乙一のレビュー一覧
-
購入済み
大好きで、何度も読み直している作品です。原作の乙一さんは、本当に無駄がない。余計な情報は一切そぎおとして推理に必要なものだけ置いていく。ファンタジー要素があってもそのスタイルは変わらない。見事な手腕にうなります。
作画担当の方もストーリーにマッチした絵柄で、とても素敵な一作に仕上がっています。心からオススメ! -
購入済み
最高の本
20年近く前に学校の図書室で夢中になって読んだ本。今読んでもとてもおもしろい。星の数ほど本を読んできたが、この時期のこの作者さんの本が人生で1番おもしろい。言葉にするのが難しい、空気の中にある緊張感だとか心の弱さだとかをこんなにきれいに書ける人は他にはいないと思う。
-
購入済み
人生で1番好きな作家さん
私が高校生のころ、少ない小遣いを使いこの作者さんの本を全部集めました。独特の世界観、ストーリー、文体、どれも最高です。ハリーポッターのように世界中に広がってもおかしくない本です。
-
Posted by ブクログ
とても恐ろしく哀しい作品。決してくどくなりすぎず、じわじわと攻め立ててくるような恐怖を感じる筆致が秀逸。
誰もが一度はやったことのあるこっくりさん(今の子どももやってるのかな?)で、早苗と名乗る得体の知れない何かを呼び出してしまった男の物語。『失はれる物語』もそうだが、一筋の希望もない世界で孤独に生き続けなければならないなんて、死ぬよりずっと恐ろしい。東野氏の『変身』にも似ているが、この絶望感は突出している。綾辻さんや小野不由美さん、我孫子さん等々、有名作家さんがこぞって絶賛するだけある。
トイレの落書きで盛り上がるのは、SNSが発達した今は起こらないだろうな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・しあわせは子猫のかたち
・失踪HOLIDAY
「しあわせは子猫のかたち」は、まさに初期の白乙一。
どうしてもうまく人とコミュニケーションをとることができない。
期待して裏切られるくらいなら、最初から何も求めない。
そんな僕が、殺された前住人の幽霊と暮らすことになる。
直接話ができるわけでも、視線が合うこともない。
ただ気配が、彼女がいたという気配がそばにある生活。
彼女の撮った写真を見て、彼女がどれだけ世界を愛していたかを知り、自分の命をあげることができたなら…とまで思う僕。
しかしそんな生活も終わりを迎えることになり…。
やっぱり白乙一の作品が好きだ。
切なさをこんなに巧みに描 -
Posted by ブクログ
ネタバレ乙一「アークノア」シリーズの2巻目。
現実世界での心の傷や不満が、アークノアで「怪物」という形をとる異邦人のアール。
弟グレイの「怪物(大猿)」を退治して無事に弟を現実世界に送り返すことができましたが、アールの「怪物(蛇)」はまだ世界で潜伏したままで、アールとハンマーガールの旅は続きます。
新たにアークノアの世界にやってきた少女と、その「怪物(竜)」。竜への攻撃作戦に参加するアールですが、結局、リゼは金槌を使うことになってしまいます。
リゼの金槌によって命を落としたマリナと竜。そしてその責任を感じて蛇と逃亡することになったアール。
自らを生み出したアールからの愛を求める蛇と、頑なに蛇を拒み続 -
Posted by ブクログ
ネタバレ解決の気配もなく呪いは伝播し続け、諸悪の根源である祈祷師の血筋も残っている。
石森ミブを名乗る祈祷師の娘が村から逃げて死産した赤ちゃんを無事に出産しなおしたのだとしたら、最後に間宮幸太が見た対岸の船に乗っていた子供は誰だったのか。
孫娘である間宮冬美の事故死したという娘を生き返らせるためにまたシライサンが動きだしたのでしょうか。
預かっているという親戚の子供がおそらく生き返った娘で、それを瑞樹と春男にバレないよう隠していたんじゃないかな、と。
ということは冬美は故意にシライサンの怪談を知り合いに話して娘を取り戻すための生贄を確保したのかな。
怪談を世間の目から逸らさせるために冬美に似たような作 -
Posted by ブクログ
表紙の怖さと裏表紙にあるあらすじから、「これ本当に白乙一か…?」と少し構えて読み始めたが、思っていたよりも心地良い時間の流れが感じられる物語だった。
ミチルとアキヒロの2人には幸せになって欲しい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった――。書き下ろし小説。