者(5)

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    エリン30歳。
    前作から11年が経ち、新たな物語が始まった感じ。
    しかし、エリンはよく生き延びてるなぁ。

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    2017年06月25日
  • 守り人シリーズ電子版 炎路を行く者

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    ヒュウゴが何故、祖国を滅ぼした敵国の軍に入ったのか。
    そして同じく15くらいの頃のバルサがどうだったのか。
    切ないけれど、考えさせられるし力づけられるし、微笑ましいところもあるし、素敵な話でした。

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    2017年06月09日
  • 月の森に、カミよ眠れ

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    人間と自然と神と。密接な関係があった頃の話。
    言いたいことは分かるけど、なんかすりガラス越しに見てるようで、いろいろイライラした。
    ラストのおばあちゃん2人は良かった、ような。

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    2017年04月23日
  • 守り人シリーズ電子版 4.虚空の旅人

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    ネタバレ

     この本は最初、守り人シリーズの外伝という形でしたので、旅人という題名になっています。
     そして、主人公もチャグムという事でしたが、とっても面白かったです。
     新ヨゴ王国での皇太子という立場で、様々な物事に対応していくチャグムと、その内面にある本心のチャグムが如実に描かれていて、すごく共感を覚えました。
     確かに舞台は作り物の王国であり、ありえない世界ですが、人間模様はどこにでもある現実で、それが大人も楽しめる由来になっていると思います。
     どんどん精神的にも強く成長していくチャグムの今後がとっても楽しみです。

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    2017年03月28日
  • 命の意味 命のしるし

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    ネタバレ

    対談。動物。野生。NHK。
    野生の動物を診る獣医師・齊藤慶輔さんと、作家の上橋菜穂子さんの対談。
    共感する力が強い人は、自分から自分を切り離して見れる人なのかもな。あと、個人的にこの文言を今このタイミングで目にすることになるのか、っていうところがあって、読む時期が違えばまったく目に入ってこなかったろうにと不思議な思い。

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    2017年03月17日