乙一のレビュー一覧

  • さよならに反する現象

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    乙一を感じさせられる作品だった。とりあえず読めば分かる。しかし細身な文庫に足して文章が少なく、物足りなさを感じた。が、何度も読み直せるし通勤に持ってこいなのでまぁいいか。30周年おめでとうございます。

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    2026年04月08日
  • さよならに反する現象

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    久しぶりの乙一作品
    中田永一のほっこりWarm感も好きだけど
    やはり乙一のヒンヤリCool感も大好きだわ
    中田永一VS乙一 私は勝敗つけられず
    だって真逆の空気感漂わせながらも読後はどちらも心地よいなんて凄い!もの
    いつか同じタイトルで中田永一VS乙一で書いてみて欲しいなと思うのは私だけ?
    空気感の違いを堪能してみたい

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    2026年04月02日
  • さよならに反する現象

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    短編集。

    『悠川さんは写りたい』がお気に入り。
    過去に読んで大好きになった『しあわせは子猫のかたち』を彷彿とさせる柔らかい空気感やあたたかさが好きです。

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    2026年04月01日
  • 箱庭図書館

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    ネタバレ

    「小説家のつくり方」「コンビニ日和!」「青春絶縁体」「ワンダーランド」「王国の旗」「ホワイト・ステップ」6作収録の短編集。

    懐かしいぃぃぃ!
    「青春絶縁体」も「王国の旗」も「ホワイト・ステップ」も、どれも乙一らしい。厨二病にニヒルに、かと思えばじんわりと良い話…相変わらずよくできた乙一ブランドである。心が柔らかい時代に読んできたからか、乙一の世界は、久しぶりに読んでも私の心によく馴染む。ちょっと実家感があるんだよな。「ただいま」って感じ。

    「ホワイト・ステップ」が抜群に良い。
    これだけで言えば星5級。雪面の靴跡に導かれた不思議な巡り合いを描いた作品なのだが、これがもう綺麗で切なくて文句無しの満点!雪が溶けてぐじゅぐじゅに荒れた歩道橋での母子の再会のシーンは、じーんときた。
    母親が近藤に、初めて娘が歩いた日のエピソードを語るシーン。聞いた近藤が「最初のゴール地点は母の腕の中だったのに、いつのまにか故郷をあとにして、ずっと遠いこの町で暮らしている。」というト書きを挟むのだが、この表現非凡だよなあ。

    どの話もレベルが高い。
    正直、つまらない作品はない。「ワンダーランド」にて、拾った鍵を鍵穴に刺して回る高田少年など魅力的な登場人物も多い。最後まで評価を迷ったが、響ききらない作品もあった。短編集って満点つけるの難しいよなあという所以である。
    しかしながら、作品構成も良かった。「ホワイト・ステップ」でしめることで、読後感が非常に良かった。読み終えて、本をぱたりと閉じた後に清涼感が残って、また乙一作品を読みたくなった。

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    2026年03月23日
  • GOTH 夜の章

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    死が持つ”暗い魅力”に惹かれる主人公

    主人公の身の回りで起きる
    猟奇的な事件を集めた短編集

    どの事件も一癖も二癖もあり、
    二転三転する展開は短編といえど侮れません。

    暗い小説を読みたい時に是非、、、

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    2026年03月22日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    上司が貸してくださった本
    物語の人物とは真逆の生き方をしてきて、でもふと物語の生き方の方が楽だよなと思ったりしたこともあった。でも、この物語を読んで、そういう生き方は人間できないのだと知れた。よかった。関わりを意識して生きていけそう。

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    2026年03月21日
  • GOTH 夜の章

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    好き嫌いが分かれる本ですが私は好きです。
    暗いものに惹かれる人はいつの時代もいると思います。ある人は一定の時期に、ある人は何かきっかけがあり、ある人は生来惹かれるのかもしれません。
    私はハッピーになれる小説も、ホラー小説もどちらも好きです。
    この本は、読んでいて何だかとても静かに沈んでいく心地がしました。主人公の人間性云々ではなく、描写、出来事、それらが自分を引き摺り込むような心地です。
    仕事の合間に読むのはオススメしません。疲れた時に、夜にゆっくりと読み、そのまま沈むように眠りにつくのがいい、そんな本でした。
    この本を読んで寝た夜、不可思議で、でもとても怖い夢を見ました。好き嫌いは個人によると思いますが、嫌いも含めて影響力のある本だと思います。

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    2026年03月20日
  • GOTH 夜の章

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    面白い。
    ライトノベルの定義は読者の数あるが、個人的にはラノベではないと思う。
    本格ミステリ大賞を受賞しているだけあって、ちゃんとミステリー。乙一さんのミステリーはデビュー作「夏と花火と私の死体」のイメージが強いが、各章(本作品は連続短編集)各々がそれに匹敵する作品。
    タイトルからわかるように、ゴスの色味が強いので、グロテスクな殺人事件、犬の虐待など、人によって読書どころではない描写もあるので、そこら辺は各自心とご相談を。
    まだ上巻しか読めていないが、下巻が楽しみ。

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    2026年03月15日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    「警察に追われている男が、目の見えない女性の家にだまって勝手に隠れ潜んでしまう」という内容(あとがきより)
    寂しい二人が自分を受け入れてくれる相手の存在に気づき、少しずつ心の氷を溶かしながら前に進んでいく様が美しかった。
    初めて乙一さんの作品を読んだけど、文章がうまくて読みやすくて良かった。他の作品も読んでみたいな。

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    2026年03月14日
  • 平面いぬ。

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    【2026年42冊目】
    目が合うと石にされてしまう「石ノ目」、空想の中のリアルな友人「はじめ」、意思を持った動くぬいぐるみの一生「BLUE」、刺青の犬が肌の上を縦横無尽に駆け回る「平面いぬ。」――ホラーとファンタジーが混ざりあった四作の短編集。

    いやぁ、面白かった!乙一さんの作品は「夏と花火と私の死体」以来でしたが、いい意味でこんな作風だったかなと思いました。四つ共にレベルが高いですね。

    石ノ目――いわゆるメデューサ的な話ですが、そんなオチとは!と驚きました。鏡のところとかもね、「まあそうするよね」みたいに思ってましたが、いい意味の裏切り。この作品が一作目に来たことでぐんと、この短編集への期待値が上がりました。

    はじめ――なかなかに切ない青春の話。与太話が真実味を持ち始めて、ついには形を持つという。終わり方も綺麗で見事でした。

    BLUE――自分だけが他と違うと気づいた時の残酷さ。だからこそ一人だった男の子に寄り添うようになっていくものの、最期が切ない。因果応報なとこも良かったです。

    平面いぬ。――左腕?と表紙を見ながら思いましたが、すぐに納得。私も掘ってみたくなりました笑 でも吠えられるのは勘弁かなぁ。犬はかしこい、人間の良き友ですからね。

    他の作品も読んでみようかなぁと思う一作でした。雰囲気も文体もとても良かったです。

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    2026年03月08日
  • さよならに反する現象

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    怖かったり切なかったり、まさかのクスッと笑えたり。怖くない、と思ったらやっぱり怖い話だったり。すごい。

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    2026年03月08日
  • さよならに反する現象

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    乙一作家生活30周年を記念する短編集。

    おそ松さんが登場したり、
    星野源の歌の歌詞がそのまま掲載されていたりと
    バリエーションも豊富。

    1ページで完結する
    ホントのホントの短編も収録。

    幽霊使いと通信使いが
    相変わらず最高な乙一さんでした。

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    2026年02月28日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    「SEVEN ROOMS」と「神の言葉」だけは読んだことがあって、乙一さん作品の中でもかなり印象に残っていました。もともと乙一さんの主人公達の内面やストーリーの描き方がとても好きで…だから、不条理で残酷なことがあっても、ただ嫌な気持ちになるだけではなくて作品に魅力を感じるんだろうなと思います。
    全体的にそんな感じがしましたが、「Wi-Fi幽霊」「呵々の夜」はいわゆる怖い話…のような印象でした。
    山白朝子さんは"1人アンソロジー"でしか読んだことがなかったんですが、それ以外の本も読んでみたくなりました。

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    2026年02月24日
  • 箱庭図書館

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    乙一は昔よく読んでたけど、その当時を思い出す雰囲気でじんわりと温かくなるファンタジー。
    短編一つ一つの起伏は大きくないけれど、どこかで誰かがつながっている全体構成になっていて、色々な視点で見られるのがよかった。
    最後の話のためにそこまでの流れが作られていると言っても過言ではないくらい、最後の「ホワイト・ステップ」が好きだったな。
    「ワンダーランド」も乙一って感じが強くてすごく好きだった。

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    2026年02月22日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    全体的に期待していたより面白かった。
    ただ表題作の『Wi-Fi幽霊(書き下ろし)』だけはイマイチだったかな…。こういうモキュメンタリー的なのは乙一さんには求めていないので、個人的には微妙。表紙もイマイチ。黒単色でシンプルにホラー傑作選のがいい気がする。

    あとの作品は傑作選だけあって面白かった。
    ■乙一名義作品
    『階段』
    『SEVEN ROOMS』
    『神の言葉』
    『Wi-Fi幽霊』

    ■山白朝子名義作品
    『鳥とファフロッキーズ現象について』
    『〆』
    『呵々の夜』
    『首なし鶏、夜をゆく』
    『子どもを沈める』
    -------------------

    山白朝子って誰?…と思ったけど、なるほど。
    乙一作品はホラーテイストが強く、
    山白作品は伝承や怪談っぽい作品だなと思った。

    "和泉蠟庵"はシリーズものなのだろうか?
    キャラクターが面白く、別のも読んでみたい。
    微妙に岸辺露伴をもじってるかなと思ったのは私だけだろうか?

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    2026年02月09日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    ホラー、ミステリ評論家の千街晶之さんがセレクトした、乙一と山白朝子の傑作選!
    ⁡
    階段
    SEVEN ROOMS
    神の言葉
    鳥とファフロッキーズ現象について
    〆
    呵々の夜
    首なし鶏、夜をゆく
    子供を沈める
    Wi-Fi幽霊
    ⁡
    全9作
    「階段」と「Wi-Fi幽霊」以外は読んだ事あったけど再読。
    でもほぼ内容忘れちゃってるので 初読みみたくめっちゃ楽しめた!
    そんななか、「SEVEN ROOMS」だけは めちゃくちゃ衝撃的で印象に残ってたけど、やっぱり今読んでも ひぇ〜〜っ!と強烈なインパクトでした。
    1番好きなのは「鳥とファフロッキーズ現象について」 かな。
    ゾッとするけど、優しくてせつなくてうるうるしちゃう
    蠟庵先生と耳彦のコンビもやっぱり大好き!
    続編読みたい〜 山白先生 ぜひぜひお願いします
    ⁡
    9作品 どれをとっても珠玉の作品ばかり。
    あ〜やっぱり乙一さん(山白さん)好きだ〜
    めっちゃ堪能しました!
    ⁡

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    2026年02月08日
  • 銃とチョコレート

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    王道探偵小説であり、ドキドキが止まらない冒険譚!
    どんでん返しな展開と登場人物たちの名前がチョコレートになっていることも相まって、読み味はまさにチョコレートアソート!

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    2026年02月04日
  • 銃とチョコレート

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    ネタバレ

    ぼくことリンツくんが良い。探偵小説と冒険小説には賢明で勇気のある語り手がぴったりだなあ。
    登場人物がどいつもキュートで、名探偵紛いの詐欺師でも暴力的な差別主義者でも魅力的。それでいて躊躇なく人殺しも出来てしまえるのが恐ろしいところである。リンツくんが主役じゃ無かったら巻き込まれて何回か死んでたと思うので、そういう意味でも彼が主役で良かったですね。

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    2026年02月03日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    何年も読まずに放置していたのを思い出し、読んでみた。
    乙一さんだし、表紙の雰囲気からてっきりホラー?かと思いきや、想像した話とはまるで違う。
    彼と彼女がどうなるのか、この先訪れるのは不幸なのか、、、気になり一気読み。


    少し核心↓


    目の見える私にでもそれなりに、彼女の孤独や寂しさは痛いほどわかるし、心配になる。
    また逃亡者であるアキヒロでさえ、事情を知るにつれ同情せざるを得ない気持ちになった。
    祈るような気持ちで、2人の未来を案じる、、、
    後半は思いがけない展開で。
    やはり乙一さん作品は面白い。

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    2026年02月01日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    20年ぶりに再読して気付いたのだが、
    最初から最後までアキヒロとミチルの外見・ビジュアル描写が一切ない。

    「登場人物がどんな顔か、髪の長さはどれくらいか、背丈格好がどうか…」など、読者にイメージさせるために、それらは説明的に書かれることがあるが、本作では主要人物二人に対し、そのような描写はない。

    最後までアキヒロとミチルがどんなビジュアルかわからない。

    視覚的なものの意味が、この物語おいて"無意味"であることを指しているのだろうか。「そんなものはこの物語おいて、なんの意味もない」という。

    ※一方、殺された松永や若木は見た目の描写がある。眼鏡をかけてるとか、小柄であるとか。この対比がわざとなのかは不明だが。

    ***

    「UFOキャッチャーが得意」という暗喩もいい。女性や社員に対する、松永の軽薄さを的確に表している。

    ***

    最後の終わり方は少し蛇足というか、もっと余韻を残す終わり方があったんじゃないかという気もしたが、いややはり、傑作だ。過小評価されているといっていい。

    とりあえず一言。声を大にして。

    「表紙が悪い!なんでこの表紙なんだ!?絶対に変えたほうがいい!今すぐ!この表紙のせいで、かなり損している!」

    20年前に読んだときもそう思ったが、いまだに変わらず同じ表紙だとは。。。

    せっかく良い作品なのだし、多くの人に読んでほしいから、もっとなんだろ、表紙を変えてほしいなぁ。。。ぜんぜんホラーじゃないからね。。。

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    2026年01月31日