乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
好き嫌いが分かれる本ですが私は好きです。
暗いものに惹かれる人はいつの時代もいると思います。ある人は一定の時期に、ある人は何かきっかけがあり、ある人は生来惹かれるのかもしれません。
私はハッピーになれる小説も、ホラー小説もどちらも好きです。
この本は、読んでいて何だかとても静かに沈んでいく心地がしました。主人公の人間性云々ではなく、描写、出来事、それらが自分を引き摺り込むような心地です。
仕事の合間に読むのはオススメしません。疲れた時に、夜にゆっくりと読み、そのまま沈むように眠りにつくのがいい、そんな本でした。
この本を読んで寝た夜、不可思議で、でもとても怖い夢を見ました。好き嫌いは個人によると思いますが、嫌いも含めて影響力のある本だと思います。 -
Posted by ブクログ
【2026年42冊目】
目が合うと石にされてしまう「石ノ目」、空想の中のリアルな友人「はじめ」、意思を持った動くぬいぐるみの一生「BLUE」、刺青の犬が肌の上を縦横無尽に駆け回る「平面いぬ。」――ホラーとファンタジーが混ざりあった四作の短編集。
いやぁ、面白かった!乙一さんの作品は「夏と花火と私の死体」以来でしたが、いい意味でこんな作風だったかなと思いました。四つ共にレベルが高いですね。
石ノ目――いわゆるメデューサ的な話ですが、そんなオチとは!と驚きました。鏡のところとかもね、「まあそうするよね」みたいに思ってましたが、いい意味の裏切り。この作品が一作目に来たことでぐんと、この短編集への期待値が上がりました。
はじめ――なかなかに切ない青春の話。与太話が真実味を持ち始めて、ついには形を持つという。終わり方も綺麗で見事でした。
BLUE――自分だけが他と違うと気づいた時の残酷さ。だからこそ一人だった男の子に寄り添うようになっていくものの、最期が切ない。因果応報なとこも良かったです。
平面いぬ。――左腕?と表紙を見ながら思いましたが、すぐに納得。私も掘ってみたくなりました笑 でも吠えられるのは勘弁かなぁ。犬はかしこい、人間の良き友ですからね。
他の作品も読んでみようかなぁと思う一作でした。雰囲気も文体もとても良かったです。 -
Posted by ブクログ
全体的に期待していたより面白かった。
ただ表題作の『Wi-Fi幽霊(書き下ろし)』だけはイマイチだったかな…。こういうモキュメンタリー的なのは乙一さんには求めていないので、個人的には微妙。表紙もイマイチ。黒単色でシンプルにホラー傑作選のがいい気がする。
あとの作品は傑作選だけあって面白かった。
■乙一名義作品
『階段』
『SEVEN ROOMS』
『神の言葉』
『Wi-Fi幽霊』
■山白朝子名義作品
『鳥とファフロッキーズ現象について』
『〆』
『呵々の夜』
『首なし鶏、夜をゆく』
『子どもを沈める』
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山白朝子って誰?…と思ったけど、なるほど。
乙一作品はホラーテイストが強く、
山白作品は伝承や怪談っぽい作品だなと思った。
"和泉蠟庵"はシリーズものなのだろうか?
キャラクターが面白く、別のも読んでみたい。
微妙に岸辺露伴をもじってるかなと思ったのは私だけだろうか? -
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ホラー、ミステリ評論家の千街晶之さんがセレクトした、乙一と山白朝子の傑作選!
階段
SEVEN ROOMS
神の言葉
鳥とファフロッキーズ現象について
〆
呵々の夜
首なし鶏、夜をゆく
子供を沈める
Wi-Fi幽霊
全9作
「階段」と「Wi-Fi幽霊」以外は読んだ事あったけど再読。
でもほぼ内容忘れちゃってるので 初読みみたくめっちゃ楽しめた!
そんななか、「SEVEN ROOMS」だけは めちゃくちゃ衝撃的で印象に残ってたけど、やっぱり今読んでも ひぇ〜〜っ!と強烈なインパクトでした。
1番好きなのは「鳥とファフロッキーズ現象について」 かな。
ゾッとするけど、優しくてせつなくてうるうるしちゃう
蠟庵先生と耳彦のコンビもやっぱり大好き!
続編読みたい〜 山白先生 ぜひぜひお願いします
9作品 どれをとっても珠玉の作品ばかり。
あ〜やっぱり乙一さん(山白さん)好きだ〜
めっちゃ堪能しました!
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Posted by ブクログ
20年ぶりに再読して気付いたのだが、
最初から最後までアキヒロとミチルの外見・ビジュアル描写が一切ない。
「登場人物がどんな顔か、髪の長さはどれくらいか、背丈格好がどうか…」など、読者にイメージさせるために、それらは説明的に書かれることがあるが、本作では主要人物二人に対し、そのような描写はない。
最後までアキヒロとミチルがどんなビジュアルかわからない。
視覚的なものの意味が、この物語おいて"無意味"であることを指しているのだろうか。「そんなものはこの物語おいて、なんの意味もない」という。
※一方、殺された松永や若木は見た目の描写がある。眼鏡をかけてるとか、小柄であるとか。この対比がわざとなのかは不明だが。
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「UFOキャッチャーが得意」という暗喩もいい。女性や社員に対する、松永の軽薄さを的確に表している。
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最後の終わり方は少し蛇足というか、もっと余韻を残す終わり方があったんじゃないかという気もしたが、いややはり、傑作だ。過小評価されているといっていい。
とりあえず一言。声を大にして。
「表紙が悪い!なんでこの表紙なんだ!?絶対に変えたほうがいい!今すぐ!この表紙のせいで、かなり損している!」
20年前に読んだときもそう思ったが、いまだに変わらず同じ表紙だとは。。。
せっかく良い作品なのだし、多くの人に読んでほしいから、もっとなんだろ、表紙を変えてほしいなぁ。。。ぜんぜんホラーじゃないからね。。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレずはレビューの数の多さに驚き。乙一という作家はネット上では超有名なのですね。
ストーリーテラーとしての実力は、この短編集で良く判る。
他も読んでみたい
以下 備忘録
Calling You: 電話が脳の中にかかってくる
失はれる物語: 触覚だけの植物人間になった男の話。妻がピアノの鍵盤に腕をみたてて弾いてくれる。感動!
傷:他人の傷を自分に取り込める能力を持つ友人を持つ男の子の話
手を握る泥棒の物語:泥棒に入った家で、誰かの手を握ってしまった・・・
しあわせは子猫のかたち:前の住人の幽霊と子猫と
ボクの賢いパンツくん:小さいころはパンツと会話できた
マリアの指:電車の轢死体の指が 殺人事件に関係する。構成が上手くてハタと手を打った。