乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
不慮の事故で死んだ幼馴染みのユウナが好きだった線香花火を灯すと、幽霊となった彼女が現れる―――。
という、いかにも乙一さんが描きそうな青春ラブストーリー。
恐らくジュニア向け作品にあたると思うけど、シンプルな筋立てで読んでいて切なくなるポイントは押さえてあるし、過去のつらい記憶を乗り越えていく成長物語(10年かかってるけど)としても読めるし、普通にいい作品なのではなかろうか。
まあ個人的には、あれもう終わっちゃうの?って感じで物足りなさはあったのだけど、ジュニア層をターゲットにしているのであればこのくらいの長さがちょうどいいのかも。
セツナ系の作品もいいんだけど、そろそろダークな作品も読みた -
Posted by ブクログ
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死んだ彼女は、
線香花火を灯すと
現れる。
なぜなら――。
線香花火のように儚く、
切なさ溢れる青春恋愛長編。
乙一の真骨頂!
感涙必至!
今の季節にぴったり!
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集英社文庫のナツイチからの一冊です。
乙一と言えば、
ホラーとかミステリの印象でした。
私が子供のころ、母親がZOOとか読んでた記憶です。
幼馴染だったユウナが死んだ。
失意と喪失感のなか、大地は彼女が大好きだった線香花火に火を灯す。
すると死んだはずの彼女が…。
彼女と過ごせるのは有限。
終わったはずなのに、
終わりの先 -
Posted by ブクログ
1番好きなcontentsはタイトルにもある失われる物語!!
全身不随で触覚以外の感覚を失い寝たきりの夫とピアニスト妻の切ない物語。
妻とのやり取りは腕の鍵盤。
申し訳なさから謝罪に来る奥さん。だんだんと来る頻度が減っていくとこも現実味があった。
強さやスピードから妻の感情を読み取って、これからの妻のことを考え自ら死の選択をしようとする場面が心苦しくてお互いを思い会う気持ちが切なすぎた。。
傷も好きだった◎
特別学級で出会うアサトたち。
自分の不思議な力を誰かの傷を背負うために使う。
ずっと黙って自分に傷を移し、自分は必要ない人間だから…と。
裏切られつつ、主人公が穏やかにたくましく成長して