上橋菜穂子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ闘蛇編と王獣編で作者は物語を完結させたという。
この探求編はがらりと雰囲気が変わる。
エリンは監視下に置かれているし、
真王セイミヤは清き心は失っている、
大公シュナンは改革者でなく、政治家になっている。
探求編の始まりは牙の大量死の原因探索にエリンが命じられる。エリンの聡明さにより、原因に迫ることができたが、それを馬鹿正直に報告したことで、エリンは自身を最悪の状況においてしまった。
打開のためにアフォン・ノアに旅立とうとするも、失敗する。王国に捉えられ、軟禁状態の元で、絶対にやりたくなかった王獣で軍団を作る仕事に従事させられる。
探求編のトーンは暗い。 -
Posted by ブクログ
鷹狩りの席に黒狼たちが乱入。
次々と噛まれたり引っ掻かれたりとしたものが、その後、病を発症し死んでいく。
その中で、アカファ人だけは病への抵抗をみせる。
その差が一体なんなのか、黒狼病とはなんなのか、ホッサルは立ち向かっていく。
一方、ヴァンはユナと名付けた女の子と一緒に、途中で助けたトマの家で暮らしていた。
飛鹿の面倒や指南をしながらも、黒狼病の噂を耳にし、また自分自身が変容している感覚にも襲われた時、
谺主からの使者がやってきて、ユナと二人で会いにいくことになった。
コロナ禍を過ごした日々を彷彿とさせる描写の数々。
なんだこれは、コロナじゃないか、となんど思ったことか。
もちろん、人か -
Posted by ブクログ
前2巻で一旦完了した物語。少女から大人への成長の物語として。王獣と呼ばれる強大な生き物を操る能力を開発しながらも、政治的に利用される恐れとの狭間で悩みゆく物語として。ひとつの国の中で重要なキーパーソンとなっていく中で、正解の無さに悩む物語として。心ならずの面もありながら、前巻では流れを大きく変える重要な行動を起こし、多くの人を助けた主人公。その10年後から物語は動き出します。
この巻では、平穏に留まっていた主人公の世界が、その国をめぐる周囲の状況によって、否応なしに渦に巻き込まれようとしていくように物語が動いていきます。禁忌を犯さずに現在を止めておくことが正解なのか、止めようのない大きな流れに -