乙一のレビュー一覧

  • さよならに反する現象

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    幽霊や怪異、不思議な出来事を題材にしながらも、人間の寂しさや滑稽さが描かれた短編集です。
    登場するのは幽霊や奇妙な現象ばかりなのに、不思議と怖さよりも、その奥にある人の未練や後悔、誰かと繋がりたいという気持ちの方が強く残ります。
    どの作品にも少しだけ現実からはみ出したような人物が登場して、周囲から理解されなかったり、うまく生きられなかったりする人たちが、それでも誰かを想いながら生きている姿には妙な生々しい人間味があります。
    ただ、収録作ごとの雰囲気や完成度には多少ばらつきがあり、著者の初期作品のような強烈などんでん返しや衝撃を期待すると、正直少し物足りなく感じる部分もありました。
    それでも、し

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    2026年07月30日
  • 夏と花火と私の死体

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    2つの作品が入っている本。
    1つ目は、物語の視点がまさかので驚いた。結末にも驚いたが、伏線があったなと思い納得。
    2つ目は、少し難しかった。さまざまな解釈がありそう。

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    2026年07月28日
  • 夏と花火と私の死体

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    一人称が『死体』なところが斬新で、今までにもありそうでなかった(まだ他の作品で出会えていない)。
    木から落ちる時の冷静さと、痛みや恨みなどは全く描写されず、サンダルが片方脱げ落ちてしまって残念そうな様子や、汚れた足を恥じる描写だけはあって、意外とそういうものなのかもな、なんて受け入れられて。笑

    健お兄ちゃんの冷静さに仰天させられるけど
    弥生の怖がる描写はリアルで。
    でも夏の風景描写や花火大会や辺りの田んぼ、お宮の生垣の情景などが鮮やかで全く薄暗い印象はなく、ホラー苦手な私もサラッと読めたのが驚き。装丁がラノベ感があり素敵なのでそれに引っ張られたのかも?
    ジャケットの絵って作品全体の印象にも関

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    2026年07月25日
  • GOTH 夜の章

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    最初は女の子のミステリアスさに惹かれたが、後半はその人間らしさが徐々に明かされていき、見事だった。乙一さんの少し切なくて怖い世界観がこの作品でも表現されていて、かつ読みやすい作品でした。

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    2026年07月16日
  • さよならに反する現象

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    ・フィルム
    源さんの1冊目のエッセイ『そして生活をつづく』を思い出した。「あなた」の姿が源さんに重なるような文章も多くて、愛を感じる。

    ・家政婦
    設定もキャラもすごく好み、長編書いてほしい。アニメとかドラマ化したら映えそうで絶対良い。

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    2026年07月16日
  • ZOO 1

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    残酷で救いのない世界観が惹きつけられる作品でした。

    一人称の視点でどの物語も進み、心理描写や出来事が分かりやすく描かれているため物語に没入しやすく、短編なのにも関わらず満足感が得られました。

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    2026年07月14日
  • 死にぞこないの青

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    ちょっとした行き違いを発端に、クラス内で孤立してしまった小学五年の少年が、悩み苦しむ様子がとても不憫。

    更に、担任の先生が主導してその状況を作り上げているところには、強い憤りを感じます。

    「アオ」と呼ばれる少年の出現が転換点となりますが、終始息苦しさを覚える内容で、主人公に早く救いが訪れることを願わずにはいられませんでした。

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    2026年07月12日
  • 夏と花火と私の死体

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    サスペンスでもあり、ホラーでもあり、ヒトコワでもある。
    死体目線の語り口は小説ならではの表現な気がして面白かった。
    文章が読みやすくて、これを乙一氏は17歳で書いていたと知って驚愕しました。

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    2026年07月10日
  • 夏と花火と私の死体

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    GOTHシリーズの乙一のデビュー作。
    ある2人の兄妹と、女友達五月(ストリーテラー)のストーリー。
    妹が、ある事故によって女友達を殺してしまい、その死体を兄妹が隠していくのを女友達が語っていくストーリー展開が印象的で面白かったです。

    隠していく中での、田んぼの風によって靡く稲穂の情景、夏祭りでの花火の情景が読んでいて、風景が想像できました。
    特に花火の「噴水のような花火が筒の口から光の粒をはき出している。
    それは金色に銀色に輝き、お宮を、石垣や木のやしろを幻想的に照らしだす。
    その風景はまるで夢のように人々の瞳に焼きつき、長い人生の思い出となっていつまでも残るのだろう。
    時が流れるにつれて輝

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    2026年07月06日
  • 夏と花火と私の死体

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    ネタバレ

    幼い子供二人が死体をどうにかして隠す話。
    面白いのは死体目線で語られ、その死体目線だからこそ、最後の最後のオチが生きるという非常に上手い構成。
    これがデビューというから本当にすごい。
    もう1編収録されている「優子」も背筋が寒くなるような不穏な展開で、こちらのオチも良かった。

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    2026年07月04日
  • GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻

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    番外編。読んだことないと思い、買ってみたがなんとなく読んだ気がする。
    軽く読める内容で、GOTHファンのための作品だと思った。
    森野夜は最初、ミステリアスで冷酷なキャラかと思ったが、この短編含め、全話で何も分かっていなくて天然なキャラだなと認識が改まった。結局、「僕」が社会生活に適合できる二面性サイコパスで森野をいつも救っている内容だなと思った。

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    2026年07月02日
  • 怪と幽 vol.022 2026年5月

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    特集が「はじめてのクトゥルー」だったのと、乙一さん周年というのとで手に取った次第。クトゥルー、よく見聞きする言葉だけど内容そのものに全く無知なので。

    そんな中、一番印象的だったのは、
    小川洋子さんの「お借りいたします 棺」
    特集と全く関係ない読み切り小説だったから、身構えなく読んでました。だからこそのインパクト ガツン!!だったのかな。

    あの結末… ぇ!?どういうこと!?
    妊娠と流産を繰り返しているという流れにすごく違和感感じたけど、まぁそういうこともあるかもしれんと強引に納得しつつ読み進めていったら…
    葬儀場の職員さんから投げかけられてるあの言葉、
    ぇ、どういう意味?? 主人公の周りから

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    2026年06月21日
  • GOTH 夜の章

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    この本は、結局のところ、
    ・短編集三作で、主人公は同じ。
    ・どれも殺しにまつわる話。
    ・犯人はわかっても捕まえない!

    のめり込み度☆☆☆☆ー
    読みやすい度☆☆☆☆☆
    オチが良い度☆☆ーーー
    独特な雰囲気☆☆☆☆☆

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    2026年06月19日
  • 夏と花火と私の死体

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    子供が狂気すぎて感情移入が全くできないが、まあまあ面白かった。読みやすい。オチも読みやすい
    「優子」も面白かった。優子の方が好きかも

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    2026年06月08日
  • 夏と花火と私の死体

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    著者乙一のデビュー作
    表題作である「夏と花火と私の死体」と、「優子」の二編を収録した内容。

    表題作は主人公の五月という少女の視点で話が進むのだが、冒頭でこの五月は些細な理由から女友達に殺害されてしまい、五月の死体をどこに隠そうかと女友達とその兄が奔走する というのが内容なのだが、特徴は視点が五月のままであるということだ。
    極めて俯瞰的に自分の死体の状態や、兄弟の行動を見ているのがシュール。
    展開は正直中盤あたりからなんとなく読めてしまう内容なのと、やや登場人物の行動が単純過ぎるとは思ってしまったが、本作は氏が十六歳の頃に執筆したものであることを鑑みれば素晴らしい出来だとは思う。

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    2026年06月11日
  • さよならに反する現象

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    物語全体をホラー要素や不気味さが漂っているのに、時折見られるユーモラスな場面もあり楽しめた。
    「家政婦」「悠川さんは写りたい」が特に良かった。
    短編でありながら凝縮された話であり、想像力をかき立てられる。

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    2026年06月05日
  • 失踪HOLIDAY

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    面白かった!
    主人公の境遇に負けずパワフルな性格も良かったし、使用人の部屋に暮らすことで新たな感情が芽生える感じもよかった。
    最後ミステリ要素を強めるよりは、ジュブナイル小説で終わったほうが個人的には好みだったかなぁという気もする。

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    2026年06月01日
  • さよならに反する現象

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    サクッと読めて、ちょっと怖い。
    そんな話が詰め込まれた短編集。
    中には明らかに適当に書いたような作品もあったが、ユーモアがある中にも最後はちょっと怖い。
    というような作品もあって、中々よかった。

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    2026年05月31日
  • 小説 シライサン

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    途中まですごい怖くて、でも謎が解けていく様子が面白かった。

    最後は我々読者の考察しだいって感じで、せめてもっとヒントというか、その後が欲しかったなーと思った。

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    2026年05月30日
  • 平面いぬ。

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    ネタバレ

    短編集。
    設定はどれも面白いのに、散りばめられている伏線が回収できていないように感じられた。
    例えば収録話の「BLUE」。
    これはある骨董品店で極めて上質な布地を手に入れた人形作家がその布地を用いて四体の美しい人形を作成した後、余った青い布地と、捨てる予定だった端材を組み合わせて一体の皮膚が青色の不気味で低クオリティな人形を作成する。
    作成した後に人形作家は骨董品店でこれら五体の人形を売却。
    後日「娘の誕生日プレゼントに」と男性客に引き取られるのだが、男性宅にてその後人形達が様々な事件を起こす。
    という話なのだが、男性と店主のやり取りの中で、「この人形作家はこれら人形を売却した後にピストル自殺

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    2026年06月04日