乙一のレビュー一覧

  • The Book jojo's bizarre adventure 4th another day
    異なる場面が交互に書かれていて面白かった。
    町のどこかに恐怖が潜んでいるのが杜王町らしかったし、4部好きなのでその世界観が楽しめてよかった
  • 暗いところで待ち合わせ

    最高の本

    20年近く前に学校の図書室で夢中になって読んだ本。今読んでもとてもおもしろい。星の数ほど本を読んできたが、この時期のこの作者さんの本が人生で1番おもしろい。言葉にするのが難しい、空気の中にある緊張感だとか心の弱さだとかをこんなにきれいに書ける人は他にはいないと思う。
  • 銃とチョコレート
    「かつて子どもだったあなたと少年少女のためのー」をコンセプトとした、ミステリーランドシリーズでの作品。

    さすが乙一!
    子どもから大人まで楽しめるというコンセプトは崩さず、しかし彼らしい見事なダークファンタジーの世界が綴られています。

    至る所に散りばれられた、遊び心、引っかけ、切なさ。

    ひらがな...続きを読む
  • 天帝妖狐

    人生で1番好きな作家さん

    私が高校生のころ、少ない小遣いを使いこの作者さんの本を全部集めました。独特の世界観、ストーリー、文体、どれも最高です。ハリーポッターのように世界中に広がってもおかしくない本です。
  • 天帝妖狐
     とても恐ろしく哀しい作品。決してくどくなりすぎず、じわじわと攻め立ててくるような恐怖を感じる筆致が秀逸。
     誰もが一度はやったことのあるこっくりさん(今の子どももやってるのかな?)で、早苗と名乗る得体の知れない何かを呼び出してしまった男の物語。『失はれる物語』もそうだが、一筋の希望もない世界で孤独...続きを読む
  • GOTH 僕の章
    リストカット事件、土、声の3章。

    これは見事に騙されたというか、
    極上なミステリー文学だと思いました。
    夜の章より僕の章のが様々な面で上回っている。
    本で読む面白さでした。
    『声』なんて何度読み直ししたことか。
    『土』あのラストの異様さは忘れられないだろうな。

  • 暗黒童話
    2回目か3回目です。
    気味の悪いグロさがあるものの、わかっていてもミスリード具合が好きで楽しく読めます。
    乙一さんのグロシーンは本当に気味が悪いので好きです。
  • 失踪HOLIDAY
    目次
    ・しあわせは子猫のかたち
    ・失踪HOLIDAY

    「しあわせは子猫のかたち」は、まさに初期の白乙一。
    どうしてもうまく人とコミュニケーションをとることができない。
    期待して裏切られるくらいなら、最初から何も求めない。
    そんな僕が、殺された前住人の幽霊と暮らすことになる。

    直接話ができるわけで...続きを読む
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-
    【再度】CallingYouは本当に切なくて、10年振りに読んでも涙ぐんでしまった。想像で作り上げたはずの頭の中の携帯電話からある日突然、着信が鳴った。着信の先は見知らぬ男性。彼もまた彼女と同じように頭の中に想像の携帯を作って遊んでいた…彼と彼女にあるわずかな時間のズレが最後にこうくるのかと!本当に...続きを読む
  • サマーゴースト
    自分が高校生ぐらいのときによんでみたかった。
    サラッとした文章で描かれる幽霊の都市伝説。挿し絵がないのに、表紙のイメージから場面が想像できる。
  • 一ノ瀬ユウナが浮いている
    「サマーゴースト」の姉妹作。

    ジャンプを始め漫画が大好きな女の子の死。
    ユウナと大地の出逢いを眺めて、
    二人の別れと再会を見届けて、
    20年以上のときを経て、
    やっと本心を伝えられた最後に涙が止まらんかった…
    初めの別れがユウナの死です。
    2度目の別れが辛かった。でも人生ってそういうもんだよね、と...続きを読む
  • ドラゴンファイア Arknoah2
    乙一「アークノア」シリーズの2巻目。
    現実世界での心の傷や不満が、アークノアで「怪物」という形をとる異邦人のアール。
    弟グレイの「怪物(大猿)」を退治して無事に弟を現実世界に送り返すことができましたが、アールの「怪物(蛇)」はまだ世界で潜伏したままで、アールとハンマーガールの旅は続きます。
    新たにア...続きを読む
  • 小説 シライサン
    解決の気配もなく呪いは伝播し続け、諸悪の根源である祈祷師の血筋も残っている。
    石森ミブを名乗る祈祷師の娘が村から逃げて死産した赤ちゃんを無事に出産しなおしたのだとしたら、最後に間宮幸太が見た対岸の船に乗っていた子供は誰だったのか。
    孫娘である間宮冬美の事故死したという娘を生き返らせるためにまたシライ...続きを読む
  • 一ノ瀬ユウナが浮いている
    私はこれまでに、ここまで感想が上手くまとめられない文章を読んだことありません。
    主人公の気持ちが痛いほど分かります。
    「大切なもの大切にできる時に大切にする」
    その言葉を体現した1冊のように感じました。
    最後が少し軽く感じましたが、大好きな1冊になりました。
  • 平面いぬ。
    どの話も面白い。
    どれも最終的にはほっこりした気持ちになれるけど、
    石ノ目→ホラー
    はじめ→不思議
    BLUE→絵本
    平面いぬ→ファンタジー
    みたいに系統が違うので飽きない。
  • 暗黒童話
    本当に面白かった。以前に乙一さんの『夏と花火と私の死体』という作品を読んだことがあり、今回が乙一作品2作目。正直購入したことを忘れていたが、いざ読んでみると、ページをめくる手が止まらず、最後まで読んでしまった。まず、ストーリー全体としての完成度が非常に高く、叙述ミステリーの代表作といっても過言ではな...続きを読む
  • The Book jojo's bizarre adventure 4th another day
    ジョジョをまるで知らない人間なのだが、乙一の本は読みたいので、読んでみる。

    めちゃめちゃ面白かった…!
    設定もすんなり理解できたし、世界観もとんでもないフィクションの世界ではない。

    上手くできているなあと、ひたすらに感心する。
  • 平面いぬ。
    『はじめ』と『平面いぬ』がお気に入り。
    私のはじめと、いぬがいたら、なって。
    いや、いぬはちょっと嫌かもしれない
  • サマーゴースト
    久々の乙一さんの本。よかった。
    自殺志願者の高校生が死者との交流を通じて精神的に成長する、という物語。

    ラストには冒頭シーンの状況に対するアンサーがあって、当初僕が予想していた展開とは違っていたので、さすが乙一さんという感じ。

    「自殺」というテーマはくらいけれど、登場人物たちの心の成長がほほえま...続きを読む
  • 天帝妖狐
    個人的には
    「A MASKED BALL」が本当に面白かった。
    短編なこともありテンポも良く、私は最後まで展開が読めなかった。本を読みたい、本でドキドキしたいときに読んで良かった一冊。