乙一のレビュー一覧
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シライサンにまつわる怪談話を聞いた香奈、和人、瑛子の3人が眼球を破裂させて次々と亡くなる。
香奈の親友・瑞紀と、和人の兄・春男、そして別ルートから調べていた記者の間宮が呪いの謎に迫るという話。
話を聞いて呪われるとは、まるで貞子を思わせるが、SNSを駆使すると広まり方がえげつないほど早いせいで、被害者続出。
なんとか迫り来るのを防ぐ方法が分かったのに、それをも妨害するシライサン。
間宮が見た船に乗っていた女の子はつまり血を受け継ぐあの子で、しかも…。
戻ってきたから呪いの死は収まったのかな。
気になる点は、冬美は全てを知っていたのかしらということ。 -
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ネタバレ乙一さん、山城朝子さんの短編集で他のアンソロジーや短編集に入っているのもあります。私は最初と最後の話を目当てに読書。
最初は暴力的なお父さんに怯える姉妹の話。乙一さんは肉体的な暴力だけじゃなくて、精神的な暴力の支配とか影響を書くのが上手いと思う。読んでて痛々しくてつらかったです。(褒めてます)
そして乙一作品に出てくる姉もしくは姉的な存在って強いイメージ。困ってる人を支えてくれる立場で出てくるなーと。姉妹はこれから上手く生きていけるのかな、生きてほしいな…というラスト。
Wi-Fi幽霊の方は野良Wi-Fiにアクセスしてから怪奇現象に見舞われる主人公の話。中盤でお母さんと電話してる時の場面がめっちゃ怖い!
でも主人公に協力してくれるAIの頼もしいことといったら!機械的な返事だとしても主人公の不安に寄り添ってくれて言葉を繋いでくれる場面ではジーンとしてしまった。乙一さんの作品では人間と人ならざる存在がタッグを組む物がいくつかある。これもそんな作品!大好き!! -
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乙一さん「ZOO(1)」
自分のお店の常連さんでもある「めぐお」さんに著者作品を薦められて数冊貸して頂いた中の一冊。
以前から著者が人気作家さんなのは認知していたが、ホラー系の作家さんだと思っており敬遠していた。正直こういう機会がなければ手にすることがなかっただろう。そういう意味ではいい機会を頂けた。ありがとうございます。
物語は5編からなる独立短編集。
良い意味でどの編でも尖った独自性を含んだ世界観が存在しており、たった5編とはいえ著者の創造する独自感を存分に垣間見る事になった。
なるほど…人気なのがよくわかる。
登場人物の持つ個性の奇妙さや状況の奇妙さがまず存在しており、そこからの繊細で深い心理的な物語が展開されるので、読後感としては別格で不思議な余韻が残る。
この作風は確かに素晴らしいし、だいぶ強引にだが引き込まれていくような感覚を覚える。著者作品独特の確かな読み応えが人気なのだろう。
最初の2篇が秀逸だった。
まず「カザリとヨーコ」
一卵性双生児なのにどちらか一方は母から溺愛され、もう一方は虐待を受け続けながら育つというプロット。
正直ビビる、何この設定…
こんなの普通では思いも付かないし、想像外というか天外の発想力だろう。
著者が天才と揶揄されるのも納得。
その後の「SEVEN ROOMS」
極端に情報の少ない文面の中での迫り来る「死」のカウントダウン。犯人像も犯行目的も監禁目的も何も情報がないばかりに読者が心理的に勝手に想像する恐怖が広がっていく。情報がないという恐怖。
これは読者の心理をも使った読ませ方か…
作者の力量が凄い。
残りの3篇も共通してダークでなにか物悲しさの残る作品だった。
面白かった。そしてレベルが高い。
ZOO(2)も同時に貸してもらっているので読んでいきたい。読む前に想像していた以上の読み応えを感じている。 -
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久しぶりに乙一の新作本をタイムリーに購入して読めました。
過去作はほとんど読んでいたと思いましたが、「階段」という作品は初めてでした。父という絶対的存在、ルール、家族構成とそれぞれの距離感など自分と重なる部分があり少し胸が痛みました。1番印象強いです。
他、新作を除く乙一名義の作品はどれも読んだものばかりですが当時読んでいた時からお気に入りだったお話だったので、またこういう形で読み返しできて満足でした。
WiFi幽霊ですが、私はすごく面白かったです。読んでいて怖さもあるんだけど、この主人公なら救いがありそうな感じ。最後に収録されていましたが、後味のよいもので締められていて良かった。 -
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山白朝子名義を含む乙一のホラー短編を集めた短編集。唯一の書き下ろし作品「Wi-Fi幽霊」を除き、すべて過去に発表されたものです。乙一ファンの私にとっては既読の作品が多かったのですが、結構内容を忘れていて、新鮮な気持ちで楽しめました。
中でも「Seven Rooms」は、初読時の強烈なインパクトが忘れられない一編で、再読してもその緊張感と構成の巧みさに引き込まれました。
新作の「Wi-Fi幽霊」は、主人公とAIの対話を通じて不思議な謎を解き明かしていく物語。乙一もついにAIという現代的テーマに踏み込んできたかと、時代の移り変わりを感じさせる興味深い作品でした。 -
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お久しぶりの乙一短編集
8編それぞれ世界観を全く変えて
乙一さんの小説だから、多少不思議設定があって
懐かし哀しい系なのだけど、文章の落ち着きなのか、特殊設定にならないで日常のあわいに落とし込む
タイトルになった「失はれる物語」が
印象強く悲しみ深く
その設定の厳しさ以上に夫婦の愛情の深さ
相互を思いやる優しさに圧倒される
おそらく珍しく忘れないストーリー
ほかのも良かったです♪
⚪︎Calling You 時間のズレは30分
⚪︎傷 傷を請け負う少年
⚪︎手を握る泥棒の物語 どこで握ってるのかい
⚪︎しあわせは子猫のかたち 土瓶さんイチオシ
⚪︎ボクの賢いパンツ パンツの賢さよ!
⚪︎マリアの指 乙一らしいミステリ
⚪︎ウソカノ あとがきに変えての書き下ろし