乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
負荷をかけられているような感覚で、
いわゆる後味の悪さとは少し違って、作品に浸る間ずっと息苦しさや重さを抱え込むような読感が続く。
「アオ」という存在をどう捉えるか、それは救いなのか呪い、はたまた怨恨の権化にも感じられる。読み手によって解釈が大きく揺れる余白があった。
また、担任によるいじめの描写には強烈な生々しさを感じ、最初は反発心を抱くものの、それがやがて諦めへと変わり、最後には「これが真っ当なのだ」と思い込んでしまう。被害者の感情の移ろいが恐ろしくリアルで、ただのフィクションとして片付けられない重苦しさがある。
「人は理不尽にどう折り合いをつけるのか」という問いを突きつける作品だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ原因不明の死の原因を調査している内に自分たちも呪われ、呪いの回避法と根源を探していくというよくある設定ではあるけど、瑞紀たちの話と交互に過去の溝呂木の話が差し込まれ、シライサンがどのように生まれたのかが少しずつ明らかになっていくワクワク感が凄くよかった
間宮幸太は深追いしなければ助かった可能性あるよね
ネットに流れたシライサン怪談によってはシライサン大忙しなのちょっと笑ってしまった
老女・石森ミブと蔵の女は同一人物なのか、溝呂木に語った話はミブによる創作なのかが曖昧なまま話が終わるのもとてもよかった
蔵の女(石森ミブ?)が村人の命と引き換えに我が子を取り戻した、その血を引き同じく我が子を失った間宮冬美の元に親戚の子供が預けられる...
旦那は死ぬ直前に黄泉の世界からこちらに戻ってくる船に小さな女の子が乗っているのをみた
蔵の女がしたように、今度は冬美の子を怪談を聞いた人の命と引き換えに連れ戻したのだろうか
冬美が瑞紀の視線から親戚の子供を隠したのも、実は朝起きたら目の前に我が子がいたとかで隠したかったんじゃないのかなとか思ったりした
そうなら冬美の元に子供が戻ったら呪い終了なのではないかな?? -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編が4作品収録されていて、どれも違う舞台なのですが、4作品ともすごく面白かったです!
わたしは温泉が好きなので刺青は入れたくないのですが、ポッキーだったら可愛すぎて入れてもいいなぁと思いました。温泉に入る時は足の裏なんかに移動してもらえばバレないでしょうし。でも怖がりなので入れる時に痛いのはいやですね…。
あと『BLUE』に出てくる動くぬいぐるみ達もぜひ我が家に来て欲しいです。でもわたしが出掛けている間にほかのぬいぐるみにジュースをかけたり燃やそうとしたら困りますね(^_^;)とりあえずマッチは、どこか見つからない場所に隠しておきます。
『はじめ』の迷路みたいな下水道も、冒険みたいでわくわくしました。一人では怖いですが、友達と一緒だと僅かながら心強いですよね。はじめちゃんも一緒ですし( *˙ω˙*)و
あと、管耕平のあだ名を缶コーヒーと名付けた人は天才だと思いました。
『石の目』の終盤の戦闘シーンもどうなるのかハラハラして楽しめました。石の目だと思い込んでいたおばあちゃんの正体にも驚きです。
しかし「目隠しオニ」という遊びを毎日行っている地域はなんとも恐ろしいですね…。
目隠ししながら骨折しても歯が折れても逃げ続けるなんて、命がいくらあっても足りないと思うのですが:(;゙゚'ω゚'): -
Posted by ブクログ
ネタバレ乙一さんの短編集。
個人的にはZooにも引けを取らないくらい面白かった!
•自分の頭の中の携帯で他人と電話をする摩訶不思議な話「calling you」
•事故により右手指しか動かせなくなり、感覚は右腕の触角のみとなった主人公の物話「失はれる物語」
まるで乙一さんが経験したかのような繊細な描写が凄すぎた…個人的ベスト!
•他人の傷を吸い取るアサトと”オレ”の物語「傷」
痛みをはんぶんこする2人の友情にジンときた。
•叔母のカバンから宝石を奪おうと、旅館の壁に穴を開けて外から盗もうとする主人公。
しかし、その手で掴んだのはなんと人の手で?!「手を握る泥棒の物語」
•家主が亡くなった家に住むことになった大学生が、子猫と”家主”の霊と同居するお話「しあわせは子猫のかたち」
•白いブリーフパンツの”パンツくん”に、励まされながらも成長する少年を描いた短い短いお話「僕の賢いパンツくん」
•突然飛び降り電車に轢かれバラバラとなった鳴海マリア。生前彼女に魅了された内の1人である主人公のもとに、ある日野良猫がマリアの指を持って現れる…「マリアの指」
マリアの死に驚いた。
「かつてある男子生徒を自殺に追いやったこともあるマリアが、男を愛せるような女に変わったことを許せなかった」という理由に驚愕。
•一度嘘をついたことで、存在しない彼女の話を続けることになってしまった男子生徒2人の話「ウソカノ」
なんともユーモアのある作者さんです。
ここまでいろんな分野の話が入った短編集もなかなかありません。 -
Posted by ブクログ
同著者の『暗いところで待ち合わせ』の感想を読んでいて、『ZOO』も面白かったというコメントを見て手に取りました。
コメント通り、本当に面白くて読み耽ってしまいました(๑˃̵ᴗ˂̵)و
全5作品が収録されている短編集でしたが、『SEVEN ROOMS』がわたしは一番面白かったです。
どのようにこの状況を切り抜けるのかずっと気になりながら読んでいて、最後のシーンは驚きで心に残りました。
映画もあるみたいで、弟さんが通っていた溝がどんな感じの造りなのか気になっていたので、映画を見てぜひ確認してみたいです。
あと、2もあるみたいなので絶対読みます!
『SEVEN ROOMS』のような作品をまた読めることを期待しています!
あ、残りの4作品ももちろん面白かったです(^^;)