あらすじ
天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集その2。目が覚めたら、何者かに刺されて血まみれだった資産家の悲喜劇(「血液を探せ!」)、ハイジャックされた機内で安楽死の薬を買うべきか否か?(「落ちる飛行機の中で」)など、いずれも驚天動地の粒ぞろい6編。文庫版だけのボーナストラックとして、単行本に入っていなかった幻のショートショート「むかし夕日の公園で」を特別収録。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
あまりにも凄く良い。乙一さんの作品を読むまでは"乙一ワールド"とか陳腐な言葉でいて寧ろ今更とっつきにくいなあと思っていたんですが、何も考えずに黙って読めってのがしっくりくる。とにかく読めば引き込まれて戻れないし、こんなのが書けるなんて狡いです!
Posted by ブクログ
血液を探せと飛行機の作 犯人探しと結末を想像しながら読む 面白かった。
神の言葉はラストまでゾゾっとしました。
短編だけど読み終えた後余韻にひたる
Posted by ブクログ
この著者が纏う独特な空気感の正体をいまだ掴めないでいる。短編それぞれ序盤から忍び寄る薄気味悪さが結末に予想外のツイストで爆ぜ、毎回ゾクっとさせられるのが病みつきになる。
Posted by ブクログ
再読です
乙一さんの短編集は世にも奇妙な物語のように色々なジャンルの話が1冊になってる感じで面白い
zooだけでいうと一の方が引き込まれたけど2もだいぶ忘れてて面白く読めました
Posted by ブクログ
前作よりは少しコメディ寄りの作品も掲載。ただ元の話がホラー調なところにコメディ要素が入り込むと悪い冗談と言うかタチが悪いと言うか(褒めてる)。
むしろ気持ち悪さは増したかもしれない。
Posted by ブクログ
わたしは1の『SEVEN ROOMS』がすごく面白くかったせいか、2のお話はあまりハマりませんでした。
解説にもありましたが、『SEVEN ROOMS』の印象が強すぎるんですよね…あれは仕方ない( ー̀ωー́)⁾⁾ウンウン
でも、2はどのお話も一癖も二癖もあって、決してつまらなかった訳ではありませんでした。
血液を探せ!
乙一さんがコメディを書くとこんな感じになるんだなぁ…と思ったら本格ミステリでした。これは分からんかった。
冷たい森の白い家
こっっっっっっわ((((;゚Д゚)))))))
Closet
もう家のクローゼットしばらく開けられん:(;゙゚'ω゚'):
神の言葉
超能力でもなんでも、人の手に余る力っていうのは憧れますが、もし実際に使ってみると予期せぬ弊害がありそうで怖いですよね。
普通の生活が一番です。
落ちる飛行機の中で
誰かその空き缶拾ってくれえ
むかし夕日の公園で
短いけどちゃんと怖い
Posted by ブクログ
血液を探せ!
朝起きたら血まみれ、そんな中輸血の血液を探すのだが、ツッコミどころ満載のコミカルな短編小説でした。面白かったです。
冷たい森の白い家
愛情を貰っていないと、人間は善悪が分からなくなり、冷酷無比になってしまう。
なぜこの人は思いやりがないのだろう、と疑問の余地もない。性悪説を感じた。
Closet
叙述トリックでした。
Whoは分かったがHow は分からなかった。
夜読んでいたが怖くなって読むのやめた。
神の言葉
言霊の力を使いこなす主人公の最悪で最高な結末
途中の世界・主人公が奇妙で、弟にも何か特別な力があるのではと思った
主人公が願い叶った最後の世界が、安堵できるものだとは思えない。毎回テープを聞いて後悔し涙を流す。彫刻で机に傷を付けるとそれを忘れて日常だと錯覚する。この過程の残酷さを、不可逆な彫刻で表すことに凄みを感じた。
落ちる飛行機の中で
血液を探せ!と同じく、シリアスなシーンがコミカルに書かれた脱力系のお話。
まともな人が全然いない。
ずっと次の展開が気になるっ!という状態で読み進めるので、読み終わった後少し寂しい感じがしました。
「一日のうちに二人も殺せないわ……」の真意や伏線が分からないので少しムズムズ(女の子に自分と同じ理不尽な不幸を味わせたくなかった?)
むかし夕日の公園で
すごく短いのにめちゃホラー
Posted by ブクログ
静かな恐怖をじわじわと感じさせる短編集。
大人向けの怖い童話とミステリが巧妙に織り交ぜられた「冷たい森の白い家」は、無駄を省いた文体が世界観とマッチしていて読み進めるのを止められなかった。
本作も面白かったけど、個人的には『ZOO1』の方が好み。
Posted by ブクログ
1に比べるとパンチに欠けるけど、相変わらず独特な世界観だった。前と比べてコミカルな話が多くて読みやすさはあった。ハイジャックされた飛行機で安楽死の薬を買うか悩む話と、お母さんが猫とサボテンを逆に認識してしまうようになった話が面白かった。
Posted by ブクログ
分冊化その2です。映画化されなかった5編+単行本未収録の超短編(4p)1編が収められています。
『ZOO1』のレビューで、共通テーマはないと書いてしまいましたが、強いて挙げると「生と死」でしょうか‥。ただ、本作もそれぞれテイストが違うというか、タイプが異なる作品が並んでいます。
乙一さんの個性豊かな作品群と言うべきか、ひょっとしたら実験的な取り組みをしているのか、とさえ思ってしまいます。
『ZOO1』以上に、ホラーとギャグ、ドタバタの共存? ブラックコメディ? の気も加わっているのが新鮮です。そのジャンルの域を超越した多種多様な作風は、デパ地下の美味しいものを摘み食いする感覚です。
特に、声で人の心を操る話なんかは、カルト宗教の洗脳のような生身の人の怖さを感じました。
また本書は、その題材・発想が、後のテレビ番組や出版業界へ大きな影響を与えたのでは? とも感じました。それくらい、将来を暗示する事件的小説とも言える気がしました。「〝◯◯の原点〟的なもの」がたくさん散りばめられていますね。
強烈な吸引力のある表現、それでいてスルリと読者を煙に巻くような文章を、もう少し体験したくなります。(これって沼? 中毒の始まり?)
Posted by ブクログ
長いこと積読していてまったく気づいてなかったのですが、ハードカバー版を2冊に分けて文庫化してたのですね…!
てっきりZOOの続編だと思い込んだまま◯年積んで、やっと手に取って気づきました
恥ずかしいです
文庫版だけに収録されている短編が
この短さにも関わらず秀逸なので
これから読む方は文庫版が圧倒的におすすめです
Posted by ブクログ
いい意味で振り回される一冊。短編集なので色んな話が収録されているのは当然のことだが、あまりにも振り幅が広すぎて感情が忙しい。
乙一ワールドを強く実感した。
Posted by ブクログ
『ZOO1』と比較するものではないかもしれないが、ユーモラスな作品が増えた印象。ただしっかり黒乙一してる。「closet」はミステリとしての完成度が高く満足度◎。なぜ2冊に分けたのかは釈然としないがよい1冊。
Posted by ブクログ
シュールなコントを見たような気分。
ZOO1よりもだいぶポップな感じ。話の展開はメチャクチャというか、わけがわからないというか、ふざけているというか。
どの話もおかしな設定でありえないはずなのに、なぜかすんなりと受け入れてしまえてスラスラと読めた。言葉の魔法なのか?
Posted by ブクログ
気持ちが悪い。少し前に『ZOO1』を読んだけど、それよりも後味が悪かった。それでも読みたくなるような奇想天外なストーリー性とあっさりとした語り口は、本当にすごいと感じる。
最後のショートショートには色々な解釈が生まれると思う。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集その2。目が覚めたら、何者かに刺されて血まみれだった資産家の悲喜劇(「血液を探せ!」)、ハイジャックされた機内で安楽死の薬を買うべきか否か?(「落ちる飛行機の中で」)など、いずれも驚天動地の粒ぞろい6編。文庫版だけのボーナストラックとして、単行本に入っていなかった幻のショートショート「むかし夕日の公園で」を特別収録。
Posted by ブクログ
多くの人が書いている通り、「ZOO 1」の「SEVEN ROOMS」が一番衝撃的だった。
「ZOO 2」の中では「血液を探せ!」のネーミングセンスが一番印象に残った。
Posted by ブクログ
Closet
神の言葉
落ちる飛行機の中で
冷たい森の白い家
むかし夕日の公園で
血液を探せ
の順で好き。
ミステリー風な話もあれば、SF、ほん怖ホラー、ファンタジー、コメディ?風な話もある。
神の言葉とかはよくこんな話思いつくなあと乙一の手広さにびっくりした。
2021.0517.11
Posted by ブクログ
ZOO1に続き読んだ。こちらも短編集で、ジャンルが様々。「血液を探せ!」がテンポ良くツッコミどころもあり良かった。
「落ちる飛行機の中で」も設定がおもしろかった。
「Closet」は意味が分からなかったが、ネタバレを見てなるほど!と思った。天才か!笑
Posted by ブクログ
久しぶりの読書にはちょうどいい短編。
どうせなら失敗しないようにハズレがない乙一を選択。
この本も色々なバリエーションの短編たち。
ただ全体的にユーモラスな物語が多いように感じた。
猟奇的なホラーはないが短編特有の理不尽さは随所に感じる。
おそらく『神の言葉』『落ちる飛行機の中で』は人気だろうな。
どちらもラストが切ない。
Posted by ブクログ
zoo1が面白かったのでこちらも追って購入。
1に比べてユーモア多めで恐ろしさも平均すると少し控えめかな?という感じでした。
4話目『神の言葉』が特に面白かった。(グロテスクな描写あり)
印象的だったのは2話目の『冷たい森の白い家』。海外のお伽話を思わせる情景描写で、でもお伽話にはありえない生々しさと恐ろしさ。あんまり読み返したくはないかも。
どのお話も読みやすくバラエティに富んでいて楽しかったです。
Posted by ブクログ
短編集2冊目。
1冊目と違って実験的な短編の印象。
残酷さをまわりくどくして、別の答えに辿り着いたと読者にとってはハッピーでない結末で結んだような印象。
好きなのは冷たい森の白い家。
こんな映画あったなと思いつつ、暴力も残虐性も落ち着いて読ませるのでかえって綺麗なのでは錯覚させてしまう。結末も好き。
Posted by ブクログ
個人的には好きなジャンルと
ちょっと怖っ ちょっと過激、、、なものもあったけどサクっと読めました。
長編にはまだチャレンジしてない私にはよいボリューム。ラストのお話、なんか好きだなぁ。。ミステリアスすぎる。。
Posted by ブクログ
本書は六遍からなる短編集。
ユーモラスなものからミステリー調のもの、大人の童話的なものなどテーストはさまざまで粒揃い。
「乙一ワールド」全開‼︎
Posted by ブクログ
乙一ワールド。と世間では言うらしい。この青い表紙の方は「神の言葉」が良かった。後半なんだかよく分からなくなったが、何だか好き。「血液を探せ!」これもバカバカしくて好き。三谷作品の「ザ・マジックアワー」的な感じを思い出した(雰囲気レベル)。
このところ短編ばかりだったので、読み応えがなかった。次は長いのを読もうと思う。
Posted by ブクログ
『ZOO1』よりは面白いと感じる作品が少なかっ
た。「冷たい森の白い家」は童話のようだったけど、幼い頃酷い扱いを受けた少年が捨てられて徘徊したあげく、死体で家を作るという描写はなんとも幻想的なイメージを抱いた。
Posted by ブクログ
ZOO1のSEVEN ROOMSがトラウマだったけど、2は心穏やかに読める作品が多くてよかった。
「血液を探せ!」と「落ちる飛行機の中で」がラーメンズのコントみたいに進んでいき、どちらも深刻な話なのに面白おかしかった。
世にも奇妙な物語にぴったりな世界観の話が多い。
無駄な言葉を削ぎ落とした、シンプルな文章だから、スラスラと読めてしまう。
グロテスクな描写が多いのに、透明な清潔感があって不快に感じない。
終わりのない後味がある文章を書く、それが乙一さんだと思った。