作品一覧

  • 失踪HOLIDAY
    値引きあり
    3.8
    1巻99円 (税込)
    大金持ちのひとり娘ナオはママハハとの大喧嘩のすえ、衝動的に家出!その失踪先は……となりの建物!! こっそりと家族の大騒ぎを監視していたナオだったが、事態は思わぬ方向に転がって…!? 心からやすらげる場所を求める果敢で無敵な女の子の物語。その他うまく生きられない「僕」とやさしい幽霊の切ない一瞬、「しあわせは子猫のかたち」を収録。きみが抱える痛みに、そっと触れます。
  • さみしさの周波数
    3.8
    1巻484円 (税込)
    短編の名手・乙一の傑作集! 「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、彼女を思う時間だけが灯火になった…“未来予報”。ちょっとした金を盗むため、旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は、とんでもないものを掴んでしまう“手を握る泥棒の物語”。他2篇を収録。
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-
    3.9
    1巻506円 (税込)
    せつなさの達人・乙一の、珠玉短編集! 私にはケイタイがない。友達が、いないから。でも本当は憧れてる。いつも友達とつながっている、幸福なクラスメイトたちに。「私はひとりぼっちなんだ」と確信する冬の日、とりとめなく空想をめぐらせていた、その時。美しい音が私の心に流れだした。それは世界のどこかで、私と同じさみしさを抱える少年からのSOSだった…。(「Calling You」)誰にもある一瞬の切実な想いを鮮やかに切りとる“切なさの達人”乙一。表題作のほか、2編を収録した短編集。
  • 恋時雨
    4.0
    1巻880円 (税込)
    昭和30年と2005年――。50年の時を超え、ふたつの恋が危うく交錯する! 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が好きなきみに贈るノンストップ・タイムマシン・ストーリー! 昭和30年の辻村琴美と2005年の森谷香織。愛してもいない許嫁からの求婚に、時を超え、同じように悩むふたり。そんな彼女たちの前に、見知らぬ青年が現れたことで、ふたりの運命の歯車が音をたてて、回りはじめた――。

ユーザーレビュー

  • 失踪HOLIDAY

    Posted by ブクログ

    乙一にハマりまくった学生時代、一番好きな話がこれに収録されてる「しあわせは子猫のかたち」でした。
    ホラー作家としての黒乙一と、心にしみる白乙一なんて言われ方もしますが、今作は真っ白。しかし死体が主人公だったり死んだり殺したりする作家らしく、今回はすでに死んでいる奇妙な同居人との生活のはなしです。

    鬱屈と日陰を好み、上手に生きることを難く感じている主人公が、半ば無理やりカーテンを開け放たれて日向を知ってしまう。日向に慣れてしまう。暖かさを失うことを恐れるようになってしまう。
    短い話の中にミステリーとファンタジーと友情と主人公のこころの変化がしっかり入ってて、一つの話としてとても好きです。
    久し

    0
    2024年02月06日
  • 失踪HOLIDAY

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    目次
    ・しあわせは子猫のかたち
    ・失踪HOLIDAY

    「しあわせは子猫のかたち」は、まさに初期の白乙一。
    どうしてもうまく人とコミュニケーションをとることができない。
    期待して裏切られるくらいなら、最初から何も求めない。
    そんな僕が、殺された前住人の幽霊と暮らすことになる。

    直接話ができるわけでも、視線が合うこともない。
    ただ気配が、彼女がいたという気配がそばにある生活。
    彼女の撮った写真を見て、彼女がどれだけ世界を愛していたかを知り、自分の命をあげることができたなら…とまで思う僕。
    しかしそんな生活も終わりを迎えることになり…。

    やっぱり白乙一の作品が好きだ。
    切なさをこんなに巧みに描

    0
    2022年03月04日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【再度】CallingYouは本当に切なくて、10年振りに読んでも涙ぐんでしまった。想像で作り上げたはずの頭の中の携帯電話からある日突然、着信が鳴った。着信の先は見知らぬ男性。彼もまた彼女と同じように頭の中に想像の携帯を作って遊んでいた…彼と彼女にあるわずかな時間のズレが最後にこうくるのかと!本当に切ない…

    0
    2022年03月01日
  • さみしさの周波数

    Posted by ブクログ

    「未来予報 あした、晴れればいい。」
    「手を握る泥棒の物語」
    「フィルムの中の少女」
    「失はれた物語」
    以上4つの短編が収録されている。

    すべて毛色の違う物語であるが、共通項として「切なさ」が感じられる。
    「さみしさの周波数」というタイトルは、うまく表現したものだ。
    そして、ふつう短編集を読むと好きな作品とそうではない作品が出て来るものだが、この本はすべてに何らかの魅力を感じる短編集だった。
    たった一冊の本で、やるせない気持ちになり、心が和み、ハラハラし、号泣した。

    それでもあえて一つ挙げるなら、「未来予報 あした、晴れればいい。」を選ぶ。
    私は「縁」という考え方を大切だと感じていて、人と

    0
    2020年10月07日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

    Posted by ブクログ

    3つの小説が収録された短編集。
    どのお話も不思議で悲しくて、でもどこか救いのあるお話でした。
    『傷』を読みたくて選んだ本でしたが、どれも私好みでした。

    0
    2019年07月26日

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