乙一のレビュー一覧

  • 暗いところで待ち合わせ

    Posted by ブクログ

    「警察に追われている男が、目の見えない女性の家にだまって勝手に隠れ潜んでしまう」という内容(あとがきより)
    寂しい二人が自分を受け入れてくれる相手の存在に気づき、少しずつ心の氷を溶かしながら前に進んでいく様が美しかった。
    初めて乙一さんの作品を読んだけど、文章がうまくて読みやすくて良かった。他の作品も読んでみたいな。

    0
    2026年03月14日
  • 平面いぬ。

    Posted by ブクログ

    【2026年42冊目】
    目が合うと石にされてしまう「石ノ目」、空想の中のリアルな友人「はじめ」、意思を持った動くぬいぐるみの一生「BLUE」、刺青の犬が肌の上を縦横無尽に駆け回る「平面いぬ。」――ホラーとファンタジーが混ざりあった四作の短編集。

    いやぁ、面白かった!乙一さんの作品は「夏と花火と私の死体」以来でしたが、いい意味でこんな作風だったかなと思いました。四つ共にレベルが高いですね。

    石ノ目――いわゆるメデューサ的な話ですが、そんなオチとは!と驚きました。鏡のところとかもね、「まあそうするよね」みたいに思ってましたが、いい意味の裏切り。この作品が一作目に来たことでぐんと、この短編集への

    0
    2026年03月08日
  • さよならに反する現象

    Posted by ブクログ

    怖かったり切なかったり、まさかのクスッと笑えたり。怖くない、と思ったらやっぱり怖い話だったり。すごい。

    0
    2026年03月08日
  • 夏と花火と私の死体

    Posted by ブクログ

    二編とも結構面白かった。
    『夏と花火と私の死体』で印象的なのは、「わたし」こと五月の、殺されたあとの喜怒哀楽のない視点がなんとも不気味だったことだ。五月を殺した弥生に対する怒りなどの描写がなく、それでいて重要でない部分に喜びや恥じらいを見出すところが強かった。そして気持ちの良いどんでん返しかあって最高だった。

    0
    2026年03月08日
  • 夏と花火と私の死体

    Posted by ブクログ

    これが乙一さん初めての作品。
    才能が過ぎるって!!

    殺された主人公視点で話が進められていく新しい感覚!
    主人公は殺されてるけども悲しそうではなく、淡々としてて終わり方も上手だなと感じた。
    この話の内容で短編に仕上げたのがすごいなぁ。
    え、もう終わり?続き読みたい!となるような本でした。

    0
    2026年03月04日
  • さよならに反する現象

    Posted by ブクログ

    乙一作家生活30周年を記念する短編集。

    おそ松さんが登場したり、
    星野源の歌の歌詞がそのまま掲載されていたりと
    バリエーションも豊富。

    1ページで完結する
    ホントのホントの短編も収録。

    幽霊使いと通信使いが
    相変わらず最高な乙一さんでした。

    0
    2026年02月28日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

    Posted by ブクログ

    「SEVEN ROOMS」と「神の言葉」だけは読んだことがあって、乙一さん作品の中でもかなり印象に残っていました。もともと乙一さんの主人公達の内面やストーリーの描き方がとても好きで…だから、不条理で残酷なことがあっても、ただ嫌な気持ちになるだけではなくて作品に魅力を感じるんだろうなと思います。
    全体的にそんな感じがしましたが、「Wi-Fi幽霊」「呵々の夜」はいわゆる怖い話…のような印象でした。
    山白朝子さんは"1人アンソロジー"でしか読んだことがなかったんですが、それ以外の本も読んでみたくなりました。

    0
    2026年02月24日
  • 夏と花火と私の死体

    Posted by ブクログ

    初めての感覚で1日で読破しました。その感覚とは殺された『わたし』の一人称で話が進められている事だ。子供たちが大人に死体を見つからないように必死に思考を巡らせ、見つかりそうになった時には瞬時に別の目線に目をそらせ、死体を隠す工作にスリルを感じさせられた。わたし自身が幼い頃に隠し事に対して親目線をそらした感覚を思い出させてくれた一冊であった。

    0
    2026年02月24日
  • 夏と花火と私の死体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    斬新な語り口というのがどういうものなのか疑問だったが、その疑問は直ぐにわかることになる。
    しかし、この特殊な語り口は他の小説とは違い物珍しさというので、最初は面白かったが、特になぜその語り口なのかの理由が無いため、変に期待してしまったため、呆気なく終わったのが残念。ただ、その視点で見るかという新鮮且つ気持ちの悪さは大変良かった。「空中で、お気に入りのサンダルが片方脱げたのがとても悲しい。」この文を筆頭に、しっかりと「ある視点」からの淡々とした感情が描かれているのが、気持ち悪さと同時に哀愁を感じさせるもので、とても惹き込まれた。
    あと緑さんのことをもう少し深堀って欲しいところではあった。
    終盤の

    0
    2026年02月24日
  • 箱庭図書館

    Posted by ブクログ

    乙一は昔よく読んでたけど、その当時を思い出す雰囲気でじんわりと温かくなるファンタジー。
    短編一つ一つの起伏は大きくないけれど、どこかで誰かがつながっている全体構成になっていて、色々な視点で見られるのがよかった。
    最後の話のためにそこまでの流れが作られていると言っても過言ではないくらい、最後の「ホワイト・ステップ」が好きだったな。
    「ワンダーランド」も乙一って感じが強くてすごく好きだった。

    0
    2026年02月22日
  • さよならに反する現象

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『夏と花火と私の死体』以来の乙一さん。
    少し長めの短編集から見開き1ページのとても短い短編集もあり、どれも乙一さんワールドだった。
    幽霊的怖さが強めかと思いきや人間の怖さとも融合しており面白い。
    特に、『家政婦』『悠川さんは写りたい』『犬が婚約者を追い返した話』が面白かった。

    ⭐︎『家政婦』→無職の主人公が家政婦として雇われた家はどうやらその街で亡くなった人が現れるというお屋敷。段々と仕事をこなして行くうちに幽霊の対処方法にも慣れていく主人公だが、この主人公が幽霊と隣り合わせの状況なのにお屋敷の住人やら近所の男性やらに恋心を抱いて楽しそうにしているところがなんとも変わっていて強靭なメンタルだ

    0
    2026年02月14日
  • 夏と花火と私の死体

    Posted by ブクログ

    私が人生で一番初めに読んだミステリー。
    遺体目線で話は語られて、遺体を隠蔽する事に翻弄される犯人側を静かに見つめているのですが…
    もう死んでいるとわかっているのに手に汗握る。。
    そして、死んだ主人公が一番可哀想なはずなのに、遺体を必死に隠そうとする犯人の姿に、誰の味方でいたらいいのか段々とわからなくなってきます…

    その設定が斬新で驚いたのとともに、この作品を乙一さんが書かれたのが高校生ということに驚きを隠せませんでした…!
    それまでほっこり小説ばかり読んでいて、時折切なさや大切な気持ちに出会うばかりだった学生の私は(良いことです)強烈な雷に撃たれたように、それを機に乙一さんの作品を片っ端から

    0
    2026年02月14日
  • さよならに反する現象

    Posted by ブクログ

    ----------------------------------
    哀しみの先には、
    何があるのだろうーー。
    恐ろしくて切ない物語。

    祝!作家生活30周年!
    ----------------------------------
    子どもの頃に母親が乙一さんの本を読んでて、
    その影響で読み始めた作家さんです。

    30周年!
    もうそんなに時間が経つんですね。

    本作は複数の短編集です。
    ホラーは苦手な私でも読めました。

    「そしてクマになる」では、
    とある作品を思い出したのですが、
    解説でも同様に挙げられていて、やっぱりみんなそう思うのか!と。
    そうやって思い出す作品て、すごいなあと。

    その他

    0
    2026年02月10日
  • 夏と花火と私の死体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    殺されたにしては五月ちゃんの語りが淡々としていて違和感でした。
    兄妹に対して恨みつらみを述べる訳でもなく…。
    なので、解説の五月ちゃんという名の「神」視点に納得しました。
    罪悪感でなくても犯罪という自覚はあるため、バレたら怒られる感覚の弥生ちゃんはまだ頑張ったら分かります…が、お兄ちゃんは怖いな。
    緑さんが共犯者となりなんとか事なきを得た感はありますが、今後の兄妹の行く末はどうなるんでしょう。
    緑さんは転職出来ませんね。

    『優子』の時代背景やそれに基づく描写が好きです!
    お話は怖くて悲しかったですが…。

    0
    2026年02月09日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

    Posted by ブクログ

    全体的に期待していたより面白かった。
    ただ表題作の『Wi-Fi幽霊(書き下ろし)』だけはイマイチだったかな…。こういうモキュメンタリー的なのは乙一さんには求めていないので、個人的には微妙。表紙もイマイチ。黒単色でシンプルにホラー傑作選のがいい気がする。

    あとの作品は傑作選だけあって面白かった。
    ■乙一名義作品
    『階段』
    『SEVEN ROOMS』
    『神の言葉』
    『Wi-Fi幽霊』

    ■山白朝子名義作品
    『鳥とファフロッキーズ現象について』
    『〆』
    『呵々の夜』
    『首なし鶏、夜をゆく』
    『子どもを沈める』
    -------------------

    山白朝子って誰?…と思ったけど、なるほど。

    0
    2026年02月09日
  • さよならに反する現象

    Posted by ブクログ

    幽霊と現実の人間が交差する
    前もそんな話を読んだなあと思いながら

    不思議なこの世界観が好きで
    特に家政婦 が良かったなあ,

    めちゃくちゃミステリーでもなければ
    ホラーでもなくSFでもない
    少しずつの要素を上手い塩梅で足しているなぁ
    って感じだった

    星野源さんのフィルムも好きになった。

    0
    2026年02月09日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

    Posted by ブクログ

    ホラー、ミステリ評論家の千街晶之さんがセレクトした、乙一と山白朝子の傑作選!

    階段
    SEVEN ROOMS
    神の言葉
    鳥とファフロッキーズ現象について

    呵々の夜
    首なし鶏、夜をゆく
    子供を沈める
    Wi-Fi幽霊

    全9作
    「階段」と「Wi-Fi幽霊」以外は読んだ事あったけど再読。
    でもほぼ内容忘れちゃってるので 初読みみたくめっちゃ楽しめた!
    そんななか、「SEVEN ROOMS」だけは めちゃくちゃ衝撃的で印象に残ってたけど、やっぱり今読んでも ひぇ〜〜っ!と強烈なインパクトでした。
    1番好きなのは「鳥とファフロッキーズ現象について」 かな。
    ゾッとするけど、優しくてせつなくてうる

    0
    2026年02月08日
  • 銃とチョコレート

    Posted by ブクログ

    王道探偵小説であり、ドキドキが止まらない冒険譚!
    どんでん返しな展開と登場人物たちの名前がチョコレートになっていることも相まって、読み味はまさにチョコレートアソート!

    0
    2026年02月04日
  • 銃とチョコレート

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ぼくことリンツくんが良い。探偵小説と冒険小説には賢明で勇気のある語り手がぴったりだなあ。
    登場人物がどいつもキュートで、名探偵紛いの詐欺師でも暴力的な差別主義者でも魅力的。それでいて躊躇なく人殺しも出来てしまえるのが恐ろしいところである。リンツくんが主役じゃ無かったら巻き込まれて何回か死んでたと思うので、そういう意味でも彼が主役で良かったですね。

    0
    2026年02月03日
  • 暗いところで待ち合わせ

    Posted by ブクログ

    何年も読まずに放置していたのを思い出し、読んでみた。
    乙一さんだし、表紙の雰囲気からてっきりホラー?かと思いきや、想像した話とはまるで違う。
    彼と彼女がどうなるのか、この先訪れるのは不幸なのか、、、気になり一気読み。


    少し核心↓


    目の見える私にでもそれなりに、彼女の孤独や寂しさは痛いほどわかるし、心配になる。
    また逃亡者であるアキヒロでさえ、事情を知るにつれ同情せざるを得ない気持ちになった。
    祈るような気持ちで、2人の未来を案じる、、、
    後半は思いがけない展開で。
    やはり乙一さん作品は面白い。

    0
    2026年02月01日