乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「あなたから見て誘拐された菅原ナオさんは、どんな子でしたか?」
「ドラえもんのジャイアンみたいな…」
乙一作品は初読だった…もしかして選択間違った?(;´∀`)
てっきり、ホラーな作家だと思ってたのに、このギャグなノリは一体なんなんだろう。
こっそり発信機を取り付けていた父親に「娘に変なもの取り付けるな!」と殴りかかり、 オーストラリアの土産と称して【コアラのマーチ】を身内に配る、
そんなナオちゃんが大好きです。
通勤中にはお奨めできませんが。
もうひとつの収録作の【しあわせは子猫のかたち】が対照的かなあ。
加納朋子の【ささらさや】に通じるような、暖かい幽霊の存在が泣け -
Posted by ブクログ
小説版はだいぶ前に読んだことがあったのですが、
漫画版が出ていたので買ってみました。
表紙見て少女漫画チックな絵柄だったので
不安はあったのですが、けっこうマッチしてますね。
笑いあり、ちょっぴり切なくなれる場面あり、
乙一の世界をよく表現できてると思います。
漫画化の常として省略されてる箇所が
多々あるのは仕方ないとしても、
原作を知らない人が読んだとしても
十分内容は理解できるレベルですので
安心して読めるかと思います。
漫画化にはあまりいいイメージがないので
正直それほど期待はしていなかったのですが
いい意味で裏切られました。
オススメです。 -
Posted by ブクログ
様々なジャンルを一度に楽しみたい!って方にはかなりオススメです!
【物語を紡ぐ町】文善寺町で起こる6つの話。
様々なジャンルのストーリーが同じ町で起こり、読み進めるごとに次の物語に紡がれていき、気づいたら文善寺の住人になってる。そんな感覚になりました。
私は6つの話の中で、青春絶縁体とホワイト・ステップが大好きで、青春絶縁体のようなコミカルなテンポでThe青春ぽさが愛おしく感じました。
その点、ホワイト・ステップは最初は青春絶縁体のようなストーリーになるのかなと思いましたが、悲しみの中に希望が芽生えるような、温かい気持ちになる作品でした。 -
Posted by ブクログ
兄妹と死体のジュブナイルストーリー
表題作だけ言及します。
もしあなたが子供で、自分の友人の死体に出会ってしまったら、どういう気持ちになるでしょう。
恐怖や悲しみ、ショックを感じるでしょうか。あるいは、自分が殺したことへの罪悪感を感じるかもしれません。
ところが、本作の主役となるきょうだいは、どこかおかしい。どうも倫理観が狂っており、読んでいて頭が痛くなります。
妹の弥生は自身による殺人がバレてしまうことばかりを恐れ、兄の健は死体の隠蔽工作をゲームのように楽しんでいます。
二人とも、友人の死に対する恐怖や悲しみを感じていません。とにかく隠蔽工作に力を費やします。
この死体を巡る攻防には -
Posted by ブクログ
ネタバレ「小説家のつくり方」「コンビニ日和!」「青春絶縁体」「ワンダーランド」「王国の旗」「ホワイト・ステップ」6作収録の短編集。
懐かしいぃぃぃ!
「青春絶縁体」も「王国の旗」も「ホワイト・ステップ」も、どれも乙一らしい。厨二病にニヒルに、かと思えばじんわりと良い話…相変わらずよくできた乙一ブランドである。心が柔らかい時代に読んできたからか、乙一の世界は、久しぶりに読んでも私の心によく馴染む。ちょっと実家感があるんだよな。「ただいま」って感じ。
「ホワイト・ステップ」が抜群に良い。
これだけで言えば星5級。雪面の靴跡に導かれた不思議な巡り合いを描いた作品なのだが、これがもう綺麗で切なくて文句無し -
Posted by ブクログ
好き嫌いが分かれる本ですが私は好きです。
暗いものに惹かれる人はいつの時代もいると思います。ある人は一定の時期に、ある人は何かきっかけがあり、ある人は生来惹かれるのかもしれません。
私はハッピーになれる小説も、ホラー小説もどちらも好きです。
この本は、読んでいて何だかとても静かに沈んでいく心地がしました。主人公の人間性云々ではなく、描写、出来事、それらが自分を引き摺り込むような心地です。
仕事の合間に読むのはオススメしません。疲れた時に、夜にゆっくりと読み、そのまま沈むように眠りにつくのがいい、そんな本でした。
この本を読んで寝た夜、不可思議で、でもとても怖い夢を見ました。好き嫌いは個人による