乙一のレビュー一覧
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ネタバレ夏の文庫フェアで購入。
タイトルは以前から知っていたのと、「やはり夏には夏の本が読みたい!」ということで選書しました。
乙一さんの作品は久しぶりに読みましたが、どんでん返しが大変効いていて、一気読みは免れないです。
「夏と花火と私の死体」では、主人公である五月が序盤に死体となってしまいますが…その後も視点が変わることなく、五月(の死体)目線で物語が語られるのが大変新鮮でした。
初めは犯人である弥生ちゃんの行動に驚きましたが、健くんと縁さんの狂気っぷりにさらに驚愕。
犯人ではありますが罪悪感を抱え、死体が見つかりそうになる度に怯える弥生ちゃんが実は一番人間じみているのでは?という結論に至りま -
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ネタバレとある人物のレビュー
『登場人物誰も好きじゃない』
登場人物を好きにならない小説なんてあるか?と思い読んだ。好みというよりは道徳的に、法的にという意味なんじゃないかなと思う。
どの人物も悪事を働いたのは間違いないからって意味かと。
オチや推理は普通ですね。革新的な要素はない。
ただ、舞台が西洋風。しかも貧富の差がすごい世界線。規模がデカくて面白い。
やっぱりチョコレートってタイトルがつくと工場が過ぎるんかな?ついでにチャーリーという名の子供。
あとキャラの立場が二転三転するから『オマエぇ!』ってなるシーンがめっちゃ出てくる。
はたしてドゥバイヨルとロイズはどんな運命を歩むのやら。
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zoo1 乙一 2025 2月17日
「死」に纏わる5つの短編。どれも短編とは思えないほどしっとりしてて読み終える事に浸りたくなるので読むのに時間がかかった。
私たちは不条理と死といつでも隣合わせの世界に生きていて、愛しい人を失っても生きていかなければいけないし死を受け入れることで新しい1歩を踏み出せる。日常の暖かさを噛み締めて生きていきたい。
特に心に残ったのは『Seven room』。ひしひしと迫り来る死の足音と息が詰まるような閉塞感を悪臭と濁った汚水の描写が嫌なほどに引き立てていて良い。オチは想像つくものが多かったがこの本の美しさはオチではなく過程に詰まっていると思った。 -
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ネタバレ前半の「夏と花火と私の死体」よりも後半の「優子」の方が面白かった。
「優子」では、住込みで働いていた清音が鳥越家に植えられていた毒性を持つベラドンナの黒い実を食べてしまったことが原因で正常な判断ができなくなり、優子を人形だと勘違いしてしまった。
中盤では清音より前に働いていた静枝と赤いナツグミの実を食べながら、最近食べた際に酷い味がして、その日の夜には体調を崩したと話しているので、この時に毒性のあるベラドンナを食べてしまったのだとわかる。
そして最後の方では一番最初にあった何代も前に鳥越家にやって来た子供の手に握られていた花がベラドンナだったという説明があった。
全体を通してしっかりと伏線 -
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ネタバレ表紙があんまりにも怖いから怖い話かと思ったら全然怖い話ではなく、むしろハートフルでした。
人が死んでいるのにハートフルはないか…。
後天的に失明し、父とも死別し一人きりで生きるミチル。
会社の意地悪な先輩と関係が悪く、ある日駅で先輩と鉢合わせたその日から先輩の轢死の殺人犯として逃走し、ミチルの家に逃げ込むアキヒロ。
同じ家の中、不思議な距離感でふたりは少しずつ交流していくことになる。
交互に語られる二人の視点から、真実が明らかになっていく。
ミチルは、後天的に目が見えなくなり家族も亡くしたゆえの外の世界への拒絶がある。
アキヒロは、家族関係は悪くないのに外ではいつもうまくいかない。
ふたり