乙一のレビュー一覧

  • GOTH 僕の章

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    ネタバレ

    文庫の上巻というべき「森の章」を受けて、それまでをフリにした最後の「声」での仕掛け。まさに圧巻。これが叙述トリック。
    再読なので最後のオチは分かっていたが、初読の時の感動を思い出した。
    主人公の森野夜はアダムスファミリーのウェンズデーアダムスを感じるところがあるが最後の最後で人間味を出してくるのも憎いと思った。
    ダークな空気感で、細かいことを言えば現実感が無い所もあるが、そんなのどうでも良いくらいの内容。令和読んでも面白かった。
    「声」でカセットテープが出てくるのには時代を感じた

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    2026年07月02日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    ネタバレ

    殺人事件の容疑者として指名手配されている大石が、盲目である主人公ミチルの家にこっそり忍び込み、バレないよう生活する。
    壁をひとつも隔てないすぐ近くに犯罪者がいる。
    ミチルの身に危険が及ぶのではとひやひやしながら読んでいたが、次第に大石の過去や心情が明らかになるにつれ、社会から断絶されたような感覚を持つ二人を応援したくなった。
    表紙から想像した内容とは大きく異なってホラー要素が全くなかったのも意外で、深く印象に残る作品だった。

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    2026年07月01日
  • GOTH 夜の章

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    本棚から出しての久々の再読。
    叙述トリック、ホラー、グロ、ゴス系の要素が入った短編ミステリーで面白い。
    淡々した2人の主人公の雰囲気が良い。

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    2026年06月27日
  • 失はれる物語

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    短編集っていうのかな?
    色んなアニメのダイジェスト版を見てる感じで楽しかった!けど、自分はやっぱ1つのデカい物語を読む方が好きなのかもって気づいた。

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    2026年06月26日
  • 野良犬イギー【新装版】

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    岸部露伴シリーズが世に出てドラマ化された辺りの頃に、JOJOのスピンオフで他に読んでみたい、見てみたい話って何だろな?って考えたことあります。
    その時にイギーの話を思いつきました。スピードワゴン財団に取っ捕まる前の自由気ままに暮らしていた頃の話で、舞台はニューヨーク。
    話の内容はシートン動物記のノリで、イギーが都会に現れる、野生動物やスタンド使いの動物と相まみえる・・みたいな話です。
    ・・・・・・・私のイメージというか、アイデアそのまんまじゃん!!っていうのが本作(後半の鰐の話ね)読んで、真っ先に出た感想でした。
    前半のイギーとアブドゥルの出会いの話も「まあ、こんなもんかな」と想定内の話でした。
    ただ、イギーからしたら、アブドゥル(スピードワゴン財団)に捕らえられてなければ、気ままに生きていけたのかも・・と思うと、なんとも言えない気持ちになりました。
    まあ、本作中のアブドゥルのセリフの様に、強制的にDIOの仲間になっていたかもしれませんが。

    あ、あと、イギーってボストンテリアだったんですね。本作読むまでフレンチブルドッグと思ってました。
    画像検索掛けて、ボストンテリアとフレンチブルドック見比べてみましたが・・・・・
    うん。イギーはフレンチブルドッグだ。

    イメージ通りなので読んでて楽しかったです。岸部露伴みたいに第二弾が読めることを期待!!(どんな動物と戦わせるか考えるの大変かもしれませんが)。

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    2026年06月24日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    おもしろさが加速度的に上がっていく感覚でした。
    待ち合わせってあたたかい言葉だったんだなあと思いました。

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    2026年06月21日
  • さよならに反する現象

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    乙一さん短編集。
    微ホラーかなという感じだけど、あまり怖くないので読みやすく、クスッと笑ってしまうブラックジョーク的な話もあって良かった。
    特に好きなのは家政婦と悠川さんは写りたいが良かったかな。

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    2026年06月21日
  • GOTH 夜の章

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    日常のすぐそこにある気持ち悪さ、理不尽さを描いた乙一の短編集。読み終わるとなぜ”夜の章”と題されたか分かるのです。

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    2026年06月19日
  • GOTH 僕の章

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    本格ミステリ大賞を受賞した時はライトノベル雑誌『ザ•スニーカー』に掲載された作品で下記の順に掲載されていた。単行本は同じだが、文庫本は順番も変えて2冊に分かれている。
    夜:暗黒系
    僕:リストカット事件
    夜:犬
    夜:記憶
    僕:土
    僕:声
    今回は何も知らずに手に取ったのが文庫本だったので夜から読んだが、当初の順番で読んだ方が良かったと後悔。作品自体は単体でも読めるが、僕と森野夜の関係を感じるには、単行本を勧める。

    人の死や殺人に異常なまでの興味を持ち、事件の現場に足を運び、死体や犯人をコレクションのように鑑賞することを好む:僕と、残酷な事件や猟奇殺人者に惹きつけられる面と犯罪者を引きつけてしまう面を合わせ持つ美少女:森野夜。2人の周りで起こる事件の犯人や被害者が毎回ミスリードされてしまうのが、凄い。

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    2026年06月18日
  • 迷 まよう

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    ネタバレ

    「惑」より好きな話が多かったかなぁ。
    松村比呂美、篠田真由美、新津きよみ、柴田よしき、大沢在昌どれもよかった。
    「人間標本」を読みかけてるので、特に柴田よしきさんの話が好きだったかな。ちょっと怖いけど。笑
    大沢在昌さんの話は、うまく言葉に出来ないけどじんわり温かくなる気持ち。
    前半3人のお話も面白かったけど、なんかもうちょいほしい感じ。
    近藤史恵さんは、旅のお話の印象強くてなんか余計にうーん?って思っちゃったかも。あと単純に身近にあったら怖すぎて震えちゃったのかも。

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    2026年06月17日
  • さよならに反する現象

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    ネタバレ

    悠川さんは写りたいと家政婦が特に好きです。
    静謐感があって文章の綴り方がとても好きでした。表紙に合ってる。どんでん返し系なのかなと思ったらしんみり系で幽霊として出てくる人物の寄り添う感じが好き。乙一さんの作品は初めまして。他のも手に取ろうと思います。私も幽霊になったら話したいなあ

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    2026年06月17日
  • ZOO 1

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    『ZOO 1』



    面白くって読みやすいよ♥
    乙一さん ⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾




    『夏と花火と私の死体』を読んでからというもの…
    乙一さんが気になっております|ω・)チラッ



    次は何を読もうかな…?
    土瓶センセーが教えてくれた中から 今回はコレに
    しまーす⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
    表紙の裏の あらすじ が気になって気になって…
    (-^艸^-)ヘヘヘ



    収録内容は ⤵⤵⤵こんな感じです


     カザリとヨーコ
     SEVEN ROOMS
     SO-far そ・ふぁー
     陽だまりの詩
     ZOO


    ♛ 文庫版特別付録 ♛
    対談 古屋兎丸 × 乙一
    「天才は深夜ラジオでつくられる。」




    5つの短編からなる今作ですが…なかなか どの作品も良いんです。2つ 選べって言われたら
    「カザリとヨーコ」「陽だまりの詩」になるのですが…うーーーん 選べないんだよなぁ( ・᷄ὢ・᷅ )
    だってね…違うんですもんテイストが…



    古屋兎丸さんとの特別対談もよかった♥
    古屋さんの漫画が頭の中を行ったり来たりしちゃう
    古屋さんの絵も素敵だから…
    そっか…乙一さんの『陽だまりの詩』の脚本や絵コンテだったりキャラクターデザインを古屋さんが担当してたのか……想像しただけでいい⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾
    ゾクゾクしちゃう



    「カザリとヨーコ」は双子の姉妹の物語。
    母親が姉のヨーコばかりを虐待する話なんですが、ヨーコが強いの。読んでいるうちに…頑張れヨーコって応援しちゃっている自分がいるし



    「陽だまりの詩」は 切ないし( ᵒ̴̶̷᷄ д ᵒ̴̶̷᷅ )



    どっかで…
    乙一さんってだけで怖いストーリーを勝手に想像してしまっている自分がいます。でもね、怖いだけじゃないんだよなぁ…怖いのもあるのだけど…それだけじゃないのがいいの( ᵒ̴̶̷᷄ д ᵒ̴̶̷᷅ )




    「ZOO」にはもう一冊 あるから楽しみ♪
    ワクワクしてきちゃう




    『ZOO 2』 は どんな作品が入っているのだろう?
    どんなのが入っていたとて…楽しめそうです。
    想像以上に乙一さんの 文体が読みやすくて……
    嵌っとります(-^艸^-)ヘヘヘ

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    2026年06月12日
  • 箱庭図書館

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    ネタバレ

    読み始めたときは乙一氏は長編の方が面白いな、失敗だったかなとか思っていた。最後のホワイト・ステップを読むまで(笑)。
    読み渋りしていたところ、皆さんの感想を先読みしてホワイト・ステップは良かったという一文を発見し、どうかな〜とか思いながら読んでいたが本当だった。
    ホワイト・ステップは話がきれいに終わっているのもあるが、それと同時に各話の主人公が文善寺町に住んでいるんだなとしみじみ感じられ、まさしく「紡ぐ町」であるという仕掛けは面白いなと思った。
    あとがきで、各話は読者のボツ原稿からのリメイクであると知り、なんか変だなと感じていたのはそういうことかと納得。

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    2026年06月11日
  • GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻

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    ネタバレ

    今回は番外編ということですが、本編同様に吸い込まれる作品でした。
    読んでいる最中に違和感を感じてネットで調べたら、写真集も販売していたのに気付き、やってしまったと思いました。
    著書を読んでから写真集を見るのか、写真集を見てから著書を読むのか、どちらがいいのかなと思いましたが、結果どちらでも「アリ」だと思います。
    内容も番外編とは思えないくらいしっかり作り上げていて、キャラクターの異常さを普通のように思わせてしまう文章は、巧みの技だなと思いました。

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    2026年06月11日
  • GOTH 夜の章

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    暗黒系:猟奇殺人の犯行内容が詳しく書かれた手帳を拾った森野夜は、それを「僕」と2人で共有し、まだ発見されていない第3の被害遺体を探しにいく。今までにない切り口に驚かされた。が、禍々しい殺人の描写にも関わらず、スラスラと読み進めてしまえるのは何故だろう...
    犬:犬の一人称が私。ずっと違和感が拭えなかったが、まさかの結末にやられた。
    記憶:イジメられていた妹の自殺?だがイジメた方の姉に後悔の色は見えず...なるほど、こちらもしてやられた。

    こちらを読み終わってから気付いたが、本格ミステリ大賞を受賞したのは、夜の章と僕の章が一冊になった単行本で、作品の順番も異なっているとのこと。そちらを読めば良かったと後悔。

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    2026年06月07日
  • さよならに反する現象

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    単行本の文庫化ですが、掌編3つと読み切りが追加されています。
    単行本でも読みましたが、この最後にどんでん返しが来るのとか、切なさ全開の話しはいつ読んでも気持ちが暖かくなります。
    読み切りの作品もホラーかなと思いきゃ事態が急展開してなんとも切ない雰囲気で終わります。
    この人の作品はやはり素晴らしいですね。

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    2026年06月04日
  • 箱庭図書館

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    本書は著者の乙一氏が2011年に開催した素人作家の没原稿をリライトする という企画が発端で、収録話全てが元々は素人作家の没原稿である。

    正直終盤まではボチボチだなーという印象だったが、最終話にあたるホワイト・ステップの出来が非常に良かったので☆4。
    別名義で出版している「百瀬、こっちを向いて。」をなんとなく彷彿した。

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    2026年06月11日
  • さよならに反する現象

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    短編集
    サクッと読み終わりました。
    私は『家政婦』が好きです。ミステリー要素が強くて、最後にゾッとするようなお話でした。

    普段は長編ばかりで、作品の深みを味わうことが好きなので、乙一さんの長編を読んでみたいと思いました。

    2026.05.29-2026.05.30

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    2026年05月30日
  • 失はれる物語

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    ネタバレ

    乙一という名前は知っていたが、読むのは今回が初めてだった。全体的に読みやすく、万人受けするタイプの小説ではあるが、その代わりに作品としての深みは少し薄いように感じた。
    次は面白いと思った順に短編を紹介していく。 

    しあわせは子猫のかたち
    一番感動した。それまで人と関わることを諦めていた主人公が、幽霊となった、前の居住者の優しさを感じることによって自分の本当の気持ちを吐露していく場面が凄い人間味が溢れていて良かった。特に最後のお別れの手紙の場面は泣きそうになった。
    マリアの指
    最初はホラーの混じったミステリー系かなと思ったが、中身はヒューマンドラマ。全体を通じて漂う、あの陰鬱な雰囲気と物語の展開がすごくマッチしていて印象に残る短編だった。なかなか救われない内容だけど、最後主人公が人を信じようとしているのがグッと来た。
    Calling you
    小説の最初の短編として一番適していると思った。仕掛けあり、涙ありの話。この本の中では一番人の関わり合いの美しさというのを感じた。昔よく読んでいた5分後に意外な結末を思い出した。
    傷
    冷たい環境に囲まれて、何度も裏切られて。それでも他人のために動ける優しい心に胸打たれた。環境が変わってお互い会うことがなくなったとしても、この時の美しい友情を彼らは一生忘れないのだろうなと思った。
    失はれる物語
    悲しい。ずっと昔に手の上で奏でられた音色を、美しい旋律だけを心に感じながら男は孤独に死んでいくのだろうなと思った。カフカの変身に似た理不尽を感じた。
    手を握る泥棒の物語
    一風変わってコミカルなテイスト。偶然と運が重なり合って起こるミラクルなお話。最後、通報しないってところがまたいい。
    ウソカノ
    思春期の時代特有の見栄の張りというか。あそこで友達を救う選択、一緒に落ちる選択をした主人公は人生の中で大きな意味を持つものを手に入れただろう。

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    2026年05月26日
  • 角川つばさ文庫版 きみにしか聞こえない

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    『失はれる物語』(角川文庫)より『Calling You』(本書タイトルの『きみにしか聞こえない』に改題して)、『傷』、『ウソカノ』の3作品を収録。挿し絵を付け、漢字にルビをふった児童書バージョン。内容は変えていないはず。とても読みやすかった。

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    2026年05月18日