乙一のレビュー一覧

  • 夏と花火と私の死体

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    ネタバレ

    斬新な語り口というのがどういうものなのか疑問だったが、その疑問は直ぐにわかることになる。
    しかし、この特殊な語り口は他の小説とは違い物珍しさというので、最初は面白かったが、特になぜその語り口なのかの理由が無いため、変に期待してしまったため、呆気なく終わったのが残念。ただ、その視点で見るかという新鮮且つ気持ちの悪さは大変良かった。「空中で、お気に入りのサンダルが片方脱げたのがとても悲しい。」この文を筆頭に、しっかりと「ある視点」からの淡々とした感情が描かれているのが、気持ち悪さと同時に哀愁を感じさせるもので、とても惹き込まれた。
    あと緑さんのことをもう少し深堀って欲しいところではあった。
    終盤の

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    2026年02月24日
  • 箱庭図書館

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    乙一は昔よく読んでたけど、その当時を思い出す雰囲気でじんわりと温かくなるファンタジー。
    短編一つ一つの起伏は大きくないけれど、どこかで誰かがつながっている全体構成になっていて、色々な視点で見られるのがよかった。
    最後の話のためにそこまでの流れが作られていると言っても過言ではないくらい、最後の「ホワイト・ステップ」が好きだったな。
    「ワンダーランド」も乙一って感じが強くてすごく好きだった。

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    2026年02月22日
  • さよならに反する現象

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    ネタバレ

    『夏と花火と私の死体』以来の乙一さん。
    少し長めの短編集から見開き1ページのとても短い短編集もあり、どれも乙一さんワールドだった。
    幽霊的怖さが強めかと思いきや人間の怖さとも融合しており面白い。
    特に、『家政婦』『悠川さんは写りたい』『犬が婚約者を追い返した話』が面白かった。

    ⭐︎『家政婦』→無職の主人公が家政婦として雇われた家はどうやらその街で亡くなった人が現れるというお屋敷。段々と仕事をこなして行くうちに幽霊の対処方法にも慣れていく主人公だが、この主人公が幽霊と隣り合わせの状況なのにお屋敷の住人やら近所の男性やらに恋心を抱いて楽しそうにしているところがなんとも変わっていて強靭なメンタルだ

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    2026年02月14日
  • 夏と花火と私の死体

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    私が人生で一番初めに読んだミステリー。
    遺体目線で話は語られて、遺体を隠蔽する事に翻弄される犯人側を静かに見つめているのですが…
    もう死んでいるとわかっているのに手に汗握る。。
    そして、死んだ主人公が一番可哀想なはずなのに、遺体を必死に隠そうとする犯人の姿に、誰の味方でいたらいいのか段々とわからなくなってきます…

    その設定が斬新で驚いたのとともに、この作品を乙一さんが書かれたのが高校生ということに驚きを隠せませんでした…!
    それまでほっこり小説ばかり読んでいて、時折切なさや大切な気持ちに出会うばかりだった学生の私は(良いことです)強烈な雷に撃たれたように、それを機に乙一さんの作品を片っ端から

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    2026年02月14日
  • さよならに反する現象

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    哀しみの先には、
    何があるのだろうーー。
    恐ろしくて切ない物語。

    祝!作家生活30周年!
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    子どもの頃に母親が乙一さんの本を読んでて、
    その影響で読み始めた作家さんです。

    30周年!
    もうそんなに時間が経つんですね。

    本作は複数の短編集です。
    ホラーは苦手な私でも読めました。

    「そしてクマになる」では、
    とある作品を思い出したのですが、
    解説でも同様に挙げられていて、やっぱりみんなそう思うのか!と。
    そうやって思い出す作品て、すごいなあと。

    その他

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    2026年02月10日
  • 夏と花火と私の死体

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    ネタバレ

    殺されたにしては五月ちゃんの語りが淡々としていて違和感でした。
    兄妹に対して恨みつらみを述べる訳でもなく…。
    なので、解説の五月ちゃんという名の「神」視点に納得しました。
    罪悪感でなくても犯罪という自覚はあるため、バレたら怒られる感覚の弥生ちゃんはまだ頑張ったら分かります…が、お兄ちゃんは怖いな。
    緑さんが共犯者となりなんとか事なきを得た感はありますが、今後の兄妹の行く末はどうなるんでしょう。
    緑さんは転職出来ませんね。

    『優子』の時代背景やそれに基づく描写が好きです!
    お話は怖くて悲しかったですが…。

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    2026年02月09日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    全体的に期待していたより面白かった。
    ただ表題作の『Wi-Fi幽霊(書き下ろし)』だけはイマイチだったかな…。こういうモキュメンタリー的なのは乙一さんには求めていないので、個人的には微妙。表紙もイマイチ。黒単色でシンプルにホラー傑作選のがいい気がする。

    あとの作品は傑作選だけあって面白かった。
    ■乙一名義作品
    『階段』
    『SEVEN ROOMS』
    『神の言葉』
    『Wi-Fi幽霊』

    ■山白朝子名義作品
    『鳥とファフロッキーズ現象について』
    『〆』
    『呵々の夜』
    『首なし鶏、夜をゆく』
    『子どもを沈める』
    -------------------

    山白朝子って誰?…と思ったけど、なるほど。

    0
    2026年02月09日
  • さよならに反する現象

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    幽霊と現実の人間が交差する
    前もそんな話を読んだなあと思いながら

    不思議なこの世界観が好きで
    特に家政婦 が良かったなあ,

    めちゃくちゃミステリーでもなければ
    ホラーでもなくSFでもない
    少しずつの要素を上手い塩梅で足しているなぁ
    って感じだった

    星野源さんのフィルムも好きになった。

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    2026年02月09日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    ホラー、ミステリ評論家の千街晶之さんがセレクトした、乙一と山白朝子の傑作選!

    階段
    SEVEN ROOMS
    神の言葉
    鳥とファフロッキーズ現象について

    呵々の夜
    首なし鶏、夜をゆく
    子供を沈める
    Wi-Fi幽霊

    全9作
    「階段」と「Wi-Fi幽霊」以外は読んだ事あったけど再読。
    でもほぼ内容忘れちゃってるので 初読みみたくめっちゃ楽しめた!
    そんななか、「SEVEN ROOMS」だけは めちゃくちゃ衝撃的で印象に残ってたけど、やっぱり今読んでも ひぇ〜〜っ!と強烈なインパクトでした。
    1番好きなのは「鳥とファフロッキーズ現象について」 かな。
    ゾッとするけど、優しくてせつなくてうる

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    2026年02月08日
  • 銃とチョコレート

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    王道探偵小説であり、ドキドキが止まらない冒険譚!
    どんでん返しな展開と登場人物たちの名前がチョコレートになっていることも相まって、読み味はまさにチョコレートアソート!

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    2026年02月04日
  • 銃とチョコレート

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    ネタバレ

    ぼくことリンツくんが良い。探偵小説と冒険小説には賢明で勇気のある語り手がぴったりだなあ。
    登場人物がどいつもキュートで、名探偵紛いの詐欺師でも暴力的な差別主義者でも魅力的。それでいて躊躇なく人殺しも出来てしまえるのが恐ろしいところである。リンツくんが主役じゃ無かったら巻き込まれて何回か死んでたと思うので、そういう意味でも彼が主役で良かったですね。

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    2026年02月03日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    何年も読まずに放置していたのを思い出し、読んでみた。
    乙一さんだし、表紙の雰囲気からてっきりホラー?かと思いきや、想像した話とはまるで違う。
    彼と彼女がどうなるのか、この先訪れるのは不幸なのか、、、気になり一気読み。


    少し核心↓


    目の見える私にでもそれなりに、彼女の孤独や寂しさは痛いほどわかるし、心配になる。
    また逃亡者であるアキヒロでさえ、事情を知るにつれ同情せざるを得ない気持ちになった。
    祈るような気持ちで、2人の未来を案じる、、、
    後半は思いがけない展開で。
    やはり乙一さん作品は面白い。

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    2026年02月01日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    20年ぶりに再読して気付いたのだが、
    最初から最後までアキヒロとミチルの外見・ビジュアル描写が一切ない。

    「登場人物がどんな顔か、髪の長さはどれくらいか、背丈格好がどうか…」など、読者にイメージさせるために、それらは説明的に書かれることがあるが、本作では主要人物二人に対し、そのような描写はない。

    最後までアキヒロとミチルがどんなビジュアルかわからない。

    視覚的なものの意味が、この物語おいて"無意味"であることを指しているのだろうか。「そんなものはこの物語おいて、なんの意味もない」という。

    ※一方、殺された松永や若木は見た目の描写がある。眼鏡をかけてるとか、小柄である

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    2026年01月31日
  • さよならに反する現象

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    お気に入りは家政婦、悠川さんは写りたいです。ただおそ松さんの推理小説や星野源さんのフィルムを小説にした物語もあり、Xでの正直素人文も入っていたりで実に乙一さんらしいと思った。 編集者の意向もあるか? さて、この短編集の主人公達はどこかおかしい、淡々としてるがズレてる。 そこが奇妙な出来事に拍車をかけている。悠川さんはの主人公はそうなってしまった事に理解はできるが。 この短編集はホラーやミステリージャンルなので死者が出てくるが、生者より死者の方がマトモに見えるのがこの短編集の面白いところだ。

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    2026年01月31日
  • 夏と花火と私の死体

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    乙一先生は16歳でこの作品を生み出されたと知り、驚きました。
    こんなに悲しくて恐ろしいお話に出会えて嬉しいです。乙一先生の作品を読むのは初めてでしたが、とても素晴らしかったですね。

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    2026年01月30日
  • さよならに反する現象

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    どの作品にも共通してどこか奇妙な感じがあるのだけれど、読後の気分の悪さを感じさせることはなく、読みやすい。
    どの短編も個性的で、様々なジャンルが取り入れられていて、それぞれで異なる感情を味わうことができて非常に面白かった。

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    2026年01月26日
  • 夏と花火と私の死体

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    乙一のデビュー作らしい。これを書いたのは16歳のころだったとか。恐ろしい才能だ。

    物語の冒頭で殺されてしまう五月ちゃん。その死体を隠すために奔走する兄妹。この兄妹の兄の方の健くんが死体を隠すスリルを楽しんでいるようで、その異常性に恐怖を覚える。

    やはり素晴らしいのは表現方法だ。殺された五月ちゃんの第一人称視点で物語が構成されるとは思わなかった。アイデアに脱帽である。終始奇妙な感覚に追われて、話も長すぎず適度な緊張感を持って読むことができた。

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    2026年01月24日
  • GOTH 夜の章

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    学生の頃にも読んだ一作。
    改めて読むとまた違った意味で楽しめた。
    鬱々とした気持ちを持ったあの頃だからこそ共感した部分があったのだと思う。
    ミステリーとして堂々の作品だ。

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    2026年01月21日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    乙一さん作品で読んだことがあるのが『死にぞこないの青』だけで、あの作品でハゲそうなくらいストレスを感じたので、今回も覚悟を決めて読んだけれど、意外にも?優しいお話だった。

    事故で盲目になり、親兄弟もなく、1人で外に行くのが怖くて孤独に生きる女性と、昔から人と仲良くなることが出来ず、職場で孤立しイジメを受け、孤独に生きる男性が出会う話。
    出会い方かなり斬新だけど…。

    途中までハラハラドキドキ。途中からほんわかし始めたのにまたハラハラし、ラストは暖かかった。
    ステキなお話でした。

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    2026年01月15日
  • 失はれる物語

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    ネタバレ

    ずはレビューの数の多さに驚き。乙一という作家はネット上では超有名なのですね。
    ストーリーテラーとしての実力は、この短編集で良く判る。
    他も読んでみたい
    以下 備忘録
    Calling You: 電話が脳の中にかかってくる
    失はれる物語: 触覚だけの植物人間になった男の話。妻がピアノの鍵盤に腕をみたてて弾いてくれる。感動!
    傷:他人の傷を自分に取り込める能力を持つ友人を持つ男の子の話
    手を握る泥棒の物語:泥棒に入った家で、誰かの手を握ってしまった・・・
    しあわせは子猫のかたち:前の住人の幽霊と子猫と
    ボクの賢いパンツくん:小さいころはパンツと会話できた
    マリアの指:電車の轢死体の指が 殺人事件に関

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    2026年01月12日