乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
作家・乙一の原作をコミカライズした切ない小作品。
高校生の松田ユウヤはある夜、同級生の若槻ナオトが殺人を犯した現場に遭遇する。陰惨ないじめの標的になっていた若槻は、追い詰められ相手を殺してしまったのだった。今までいじめを見て見ぬふりしてきたユウヤだったが、罪悪感から彼を助けるために一緒に逃げる決意をする…という少年二人の逃避行ミステリです。
乙一作品らしく、人間の闇や冷たい部分、その裏側にある優しすぎてどうしようもなく切ない悲劇、といった機微が描かれていて、一言では表現しづらい不思議なたたずまいのストーリー。万民受けはしないのでしょうが、久々にいかにも乙一な世界観を見せてもらいました。面白かっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙に書いているまま、森野夜が殺人事件の犯行現場へ行き、記念写真を撮るというお話です。
もとは写真集に載っていたから?理由はよくわかりませんが、上下の余白が多く取られていて、パッと見はなんだか散文詩みたいな感じです。
行間も詰まっていないので読みやすいです。
特に何かが起きるというわけではなく、淡々とお話が進んでいくのでこれといって書きたいことは思い付きません・・。
携帯を見つける場面、「三分後に受信されたメール」と書いてあり、ん?と思いました。
「受信」と「された」を同じ文章中に使うのは文法的に問題はないのでしょうか。
『この美しい少女が死んでいるときの顔を写真に撮ってもちあるきたい