乙一のレビュー一覧

  • 夏と花火と私の死体
    感情的な弥生ちゃんと冷静で何を考えてるか分からない健くんの対比が良かった。健くんは弥生ちゃんの罪を隠蔽したい、という気持ちではなく死体をどうやって大人に見つからずに処理するかを楽しんでいる様子だったのが不気味で何よりも怖かった。
  • 暗いところで待ち合わせ
    これが描かれたのが2002年ってすごいなと思いつつ、さくっと読めてさらには心情の描き方も秀逸でとても良かった。ホラーのイメージがどうしてもあったけど、心温まる作品。
  • 夏と花火と私の死体
    夏と花火と私の死体も同時収録されている優子も、どちらも私からしたら怖かったです( ; ; )夏と花火と私の死体は、語り手が死体というのが気味悪くてでも斬新で面白かったです。ただ登場人物が基本的に子どもだからなのか、みんな異常だしそこが怖い。優子は、最後の方で「そういうことか…」と気づきゾッとしました...続きを読む
  • 失はれる物語
    goth後に読むと暗黒感は少なく感じる。

    calling you
    この最初の物語で、あれ?乙一作品で心温まるケース?と不思議な気持ちに。

    好きなフレーズはマリアの指にでてくる
    "人になつかないことで有名な白猫は、僕の知る限り、彼女と僕にだけ親しい顔を見せてくれた。"
    の部分。猫を通じて秘密を共有...続きを読む
  • 平面いぬ。
    石ノ目、平面犬が面白かった!はじめもとんでもなくよかった!はじめ、かわええ!幻覚って自覚してるのがまた、なんとも切ないねえ
    犬のちびタトゥーいれてそれ動き出したら、ええなぁーたのしいなあー
  • 平面いぬ。
    子供のころ読んだ記憶があるけど内容を忘れていたので再読。

    怖さもあるけど、切なくて儚いお話ばかりですごく好き。
    表題作よりも残りの3作にすごく惹かれた。映画を見てるようだった。

    怖さと切なさが同居する乙一作品。とても濃厚なので、短編なのに短編とは思えず余韻が抜けない。文章1つ1つは淡々として...続きを読む
  • 暗黒童話
    文字だけなのに想像しながら読むと怖すぎる
    アイのメモリーからして怖いし(;_;)
    どんでん返しが面白いし、こうかな?って考えながら読むの楽しい
    相澤瞳、幸せになって
  • 夏と花火と私の死体
    中学~高校の頃にに読んで衝撃を受けた記憶があり、もう一度読んでみたいと思い再読。まず死体目線で語られているところが面白く、不謹慎だと思いながらも死体がバレないかハラハラして楽しめました。
    再読した時、健の冷静さにはサイコパスっぷりを感じた。
    改めて読み返すとこれが16歳が書いた話とは思えない位面白か...続きを読む
  • ZOO 2
    一よりはインパクトに劣る気がするが相変わらず面白い
    ホラーとどんでん返しとファンタジー?SF?不思議な感じが良い
  • GOTH 僕の章
    夜の章よりも個人的にはこちらの方が好き。

    一人称を変えることで「声」は最後に!?!?という展開が待っていた。

    「土」は主人公のサイコパス感が1番顕著に描かれている。

    リストカット事件は、うーん……
  • 暗いところで待ち合わせ
    面白くてサクッと読みました

    光景を思い浮かべたら愛おしいなあと思える場面がいくつもあってなんだか羨ましいと思ってしまいました

    温度感が好みでした
  • ZOO 1
    共通のテーマに対してそれぞれ違ったアプローチで語られてるので、飽きることなく全話とても面白かった。
    怖い話、切ない話、泣ける話、狂った話とてんこもりとなってます。
  • 暗黒童話
    もう、本筋と関係ないところからして、怖いんです。
    人への好意で目玉をえぐり出すカラスとか。
    それでなくてもカラスに襲われてから、カラス苦手なのに。

    だけどさすが乙一。
    怖いんだけど、グロいんだけど、切ないところもちゃんとある。
    初の長編小説らしいけど、やっぱり巧い。

    ネタバレになるから詳しくは書...続きを読む
  • 夏と花火と私の死体
    私が小学生だった頃、母から面白いと勧められて読み始めた「夏と花火と私の死体」
    小学生が同級生を殺し死体を隠蔽するという展開が当時小学生の私には受け入れられず、「こんなもの読めない!」と母に激怒して本を返したそう。私はそんなこと一切覚えておらず、それ以来この作品を読んでいなかったのだが、約20年ぶりに...続きを読む
  • 銃とチョコレート
    人の心には必ず表裏があり、うまく本心を理性で隠し、時に欲に抗えず倫理的に間違った行動をしてしまう生き物なのだと改めて思えるような作品でした。
    ディーンとデルーカがリンツのことを移民だと罵るシーンはかなりショックでした。あれは本心ではないと信じたいな。
    最後の小屋が燃えていく描写は迫力があり、引き込ま...続きを読む
  • 箱庭図書館
    職場の先輩からのおすすめ。
    リメイク作品で構成してる、と書いてあったけど乙一さんの世界になってました。王国の旗とホワイトステップが良かった。
    選ばなかった世界で生きてる自分って何してるんかな?
  • 暗いところで待ち合わせ
    盲目の女性の家に殺人事件の容疑者がこっそりと同居する語。

    お互いの立場からの心情がよくわかりとても共感できる丁寧な描写だった。暗いけれど穏やかで静かな心地よい場所でこれからも二人はひっそりと支えあって生きていくのかな。
  • ZOO 1
    さっと読めるエンタメ作品。世にも奇妙な物語などのソフトホラー好きにはいいと思う。陽だまりの詩が好き。

    英語版が出ているのを知って乙一さんを知る。そこから日本語版を読んでみようと思った作品。映像化できなそうな作品もあったけど、実際映像化されているのを知ってびっくり。

    カザリとヨーコ
    怖い、ひどい、...続きを読む
  • 夏と花火と私の死体
    死体目線で書いてあって珍しく面白い視点だなと思いました!
    最初から「うわぁ」って嫌な感じで始まって、読んでいくとハラハラドキドキ!
    ラストはびっくりなのと、ゾッとしたのと、うわぁって嫌な気持ちになりました笑

    あらすじの説明してないし、分かりにくい表現ですみません(^^;

    とにかく読んでみてくださ...続きを読む
  • 銃とチョコレート
    児童書のような雰囲気に軽んじることなかれ。
    とってもビターでハイカカオな、チョコレートたちの奮闘記だ。
    しっかりミステリーで、最後もかっこいい。