あらすじ
何なんだこれは! 天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集が「1」、「2」に分かれて、ついに文庫化。双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され――(「カザリとヨーコ」)。謎の犯人に拉致監禁された姉と弟がとった脱出のための手段とは?――(「SEVEN ROOMS」)など5編をセレクト。
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カザリとヨーコ ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
SEVEN ROOMS ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
SO-far そ・ふぁー ⭐︎⭐︎⭐︎
陽だまりの詩 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
ZOO ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
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映像化もされた5作の短編集。
双子の姉視点から語られる「カザリとヨーコ」、閉じ込められた姉弟が脱出を試みる「SEVEN ROOMS」、ある日を境に仲良し家族がズレていく「SO-far そ・ふぁー」、アンドロイドが死を知るまでを描く「陽だまりの詩」、主人公のある点に変化をもたらす表題作「ZOO」。
全体的に良い薄暗さ。
穏やかな印象をもったのは「陽だまりの詩」。
また、文庫版限定で映画化に携わった古屋兎丸氏と著者の対談が掲載。
個人的に1番刺さったのは「SO-far」。未だ症状が出続けているところにぞっとした。
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同著者の『暗いところで待ち合わせ』の感想を読んでいて、『ZOO』も面白かったというコメントを見て手に取りました。
コメント通り、本当に面白くて読み耽ってしまいました(๑˃̵ᴗ˂̵)و
全5作品が収録されている短編集でしたが、『SEVEN ROOMS』がわたしは一番面白かったです。
どのようにこの状況を切り抜けるのかずっと気になりながら読んでいて、最後のシーンは驚きで心に残りました。
映画もあるみたいで、弟さんが通っていた溝がどんな感じの造りなのか気になっていたので、映画を見てぜひ確認してみたいです。
あと、2もあるみたいなので絶対読みます!
『SEVEN ROOMS』のような作品をまた読めることを期待しています!
あ、残りの4作品ももちろん面白かったです(^^;)
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独特の世界観で「不思議で不気味な非日常」を描いた短編集。どの作品も読後に強い余韻を残し、その後の展開が気になる魅力があり、とても面白かった。
たとえば、『SEVEN ROOMS』では恐怖と切なさが胸に迫り、一方で『陽だまりの詩』は静かで心温まる物語として印象的だった。
ブラックな要素からホワイトな要素まで、幅広いテーマとトーンの作品が収録されており、多彩な魅力を持つ一冊。
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小学生の時に親友に勧められて読んでみた作品。
最初は怖いし、気味悪いと思っていたけれど中学生になって改めて読んだらめちゃめちゃに面白くて、高校生、大学生になっても読み返してる作品
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主人公の年齢や精神状態によって語り口が全く違うのが素晴らしいと思った。
どの話も後半でわかったような気になるが、最後に想像と違ったところへいくのがとても面白かった。
忘れた頃にまた読みたい。
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何なんだこれは!天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集が「1」、「2」に分かれて、ついに文庫化。双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され…(「カザリとヨーコ」)、謎の犯人に拉致監禁された姉と弟がとった脱出のための手段とは?(「SEVEN ROOMS」)など、本書「1」には映画化された5編をセレクト。文庫版特別付録として、漫画家・古屋兎丸氏との対談も収録。
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再読です
どれも人間のイヤなところを読んでる感じ
気持ちのいい本ではないけどクセになる短編集
zooは京極夏彦氏の『死ねばいいのに』を少し思い出させた
『陽だまりの詩』が一番良かったかなぁー
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面白かった!久々にお気に入りのものに出会えました。正直、最近はあまり気に入るものに出会えることが少なくなっていて、、。こんなに面白かったなら早く読みたかった。特に最初の3作品に心を奪われました。映画化もされてるらしいので見てみたいですね。次は2も読もうと思っています。
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どれも面白かったが、『SEVEN ROOMS』が特に良かった。姉が良い。
前半がホラー的な作品、後半にかけて人間ドラマ的な要素が増えていった印象("人間"ドラマではないかもしれないが)で、非常に読みやすい短編集だった。
乙一作品は『GOTH』しか読んだことがなかったこともあり、『陽だまりの詩』のような温かいストーリーも書けることには驚いた。しかし、やはり薄暗い空気に陰鬱なキャラクターが登場するような作品の方がマッチしているように感じる。
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帯に書いてあった”何なんだこれは!”はまさにその通りな乙一の短編集。プロット全体を見せずに、ほんの小さな隙間からスタートして、少しずつ全体が見えるか見えないかのところで唐突に終わる、というのが共通点かしら。
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乙一さん「ZOO(1)」
自分のお店の常連さんでもある「めぐお」さんに著者作品を薦められて数冊貸して頂いた中の一冊。
以前から著者が人気作家さんなのは認知していたが、ホラー系の作家さんだと思っており敬遠していた。正直こういう機会がなければ手にすることがなかっただろう。そういう意味ではいい機会を頂けた。ありがとうございます。
物語は5編からなる独立短編集。
良い意味でどの編でも尖った独自性を含んだ世界観が存在しており、たった5編とはいえ著者の創造する独自感を存分に垣間見る事になった。
なるほど…人気なのがよくわかる。
登場人物の持つ個性の奇妙さや状況の奇妙さがまず存在しており、そこからの繊細で深い心理的な物語が展開されるので、読後感としては別格で不思議な余韻が残る。
この作風は確かに素晴らしいし、だいぶ強引にだが引き込まれていくような感覚を覚える。著者作品独特の確かな読み応えが人気なのだろう。
最初の2篇が秀逸だった。
まず「カザリとヨーコ」
一卵性双生児なのにどちらか一方は母から溺愛され、もう一方は虐待を受け続けながら育つというプロット。
正直ビビる、何この設定…
こんなの普通では思いも付かないし、想像外というか天外の発想力だろう。
著者が天才と揶揄されるのも納得。
その後の「SEVEN ROOMS」
極端に情報の少ない文面の中での迫り来る「死」のカウントダウン。犯人像も犯行目的も監禁目的も何も情報がないばかりに読者が心理的に勝手に想像する恐怖が広がっていく。情報がないという恐怖。
これは読者の心理をも使った読ませ方か…
作者の力量が凄い。
残りの3篇も共通してダークでなにか物悲しさの残る作品だった。
面白かった。そしてレベルが高い。
ZOO(2)も同時に貸してもらっているので読んでいきたい。読む前に想像していた以上の読み応えを感じている。
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乙一さんの短編集。
どれも強烈な文章だった。姉妹間格差、密室、人造人間…と扱う題材自体はさほど珍しい訳では無い。にも関わらず惹き付けられ、読後も脳裏に残るのは乙一さんの表現力がなせる技だろう。ただ残虐性だけを強調したサイコパスではなく人間の何処かイカれてる感がよく表れている。
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・カザリとヨーコ
何度か読んでいるのだが毎度上手いと唸ってしまう作品。ヨーコが心の中の叫びが「よしきたー!」」「それはなんとしてでも食べたいですなっ」「あんまりですよー」「おっしゃー!」など作中の暗い雰囲気に反して気が抜けているのが面白い。
・SEVEN ROOMS
特になし
・SO-far
思いつきそうで思いつかない乙一らしい作品
・ZOO
正直あまり記憶に残らない作品
Posted by ブクログ
ある芸人さんがおすすめしていたので読んでみた。読みやすい文章だった。
短編集で、ジャンルが広く驚いた。
この中では「陽だまりの詩」が良かった。
虐待、ホラーサスペンスは少し描写がリアルで読んでいて辛かった。
タイトルのZOOの話も、主人公の心理に驚いた。
Posted by ブクログ
様々なジャンルで多岐にわたり、叙述トリックも駆使しながら、いろんな方向に書かれている短編集。著者の非凡なセンスもあり、また、短編だからこそ読んでいてソワソワする感覚が間延びせずにスッキリと読める形の小説をを作り出しているのだと思う。
Posted by ブクログ
またまた
考えさせられる
短編集ばかり
その上 恐いし
ただ読んだのが2025年なので
なんか近い話や、なんかこんな映画なかったけってな 話があったから......
⭐3で
Posted by ブクログ
中学生?ぐらいのときに読んだけど、いまだに内容覚えてるぐらい怖かった。
刺激強すぎて夢にもでてきた。
読んですっきりするような話でもないからもう一度読み返したいとは私はならないけど、でも面白かった
Posted by ブクログ
「短編工場」に収録されていた「陽だまりの詩」が良かったのでこちらの短編集を読んでみた。ちょっと凄惨な描写もあるけど、全体的には怖いというより「どうなるんだろう」とドキドキする感じ。主人公がかなり特殊な環境に置かれる場合が多くて、若干設定に違和感を感じることもあるけど、どの話もラストに意外な展開があるのは上手いなと思う。個人的にはやっぱり「陽だまりの詩」が一番良かった。