上橋菜穂子のレビュー一覧

  • 守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人

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    旅人シリーズの2作目。
    聡明がゆえに疎まれ、皇太子という立場から逃げることも許されず、国同士の争いの渦に巻き込まれていくチャグム。まさに少年から青年への挟間、変化の時にある姿も描かれています。話の内容も、一冊読み切り色が強い前作とは違い、次の守り人シリーズ本編に大きく繋がっていてドキドキします。
    続巻への期待が否応無く高まるラストです。

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    2009年11月25日
  • 獣の奏者(1)

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    児童書で有名だったので買ってみました。原作者って守り人シリーズの人だったのか!!どおりで、というような内容でした。アニメもやってるんだね。これから主人公エリンがこれからどうなっていくのか全く予想できなくて楽しみです。でも、お母さん……哀しすぎ。児童書としてはちょっとトラウマになります。うう。牙の闘蛇が死んだ時、エリンは匂いが違っていると言った。きっとこれもアーリョしか分からない特殊な能力なのでしょう。闘蛇を操ることのできる種族。これを引き継ぐハーフの子エリン。うん、おもしろそう。だけど、絶対可哀想なことになるのが目に見えていて、あぁ〜うう〜という感じ。

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    2009年10月04日
  • 守り人シリーズ電子版 8.天と地の守り人 第一部

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    守り人シリーズ最終三部作の第一部。

    一つの映画を見ているようなスケールで、どんな場所でも思わずのめりこんで読めてしまうのが、この作品の魅力。

    アニメで知ったこの作品も、いよいよ終盤戦にさしかかり、今まで出てきた国々が一つの大きな国の脅威にさらされ始めた。

    一度は生死不明だったチャグムの手がかりを得たバルサは、再びチャグムを救うべくその足跡をたどるのだが、なかなかたどりつかないと同時に、不穏な政情が耳につくようになってくる。今後、二人は再開することができるのか、そして、タンダなどバルサをめぐる人々の運命は・・・。

    走り出した第一部、全部で三部作の長編となるので、じっくり楽しみたい。


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    2009年10月04日
  • 守り人シリーズ電子版 9.天と地の守り人 第二部

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    第二部に入って二人の旅は、より厳しさを増してきた。
    チャグムをつけ狙う刺客、旅人を襲う山賊など道を阻むもの、敵か味方か判断が難しいものが大量に出てきた。

    何度も傷つきながらもチャグムを必死で守るバルサ。
    大人び、王たる資質を持ち始めながらも、若者らしい熱さの残るチャグム。
    今まではどこか傍観しながら読み進めていたが、今回はまるで自分自身が彼らに乗り移ったかのような共感を得た。

    第三部では、二手に分かれ行動するバルサとチャグム。
    二人の行く末にどのような未来が待ち受けているのか、いよいよ第三部で完結。

    あー終わっちゃうのかぁ。

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    2009年10月04日
  • 守り人シリーズ電子版 4.虚空の旅人

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    守り人シリーズ外伝一作目。隣国サンガル王国に赴いたチャグムの物語。チャグムの成長と、真っ直ぐな未来への強い意志が眩しく清々しい。道は険しくとも、ずっとこの強さと優しさを持ち続けて欲しいです。

    追記:H27.10 以前に「精霊の守り人」をあげて気に入ってくれた様子の、中2の甥へ誕生日プレゼント。見た瞬間、表情が嬉しそうに、一気にニコッとしてくれて、本当によかった!

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    2015年10月29日
  • 守り人シリーズ電子版 4.虚空の旅人

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    上橋菜穂子の虚空の旅人を読みました。精霊の守り人シリーズの外伝で、ちょっと大きくなったチャグムが南隣のサンガル王国で活躍する物語でした。この物語でもこの世と並行して存在しているナユグが物語の重要な舞台になっています。チャグムはサンガル王国の皇太子の即位の式典に招かれます。そして、海の向こうからサンガル王国を攻め落とそうとするタルシュ帝国の陰謀や、呪術使いの呪いがサンガル王家の人たちを危険にさらします。そこで、チャグムとシュガが活躍してサンガル王家の人たちを助けるのでした。サンガル王国の王族たちも魅力的に描かれていて読んでいて気持ちのよい物語になっています。この経験を通してチャグムもまたひとまわ

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    2011年07月18日
  • 守り人シリーズ電子版 3.夢の守り人

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    上橋菜穂子の夢の守り人を読みました。精霊の守り人シリーズの3巻目で、今回はトロガイ師のエピソードでした。あのトロガイ師にも若いころがあったということが、しかも夢の中ではきれいな母親だったということが物語られていきます。バルサはタンダより2歳年上だったんだ、というのがちょっと面白く感じました。とは言え、前2作に比べるとちょっとパワー不足に感じてしまいました。続編に期待ですね。

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    2011年07月18日
  • 香君2 西から来た少女

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    オアレ稲と人類史がどう関連してきたのか、この世界の歴史が明かされる巻。なのはいいんだけど重要な部分は全部会話で説明しちゃうんかい~という感じが残念だった。物語の進行とともに全貌が見えてくるわけじゃなくネタばらしみたいでつまらなくない…?

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    2025年12月06日
  • 香君1 西から来た少女

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    上橋菜穂子さんの作品初めて読んだ。導入が思ったよりも地味で集中力続くかな?と不安だったけど読み進めるうちに世界に色が着いていく感覚がする。

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    2025年12月04日
  • 香君1 西から来た少女

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    アイシャが話す時「え、」からはじまるセリフが多いのが気になってダメだった。他にも戸惑いを表す表現がありそうなものなのに。

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    2025年12月04日
  • 鹿の王 1

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    鹿の王1。本屋大賞受賞作。ファンタジーでの本屋大賞はとても珍しいと感じた。今作は全体を通して、まだまだ序章という雰囲気で、世界観を理解することに終始した。主人公ヴァン側の視点とそれを追うホッサル側の視点で進んでいき、今後に期待したい。ユナがすごく可愛かった!

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    2025年11月26日
  • 鹿の王 4

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    2014年刊行。
    上橋奈穂子の長篇ファンタジー。
    2015年の本屋大賞、日本医療小説大賞を受賞。

    舞台は東乎瑠(ツォル)帝国に支配された地・アカファ。

    アカファ内トガ山地の氏族出身で、故郷を守るための精鋭部隊「独角」のリーダーであったヴァンは、東乎瑠軍との戦争に敗北した後、アカファ岩塩鉱で奴隷として働かされていた。

    ある晩、謎の獣の群れが岩塩鉱を襲撃し、人々を次々と噛んでいった。その後、岩塩鉱で謎の病気が流行し、ヴァン一人だけが生き残る。
    ヴァンは、岩塩鉱から逃亡を図り、その途中で同じく生き残った幼子のユナと出会う。彼はユナを連れて逃亡を続けることを決める。

    一方、オタワル人の天才医術

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    2025年11月23日
  • 鹿の王 水底の橋

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    あまり没頭できないままさらっと読み終わってしまった…
    ホッサルもミラルも医療従事者として志が高くてかっこいい
    宗教って不思議だよね。薬を使えば助かるものでも、穢れだと言って受け付けないなんて。人間らしい。医学の進歩に感謝。

    ヴァンが出てこなくて残念だった笑

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    2025年11月20日
  • 守り人シリーズ電子版 3.夢の守り人

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    守り人シリーズ3作目。
    バルサとタンダの絡みが久しぶりに
    見れるかな〜と思いきや
    そうはいかずまた精霊関係の問題に
    巻き込まれて…
    また、呪術師トロガイの過去にも焦点が当たり
    どんなにすごい人でも思いがけない過去が
    あるんだなと思いました。

    今回は夢がキーワードの内容になっていました。
    誰しも見たくない現実があるけれど、
    その現実と向き合うことは苦しくても
    受け入れて進んでいくことが大切なのかな。

    守り人シリーズ1作目に出てきたキャラクターたちも
    再登場するのでワクワクした作品でした。

    バルサとタンダの関係性にも注目です。

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    2025年10月31日
  • 獣の奏者 III探求編

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    獣の奏者Ⅲ。全体を通して、完結編への布石の回という印象を受けた。物語は全巻から11年後の話になっており、エリンも結婚して子どもがいるという状況や母親という立場から子どもを一人にできないという葛藤から、エリンの成長を感じた。これまでは王獣に焦点を当てていたが、今回は闘蛇を中心とした視点から楽しめた。過去の歴史を少しづつ紐解く展開にワクワクしています。

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    2025年10月28日
  • 鹿の王 4

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    最終巻。ヴァン軸とホッサル軸が合わさって進んでいく。勢力の関係図が複雑でちょっと難しい。ラストがかなり解釈や想像の余地を残す描き方で、私としてはスッキリしなかった。きちんと決着まで描いてほしかった。

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    2025年10月11日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    獣の奏者Ⅰ。まだ物語が始まったばかりなので全体像が見えないが着実にエリンの成長を感じました。タイトル通り獣を操って冒険すると思われる中で様々な人との出会いや別れなど、青春を感じる一冊でした。

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    2025年10月09日
  • 鹿の王 1

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    3.4

    話は進むが『面白い』という盛り上がりには欠けていた気がする。

    ここから話しが盛り上がる気もするので2巻を読んでみる。

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    2025年10月02日
  • 鹿の王 4

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    かつて人と獣が共に生きる地を描いた小説『鹿の王』。上橋菜穂子が紡いだ物語は感染症と闘う人々の姿を通じて命の重さを問う。主人公は愛する者を守るため必死に抗いその歩みは読者に「生きるとは何か」を突きつける。文明が進んでも病や災禍は人間を試す。だが互いを思いやる心があれば困難も越えられると教えてくれる。疫病の記憶が新しい今だからこそこの物語の響きは深い。結局強さとは孤立にあらずつながりにあるのだ。

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    2025年09月29日
  • 鹿の王 3

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    かつて人と獣が共に生きる地を描いた小説『鹿の王』。上橋菜穂子が紡いだ物語は感染症と闘う人々の姿を通じて命の重さを問う。主人公は愛する者を守るため必死に抗いその歩みは読者に「生きるとは何か」を突きつける。文明が進んでも病や災禍は人間を試す。だが互いを思いやる心があれば困難も越えられると教えてくれる。疫病の記憶が新しい今だからこそこの物語の響きは深い。結局強さとは孤立にあらずつながりにあるのだ。

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    2025年09月29日