乙一のレビュー一覧

  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    表題作はホラーらしくあったが他は乙一の独特な世界観でとてもよかった。鳥とファフロッキーズ現象がとても好きで、あつくなった。SEVEN ROOMS他収録作品は再読だったがやはり良い。階段も、とても良かった。

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    2025年12月08日
  • 野良犬イギー【新装版】

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    ネタバレ

    この本を通して、改めてアヴドゥルの人柄に惚れてしまいました。イギーの過去や置かれている現状からどうしたら信用してもらえるか、保護されてくれるかを考えながら戦っていて、優しい人だ、そうだよな…としみじみ思いました。
    これを読んで本編のヴァニラ戦を思うとまた涙が出そうに…

    鰐の話はかなりの頭脳戦でしたね。画面には犬と鰐しかいないのに、繰り広げられているのは人間も顔負けの機転の連続…鰐もイギーも一体どこでそんな知識を覚えたんだ…。ハチドリが食べられたりしなくてホッとしている私がいます。面白かったです。

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    2025年11月14日
  • 夏と花火と私の死体

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    以前も一作読んだことのあった乙一先生のデビュー作ということで、満を持して初読み。
    まずやはり死体の視点で話が進のが斬新で面白い。
    第三者視点でスムーズに話が進むから忘れそうになるが、主人公が温度や光を感じる場面で死体が語っていることに気付かされる。
    子どもらしい感情もとてもリアルだった。これは当時の作者の若さ故のリアルさなんだろうか?
    僕と同い年の頃にこんなに引き込まれる物語を書いていたなんて驚きだ。
    また別の作品もぜひ読もうと思う。

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    2025年11月09日
  • ZOO 1

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    カザリとヨーコ ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
    SEVEN ROOMS ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
    SO-far そ・ふぁー ⭐︎⭐︎⭐︎
    陽だまりの詩 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
    ZOO ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

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    2025年11月08日
  • 夏と花火と私の死体

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    わたしが中学生の頃に読んだものです。
    当時はこんな可愛らしい表紙ではなく、暗く、不気味な表紙でした。

    まずタイトルからして「殺人事件系のお話?」と思いましたがそれはそれで当たりでして。
    でも内容がまさかの死体視点!これは斬新でした。
    中学生さながら驚きを隠せませんでした。
    最後の展開まで驚いていた記憶があります。

    毎年、夏が来るとこの作品を思い出します。
    本好きな友だちが勧めてくれたこの作品。これをきっかけに乙一さんにハマりました。
    あの当時はアガサ・クリスティの本ばかり読んでいましたが…笑

    夏、ひゅっと寒くなりたい方におすすめです。

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    2025年11月01日
  • GOTH 夜の章

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    安くなっていたので久しぶりに手に取った。初めて読んだ中高校生の時と変わらず面白く、森野と"彼"の事も好きだった。

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    2025年10月18日
  • GOTH 僕の章

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    ネタバレ

    樹が頼もしすぎるし、森野も可愛いし、感動もできるし、ミステリー自体も小説!って感じがして好きトントン読めた!

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    2025年10月08日
  • GOTH 僕の章

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    上巻と同様に、読んでる間5と4で揺れた。冒頭作がとてもよく、途中も最後もよかった。じゃぁ5じゃん。
    こちらも全て伏線と回収が見事と思った。

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    2025年10月02日
  • GOTH 夜の章

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    読んでる間5と4で揺れた。冒頭作がとてもよく、途中も最後もよかった。じゃぁ5じゃん。
    伏線と回収が全てに見事と思いました。

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    2025年10月02日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    本作を読んで心の奥にじわりと染み込むような孤独を感じた。
    登場人物たちの内面は痛々しいほどに繊細で、人と相容れないことへの恐怖や孤独感、
    そしてそれに伴う葛藤を的確に哀しく書かれている。

    特に印象に残ったのは、「見えなくてもいい世界」と「見えることの有り難さ」という対比。
    視覚障がいを抱えるミチルにとって、外の世界は自分を傷つけるものに満ちており、
    背を向けて生きるしかないことが恐ろしい。
    そこには、見える者と見えない者の世界の距離感に作品自体の深さを感じた。

    奇妙な関わり方から始まった二人が、それぞれ孤独を抱えながらも、
    互いの存在によって少しずつ変わっていく。
    人と関わることは恐ろしく

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    2025年09月29日
  • GOTH 僕の章

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    ネタバレ

    過去に単行本で読んだものを文庫で再読。
    単行本とは収録順が変わってるのですが、「リストカット事件」は序盤に置いてほしかったなぁ……
    夜の手首にリスカ跡があると知ってて読むのとここで初めて知るのではイメージの鮮烈さが変わってくるので

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    2025年09月27日
  • 失はれる物語

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    どの話もSFっぽいけど深層心理の描写があったり勇気づけられる言葉があったりと
    すごく気に入った一冊になった

    25.09.18-22

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    2025年09月22日
  • 死にぞこないの青

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    負荷をかけられているような感覚で、
    いわゆる後味の悪さとは少し違って、作品に浸る間ずっと息苦しさや重さを抱え込むような読感が続く。
    「アオ」という存在をどう捉えるか、それは救いなのか呪い、はたまた怨恨の権化にも感じられる。読み手によって解釈が大きく揺れる余白があった。

    また、担任によるいじめの描写には強烈な生々しさを感じ、最初は反発心を抱くものの、それがやがて諦めへと変わり、最後には「これが真っ当なのだ」と思い込んでしまう。被害者の感情の移ろいが恐ろしくリアルで、ただのフィクションとして片付けられない重苦しさがある。

    「人は理不尽にどう折り合いをつけるのか」という問いを突きつける作品だった

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    2025年09月20日
  • 失はれる物語

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    お気に入りの一冊。
    せつな系ホラーと評されるけど、よくわかるなと思う。

    私の中では以下のような割合。
    切なさ=80%
    ホラー=20%

    特にこの中でも、『傷』は、電車の中でも泣いてしまうくらい好き。
    残酷さの中にもしっかり希望を見出せる。


    ここからは本の内容ではない↓
    五線譜の装丁の方が好きで探したけど、新品では入手困難のようで断念。

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    2025年09月12日
  • 死にぞこないの青

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    ネタバレ

    恐怖があふれるこの世界で、自分の守り方を間違えてしまった先生。
    教育者としてというよりも人として理解できない行為が多く、途中吐き気がした。
    恐怖を目の前にした人間の行動が丁寧に書かれていて、親や家族に相談できないマサオの気持ちは痛いほど分かってしまい辛かった。

    他人からの評価をいつも気にしてしまう私には、最後の言葉がどうしても刺さる。
    頑張ってこれなら、しょうがないじゃん。

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    2025年09月11日
  • 夏と花火と私の死体

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    ネタバレ

    死体が見つかるかもしれない緊張感と最恐のオチが魅力的な作品でした。

    ストーリーの本筋とは関係ないと思い込んでいた
    “誘拐事件”の真相と”五月ちゃんの死体の結末”が
    あんな風に繋がるなんて、、、

    五月ちゃんの『かごめかごめ』がしたいという願いが
    最後に”不気味な形”で叶えられて、
    短い作品ながら、きれいな流れで話がまとまるので
    読み応えバツグンです!

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    2025年09月01日
  • 夏と花火と私の死体

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    ドキドキハラハラででも続きがどうしても気になって一気読みした。テンポが良い。が、何も解決してなくて、小さな彼ら彼女らの世界での出来事で完結してしまっていることが悔しい。五月がいたたまれない。そしてイヤミス。ページ数は少ないが記憶に残る一冊

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    2025年08月31日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    ネタバレ

    ★★★★★とても良かった。人との関わりを拒む会社員大石アキヒロと視力を失ってから外に出ることを怖がるミチル。事件をきっかけに気配を消してミチルの家に潜むアキヒロ。日に日に2人の関係に変化がありドキドキした。夏と花火と、、よりはこっちの方が好きです。ほかの作品もまた読んでみたいと強く思いました

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    2025年08月30日
  • ZOO 1

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    映像化もされた5作の短編集。
    双子の姉視点から語られる「カザリとヨーコ」、閉じ込められた姉弟が脱出を試みる「SEVEN ROOMS」、ある日を境に仲良し家族がズレていく「SO-far そ・ふぁー」、アンドロイドが死を知るまでを描く「陽だまりの詩」、主人公のある点に変化をもたらす表題作「ZOO」。

    全体的に良い薄暗さ。
    穏やかな印象をもったのは「陽だまりの詩」。

    また、文庫版限定で映画化に携わった古屋兎丸氏と著者の対談が掲載。

    個人的に1番刺さったのは「SO-far」。未だ症状が出続けているところにぞっとした。

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    2025年08月29日
  • GOTH 僕の章

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    人間は殺される側と殺す側に分かれる
    主人公やその周りの人たち、関わってく人たちはその後者に当てはまる。この本を読めばそちら側の世界にどっぷりと浸かることができる。
    さらに一人称がずっとぼくで進んでいくうちに、あるトリックにハマっていく感覚が味わえる。
    短編であり読みやすく、それでいて物語に入り込みやすい小説であると思う。

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    2025年08月25日