乙一のレビュー一覧
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一人暮らしの視覚障害者(ミチル)の家に、殺人の疑いがある逃亡犯(アキヒロ)が忍び込んだ奇妙な同棲生活の話。
・自分(主人公)は目が見えない
・犯人が忍び込んだ
⇒表紙からして怖い話かなとも思った。
普通、視覚障害者でも自宅で異変があり事件性がありそうなら警察に連絡すると思うが、主人公のミチル自...続きを読むPosted by ブクログ -
問題を解決するためではなく、ただただ自分自身の嗜癖を満足させるために犯人を捜す。
正義感でもなく、仕事だからでもない。犯行現場を観たい、という野次馬根性で危険に飛び込む。
斬新な設定で引き込まれてしまった。
そこまで複雑なトリックでもないので理解しやすい。
設定の妙が素晴らしいと思った。Posted by ブクログ -
目の見えないミチルと殺人犯の心理戦、、になるかと思いきや、お互いに心の拠り所を見つけてハッピーエンドとなって良い話でした。
自分から人との距離を取ったにも関わらず、人に拒絶されて傷つく、というところに自分と重ねる部分があり、考えさせられました。全ての人と平等に仲良くする必要なんてないし、やるべきこ...続きを読むPosted by ブクログ -
何の事前情報もなく読み始めた久々の乙一。怪談ベースだと知らず…怪談が苦手な小生はゾワリとした場面も多かった。しかしやはり乙一、すべての流れを一変させる一文に息を呑む瞬間が何度かあった。さすが。Posted by ブクログ
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「The Book」に続く、乙一氏のジョジョ作品であった。本作も乙一氏からジョジョに対する尊敬と愛を感じとれる描写や言い回しが多数であった。
漫画では描かれていない部分を知ることができ、ジョジョを知っている人なら懐かしさを感じながら読める作品で、非常に満足した。Posted by ブクログ -
読むに当たって、できればハードカバーバージョンをお勧めする。それによって読後に訪れる、なんとも言えない「奇妙さ」がグンと増すだろう。そんな、不思議な話である。
個人的に億泰が高く評価されていたのが好印象。本編では「頼りにはなるがどこか抜けている」と言った三枚目なのだが、今回では頭脳戦を披露。自身のス...続きを読むPosted by ブクログ -
おなかの底に黒くて重いものがある感覚でずっと読んでた。読み終わったあとは呆然とした。薄っぺらい偽善を並べて終わるよりも、救われないやるせない後味の残る物語の方がずっと面白い。私は好きだった。Posted by ブクログ
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表紙を見てホラーかと思っていたけど違った。
後半、伏線が回収されて面白かった。
恐る恐る距離を縮めて、
2人でシチューを食べるシーンがとても良かった。
後半ハラハラしたけどハッピーエンドで安心した。
読みやすかった。Posted by ブクログ -
ホラーかと思ったら感動させられた。
盲目のミチルが侵入者のアキヒロにシチューをよそったとき、心配すると同時に心が温かくなった。
きっとふたりにしか分からない、警戒心を緩めるに足る空気感があったのかもしれない。Posted by ブクログ