乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2025.07.26 ★3.6
大好きな乙一の傑作選。
「ZOO」ような背筋が凍るような怖さは無かったが、どの作品も読むと精神力を持っていかれるような、ぐったりした疲労感を感じる。
黒い鳥の話は以前も読んだことがあるが、悲しくて心に残る。好きな話。
↓↓↓内容↓↓↓
乙一&山白朝子の怪奇ホラー傑作選
乙一&山白朝子の初期~現在までの怖い作品ばかりを厳選収録した怪奇ホラーコクション企画。「夏と花火と私の死体」でデビューした乙一は、デビューから「死」を描いてきた。山白朝子は、怪談雑誌「幽」 の創刊時、デビューした怪談作家。今回は、ホラーを描き続ける作家二人の初のホラー文庫企画。ホラ -
Posted by ブクログ
ネタバレ2025.07.14 (月)
読み終わった…200ページ余りだから半日もかからなかった。200ページ余りなのに、凄く長い時間、体が絞まる思いだった…
キツくて惨くて、とても目を向けられるようなものじゃなかったけど小説として文字を追うから最後まで見てられたかな…これが、ノンフィクションの世界だったら、映像化されたら、きっと私は見られなかったと思う……。
マサオがあまりにも清く尊い…小学5年生の男児にはとてもつらい半年が見て取れるのに、結末の行動に感心してしまう……すごいな彼は……
最後のマサオからの提案に、自分の非を認めず逃げ続けた担任には頭がチリついた、、ああ、こいつは場所を変えてまたこんな -
Posted by ブクログ
親友の変死を目の前で見てしまった大学生の山村瑞紀。死因は心不全だが眼球が破裂していた。同じ死因で弟を失った鈴木春男。真相解明のために調査を始めた2人は、この変死事件にとある怪談が関係していることを突き止める。
乙一作品を久しぶりに読んだ。本名で監督したホラー映画のノベライズ版だそうです。だから「小説」ってわざわざ書いてあったのか。それにしても何個別名義持ってるんだろう。多才な人だなぁ。
聞いた人のところに必ず怪異が現れるっていうあるある都市伝説なんだけど、シンプルに怖かった。鈴の音が聞こえてきたら心臓キュッとなりそう。日常生活で鈴の音なんて耳にすることあんまりないから余計に…
最終的に黒幕的 -
Posted by ブクログ
乙一さん、はじめましての作品。
ホラーテイストかな。
新任教師がやる気に満ちて空回りしそうになる。そして…。
はっきり意図してなのか、流されるようになのかは知らないけど、1人の生徒をスケープゴートにして、他生徒の不満をスケープゴートに向けさせる。
そこから集団イジメになっていく。
途中までは本当に辛くて、我が子がこんな目に合ったらどうしてくれようかと、怒りに震えながら読んだ。
主人公が、
「お母さんに知られたら悲しませてしまうから、絶対に気づかれてはならない」
と考える気持ちが痛いほど分かったし、親目線では(お願いだから、お母さんに相談してー!)と泣きたくなった。
むしろ、
なんなのこの話。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価の高いホラー小説で検索したら出てきたので読みました。全然ホラーではなかった。
せっかく面白いのにこのタイトルとこの表紙だと、敬遠されそうではないか…?
この表紙は好きではあるけど、絶対別の表紙にしたほうが良いと思う。笑
怖めの表紙からワクワク期待していたが、ホラーじゃないじゃん!と最初はがっかりしたものの、短く優しいミステリーで楽しめた。
文章だけの小説も、読者の想像力任せで景色は見えないし聞こえない。情景が浮かぶわかりやすい文章なので読みやすかった。
作中の人物たちに共感する部分もあり、視覚障害への考え・目が見える自分の行動も改めて考えさせられた。
フィクションだけれど、目が見えな