上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 鹿の王 3

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    登場人物の動きの意図がぼんやりとしたまま、凪のように物語が進んでいく。しかし読み進めていくうちに終盤色々なことが繋がりだし、なるほどなるほど?と思う間に、次巻クライマックスに突入!

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    2025年05月14日
  • 精霊の木

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    上橋菜穂子さんのデビュー作だそうです。

    このところ年度末から初めにかけて新入職員を迎える準備のため、読み終えるのに2週間もかかってしまった…。

    そのためか物語に没入できず、頭の中で整理できないまま読み終えました。「守り人シリーズ」や「獣の奏者シリーズ」のような読み応えがなかったのはデビュー作だったこともあるかと。

    この作品から後の名作に繋がったと思うと、感慨深いものがありました。

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    2025年04月13日
  • 狐笛のかなた

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    半端ない安定感。

    物語の展開も登場人物も安定している。

    児童文学なので、読み易いし。

    しかし、守り人シリーズほどの面白味はない。

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    2025年04月06日
  • 香君3 遥かな道

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    四分冊の三冊目。

    前巻、オラムとともに捕らわれたアイシャが見た、窓の外に広がる光景とは――、というところで終わっていたが、そこで見たものとは、なんと…ということで、ここから物語は急展開。
    ギラム島での生活を経て、新たに見つかった〈救いの稲〉、オオマヨを喰らうバッタの飛来、オオマヨが駆逐されてひと息ついたかと思えば、そのバッタの群れがまた難儀…。
    一難去ってまた一難の矢継ぎ早の展開に頁を繰る手を止めさせないのはさすがだが、〈絶対の下限〉を無視して作られたオアレ稲に対する怖れやらそれでもその稲を育てるしかない無力感やら、やっぱり多少小難しくて、物語としてのワクワク感にいまいち欠けた。

    ようやく

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    2025年03月26日
  • 香君3 遥かな道

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    ネタバレ

    自然の営みの中で、人間がやってしまったことの大きさと、できることの小ささを感じた…

    まさに起承転結の転の話で、相変わらず読みやすいけど、今回は蝗害のことが物語の多くを占めていた。登場人物の掘り下げがあまりなかったが、次巻が完結編なので、そこで様々なことが明かされるだろうなあという感じなので、楽しみ。

    印象的だったのは、次の栽培地へ飛んでいく若虫がふっと落ちて死ぬシーンで、アイシャがその虫にとっての「生きること」に思いを馳せる。
    蝗害と捉えると、得体の知れない恐ろしい災害に思えるけど、虫一匹にも短い生の中で子孫を残すために必死で飛んでいる…という考え方は、とても親しみがあった。
    虫は苦手だけ

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    2025年03月21日
  • 香君3 遥かな道

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    オアレ稲の秘密、あるいは謎は深まり、アイツが来るぞ。バッタが来るぞ、いや、それはバッタより大きく大群で。
    そして武器は無い。
    最終章の4巻へ、続く。

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    2025年03月14日
  • 香君2 西から来た少女

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    香君とは何か。それがわかってきてアイシャが文字通り嗅覚で村を隠し畑を救おうと動き出す。
    激闘の3巻へ。

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    2025年03月14日
  • 香君2 西から来た少女

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    ネタバレ

    すご〜く読みやすい。
    ファンタジーだけどファンタジーの一言で終わっていいものじゃない気がする。

    帝国はオアレ稲で諸国を支配しているという構造が、改めて面白いなと感じた。
    古くからの規定を変えることで、その支配に綻びが生じていく。
    その綻びが国の危機に繋がっている。それを防ぐためには、帝国の支配の構造を根本から変えていかねばならないという……
    このようなことは決して遠い出来事ではなくて、会社で古くからあるルールをしっかり検証もせず変えてしまって、それによってさらに歪なルールが生まれたり…といった、組織運営で必ず直面する出来事を描いているなあと感じた。

    最後にアイシャがオゴダの人に捕まってしま

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    2025年03月12日
  • 香君2 西から来た少女

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    四分冊の二冊目。

    前巻ラストをきっかけにアイシャはオリエの秘密を知り、自らの能力も改めて知り、オアレ稲の謎と向き合うことになる。
    前巻のオアレ稲の特性と香使諸規定の話と同様、旅記と〈幽玄の民〉の話はこれもすんなりとは頭に入らず難儀したが、ともあれ、ようやく物語は動き出す。
    オゴダの人々を飢餓から救うためのアイシャたちの行動は、帝国による藩王国支配の構造の隙間を縫うだけに危険を伴い、自分の気持ちを救うだけの単独行は思わぬ展開に。
    まあまあ面白くなってきたのだが、バルサやエリンの物語があって、この作者さんに対するハードルが高くなっていることもあり、独特の世界観と描かれる絵柄、渦巻く謀略にスピーデ

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    2025年02月24日
  • 獣の奏者 III探求編

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    リランが全くと言っていい程、登場が少なく寂しかった。ジェシが可愛いのが救い。
    完結編に繋げる為のお話なので、仕方ないと思ったがやはり王獣や闘蛇、そして人間の絆がないと中弛みが凄いという印象。
    とはいえやはり続きが気になる所。
    イアルが闘蛇乗りに志願。一体これが何を意味しているのか。

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    2025年02月04日
  • 鹿の王 3

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    ちょっと停滞気味。
    ホッサル側の医療の話は相変わらず面白い。
    ようやくダブル主人公が交わりはじめた、最終巻が楽しみ。

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    2025年02月01日
  • 狐笛のかなた

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    ネタバレ

    昔の日本のような架空の時代のファンタジー。狐の男の子と呪師の女の子が惹かれ合う話。ハッピーエンドでホッとした。
    日本史苦手な私には登場人物の名前が覚えにくくて、これ誰だっけ…という場面もあった。

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    2025年01月26日
  • ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話

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    上橋さんと医師の津田さんの往復書簡。
    生物のメカニズム、生と死の考えが綴られていて、なかなか面白かった。
    "想定できる範囲を超えたものは他の生物には見えていても、当事者には見えない"とか、"人間には寿命があり、AIには無いが故に、それぞれに出来る事の違い"とか。
    宇宙とか永遠とか、スケールが大きい話が続いてたからこそ、たとえそれが種の生存にはさして意味がないとしても、一瞬一瞬の感情を大事に生きていきたいなと思った。
    それを表しているのが上橋さんの作品なんだな。

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    2025年01月04日
  • 狐笛のかなた

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    ネタバレ

    落ちはハッピーエンドで案外あっさりしていた。序盤の野火が狐として助けられたり、小夜と小春丸のやりとりを羨ましそうに遠巻きに眺めていたり、人の姿で小夜を助けてみたり、という小夜にまだ正体を隠していた頃の光景が切なさもありながら微笑ましくて、1番印象に残った。

    木縄坊というキャラクターも登場は少しだが、野火と出会うまでの半生が個性的で面白かった。


    「むかし、そなたの母の花乃さんがいっていた。霊狐というのは、〈あわい〉で生きる獣なのだそうだ。力のある呪者は〈あわい〉に生まれた子狐を拾い上げて、この世で生きられる呪力を与えるかわりに、狐笛という霊笛に子狐の命を封じこめて、自由に操れる使い魔にして

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    2024年12月13日
  • 明日は、いずこの空の下

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    上橋菜穂子さんのエッセイ集です。
    物語をもっと読みたいなと思っていた私は、物語の断片を探しながらエッセイを読み進めました。

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    2024年11月27日
  • 獣の奏者 外伝 刹那

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    エリンとイアンの馴れ初めや、エリンの母ソヨンの若い頃の話など、本編で語られなかったエピソードが収められた1冊。
    ファンには興味深い内容だが、ストーリーとしては特に驚きも感動もなかった。

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    2024年08月31日
  • 鹿の王 3

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    火馬の民が犬を操り、病気を広めていることが分かった。

    また、ダニが原因で感染症が起こることも分かった。

    ヴァンは火馬の民にスカウトされたが、これを断り、サエと合流しユナを探しに出、遂に牢屋まで辿り着いた。

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    2024年08月02日
  • 隣のアボリジニ――小さな町に暮らす先住民

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    ふむふむ。読みやすい。
    先住民、とかいうステレオタイプってなんの意味もないなというのがよくわかる。皆現代を生きているのだから。しかし呪術師はおっかねえ。

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    2024年08月01日
  • 獣の奏者 III探求編

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    ネタバレ

    闘蛇編と王獣編で作者は物語を完結させたという。
    この探求編はがらりと雰囲気が変わる。
    エリンは監視下に置かれているし、
    真王セイミヤは清き心は失っている、
    大公シュナンは改革者でなく、政治家になっている。
    探求編の始まりは牙の大量死の原因探索にエリンが命じられる。エリンの聡明さにより、原因に迫ることができたが、それを馬鹿正直に報告したことで、エリンは自身を最悪の状況においてしまった。
    打開のためにアフォン・ノアに旅立とうとするも、失敗する。王国に捉えられ、軟禁状態の元で、絶対にやりたくなかった王獣で軍団を作る仕事に従事させられる。
    探求編のトーンは暗い。

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    2024年07月23日
  • ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話

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    作家)上橋菜穂子×漢方医)津田篤太郎による往復書簡。

    人はなぜ生きるのか、進化のためならそのゴールはどこ?という根本的な問いに個の体験やアボリジニ社会の習慣まで交えてアプローチしたりと非常に面白かった。
    特にミノガの一生の話がインパクト大!
    種の保存のためにここまで個を殺せるのかと遺伝子の設計が恐ろしくなった。

    本題とは関係ないが、時候の挨拶って形骸化されていてで無駄なものだと思っていたけど、お二方の文章は瑞々しくそれ自体に詩のような趣があって日本語の美しさを堪能しました。

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    2024年06月13日