乙一のレビュー一覧

  • ZOO 2

    Posted by ブクログ

    この著者が纏う独特な空気感の正体をいまだ掴めないでいる。短編それぞれ序盤から忍び寄る薄気味悪さが結末に予想外のツイストで爆ぜ、毎回ゾクっとさせられるのが病みつきになる。

    0
    2025年12月09日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

    Posted by ブクログ

    二十年ほど前に結構ハマった乙一。
    懐かしい作品。別名義(知らなかった)作品。そして最新作が読める傑作選。

    新作の「Wi-Fi幽霊」は、心霊現象に悩む主人公が寺の住職や霊能者に頼るのではなく、AIを頼りに解決していくのが新しいし、あり得なくもないと思った。
    自分も体調不良のときにネット検索でAIによる答えとか参考にしてるし。

    0
    2025年12月08日
  • 箱庭図書館

    Posted by ブクログ

    暗いところで待ち合わせからの乙一作品

    短編集だけど、共通のキャラクターや話のつながりが出てきてそれ込みで面白かった

    一番好きなのは最後のストーリー
    森見登美彦みたいな感じな文章だけど、すごく優しい物語でほっこりした

    それこそ暗いところで〜を連想する暖かさを思い出して読み返したくなった

    全編全く違いテイストでとても器用でかつユーモアがあるなあと

    0
    2025年12月07日
  • ZOO 2

    Posted by ブクログ

    再読です
    乙一さんの短編集は世にも奇妙な物語のように色々なジャンルの話が1冊になってる感じで面白い
    zooだけでいうと一の方が引き込まれたけど2もだいぶ忘れてて面白く読めました

    0
    2025年12月06日
  • 夏と花火と私の死体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まさか死体が語り手だとは想像もしていなかったので読んだ時の衝撃がすごかった。
    田舎特有のなんとも言えない雰囲気や登場人物の異常さが繊細に伝わってくる文章がよんでいてすごく面白かった。どちらの作品も登場人物の奇妙さやサイコパス感が独特で魅力的だった。また読み返したいです。

    0
    2025年12月04日
  • 箱庭図書館

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    再読です!
    大昔に読んでましたが、なんとなくしか内容覚えてない…人間の記憶なんてそんなもん←

    読者投稿のリメイク!?ってくらい乙一ワールドでしたけど!?
    短編集ですが、登場人物や物語の舞台となる街が共通していて、一気読みしたい1冊!!

    鍵を探すやつが1番乙一さんぽい雰囲気を感じて好きです!
    足跡のお話も好き♪

    0
    2025年12月02日
  • 夏と花火と私の死体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表題作の''夏と花火と私の死体''は兄妹が友達の死体をバレないように隠す数日間を描いたもの。
    語り部が''私''なんだけど、かなりびっくりした。
    ''私''であることで、奇妙でぞくぞくした!
    ラストはすっきりはせんかったけど、きっと十字架を背負って生きていくんだろうな…と思うと、スッキリなのかも?
    兄のどこか余裕な感じがサイコパス感あって怖い。
    乙一さんは読みやすいうえでおもしろいし、乙一さんらしい作品で好き。
    ''優子''も面白かった

    0
    2025年11月29日
  • GOTH 僕の章

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    (リストカット事件)題名を回収する、現代的な物語だと思った。それを20年以上前にやっているため先進的だなと。ただ、(声)でも明かされるように、主人公は森野に対して、執着があるはずである。なのに、殺されそうになる森野を見過したのは、解せなかった。みたことないタイプの犯人像で面白かった。異常な手に対する執着に、親しみと哀れみを感じてしまった。
    (土)やっていることは狂っているのに、犯人のその孤独感と哀れさに終始同情してしまった。主人公の全能感が半端なかった。憧れも抱いてしまった。ネタバレになるがおそらくこれが、(声)の叙述トリック、ミスリードに繋がるのだろう。犯人の悪の魂が浄化されたのは良かったが

    0
    2025年11月25日
  • GOTH 夜の章

    Posted by ブクログ

    (暗黒系)まず、主人公とその女の子のキャラクターが面白い。両者共に暗く、同級生に対して特別な執着はなく、猟奇的な殺人に興味がある。犯人も化け物で全く感情移入できない。
    (犬)主人公が犯罪に介入したパターン。でも自分では手を下さない。これは正直オチが予測できてしまった。オチの後ではなく、前に予測ができてしまった。森野が犬が嫌いなことの伏線もはられている。
    (記憶)森野と主人公が逆方向の人間であることが明かされる。森野は超人間で、主人公は超狂人。さっきも述べた通り、犬嫌いの伏線が回収される。こっちはオチに既視感があったタイプ。双子特有のトリック。でも幼かったので少し斬新。多分前編後編合わせて一番ミ

    0
    2025年11月25日
  • ZOO 1

    Posted by ブクログ

    再読です
    どれも人間のイヤなところを読んでる感じ
    気持ちのいい本ではないけどクセになる短編集
    zooは京極夏彦氏の『死ねばいいのに』を少し思い出させた
    『陽だまりの詩』が一番良かったかなぁー

    0
    2025年11月23日
  • ZOO 1

    Posted by ブクログ

    面白かった!久々にお気に入りのものに出会えました。正直、最近はあまり気に入るものに出会えることが少なくなっていて、、。こんなに面白かったなら早く読みたかった。特に最初の3作品に心を奪われました。映画化もされてるらしいので見てみたいですね。次は2も読もうと思っています。

    0
    2025年11月23日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

    Posted by ブクログ

    短編9作品のうち6作品が既読だった。
    でも読み返してみても怖面白い。

    幽霊話は表題の書き下ろしのみで、基本はリアル犯罪事件に乙一先生らしい不可思議テイストが加えられています。

    0
    2025年11月18日
  • GOTH

    Posted by ブクログ

    「人間には殺す人間と殺される人間がいる…僕は前者だ」

    乙一先生原作をコミカライズ。森野はイメージ通り!素晴らしい!
    「リストカット事件」「暗黒系」「土」「記憶」を収録だが原作と展開が違うのでどちらも楽しめるぞ!
    良コミカライズなので超オススメ!

    0
    2025年11月16日
  • 失はれる物語

    Posted by ブクログ

    泣きながら読み終わりました。特に「傷」と「しあわせは子猫のかたち」が好きで、どちらの作品もずっと心に残ると思います。
    しあわせは子猫のかたち、幸せの形が失うことで気がつくのは切なすぎました。それでも前を向く主人公の意思を尊重したいです。

    0
    2025年11月09日
  • GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻

    Posted by ブクログ

    写真集に寄稿した短編を文庫化したもの。あとがきで乙一さんが写真集を辛口に評していて、逆にその写真集を見てみたくなった。
    番外編ながら、「僕」の異常性がしっかり滲み出ている。殺人犯と森野のほんの短い出会いの中でも、「僕」は確かにそこにいて、森野を守っている。
    GOTHのすごいところは、殺人鬼のような異常なキャラクターに対して、敵意や嫌悪を感じさせないところだと思う。そして静かな美しい読後感が今回も残った。

    0
    2025年10月22日
  • 銃とチョコレート

    Posted by ブクログ

    展開が早いので、飽きることなく楽しめるのは良かったです。最後のシーンだけ、ちょっと私の想像力で補いきれない部分があったものも、もう一度じっくり読んだら理解できるのかもしれない… 読んでみようかな〜
    とにかく、ハラハラドキドキは味わえます!ただ、各キャラクターに対する自分の評価(好き嫌い)がコロコロ変わることにはなるかも?笑笑

    0
    2025年10月22日
  • GOTH 僕の章

    Posted by ブクログ

    「夜の章」に続き三作品が収められた短編集。どの話も狂気に満ちているのに、どこか静かで美しい。

    『リストカット事件』は、ジョジョの吉良吉影のように異常なほど手を求める狂気が、どこか印象深く心に残った。『土』では、生き埋めという発想の恐ろしさにぞっとし、『声』では叙述トリックにまんまと騙されて混乱。
    淡々とした文体だからこそ、そこに潜む狂気や冷たさがより際立っていた。

    “僕”は怪物なのか、人間なのか。
    読み終えても答えは出ないけれど、そんな曖昧さもこの作品の魅力だと思う。

    0
    2025年10月19日
  • 夏と花火と私の死体

    Posted by ブクログ

    SNSで見て惹かれて購入。

    総評としては10代でこれを書けるのは本当にびっくりだった。
    亡くなった主人公の五月視点で語られる物語はなかなか珍しく、まるで亡くなっているはずなのに生きているように語るその文体は気味悪い。
    また、2人の兄弟が切磋琢磨に隠蔽しようとする際、見つかりそうになることが多々ある。その時の描写が妙にリアルで読者にも緊迫感が伝わってくる。
    緑さんは出てきた当初からなんか変わってるなって思っていたけど、その予感が的中した。

    『優子』についても、面白く上手く騙されてしまった。

    0
    2025年10月17日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホラー短編集。そのうちのいくつかは過去作を再掲してたので「読んだことある本をまた買ってしまった?」と思いかけた。それはさておき、表題作が一番良かった。AIと幽霊という一見相反するようなテーマを融合させた上で恐ろしい話に仕立て上げる作者に敬意を払いたい。

    0
    2025年10月17日
  • GOTH 夜の章

    Posted by ブクログ

    殺す側に惹かれる「僕」と、死ぬ側に関心を持つ森野夜。二人が猟奇的な事件に足を踏み入れていく短編集。

    どの章も残酷でグロテスクなのに、どこか美しさが漂っている。人の闇を描きながらも、単なる恐怖では終わらないところが印象的だった。
    特に「犬」の叙述トリックには唸らされ、「記憶」では森野の過去が明かされる瞬間、胸の奥がざわついた。
    そして、読後に読む「あとがき」がまた秀逸で面白かった。

    0
    2025年10月16日