上橋菜穂子のレビュー一覧
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ネタバレ落ちはハッピーエンドで案外あっさりしていた。序盤の野火が狐として助けられたり、小夜と小春丸のやりとりを羨ましそうに遠巻きに眺めていたり、人の姿で小夜を助けてみたり、という小夜にまだ正体を隠していた頃の光景が切なさもありながら微笑ましくて、1番印象に残った。
木縄坊というキャラクターも登場は少しだが、野火と出会うまでの半生が個性的で面白かった。
「むかし、そなたの母の花乃さんがいっていた。霊狐というのは、〈あわい〉で生きる獣なのだそうだ。力のある呪者は〈あわい〉に生まれた子狐を拾い上げて、この世で生きられる呪力を与えるかわりに、狐笛という霊笛に子狐の命を封じこめて、自由に操れる使い魔にして -
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『どうやって?』・・・
アイシャに危機?
というところで終わってしまった2巻目。
物語は、思いもかけぬ方向に転がっていく。
アイシャは、自らが正しいと思う方向でオアレ稲の栽培に関わっていくことになります。
食糧危機になったとき、オアレ稲だけに頼らない生活は、よいことのはずですが、オゴダ藩王国としては別の思惑があり、さらにウマール帝国としては、帝国の根幹を揺るがす方策になってしまうのです。
庶民、ことに農業に携わる者にとっては死活問題でも、政治を行う側からみたら、ある一部の人の利益は不都合なことになってしまいます。
いろいろなことがあります。
創始者は、すべてのことが上手くいくように -
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ネタバレ闘蛇編と王獣編で作者は物語を完結させたという。
この探求編はがらりと雰囲気が変わる。
エリンは監視下に置かれているし、
真王セイミヤは清き心は失っている、
大公シュナンは改革者でなく、政治家になっている。
探求編の始まりは牙の大量死の原因探索にエリンが命じられる。エリンの聡明さにより、原因に迫ることができたが、それを馬鹿正直に報告したことで、エリンは自身を最悪の状況においてしまった。
打開のためにアフォン・ノアに旅立とうとするも、失敗する。王国に捉えられ、軟禁状態の元で、絶対にやりたくなかった王獣で軍団を作る仕事に従事させられる。
探求編のトーンは暗い。 -
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連れ去られたユナを追う途中で、矢に射られ意識を失ったヴァンが復活。
火馬の民とまみえ、ヴァンを塩鉱で噛んだ犬たちがどういう生き物なのかを知ることになる。
一方、ホッサルたちは黒狼病の治療法を求め、沼地の民の居住エリアへと来ていた。
土地を奪われ、自分たちの大切な物を失くさんと蜂起する火馬の民。
かくや、現状維持でことを荒立てたくないアカファ王。
侵略してくるムコニア帝国。
この国は、あちこちに火種があり、不満があり、憂いがある。
人には人の数だけ考えや正義があり、それを貫くがために戦い疲弊していく。
現実もそうだ。
天啓だと信じたい物を信じ、突き進む先には、大概碌なことがないもんだ…
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