上橋菜穂子のレビュー一覧
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ネタバレNHKアニメで有名?な「精霊の守り人」の漫画版。藤原カムイ作。
正直、漫画の内容よりも、扉の藤原氏のコメントが面白い。
全三巻、さらっと読めます。
以下引用(1巻より)
・・・これは自分がやらなければならない仕事だと思うに至ります。
なぜかと申しますと、僕が常に抱き続けているテーマでもある「水」を扱っていることと、その世界観の作り込みが半端なく緻密で、理に適い魅力的であったためです。
描かれている人物が抱える問題や、その縁の相関関係に至っては、お見事と言わざるを得ません。
守るものと守られるものの構造が全ての人物の中にテーマとして生きています。
いまわ、僕自身が、この預かった命を守り抜くた -
Posted by ブクログ
ネタバレ異世界の人の夢を食べる花に囚われてしまったタンダの姪っ子カヤ。そして同じ様に眠り続ける一の妃。
カヤを救うために魂のみとなって花の世界に入ったタンダは、騙されて化け物となり、自分の体が傷つくのも構わず、リー・トゥ・ルエン<木霊の想い人>の歌い手ユグノを襲い続ける。
今回もおもしろかったけど、前作2つの方が良かった。
気まぐれなユグノがどうしても好きになれないのと、花の世界観がいまいちつかみきれなかった。
チャグムとの再会は嬉しかったけど、一気に賢く理知溢れる性格になってしまっていてちょっとさみしい。
でも、シュガとチャグムのやり取りや王宮の描写はかなり面白かったし、タンダの性格やトロガイ師の -
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この頃『守り人』シリーズで大分色々なところで見かける方のデビュー作だそうです。
ファンタジーだろうと思って読み始めたら違うのでちょっとびっくりしました。
細かいSF的観点からの突っ込みは色々したいところですがこの作品の語りたい部分はきっとそんなところではないだろうと思うので。地球外知的生命体との接触はもう少し慎重になされるだろう、と思うのですがそれも又置いておいて。確かに自分もこの頃かじった程度ですがアフリカ史を読み、いかに歴史と言うものが征服者の立場によって語られているかと言うことを実感したのでこの作者の懸念には共感します。アメリカ先住民だってそうですよね。まあ今では野蛮人、劣等民像と -
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守り人の原点~環境破壊で地球に住めなくなった人類は,さまざまな星へ移住した。少年ヤマノシンの住むナイラ星も人類が移り住んでから二百年を迎えようとしていた。ところが,シンの従妹リシアが突然,滅びたと伝えられるナイラ星の民「ロシュナール」の<時の夢見師>の力にめざめてしまう。彼らには滅び去った精霊と共に生きる「ロシュナール」に血が入っていたのだ。ロシュナールは意図的に人類によって滅ぼされたのだが,時を超える術を持っていたのだ~血の系統を遡る。西部劇で駅馬車を襲うインディアンが悪者で,ガンマンが正義の味方であった時代は過ぎた。アボリジニーに対する仕打ちも冷静に公正な立場で振り返らねばならない
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