乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
岩井俊二監督の映画を原作にしたノベライズ作品。
映画の初項と決定稿と、乙一のオリジナルのブレンドで、
映画とはまた別の作品として仕上がっている。と思う(^ ^;
済みません、映画の方は見てないので(^ ^;
登場人物が、みな濃ゆい(^ ^;
主人公も、クラスメイトも、親も(^ ^;
親の離婚で転校して来た中学生が主人公。
クラスでは、何故か皆から距離を置かれてしまう。
いじめっ子やら、クラスを支配する謎のオカルト少女やら、
隣家からずっと覗いてくる引きこもり少女やら、
四クセも五クセもある連中に囲まれてもがいている間に、
徐々に全貌が見えてくる「学校で起きた事件」。
その事件の謎を暴き、 -
購入済み
読書前ミステリー処女でした
切ない内容です
前半は伏線・前降りの嵐で取捨して読んでしまう私には後半の展開が怒涛で面白かったというよりも、伏線と思もえたものを頭に入れて想像しつつ読んでおけばと後悔させられてしまいました…。
でも起承転結、オチ共に頭に入れて読んでおけば面白かっただろうなと思いこの評価です -
Posted by ブクログ
いじめられっこの兄弟が、亡くなった父の書斎から発見した古い絵本。彼らはそれに導かれるがごとく、異世界「アークノア」に迷い込んだ…
オーソドックスな異世界冒険譚であるものの、「自分のつくった怪物を排除しなくちゃ…」という設定だったり怪物が淡々と人々を葬っていくさまとか、かなりブラックな側面も持つファンタジーで、そのあたりのバランスはさすが乙一。とはいえ、ずいぶん丸くなったブラック乙一だと思います(長年の読者としてはそう思う)。
死のない世界、空のない世界、年をとらない世界、(本来)殺人のない世界。ままごとのようなこの設定をベースに怪物という異種を紛れ込ませてスリルを醸し出し、後半は一つの目的 -
Posted by ブクログ
ネタバレ味のある作品を並べた短編集です。「未来予報」「手を握る泥棒の物語」は主人公が似たような雰囲気です。「未来予報」は友人に隣人の女の子か自身が死ななければ結婚すると予言される。それを意識して、女の子と話せなくなり、自堕落は生活を送るが、最後に入院した女の子と話をして、生活を取り戻す。あまり僕には来ませんでした。「手を握る泥棒の物語」はコミカルな感じで、金持ちの叔母が近くの旅館に泊まっており、そのバッグを盗むために、壁に穴をあけて、手を入れるが、なぜか無人のはずの部屋で腕をつかんでしまう。その相手とのやり取りから、何かが生まれ始める。出来過ぎのような話だけど、面白い。「フィルムの中の少女」はホラーで
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Posted by ブクログ
いじめられっ子兄弟アールとグレイは
亡き父の書斎から不思議な絵本を見つける
森や砂漠や、その他様々なものが詰め込まれた部屋の断面図が
細かく描かれた絵本「アークノア」
その絵本の世界に迷い込んでしまった2人が告げられたのは
この世界を破壊する、恐ろしい怪物を退治しなければ
元の世界には帰れない、という宿命だったーー
※※※※
ホラーのイメージが強かった乙一さんのファンタジーということで手に
まず、周囲を壁や天井に囲まれた箱庭世界の集まり、という世界観が面白かった
一見して普通の空かと思いきやそれは天井で
太陽だと思ったものは電気だったり
けれどその世界の構成物は紙などではなく
人々に過