上橋菜穂子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この作品を知ったのはアニメから。
蜂の話がたまたまテレビでやっていて、N●Kが久しぶりにまた良いアニメを作ってくれた!と嬉しくなり、原作を購入。出ているところまで一気に読んでしまい、最終的にコミックに(笑)アニメといい、コミックといい、作り手にとても愛されている作品ではないかなァと密かに感じています。おっと、この作品の感想を全く言っていない。確か、青い鳥文庫の挿絵もこの人でしたが、漫画になったらどうなのだろうと少し心配では有りましたが、さすがはプロ。絵が凄く良い。ぐっとひきつけさせてくれます。私の中で今後の展開に期待を持たざるをえない作品。 -
Posted by ブクログ
ずっと心の底に押しかくしていたものが、暗い、その底の闇から頭をもたげていた。それを見てはいけないと、思いつづけてきたのに。
チャグムは、ふるえながら息を吸いこんだ。
自分が選んだ道はまちがっていない――これが北の大陸のためにはもっともよい道なのだと思いたかった。けれど、ほんとうは……心の底では、そうなのだろうか、という迷いがある。自分がこの道を選んだために、もうすでに何人もの人の命をうばってしまった。これから先は、もっと多くの人が死ぬことになる……。
同盟が成功したら、自分は、カンバルやロタの兵士たちを、新ヨゴへみちびいていくことになるのだから。
(異国の兵たちに、新ヨゴ皇国のために戦 -
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Posted by ブクログ
(……ずいぶん、大人になったんだなぁ。)
頭の中ではわかっていたつもりでも、実感できていなかった歳月の長さが、あの便りを読んでいるうちに、くっきりと心にせまってきた。
十一歳のチャグムを、ふいに背負いこんでしまったあのときは、命を守ることだけを考えればよかった。
だが、十六になったチャグムをとりまいているのは、複雑で巨大な、国と国とのかけひきの渦だ。それに……、
(チャグムは、そのことをちゃんと知っている。自分がどんな道を歩いているのか、わかって歩いている。)
チャグムはもう、為政者となる道から逃げようとはしていない。皇太子になるのがいやで、宮の暮らしがいやで、いっしょに旅をしたいとい -
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「だけど,まあ,あんたが,この娘を見殺しにできなかった気持ちは,わからないでもない。あんたも,孤児だったわけだしさ。似たような境遇の子を,ほっておけなかったわけだろう?あまいよねぇ,あんた。一見こわもてだけど,そういうところはさ……。」
アスラは,その言葉を聞いて,はっとした。ジグロという養い親がいたことは聞いていたから,そうではないかと思っていたけれど,やはりバルサも孤児だったのだ。
あまいといわれて,バルサは肩をすくめた、
「たしかにね。――でも,他人をあっさり見捨てるやつは,自分も他人からあっさり見捨てられるからね」
カイナがにやっとわらった。
「名言だね。」
(本文p102-10 -
Posted by ブクログ
(――お兄ちゃんは,どうしているだろう)
胸の底がぎゅっと痛んで,鼻の奥が熱くなった。……いますぐ会いたい。
カミサマにお願いすれば助けられるはずなのに,チキサを助けにいかない自分を,アスラは,心の中で責めつづけていた。
でも,チキサの傷を見てしまった瞬間から,アスラはカミサマがこわくなっていた。たとえ自分たちが生きるためでも,カミサマにすがって人を殺すのは……いやだった。
それに,人を殺すことを願ってしまったら,カミサマを信じる清らかな思いが,穢れてしまうような気がした。
けれど,カミサマを招く力を使わなければ,アスラは,ただの十二歳の少女にすぎない。なにもできずに,運命が自分たち -
購入済み
無理、、、
お金払った分、もったいないのでね、全巻がんばって読んだので再レビュー。
やっぱり最初から最後まで面白くありませんでした。
起承転結もはっきりしないし、最後まで盛り上がりも何もナシ。
無駄な時間をありがとうございました。
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4冊合本を25%ほど読みました。
1巻は終わったのかな。
確かに色んなキャラを丁寧に描いていて、架空の史実を読んでいる気にもなれますが、、、
とにかく面白くない!
何の盛り上がりもなく1巻終了。
架空の史実を淡々と読まされる身にもなって欲しい。
フィクションなんだから、盛り上がりのある『物語』を読ませて欲しかったです。
てこ -
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