乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ味のある作品を並べた短編集です。「未来予報」「手を握る泥棒の物語」は主人公が似たような雰囲気です。「未来予報」は友人に隣人の女の子か自身が死ななければ結婚すると予言される。それを意識して、女の子と話せなくなり、自堕落は生活を送るが、最後に入院した女の子と話をして、生活を取り戻す。あまり僕には来ませんでした。「手を握る泥棒の物語」はコミカルな感じで、金持ちの叔母が近くの旅館に泊まっており、そのバッグを盗むために、壁に穴をあけて、手を入れるが、なぜか無人のはずの部屋で腕をつかんでしまう。その相手とのやり取りから、何かが生まれ始める。出来過ぎのような話だけど、面白い。「フィルムの中の少女」はホラーで、一人の語りで話が展開します。ミステリですが、ちょっと追いにくかったです。「失はれた物語」は個人的には好きな話です。事故にあって、右腕の感覚と、右人差し指しか動かなくなり、視覚聴覚味覚嗅覚を失い、下界から隔絶された主人公。妻とは指の合図にのみでコミュニケーションをとるが、未来が見えない生活が続き、本人・妻ともに消耗し始める。本人がとった選択は?僕にはさみしさが染み渡る感じでした。
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Posted by ブクログ
いじめられっ子兄弟アールとグレイは
亡き父の書斎から不思議な絵本を見つける
森や砂漠や、その他様々なものが詰め込まれた部屋の断面図が
細かく描かれた絵本「アークノア」
その絵本の世界に迷い込んでしまった2人が告げられたのは
この世界を破壊する、恐ろしい怪物を退治しなければ
元の世界には帰れない、という宿命だったーー
※※※※
ホラーのイメージが強かった乙一さんのファンタジーということで手に
まず、周囲を壁や天井に囲まれた箱庭世界の集まり、という世界観が面白かった
一見して普通の空かと思いきやそれは天井で
太陽だと思ったものは電気だったり
けれどその世界の構成物は紙などではなく
人々に過不足なく生きるためのものが与えられている
平和な世界
それを破壊する存在として現れる
迷い込んだ異世界人と、怪物
現実世界では、弱くて、いじめられるばかりで
何の力も持たない2人が怪物なんて強大な敵を倒すことなど
可能なのだろうか?
小さな子どもたちはしかし戦いにその身を投じる
何よりも強く立ちはだかる、自分の心と向きあうために -
Posted by ブクログ
【本の内容】
「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。
それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。
しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、彼女を思う時間だけが灯火になった…“未来予報”。
ちょっとした金を盗むため、旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は、とんでもないものを掴んでしまう“手を握る泥棒の物語”。
他2篇を収録した、短編の名手・乙一の傑作集。
[ 目次 ]
[ POP ]
この季節になると「自分が生きていることに意味があるのか?」と、時折考えてしまいます。
でもそれは簡単に答えが出る問題ではないから、鬱々とした気持ちのまま、ひたすら沈み込む羽目になってしまう……。
そんなとき、ぜひオススメしたいのが、乙一さんの傑作短編集『さみしさの周波数』です!
04年に犬童一新監督でネットドラマ化された「手を握る泥棒の物語」を含む4つの物語の中には、きっとあなたと同じように苦悩する主人公がいます。
そして、心の底から聞きたいと切に望んでいた“言葉”に出合うことができるはず。
何度読んでもその感動は色褪せず、読み終えるたびに救われた気持ちになる1冊です。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]