乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ20年前、友人に勧められて読んだ思い出の作品。
当時「16歳の作者が書いた本格ホラーミステリー」、それも死体視点という斬新な設定で話題になっていたことを覚えている。今読み返してみても、16歳が書いた作品とは思えない程にまとまっていて、才能を感じさせる一作。
物語の結末では"私"の死体はアイスクリーム工場の倉庫の奥深くに隠され、行方不明になったままで終わる。
その少し前に描かれた、いなくなった娘を探して消沈している母親の姿を知っているだけにやるせない気持ちになる。一方で犯人である兄妹にははっきりとした罪悪感の描写がなく、兄に至っては死体隠しゲームを楽しんでいる素振りさえもあ -
Posted by ブクログ
学生時代に好きだった乙一の、当時は怖くて読めなかった黒乙一を読もう企画を、1人で勝手に進行中。
ちなみに『暗いところで待ち合わせ』に続いて第2弾。
トイレの落書きの話『A MASKED BALL』と、
乙一版の美女と野獣『天帝妖狐』の中編2作を収録。
特にA MASKED BALLが好きだった。トイレの落書きがチャット欄のように機能して、匿名で話が進んでいく感じ。誰が誰なのかを当てていくミステリー感もいい。
あとがきで我孫子武丸さんが
“みんながパソコン通信やインターネットを舞台に物語を描くこの時代に、あえてアナログな落書きで〜”
みたいなことを書かれていて、ほんとそれ!ってなった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白い。
島本理生による解説にも、書かれていたが、本当に1人の人間が書いているのか疑ってしまうぐらい、それぞれの話の作風が違う。そのため、「次はどんな話かな」と最後まで楽しみながら読める。
『血液を探せ!』
ナンセンスコメディ×サスペンス
ボケ老人医師のボケ加減や主人公の痛覚が無い等のキャラ設定が結構吹っ切れていて、スタートからナンセンスギャグ小説を読む準備が出来るところが良かった。
『冷たい森の白い家』
ホラー×童話
淡々と書かれている文章は、最初から最後まで不穏な空気を纏った、紛れもない「ホラー」だが、読後感は不思議なことに、子どもの頃に読んだ「童話」を彷彿とさせる不思議な話。
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