乙一のレビュー一覧

  • GOTH 僕の章

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    「リストカット事件」と「土」は本当に面白かった。私の好きな『ZOO』の作品と似ている。

    「声」は殴られたような衝撃はあったけど、一人称がそれぞれ誰を指しているかがいまいちわからなくて、ネットにある考察を読んだ。
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    世界に殺す者と殺される者がいるとしたら、自分は殺す側だと自覚する少年「僕」。もっとも孤独な存在だった彼は、森野夜に出会い、変化していく。彼は夜をどこに連れて行くのか? 「僕」に焦点をあてた3篇を収録。

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    2025年04月14日
  • ドラゴンファイア Arknoah2

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    ネタバレ

    乙一「アークノア」シリーズの2巻目。
    現実世界での心の傷や不満が、アークノアで「怪物」という形をとる異邦人のアール。
    弟グレイの「怪物(大猿)」を退治して無事に弟を現実世界に送り返すことができましたが、アールの「怪物(蛇)」はまだ世界で潜伏したままで、アールとハンマーガールの旅は続きます。
    新たにアークノアの世界にやってきた少女と、その「怪物(竜)」。竜への攻撃作戦に参加するアールですが、結局、リゼは金槌を使うことになってしまいます。
    リゼの金槌によって命を落としたマリナと竜。そしてその責任を感じて蛇と逃亡することになったアール。

    自らを生み出したアールからの愛を求める蛇と、頑なに蛇を拒み続

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    2022年01月12日
  • 小説 シライサン

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    ネタバレ

    解決の気配もなく呪いは伝播し続け、諸悪の根源である祈祷師の血筋も残っている。
    石森ミブを名乗る祈祷師の娘が村から逃げて死産した赤ちゃんを無事に出産しなおしたのだとしたら、最後に間宮幸太が見た対岸の船に乗っていた子供は誰だったのか。
    孫娘である間宮冬美の事故死したという娘を生き返らせるためにまたシライサンが動きだしたのでしょうか。
    預かっているという親戚の子供がおそらく生き返った娘で、それを瑞樹と春男にバレないよう隠していたんじゃないかな、と。
    ということは冬美は故意にシライサンの怪談を知り合いに話して娘を取り戻すための生贄を確保したのかな。
    怪談を世間の目から逸らさせるために冬美に似たような作

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    2022年01月07日
  • 平面いぬ。

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    ネタバレ

    どの話も面白い。
    どれも最終的にはほっこりした気持ちになれるけど、
    石ノ目→ホラー
    はじめ→不思議
    BLUE→絵本
    平面いぬ→ファンタジー
    みたいに系統が違うので飽きない。

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    2021年12月13日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    表紙の怖さと裏表紙にあるあらすじから、「これ本当に白乙一か…?」と少し構えて読み始めたが、思っていたよりも心地良い時間の流れが感じられる物語だった。
    ミチルとアキヒロの2人には幸せになって欲しい。
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    視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった――。書き下ろし小説。

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    2025年04月14日
  • The Book jojo's bizarre adventure 4th another day

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    ジョジョをまるで知らない人間なのだが、乙一の本は読みたいので、読んでみる。

    めちゃめちゃ面白かった…!
    設定もすんなり理解できたし、世界観もとんでもないフィクションの世界ではない。

    上手くできているなあと、ひたすらに感心する。

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    2021年11月19日
  • 平面いぬ。

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    『はじめ』と『平面いぬ』がお気に入り。
    私のはじめと、いぬがいたら、なって。
    いや、いぬはちょっと嫌かもしれない

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    2021年11月16日
  • 天帝妖狐

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    ネタバレ

    個人的には
    「A MASKED BALL」が本当に面白かった。
    短編なこともありテンポも良く、私は最後まで展開が読めなかった。本を読みたい、本でドキドキしたいときに読んで良かった一冊。


    2025/01/26追記
    この本に出会って3年ほど経ってますが、やはり私にとって特別な一冊だと再認識してます。
    (人によるし、そういう本はきっと皆さんにもあるかなと)
    主人公と犯人の攻防、犯人自身の恐ろしさ、ストーリー展開、なぜ面白いのかを私の人生の一部で研究できたこと、幸せだなと思います。

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    2021年10月26日
  • 小説 シライサン

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    うん。好き。
    ホラー4
    グロ1
    ミステリ5
    といったところか。
    映像で見ればホラーが強まりそう。
    乙一さんなので淡々とホラーも進んでいて、
    謎解きのような要素もあり。

    あくまで個人的な感想ですが
    気分が重くなるとか
    辛い、悲しいとか
    気持ち悪くなるとかがそんなになく読めます。
    そしてラスト。
    はっきり明かすわけじゃないけど
    あっ…そういうこと…って怖くなる。
    最後まで丁寧に伏線を回収して
    読後感も気持ちいい。

    ただただ震えたい!
    読後感最悪なの大好き!
    って方には向いてないかもですが、
    怖いの苦手だけど好き!
    って方にはオススメです。

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    2021年10月02日
  • The Book jojo's bizarre adventure 4th another day

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    とても面白かった。

    オリジナルキャラも個性がしっかりあって、その背景にあるストーリーも心揺さぶられるものだった。

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    2021年08月29日
  • 山羊座の友人

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    乙一原作の漫画。
    いじめの被害者によるいじめっ子の殺人。
    それはいじめの被害者たちが複数折り重なる事件だった。

    最後の方。台詞の説明が多かったけど、全体として面白かった。

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    2021年06月16日
  • 銃とチョコレート

    ネタバレ 購入済み

    とても面白かったです。

    タイトルから、殺し屋の話かなと勝手に思ってました。
    予想ははずれ、ほのぼの謎解き話かな、と思って読んで
    いたら更に予想がはずれました。スリリングな展開が
    てんこ盛りで、とても面白かったです。ドゥバイヨルは
    現実にいたら怖すぎてお近づきになりたくないですが、
    あの強さと行動力は少し羨ましいです。
    最後の、主人公がかつての家族の幻を見るシーンが
    切なくて好きです。

    #ドキドキハラハラ

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    2022年09月29日
  • 天帝妖狐

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    『A MASKED BALL』の方はとても読みやすかったし面白かった。最初のうちはただのトイレの落書きだったのに、だんだんと不穏な雰囲気になってきて…。とても読んでいてドキドキした。『天帝妖狐』の方は、タイトルから想像していた話とは全然違った。結局タイトルの妖狐とは、あの仮面だけの話?それとも狐狗狸さんから来ているのか?夜木は結局早苗に何者にされてしまったのだろうか…。

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    2021年05月09日
  • 失はれる物語

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    ZOOを読んで「この作家さん好きかも」と思ったが、やはり期待を裏切らない!どの作品も到底考えつかないような設定で、驚かされた。

    『Calling You』最後あたり泣きすぎて読めない。
    『しあわせは子猫のかたち』も感動してうるっときてしまった。すごく好き。
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    目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。表題作のほか、「Calling You」

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    2025年04月14日
  • 平面いぬ。

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    どうして乙一の短編集は表題作よりそのほかの方が好きなのだろう。今回は平面いぬが良かった。乙一って小さい世界で事件を起こすのが得意だよなって思った。いや、そんな話を私が好きだから印象深いのかも。とにかく来るべき時が来たら私は猫のタトゥーを彫るぞ。

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    2021年01月18日
  • The Book jojo's bizarre adventure 4th another day

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    ジョジョラーなら1度は必ず読むべき一作。
    原作4部で描かれた「日常に潜む恐怖」を、オリジナルキャラクターを混じえながら見事に表現されている。
    前半のサスペンスな雰囲気と、後半の熱いスタンドバトルの2度楽しめる作品。

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    2021年09月03日
  • ZOO 1

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    主人公の年齢や精神状態によって語り口が全く違うのが素晴らしいと思った。
    どの話も後半でわかったような気になるが、最後に想像と違ったところへいくのがとても面白かった。
    忘れた頃にまた読みたい。
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    何なんだこれは!天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集が「1」、「2」に分かれて、ついに文庫化。双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され…(「カザリとヨーコ」)、謎の犯人に拉致監禁された姉と弟がとった脱出のための手段とは?(「SEVEN ROOMS」)など、本書「1」には映画化された5編をセレクト。文庫版特別付録として、漫画家・古屋兎丸氏との対談も収録

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    2025年04月14日
  • さみしさの周波数

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    「未来予報 あした、晴れればいい。」
    「手を握る泥棒の物語」
    「フィルムの中の少女」
    「失はれた物語」
    以上4つの短編が収録されている。

    すべて毛色の違う物語であるが、共通項として「切なさ」が感じられる。
    「さみしさの周波数」というタイトルは、うまく表現したものだ。
    そして、ふつう短編集を読むと好きな作品とそうではない作品が出て来るものだが、この本はすべてに何らかの魅力を感じる短編集だった。
    たった一冊の本で、やるせない気持ちになり、心が和み、ハラハラし、号泣した。

    それでもあえて一つ挙げるなら、「未来予報 あした、晴れればいい。」を選ぶ。
    私は「縁」という考え方を大切だと感じていて、人と

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    2020年10月07日
  • 平面いぬ。

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    4つの短編集。
    それぞれテイストが違って、楽しめた。
    ほろりときたり、クスッとしたりどれも乙一さんらしい作品で、表紙のイラストも好きだ。

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    2020年09月22日
  • 平面いぬ。

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    4つの短編で面白かったけど「平面いぬ。」が、私的にはちょっと?な感じだった。その他の3つが、すごい良かった反動かな?

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    2020年07月29日