上橋菜穂子のレビュー一覧
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ネタバレすご〜く読みやすい。
ファンタジーだけどファンタジーの一言で終わっていいものじゃない気がする。
帝国はオアレ稲で諸国を支配しているという構造が、改めて面白いなと感じた。
古くからの規定を変えることで、その支配に綻びが生じていく。
その綻びが国の危機に繋がっている。それを防ぐためには、帝国の支配の構造を根本から変えていかねばならないという……
このようなことは決して遠い出来事ではなくて、会社で古くからあるルールをしっかり検証もせず変えてしまって、それによってさらに歪なルールが生まれたり…といった、組織運営で必ず直面する出来事を描いているなあと感じた。
最後にアイシャがオゴダの人に捕まってしま -
Posted by ブクログ
面白かった。
世界観に入り込むのに少し時間がかかったけど、『獣の奏者』の著者の方が作る世界だから、多少わからなくても考え込まずに受け入れようと思いながら読んだ。
『獣の奏者』のときもそうだったけど、政治とそれをとりまく自然環境を密接に描くのがこの人ならではの世界だよなーと感じた。
現代社会だと人間が作り上げた閉じられた社会に目を向けがちだけど、本当は自然や動植物が複雑に絡み合っていて、わたしたちの世界を作り上げているんだな〜と感じさせてくれる。
自分は自然の営みの一部なのだな、という感覚というか。
あと相変わらず出てくるご飯がおいしそう。
続きも読むぞ。 -
Posted by ブクログ
四分冊の二冊目。
前巻ラストをきっかけにアイシャはオリエの秘密を知り、自らの能力も改めて知り、オアレ稲の謎と向き合うことになる。
前巻のオアレ稲の特性と香使諸規定の話と同様、旅記と〈幽玄の民〉の話はこれもすんなりとは頭に入らず難儀したが、ともあれ、ようやく物語は動き出す。
オゴダの人々を飢餓から救うためのアイシャたちの行動は、帝国による藩王国支配の構造の隙間を縫うだけに危険を伴い、自分の気持ちを救うだけの単独行は思わぬ展開に。
まあまあ面白くなってきたのだが、バルサやエリンの物語があって、この作者さんに対するハードルが高くなっていることもあり、独特の世界観と描かれる絵柄、渦巻く謀略にスピーデ -
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ネタバレ落ちはハッピーエンドで案外あっさりしていた。序盤の野火が狐として助けられたり、小夜と小春丸のやりとりを羨ましそうに遠巻きに眺めていたり、人の姿で小夜を助けてみたり、という小夜にまだ正体を隠していた頃の光景が切なさもありながら微笑ましくて、1番印象に残った。
木縄坊というキャラクターも登場は少しだが、野火と出会うまでの半生が個性的で面白かった。
「むかし、そなたの母の花乃さんがいっていた。霊狐というのは、〈あわい〉で生きる獣なのだそうだ。力のある呪者は〈あわい〉に生まれた子狐を拾い上げて、この世で生きられる呪力を与えるかわりに、狐笛という霊笛に子狐の命を封じこめて、自由に操れる使い魔にして -
Posted by ブクログ
『どうやって?』・・・
アイシャに危機?
というところで終わってしまった2巻目。
物語は、思いもかけぬ方向に転がっていく。
アイシャは、自らが正しいと思う方向でオアレ稲の栽培に関わっていくことになります。
食糧危機になったとき、オアレ稲だけに頼らない生活は、よいことのはずですが、オゴダ藩王国としては別の思惑があり、さらにウマール帝国としては、帝国の根幹を揺るがす方策になってしまうのです。
庶民、ことに農業に携わる者にとっては死活問題でも、政治を行う側からみたら、ある一部の人の利益は不都合なことになってしまいます。
いろいろなことがあります。
創始者は、すべてのことが上手くいくように -
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Posted by ブクログ
ネタバレ闘蛇編と王獣編で作者は物語を完結させたという。
この探求編はがらりと雰囲気が変わる。
エリンは監視下に置かれているし、
真王セイミヤは清き心は失っている、
大公シュナンは改革者でなく、政治家になっている。
探求編の始まりは牙の大量死の原因探索にエリンが命じられる。エリンの聡明さにより、原因に迫ることができたが、それを馬鹿正直に報告したことで、エリンは自身を最悪の状況においてしまった。
打開のためにアフォン・ノアに旅立とうとするも、失敗する。王国に捉えられ、軟禁状態の元で、絶対にやりたくなかった王獣で軍団を作る仕事に従事させられる。
探求編のトーンは暗い。