乙一のレビュー一覧

  • 暗黒童話

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    途中何度読むのをやめようと思ったことか。

    小説の面白さを評価するよりも、
    グロテスクな表現が頭にこびりついて離れない。
    このような内容だと知っていたら、読まなかったと思う。

    最近、何気なく手に取る小説やなんとなく見るドラマに
    やたらと主人公と別な人格が関わるものが出てくる。
    これは何かの啓示なのだろうか。
    たとえば今の私は、実は以前の私とは別な人格で
    そのことを忘れているということを無意識に教えてくれている。みたいな。

    そんな突拍子もない現実逃避をしなければならないほど
    暴力的な描写が所々出てくる。
    特に血生臭い内臓系の話が苦手な方は読まない方がいい。

    乙一さんの本を読むのはこれで三作目だが、
    うちニ作が死体が出てくる話だった気がする。
    3分の2でグロテスク。
    もしかして、そちらが得意な作家さんなのかもしれない。
    そうだとすると、その描写が苦手な私は
    彼の作品はもう手に取ってはならないのだと思う。
    でも『暗いところで待ち合わせ』がとても好きだったので、
    私はきっとまたチャレンジすると思う。
    次の作品が、4分の1になることを願って。

    0
    2022年10月24日
  • 山羊座の友人

    Posted by ブクログ

    犯人だと思ってた人が実は違った。いじめられてた子が理不尽で可哀想だったがそこに救いはあったかな。いじめっ子が全て悪い、がそこを中心として描かないからなかなか珍しい着地点だった

    0
    2022年08月22日
  • 山羊座の友人

    Posted by ブクログ

    引きずるタイプなので、「読み返せないくらい切なかったらどうしよう」と思っていましたが、許容範囲内でした(いじめの描写はショックだけど…)。
    勿論切ないんだけど、個人的には納得の結末かな…これでもか!と切ないのはつらいので。あと、皆さん仰るように絵が綺麗。
    ただ、今回小説版を読んでから読み返したら、“乙一さんの書く文章表現”が好きな私としては、「やっぱり小説の方が良いかな」とも思ってしまいました。

    0
    2022年08月22日
  • 迷 まよう

    Posted by ブクログ

    アンソロジーの中に「アミの会(仮)」というものがあるのを知ったのは、この【迷 まよう】だった。

    アミの会(仮)のアンソロジー企画は『捨てる』『毒殺協奏曲』『隠す』
    そして、第4弾が『迷』と『惑』


    ところで「アミの会(仮)」って何?
    と疑問に思ったら、「アミの会」には公式ページ "Facebook" があり、
    活動も2015年からだと知って驚いた。
    それによると、「アミの会(仮)」は女性作家の集まりで、会の目的はアンソロジーを出すこと。
    たまに集まってお茶を飲んだり、ご飯を食べたり(お酒を飲んだり)すること。

    2015年、GWの東京で、5人の作家が集まって食事会をしていたとき
    柴田よしきさんが「アンソロジーをだそうよ」と提案したのがきっかけだったそう。


    ”アミの会”メンバー近藤史恵さんによると

    現在は、短編を発表しにくい時代で、純粋な短編集はなかなか売れないし、売れっ子作家さんしか出せない。
    短編は本にまとまらないとなると、雑誌などでも書きにくく、連作短編という形にしてしまうことになる。
    雑誌で書くことができても、1か月で書店から消えてしまう。
    でも、短編小説は魅力的な形式で、連作ではない単発の短編でしか描けない世界がある。
    短編小説の魅力をもっと多くの読者さんに知ってほしいし、短編が好きな読者の方もたくさんいらっしゃるはず。
    アンソロジーは、知らない作家に出会うきっかけにもなる。
    いきなり知らない作家の本に手を伸ばすことは冒険でも、
    アンソロジーで気に入った作家ならば、他の作品も読んでみたくなるのでは。


    本が大好きで、長編はもちろん、短編も大好き!
    そんな私がアンソロジーでいいな、と思うのが
    まさにこの、”初めましての作家さんとの出会い”
    近藤さんがおっしゃるように、
    いきなり知らない作家さんの本に手を伸ばすのはちょっとした冒険
    そんなとき、アンソロジーはもってこい!
    『迷』では新津きよみさんが初めましての作家さん。

    アミの会(仮)の『迷』
    あれ?
    大沢在昌さん、乙一さん…?
    と思ったら、お二人の男性作家さんはゲスト参加だそうで
    納得。

    0
    2022年08月07日
  • 小説 シライサン

    Posted by ブクログ

    久しぶり乙一。漫画版がてんでダメだったから、小説版にもちょっと手が伸びなかったんだけど、自分的・夏のホラー特集の一環として着手。これはでも、こちらを先に読めばよかったというか、こちらだけ読めば良かった。でも冷静に考えると、本作のような呪いの伝播って、目新しい訳でもないだろうし、起こる悲劇もそんなに突拍子もない訳でもなし。ということは、これだけ楽しめたのも、語りの巧みさが一番の理由なんだな。さすが。

    0
    2022年07月11日
  • さみしさの周波数

    Posted by ブクログ

     全体的に切ない話が多かったです。個人的には、フィルムの中の少女と失はれた物語が好きです。

     「フィルムの中の少女」は文体の影響もあり、ホラー展開かと予想して読み始めましたが…どうにも切ないです。やり切れないけど、誰かに気付いて欲しくて、主人公が引き寄せられた…主人公は少女と似ていて共鳴しやすいのかもしれません。

     「失はれた物語」は辛いですね…閉じ込め症候群の方は同じように感じ、生きているのだろうかと思いました。中には主人公のような選択をする人もいるかもしれません。 
     この完全な孤独に人は耐えられるのだろうか…人は繋がりがないと絶望してしまうのではないかと感じたお話でした。生きていると言うことは、人や環境と繋がっていると言う事が強く感じられます。

     切ない系のお話が好きな人には良い作品だと感じました。

    0
    2022年04月14日
  • 失踪HOLIDAY

    Posted by ブクログ

     高校生の頃ハマっていた乙一さん。角川スニーカー文庫はすべて未読だったため、まずは表題作を知らない本書から。『しあわせは子猫のかたち』は『失はれる物語』で読んだため割愛。
     これは子どもの間に読んでおきたかった。展開に無理がある部分にツッコミを入れてしまうため、純粋に入り込めなかった。黒乙一の場合を考えて身構えていたので、いつクニコが不幸に見舞われるかとハラハラしながら読んだ。全体的に呆気なく終わり、少し物足りないが、読書し始めの頃に読むと良いかも。コタツに入りながら読めたので雰囲気はバツグンだった。

    0
    2022年03月23日
  • GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻

    Posted by ブクログ

    3冊目の番外編。

    サクッと読めました。
    『友達』なんだね。
    2冊読んできて嬉しくなってしまった!
    あえて『僕』と言っておこう、
    その彼の賢さが際立ってました。

    3冊通して、あとがきの面白さがまた絶妙に効いてます。

    0
    2022年03月21日
  • 小説 シライサン

    Posted by ブクログ

    とある怪談をしてたグループが次々と亡くなっていく。事故なのか事件なのかと調べていくうちに、その怪談を聴くことで呪われ亡くなっていることがわかっていく。呪いが噂やSNS、娯楽として伝播していくホラーミステリー。

    乙一さんの描写がより恐怖をかきてます。
    だだ全体的に山場は少なめ。
    それでも、呪いはどうなったのか、何処から始まったのか、誰か生き残れるのだろうかと続きが気になってすぐ読み終わってしまう、乙一さんらしい本です

    『次はおまえだ』

    0
    2022年03月18日
  • 小説 シライサン

    Posted by ブクログ

    面白かった
    冬美がどういう存在かわかった時
    全てが怖いとなった
    主人公2人が解決するんだと思ってたけど
    そんなもんじゃない
    計画されたものだったのではないか
    怖い怖い結局怖いのは人間

    0
    2022年01月25日
  • 平面いぬ。

    Posted by ブクログ

    子犬の入れ墨をした女性の話も面白かったし、みすぼらしい人形がほかの人形にさげすまれながらもへこたれず、明るく生きる「BLUE」も切なくて印象的だった。嘘から現れた女の子が登場する「はじめ」、目を見た者は石になるという怪談じみた「石ノ目」いずれも、単なるホラーものではなく、切なさや悲しさ、優しさといった感情が押し寄せる佳作。

    0
    2022年01月01日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

    Posted by ブクログ

    久しぶりの帰省で見つけた本を備忘録として登録。
    自分でも内容をよく覚えてないのでレビューが書けません。

    0
    2021年12月28日
  • 小説 シライサン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2021/10/4
    わ、ホラーだ。
    そして「たたら製鉄」が2作連続で出てきたのもちょっとしたホラー。
    1人生き返らせる分死んだら治まるのかな。
    おおむね王道ホラーなんだけど、呪いの薄め型が今風だった。
    ネットに関連したデマをばらまくってね。

    0
    2021年10月08日
  • さみしさの周波数

    Posted by ブクログ

    羽住都さんのイラストがとても印象的だった。
    哀切さが沁みる。
    手を〜と失われた物語は、失はれる物語で掲載されていたので2回目。

    未来予報の切なさが好き。

    0
    2021年09月24日
  • 天帝妖狐

    Posted by ブクログ

    何とも言えない2作。
    本題の方は出だしはいいんだが、報われないなんだかかわいそうな話で終始暗い。
    デビュー作に続き、初期の作品は私には少し合わない感。
    何冊か読んだが他は結構好きよ。

    0
    2021年09月11日
  • GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻

    Posted by ブクログ

    隙間時間に読み切れちゃう100ページ。
    シリーズものの番外編なのでもちろん本編から読むのをお勧めする。

    森野が犯人の車に乗り込むシーンは声に出して笑った。やっぱり犬が嫌いな森野、かわいいなぁ。
    僕と森野って、通常周りには見ない関係性。本人たちが特殊なのはそうだが、本人がまず自分たちの関係性に説明出来無さそうで。だから読者も通常の友情や愛情として捉えられないのかな。僕曰く、これは執着らしいので。

    映画も作られたらしくキャストを調べたが、僕は本郷奏多さん、森野は高梨臨さん。良い、非常に良い。観てないのにもう好き。

    0
    2021年08月23日
  • 小説 シライサン

    ネタバレ 購入済み

    容赦ない

    大人も子供も、容赦ない呪い言葉だなと、少しイラッとしつつも先を見ずにはいられませんでした。
    この先3日にいっぺん目のない人が現れる人生なんて、考えるだけで恐ろしい…

    でも、逆にみんなこの話を知ったらどうなるんだろ。
    とか、色々想像させてもらえて楽しかったです。

    0
    2021年08月21日
  • 山羊座の友人

    購入済み

    山羊座の友人

    おもしろかった

    0
    2021年04月18日
  • 天帝妖狐

    Posted by ブクログ

    乙一の2冊目。ホラーかと思いきや、ホラーだけど切ない話だった。
    一応短編集(? というか中篇2作)なので、それぞれ評価。

    ・A MASKED BALL:トイレの壁の落書きがいつしか掲示板のようになり、
    それを冷静に楽しむ主人公。
    しかし、その中の「カタカナによる書き込み」主は
    学校に騒ぎを起こすような事件を次々に起こして行き、
    いつしか友人も巻き込まれそうになる…。
    という話。
    いわゆる「犯人探し」が主題だが、途中では全員怪しく感じる。
    最終的には判明するが、その理由などは完全に明らかにはならない。
    物語の運び方は非常に面白い。
    どうでもいいが、いまだに題名の意味がわからない。。。
    ので調べてみたら、「仮面舞踏会」との事。なるほど。★★★
    ・天帝妖弧:表題作。
    呪われた体を持ってしまった夜木。
    その正体はわからないが、倒れていた夜木を見捨てておけず、
    親身になって世話をする少女、杏子。
    荒んでいた心にわずかな光を見出す夜木だが、ある事件によって
    再び杏子の元を去らなければならない時が来る。。。
    …最高に切ないです。
    夜木の身体があの様になってしまうのが現実的かどうかは問題ではなく、
    その心の揺れ動き、杏子の優しさ、呪われた運命の辛さが伝わってくる。
    哀しい終わり方だが、温かな気持ちになれる。お勧め。★★★★

    乙一という作家の力量は素晴らしいと思う。受け付けない人は多々いるかと思うが
    (内容がホラー主体だし、どこかでお涙頂戴的な部分があるし)、
    作品の構成力や文章力については文句のつけようが無い。
    他の作品も読んでみようと思わせる。


    1
    2021年03月14日
  • 平面いぬ。

    Posted by ブクログ

    短編集。乙一という作家が最近評判らしいという事で、
    以前から気になっていたこの小説を購入。
    ホラーではなくファンタジーかと。
    そもそも話の前提がファンタジー風味満載なので、
    リアル感が好きな人はダメかも。
    でも日常の中に一滴だけ「非日常」を入れただけの味わいなので、
    それ程嫌悪感は感じないと思う。

    「石ノ目」:物語としては何となく展開が読める。
    親子愛の物語だとは思うが、不気味さが先行していた。★
    「はじめ」:終わり方が秀逸。単なる青春(子供?)冒険友情物とも言えるが
    この手の話にはちょっと弱いので。★★★★
    「BLUE」:泣かせる。深く読めば差別・偏見の問題や本当に大切な物とは何か、
     という所まで書いているとも言える。そこまで深くないかもしれないが。
     ラストは物悲しさが残るが、読後感は良い。★★★☆
    「平面いぬ。」:表題作。前3作とは打って変わって軽いノリ。
    「刺青が動く」ってだけでも有り得ないのに
    主人公を取り巻く環境が更に有り得ない。
    …が、何故か優しい気持ちになれる作品。★★★


    0
    2021年03月14日