乙一のレビュー一覧
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ネタバレ表紙は怖いが、人の温かみを知る小説だと思う。
目の見えないミチルの家に、見知らぬ男が入り込んでいるという設定は怖い。でも、二人が互いの存在を少しずつ知っていくにつれて、その怖さが少しずつ変わっていく。
特に印象に残ったのは、ストーブが強くなったときにアキヒロが焦り始める場面。自分が見つかる危険よりも、ミチルのことを気にしているのが伝わってきて、ここから彼の見え方がどんどん変わった。
最後の
「だから、もう少ししたら、ちょっとだけ泣くのを中断して、いっしょに外へ出かけよう。」
がすごくよかった。
ミチルが泣いているところを直接描写していないからこそ、「泣くのを中断して」という言葉で初めてその姿が -
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ミステリ好きな小学生の次女についつい薦めてしまって、「面白かった」という感想ではあったのだけど、情操教育的には問題なかっただろうか……?(多感な10代にとって乙一は劇薬なので)
そんなことで私自身も20年以上ぶりに再読した。
顛末はすっかり忘れていたけれど、大人になってから読み返すとさほど衝撃はなくわりとシンプルかも。
けど死体となったはずの「私」目線でストーリーが進んでいく斬新さや、遺体を隠す先々で見つかりそうになる展開のスリルは色褪せず健在だった。
これを16歳で書いてデビューはやはり鬼才である。
同時収録の短編「優子」は、そのものすべて記憶になかったのだけど、こちらも夏にぴったりなじめっ -
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初めての乙一さん。本編は亡くなった人が語るという新鮮な進み方で他にはない面白さを感じました。
自分が殺されたということに気づいて驚いたり焦ったりするのかなと思いきや、意外と冷静だったので読んでいる方が驚いた。登場人物みんな心の中に秘めている自分と、普段見せている自分が違い人格が違うのではないかというくらい怖い登場人物もいました。
特にお兄ちゃん。あれだけ、スリル満点でバレたら即終了という状況の中で笑っていられるのは狂人でサイコパスだなと思いました。そしてそんな健くんのような少年に執着してしまう緑さんもサイコパス。
あと素直に弥生ちゃんが泣き虫でしたね。
次に短編集の「優子」。母と名前が同じでび -
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担任とクラスメイトから、暴力を伴わないいじめ──不満のスケープゴートにされている少年は、ある日いじめを受ける最中に肌の真っ青な少年を目にする。「アオ」と名付けた少年はその日から主人公の前に頻繁に現れるようになり……
15年は前になるが、『夏と花火と私の死体』を大層面白く読んだのでこちらはどうだろうと手に取った。全く面白くない、とは言えないものの、展開がある程度予測できてしまい意外性に欠けるため、評価としては微妙である。また筆者が暇空茜支持であるということや十数年を経て見る目が育ったということも影響していようが、時制や視点の整理があまり徹底されておらず文章が拙く感じる。 -
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短編小説嫌いを克服するぞ!!
第二弾!!
連作短編なのでちょっとズルですが、許してくださいm(_ _)m
こちらもともちんのレビューでぶっ刺さりましたっ!
「リストカット事件 Wristcut」
人間の手首だけを切断し持ち去る異常な事件が起きていた。犯人の顔を見た者はまだいない。連続手首切断事件の犯人を、偶然知ってしまった僕は、犯人から手を盗む。
これはちょっとドキドキしましたね。手を盗むシーン。心拍数上がりましたwww
で、その後ですよ。多分ここが驚かされポイントだと思いますが、何となくそうくるかなぁ???と想像出来てしまいました(^◇^;)
『土 Grave』
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久しぶりの乙一作品。
乙一名義の作品の方が好みだったが、山白朝子名義の作品も独特な世界観がありおもしかった。
「階段」は、舞台はすごく狭いが身近な題材で、良くないことになるとはわかっていだが、どうなるのか気になりながら読み進められた。
「Wi-Fi幽霊」は、表紙のかわいらしい感じとは違い、1番怖く感じた。AIに相談するくだりは今時な感じ。キャンプ場でよく分からないWi-Fiに接続してしまってから、色んな怪現象に見舞われていく。撮った覚えがない画像が保存されているのが、現実に起きたら地味に1番気持ちが悪い。
風景や状況描写がうまいのか、その場の空気感や風景が容易に想像ができ、するする読めた -
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短編小説嫌いを克服するぞ!
第一弾!!
ともちんとお約束したこの本!
見つけましたぜっ♪
GOTH まずは夜の章。
私がここまで薄い本を読むのは、高校の時の読書感想文でカミュの異邦人を読んだ時以来ではなかろうか(笑)
普段は圧倒的に厚い本を好みます*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*
3遍の短編小説で構成されています。
この薄さをさらに3で割るのかぁ。結構キツいぞぉ。。。
まずは『暗黒系 Goth』
夏休みの出校日、
クラスメイトの森野夜(よる)が僕にとある手帳を見せてきた。
その手帳は、今世間を騒がしている連続殺人犯でなければ分からないであろう書き込みがあった。テレビでニュースになっているこ -
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フリマアプリで、角川ホラー文庫探しながら、見てたら「恐怖新聞」やと!
ハイ!ポチッ!!
漫画の方やなくて、テレビかなんかでやったヤツの小説みたい。
読めば「1日につき100日寿命が縮む」
漫画では、鬼形礼が主人公やったけど、ドラマ版は、違う。もう配達人になってるんかな?
確か、漫画の最後は、恐怖新聞配ってたような…(遠い目)
舞台も漫画は、架空の場所とはいえ、東京を想定。ドラマ版は、京都。
私からしたら、京都の方が土地勘あるから良いけど。
恐怖新聞に署名したら、そこから、配達されるんやけど、宅急便のふりして、サインお願いします!みたいな形でもOK!
今回の主人公 詩弦ちゃんも引っ越し屋 -
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ネタバレすごい。この作品は一切無駄がない。
「私」は無邪気な殺人者によって、あっけなく殺されてしまいました。さあ、その死体をどこへ隠しましょうか。
本作は死体を隠蔽しようとする兄妹の、悪夢のような四日間を語る作品です。しかし、その語り手は死体となった「私」。客観的に語られているはずなのに、兄妹の危機感と切迫感がビリビリと伝わってくる。歪で不気味でゾッとしてしまうのに、死体を隠すさんと右往左往する兄妹をつい応援したくなってしまう、不思議な読書体験でした。
暑い夏の夜、ぜひ手に取ってみて欲しい一冊です。
★こんな人におすすめ
ホラー小説に挑戦してみたい人
伏線回収が好きな人