乙一のレビュー一覧

  • 小説 シライサン

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     読み終わった印象は小さいがまとまっている。
     インパクトある死、呪いの広がり方、呪いの影響、調査、対策、物語の発端、シライサンとは。と呪いモノのホラーに必要なのものが一通り揃っており映画をイッポン見たような満足感がある。
     ただ面白いがこじんまりとしすぎている。丁寧に呪いと調査を描いていて物語がしっかりしてるが、意外性が足りなく物足りなさも感じる。
     ただ拡散した呪いをどうするかという点は良かった。現代的で考察が光る。
     呪いについて調べていくホラーを読みたいなら間違いなくオススメ。普通の文庫に比べれば短めなので手軽に読める

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    2022年11月10日
  • The Book jojo's bizarre adventure 4th another day

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    ジョジョと知らず、しかもジョジョが全く分からず、乙一さんが好きで読み始めた。
    面白すぎてまじで一気見。ジョジョに興味を持ち始めるきっかけになった。

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    2022年11月02日
  • 小説 シライサン

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    久しぶりの乙一さん作品。
    この話を聞いたら呪われる伝染系ホラー。
    ありがちな怪談のようで、丁寧な描写が読み手の想像力を掻き立て時折、背後が気になるほど。
    どこかノスタルジックで、綺麗な山の景色や温泉街が目に浮かび、瑞希と春男のその後の二人も気になってしまった。

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    2022年10月31日
  • ZOO 2

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    『ZOO1』と比較するものではないかもしれないが、ユーモラスな作品が増えた印象。ただしっかり黒乙一してる。「closet」はミステリとしての完成度が高く満足度◎。なぜ2冊に分けたのかは釈然としないがよい1冊。

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    2022年09月29日
  • 小説 シライサン

    ネタバレ

    評判の振り幅が大きい作品。
    謎を語り切らず、考察の余地を大幅に残している点が、低評価の一因。逆に私は明かされなかった部分を想像して楽しんだので、◯。

    謎①蔵の女が閉じ込められた真相は?
    謎②甦り対価の犠牲者は何処からか?
    謎③呪いはこの後も延々と続くのか。

    ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓私の考察。ネタバレ。

    石森ミブとして溝呂木と話をしている老女は蔵の女。村を逃げ出すためにミブと入れ替わった。
    入れ替わったのは「冷たくなっている蔵の女を発見した」←ミブを殺して(恐らく顔をボコボコに痛めつけ判らなくした)蔵の女が死んだとして通報。
    怪異(山ノ神の使い)の顔には殴られ続けた

    #ダーク #怖い

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    2022年09月27日
  • The Book jojo's bizarre adventure 4th another day

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    ジョジョも乙一さんも好きなのですが、何となく今まで読んだことがありませんでした。なんて勿体ないことをしていたのか。。第四部の新しい側面を知ることができましたし、乙一さんは流石の文章力で、魅力的にジョジョの世界を表現しており感嘆しました。もちろん原作を知らない方も楽しむことができると思います。

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    2022年09月10日
  • ZOO 2

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    シュールなコントを見たような気分。
    ZOO1よりもだいぶポップな感じ。話の展開はメチャクチャというか、わけがわからないというか、ふざけているというか。
    どの話もおかしな設定でありえないはずなのに、なぜかすんなりと受け入れてしまえてスラスラと読めた。言葉の魔法なのか?

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    2022年08月24日
  • 暗黒童話

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    乙一さんの長編に挑戦しました。

    はじまりの章「アイのメモリー」は、人間の言葉を覚えたカラスが、眼球のない少女と交流していく話なんですが…
    そのグロテスクなこと!
    早速、読み始めたことを後悔しそうになったけど、自分で“黒乙一”を望んだのだから、絶対に最後まで読もうと思い直す。

    本編に入り、事故で左眼を失った女子高生の“私”が主人公。
    移植手術で死者の眼球の提供を受けた“私”。
    しかしその左眼は、その眼が見てきた風景の“記憶”を映し出す。
    そして“私”は、提供者の住んでいた町を訪れるのだが…

    この先も、グロテスクな場面が度々登場する。
    だけど、そういう怖いだけのストーリーじゃないんです。

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    2022年08月18日
  • 死にぞこないの青

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     小学5年生クラスを担任する新任教師が、自身への不満解消のために生徒1人をイジメの対象にしてしまう胸糞悪い話。大人の目線だと先生の行為が懲戒免職に値すると簡単に判断できるが、子どもの立場から先生に逆らうことはとても難しかったことを思い出した。私も小学生の頃は、マサオのように周囲の人間の目を気にして言いたいことを言えなかったので、マサオの気持ちがよくわかる。
     アオが先生への復讐をけしかけ思いを遂げたことで、マサオはクラスメイトや当事者である先生すら許せる心を持てたように思う。アオがマサオを浄化したのだろう。

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    2022年08月18日
  • 平面いぬ。

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    白寄りの灰色乙一短編集。
    世にも奇妙な物語の中にたまにある、感動回みたいな話の詰め合わせで、読み終わった後どの話も変な感動が残った。

    石ノ目…最後までずっと不気味な準メデューサの話。
    はじめ…2人の少年がつくりだした想像の女の子が、この世に実現する話。
    BLUE…トイストーリーの黒いところを集めたような話。
    平面いぬ。…掘った犬の刺青が動き出す話。

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    2022年08月07日
  • 平面いぬ。

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    不思議な語り口、言葉選びですね。
    独特な世界観…(*´꒳`*)
    本当にミステリー・ホラー・ファンタジーです。

    だいぶ前に「ZOO」を読んだのですが、ちょっとエグくて(姉弟が何故か牢屋の中に閉じ込められていて血が流れてきて…という話)疎遠になっていたのですが、ブク友さんの〝乙一ラブ〟という想いを知って、読んでみたくなりました。

    読んで良かったです。
    なんだか、哀愁さえ漂う一冊でした。
    最後にBLUEに繋がるのも良かったです。
    現実には起こり得ない物語たちでしたが、不思議と違和感なく切ない気持ちになりました。
    古い村の閉鎖的な雰囲気や、子供の気持ちを理解しようとしない親とか、そういうものを淡々

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    2022年07月29日
  • 平面いぬ。

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    初めての乙一作品。

    BLUEに心揺さぶられました。自分の心はなんて黒いんだと情けなくなる。。
    前の2作が和風だったこともあり、その背景のギャップに勝手にマイナスの印象からスタートしてしまいましたが、いつの間にかのめり込んでいました。

    特に平面いぬ。で感じたことですが、呼称の固定観念を利用して作品全体がミステリアスな雰囲気になっており、主軸の話とは別の部分でアハ体験的なものもありました。

    真面目な解説の後のくだけた対話にクスり。ますます他の作品も読んでみたくなりました!

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    2022年07月03日
  • 山羊座の友人

    購入済み

    原作者の小説ファン。とあるサイトでオススメとしてランクインしていたので読んでみた。現実と不思議な空間が入り交じる世界の中で、登場人物たちの感情は実に人間味のあるリアル。一冊完結のサイズ感で十分満足。

    #切ない #シュール

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    2022年06月14日
  • 平面いぬ。

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    初めて読む、乙一作品。

    4編からなる短編集。
    もっとホラーで怖いのかと想像していたら、全然違い、ファンタジー要素が強い印象。

    1.石の目
    “石の目”を見てしまった者は、石となる。
    という、昔話風。
    これは、すごく怖かった。
    山で遭難した主人公SとNは、霧の中に人家を見つけ、助けられる。
    しかしここは盆地になっており、周りを一本の砂利道が輪を描いて取り囲んでおり、外には出られない。
    先程、ファンタジーとか書いたけど、この話はゾワゾワして本当に怖かったです。

    2.はじめ
     二人の男の子の想像から生まれた“はじめちゃん”。幻想なのに8年間も交流が続く。
    この話は地下水路の探検など、子供時代なら

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    2022年06月03日
  • 平面いぬ。

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    乙一さんの『平面いぬ。』
    ふふ、なんて不思議なタイトル!
    不思議なお話の中にも、人間模様や心情描写が切な美しく表現されその世界にあっという間に引き込まれる。

    4話からなる短編集。
    『石の目』
    読みはじめて、あっ、日本昔話の世界だ!と思った。小さな頃に見たあの日本昔話の世界観が文章で伝わってくる。
    でも、乙一ワールドはそれだけでは終わらない。目を見ると石になってしまう石の目の話と親子の複雑な心情描写が切な美しく語られる。

    『はじめ』
    2人の男の子の想像から生まれた『はじめちゃん』という名前の想像上の女の子。
    3人の8年間に渡る不思議な関係のお話。

    『BLUE』
    動き喋り心を持つ5体の人形が

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    2022年06月01日
  • 平面いぬ。

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    「石の目」改題。1998年から2000年初出の短編集、4編。作者大学入学時の作品群で早期のもの。
    乙一氏のイメージは、ファンタジー・ホラー。ジョブナイル。年齢層若めの黒乙一。ところが、この若さでなかなか哀愁ある4作です。
    どの作品も、別離での切なさをえぐってくる語り口。しかも作者は悲しみの有痛性を文章にそのまま表現せず描いていく。そこに、読み手がより痛みを感じることになると思う。
    「石の目」は、高品質な日本の土着伝承物といった小品。伝説・伝承には悲哀感あるホラー要素が多く相性が良い。

    「はじめ」は、二人の男子が罪を被せる為、創造した女の子が実像として現れ、気持ちの交流までできるようになる。少

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    2022年05月31日
  • さみしさの周波数

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    ネタバレ

    目次
    ・未来予報 あした、晴れればいい。
    ・手を握る泥棒の物語
    ・フィルムの中の少女
    ・失はれた物語

    切なさド直球の物語、と思ったら、「切ない話を」とのオーダーだったのですね。(未来予報)
    未来が見える、わかるというのは、必ずしも幸せなことではない。
    天気予報レベルで外れることも多い未来予報だとしても。
    彼も、彼女も、特段その未来に縛られていたわけではないけれども、その未来は支えだったはず。
    「意味のない人生なんてない」
    清水が言ったからこそまっすぐに伝わった言葉。

    ”僕たちの間には言葉で表現できる「関係」は存在しなかった。ただ透明な川が二人の間を隔てて流れているように、ああるような、ない

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    2022年05月20日
  • The Book jojo's bizarre adventure 4th another day

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    ジョジョ4部×乙一ミステリという感じ。
    主に3つの舞台で話が展開し、それがエンディングに向けてリンクしていきました。
    ジョジョの世界観ではあるけど、1本の独立した物語だなあという印象。
    蓮見、明里の過去があまりにむごたらしくて復讐には妥当性があると思わされました。そこと衝突する仗助たち。
    個人的には、蓮見と仗助の生い立ちの完全対称を思わせる一文がとても印象的でした。

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    2022年05月12日
  • 暗黒童話

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    ホラーとミステリーの融合って感じで
    グロさ8割、ミステリー少々、残りホラー?ファンタジー?という不思議な世界観が面白かった。

    鴉の話も怖いけど最後は切ないし、現実的じゃない話なのにゾッとさせられる感じ
    すごい、記憶に残る一冊。
    グロさすごくて本だからこそできる世界。
    引き込まれたー

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    2022年05月12日
  • 天帝妖狐

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    こういう仄暗さと薄気味悪さが漂う作品は非常に好みです。 久しぶりに没頭して2時間ぐらいで一気読み。乙一さんの作品を読むのはこれで3作目だけど、今のところこの作品が一番好みです。 表題作が特に好き。 顔中に包帯を巻いた謎の青年・夜木と彼を助けた少女・杏子。 夜木が背負う残酷で孤独な運命を知るにつれ胸が痛みます。 何でもない普通だと思っていることが、誰かにとっては光。 優しく切ない最後。

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    2022年04月30日