乙一のレビュー一覧

  • 箱庭図書館

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    本書は著者の乙一氏が2011年に開催した素人作家の没原稿をリライトする という企画が発端で、収録話全てが元々は素人作家の没原稿である。

    正直終盤まではボチボチだなーという印象だったが、最終話にあたるホワイト・ステップの出来が非常に良かったので☆4。
    別名義で出版している「百瀬、こっちを向いて。」をなんとなく彷彿した。

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    2026年06月11日
  • さよならに反する現象

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    短編集
    サクッと読み終わりました。
    私は『家政婦』が好きです。ミステリー要素が強くて、最後にゾッとするようなお話でした。

    普段は長編ばかりで、作品の深みを味わうことが好きなので、乙一さんの長編を読んでみたいと思いました。

    2026.05.29-2026.05.30

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    2026年05月30日
  • 失はれる物語

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    ネタバレ

    乙一という名前は知っていたが、読むのは今回が初めてだった。全体的に読みやすく、万人受けするタイプの小説ではあるが、その代わりに作品としての深みは少し薄いように感じた。
    次は面白いと思った順に短編を紹介していく。 

    しあわせは子猫のかたち
    一番感動した。それまで人と関わることを諦めていた主人公が、幽霊となった、前の居住者の優しさを感じることによって自分の本当の気持ちを吐露していく場面が凄い人間味が溢れていて良かった。特に最後のお別れの手紙の場面は泣きそうになった。
    マリアの指
    最初はホラーの混じったミステリー系かなと思ったが、中身はヒューマンドラマ。全体を通じて漂う、あの陰鬱な雰囲気と物語の展開がすごくマッチしていて印象に残る短編だった。なかなか救われない内容だけど、最後主人公が人を信じようとしているのがグッと来た。
    Calling you
    小説の最初の短編として一番適していると思った。仕掛けあり、涙ありの話。この本の中では一番人の関わり合いの美しさというのを感じた。昔よく読んでいた5分後に意外な結末を思い出した。
    傷
    冷たい環境に囲まれて、何度も裏切られて。それでも他人のために動ける優しい心に胸打たれた。環境が変わってお互い会うことがなくなったとしても、この時の美しい友情を彼らは一生忘れないのだろうなと思った。
    失はれる物語
    悲しい。ずっと昔に手の上で奏でられた音色を、美しい旋律だけを心に感じながら男は孤独に死んでいくのだろうなと思った。カフカの変身に似た理不尽を感じた。
    手を握る泥棒の物語
    一風変わってコミカルなテイスト。偶然と運が重なり合って起こるミラクルなお話。最後、通報しないってところがまたいい。
    ウソカノ
    思春期の時代特有の見栄の張りというか。あそこで友達を救う選択、一緒に落ちる選択をした主人公は人生の中で大きな意味を持つものを手に入れただろう。

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    2026年05月26日
  • 角川つばさ文庫版 きみにしか聞こえない

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    『失はれる物語』(角川文庫)より『Calling You』(本書タイトルの『きみにしか聞こえない』に改題して)、『傷』、『ウソカノ』の3作品を収録。挿し絵を付け、漢字にルビをふった児童書バージョン。内容は変えていないはず。とても読みやすかった。

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    2026年05月18日
  • GOTH 僕の章

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    まさに小説物語なのだが妙にリアリティがあり気持ち悪かった(褒め言葉)。
    個人的に土のエピソードが好き。

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    2026年05月16日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    気になって短時間で一気に読んだ。そもそもページ数のそこまでないので読みやすい。展開も無駄なく点と点が繋がっていってる感じでよかった。
    乙一さんの作品を多く読んでるわけではないけれど...思ったより穏やかな話だった。

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    2026年05月14日
  • The Book jojo's bizarre adventure 4th another day

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    当時読んだ時、お母さんの出産の話が怖すぎた...。
    どうしたらそんな酷いことが起こるんだと
    ゾッとさせられたのがすごい。
    不気味な話とジョジョの世界観が混ざり合って良かった。

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    2026年05月14日
  • さよならに反する現象

    H

    購入済み

    乙一さんの作品を時々読みますが、短編集は初めて。
    乙一ワールドでしたが、私には長編の方が好きです。乙一さん特有のホラーは、長編の方が良いのでは思います。

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    2026年05月09日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    ネタバレ

    初めての乙一さんの作品です。
    こんな心が温まる作品を最初に読んだのは誤りだったかな?
    ホラー系の作家さんですよね?
    不器用な二人の心を通わせる過程がすごくよかった。
    お二人の幸せを心からお祈りしたい。

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    2026年05月09日
  • 暗黒童話

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    乙一さんの初長編。20年以上前の作品ながら、その独特の黒く幻想的な世界観は、今読んでも色褪せない。

    事故で記憶と片眼を失った女子高生が、移植された目に宿る記憶を手がかりに、ある事件の真相へと近づいていく。ホラーの不気味さとミステリーの巧みさが絶妙に溶け合い、最後まで惹き込まれた。

    グロテスクな場面もあるが、乙一さんらしい静かで繊細な描写のおかげで、過度な嫌悪感はない。人の命を軽んじる犯人の異様さと、主人公が出会う人々の温かさとの対比も良かった。暗い物語の中にも優しさがあり、読後にはどこか救われるような気持ちになれる一冊だった。

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    2026年05月03日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    古いものだと2001年の作品から収録されていて、乙一好きなわりに既読してるのは『階段』だけだった。
    『SEVEN ROOMS』が1番好きだった。実写化してるらしく、観たい。

    山白朝子名義は初読み。
    おもしろいけど乙一の方が好きかも。

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    2026年05月02日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    セブンルームズを読みてえ!読み返してえ!と探して読んだ本。
    セブンルームズと神の声以外は未読だったので楽しかったです。
    山白名義の旅人の話はもっともっとシリーズで読みたいと思った。乙一は本当にじっとり気持ち悪いのにどこか間抜けで温かさも感じる文章がいいよね。

    WiFi幽霊は、WiFiとAIというイマドキツールからのお話で面白かった。
    昔、calling youではガラケーであんなに心に来る話を書いてたのに。似たようなツールを使ってホラーにしたらこれだよ。いいね。

    夏にホラー読みたいと思って買ったのにもう春だよ。ホラーは気が乗った時にしか読めない。

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    2026年05月01日
  • 暗黒童話

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    展開が気になりスラスラ読めて面白かったです。

    不気味な世界観に没入できる作品で、犯人と主人公が互いに出会う瞬間はホラーテイストも相まってハラハラドキドキしました。

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    2026年04月29日
  • GOTH 夜の章

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    「犯罪」を否定も肯定もせず、見聞したものを淡々と語らう僕と同級生の森野。若干厨二病チックな2人の掛け合いが面白く、すらすらと読んでしまった。僕の章も楽しみ。

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    2026年04月28日
  • GOTH 僕の章

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    死の魅力に惹かれてしまった、
    心に暗い部分を持った人たちが、
    異常な事件を次々と起こしていきます

    主人公たちは自然と事件に関わっていきますが、
    彼らの持つ暗い側面も明らかになり、、、

    内容は少し暗めですが、
    ミステリーの短編集だと油断して読んでいると、
    短編ごとの展開に衝撃を受けます!

    トリックが作り込まれていて、
    意識して読んでいても、騙されてしまいました笑

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    2026年04月27日
  • 小説 シライサン

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    「次はお前の番だ」
    ほんの偶然から、聞いたら呪われるという「大きな目の女」の話を聞いてしまった人たちの間で呪いが伝染していく話。

    正直、ネタは陳腐。
    だけどちゃんと怖い。ネットで披露されている自作怪談とは違う。他人がフィクションの中で感じている恐怖なのはずなのに、なんだか身に覚えのある怖さを思い起こさせる。
    被害者?たちの亡くなり方とかはとんでもなく突飛なのに、変に現実味があるというか。

    そして、この話のアイコンになっている「女」の成り立ちやこの怪談ができるまでのストーリーにも説得力があった。ただ怖がらせようというだけでなく「だから怖いことが起こるのだよ」と理由をつけることで逃げ道をなくされた感じ。

    ラストシーンをどう解釈するかでも、それぞれが感じる怖さが変わりそうです。

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    2026年04月25日
  • 箱庭図書館

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    乙一の、ミステリー、ホラー、青春、ファンタジー、恋愛‥6つのストーリーで構成された短編集。それぞれが違った色を持っていて、いろんな感情になった。詰め合わせのようでおもしろい。
    普段はサスペンスが好きだけど、これはサスペンスっぽいもの以外のお話にグッときた。

    「青春絶縁体」では先輩と後輩の悪口(軽口)の掛け合いが秀逸で面白かった。
    「ホワイト・ステップ」は平行世界をテーマにした、ありえない、けどありえてもいいんじゃない?と思うお話。

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    2026年04月24日
  • 天帝妖狐

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    『A MASKED BALL』と『天帝妖狐』の2つの作品が収録されており、どちらも読み始めてすぐ乙一さんならではの独特な世界に引き込まれる物語でした。

    1作目の『A MASKED BALL』を読み終わった時点では評価を☆5にしたいと思ったのですが、2作目の『天帝妖狐』のとあるシーンが怖すぎて、かつどうしてそういう衝動が湧き起こってしまったのかがわたしには今ひとつピンと来なかったため、☆4にしました。

    ちなみに『A MASKED BALL』の舞台の高校は掃除当番がなくて、専門の業者が掃除してくださるそうで、珍しいなと思いました。
    わたしはずっと公立の学校で、今でいうスクールカースト上位の子たちから掃除当番を押しつけられがちだった思い出があるので、少し羨ましいです(^^;
    作中の舞台は私立の高校なのかな?とも思いましたが、売店に焼きそばパンや銀チョコなどの比較的安いパンが売られており、すごく親しみを感じたので、やはり掃除しなくていい公立校なのでしょうか( ¯ ³¯)イイナー

    そして『天帝妖狐』に出てくる杏子さんにすごくいい印象を受けました。
    もし道端に包帯ぐるぐる巻きの浮浪者っぽい方が倒れていたら、声をかけたり救急車を呼んだりはすると思いますが、家にあげて介抱するのはなかなか出来ないです。
    家族に危害を加えられたらどうしよう、という不安がどうしてもありまして(_ _lll)スミマセン
    それでもこの人を信じて助けようとした杏子さんは人を見る目があるというか、素晴らしいと思います。

    一体、何を食べたらこういう風になれるのでしょうか…。
    きっと焼きそばパンや銀チョコではないのでしょうね( ̄▽ ̄;)

    作中では一度しか出てきておりませんが、今日は帰りに銀チョコを買って帰ろうと思った、そんな一冊でした。

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    2026年04月16日
  • 箱庭図書館

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    様々なジャンルを一度に楽しみたい!って方にはかなりオススメです!
    【物語を紡ぐ町】文善寺町で起こる6つの話。
    様々なジャンルのストーリーが同じ町で起こり、読み進めるごとに次の物語に紡がれていき、気づいたら文善寺の住人になってる。そんな感覚になりました。
    私は6つの話の中で、青春絶縁体とホワイト・ステップが大好きで、青春絶縁体のようなコミカルなテンポでThe青春ぽさが愛おしく感じました。
    その点、ホワイト・ステップは最初は青春絶縁体のようなストーリーになるのかなと思いましたが、悲しみの中に希望が芽生えるような、温かい気持ちになる作品でした。

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    2026年04月12日
  • さよならに反する現象

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    少し不気味でちょっと切ない短編集なら右に出る者はいないのではないか。マイルドになった気もするけど、「家政婦」「フィルム」「再接続」がお気に入り。家政婦いい性格してるよね。

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    2026年04月10日