乙一のレビュー一覧

  • ZOO 2

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     分冊化その2です。映画化されなかった5編+単行本未収録の超短編(4p)1編が収められています。

     『ZOO1』のレビューで、共通テーマはないと書いてしまいましたが、強いて挙げると「生と死」でしょうか‥。ただ、本作もそれぞれテイストが違うというか、タイプが異なる作品が並んでいます。
     乙一さんの個性豊かな作品群と言うべきか、ひょっとしたら実験的な取り組みをしているのか、とさえ思ってしまいます。
     『ZOO1』以上に、ホラーとギャグ、ドタバタの共存? ブラックコメディ? の気も加わっているのが新鮮です。そのジャンルの域を超越した多種多様な作風は、デパ地下の美味しいものを摘み食いする感覚です。

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    2023年09月16日
  • 失はれる物語

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    ★3.8
    たとえば、恋人が植物状態。唯一残された感覚は、皮膚だけ。そんな、儚くて残酷な設定が貫かれる乙一の短編集。


    本書にはゴシックホラーのような、どこか神秘的な、切ないストーリーが溢れている。
    幻想や死、孤独や嘘。どの短編も、何かが“失われて”いく。しかし読後に残るのは痛みではない。喪失を通してしか見えなかった、誰かの輪郭や想いがある柔らかな余韻だった。
    静かで残酷で、そして優しい物語が詰まっていた。

    「見えない」ものや「なくなった」ものが、
    こんなにも物語を語れるのかと、少し驚いてしまった。

    失われたものたちが、確かにそこに在るような気がした。
    ページを閉じたあとも、なお。

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    2025年06月02日
  • さよならに反する現象

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    怖い話なんだけど、じんわり温かい。現実にはこういうことは、あるのかないのかわからないけれど、あるかもしれないと、すっぽり物語の中に入り込んで読んだ。おもしろかった。

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    2023年08月14日
  • さよならに反する現象

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    ネタバレ

    久しぶりの乙一さん。
    おそ松さんの話は私のタイプではなかったけど、その他のお話は前向きな気分にしてくれるのでとっても良かった。

    「そしてクマになる」は「熊」になって家族虐殺!みたいな展開になるのかなと思いきや、浮気相手かと思っていた男が自分であることに安心して、リストラされたのを打ち明けるのが良かった。奥さんも受け入れてくれたし、がんばれお父さん!

    「家政婦」は、この設定で他のお話も読んでみたいなと思う内容だった。幽霊をスルーするスキルを完璧に身につけている山田さん、すげえ。玄関で幽霊が蠢いてる(?)のに考え事に気を取られてスルーしてるところは笑った。でも最後、ちゃんとゾッとさせるのがさす

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    2023年08月12日
  • 銃とチョコレート

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    タイトル通り銃が出てくるので
    子供向けミステリーながらハードな面もある。

    チョコにまつわる名前が多く
    カタカナの名前達だけれど覚えやすい。

    ひらがなも多め。

    283ページ(文庫)

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    2023年08月07日
  • さよならに反する現象

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    哀しみの、先を綴った短編小説で
    ヒューマンドラマもありつつホラー要素が盛り込まれていて面白かった。
    哀しいで終わりじゃなくその先がありよかった。

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    2023年08月07日
  • さよならに反する現象

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    ライトでファニーなホラー短編5作

    ・そしてクマになる
    ・なごみ探偵おそ松さん・リターンズ
    ・家政婦
    ・フィルム
    ・悠川さんは写りたい

    家政婦が一番ゾッとした。

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    2023年08月04日
  • さよならに反する現象

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    乙一さんらしい、やさしく切なく、そして少し恐ろしさも伴った短編集でした。

    よろよろと生きている人たちにそっと綿のようなやさしさをかけてくる温かみと、あえて俗っぽい心象でくすりとさせられる小気味よさ、そしてすっと研いだ刃物を首筋に当てられたかのような恐ろしさ。それぞれの短編に、異なるテイストでそれらがあわさって、作者らしさを満遍なく楽しめました。

    一番の好みは「悠川さんは写りたい」です。幽霊と心霊写真捏造が趣味の青年の奇妙な交流から始まる物語はコメディチックに進みながら切なさも漂わせ、やがて失ったものとの一瞬の邂逅の温かみに感動させつつの、ラスト一行の鮮やかさ。これぞ、という巧さでした。

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    2023年07月30日
  • さよならに反する現象

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    面白かったです!!
    乙一さんにしてはパンチが弱い感じがしますが、その分、受け入れられる人が多いのでは。

    どの話もシュールで私好みでした。
    私的には家政婦と悠川さんが面白かったです。
    家政婦はラストであれ?となったので、もう一回読んで答え合わせします。

    おそ松も良かったなぁ。私はおそ松くんに詳しくないものの楽しめましたが、よく知っている人なら倍楽しいのでしょうね。おいおいおいってツッコミ入れたくなり、にまにまにやけながら読みました。

    つくづく生身の人間が一番怖いなぁ。

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    2023年07月22日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    中学生の時に、乙一さんにはまって読み漁っていましたが、この度ひさしぶりに再読しました。

    表紙を見て、もっとホラー要素だったり
    乙一さんだからグロもあるのかなと怖々読み
    だけど... あれ?なんか暖かい気持ちになるぞ?
    あれ?となる良作です。おすすめ本。

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    2025年05月30日
  • さよならに反する現象

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    乙一さんの短編集!
    乙一さんが出される本は、わたしの好みのデザインでいつも惹かれます。ジャケ買いしたい(笑)
    (ブックデザイナー:ALBIREO)
    表紙に描かれているシンボルは、「家政婦」で登場する椿の花かな?
    表紙を捲ると、エンボス加工されているおしゃれな紙があって、デザインが好きなのでテンションが上がりました。
    ページ上下の余白も、各章によって異なっていて、動きがあるように見せたかったのかな?

    収録作品はこちら:
    1.そしてクマになる
    2.なごみ探偵おそ松さん・リターンズ
    3.家政婦
    4.フィルム
    5.悠川さんは写りたい

    個人的には、「家政婦」が怖かったです。
    そんな家で家政婦として

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    2023年06月24日
  • 死にぞこないの青

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    前半100ページが鬱々と暗く辛かったです。
    ストーリーは実にわかりやすいしありがちだとは思うけどその為に100ページ費やすのが乙一なんだよ。そうなんだよ。

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    2023年06月18日
  • 箱庭図書館

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    本に夢中になりすぎて帰宅しないこともある姉とその弟のお話ー小説家のつくり方
    閉店間際のはやってないコンビニに強盗がーコンビニ日和!
    クラスになじめない僕が入った文芸部の部長との日々ー青春絶縁体
    いい子のふりをしている僕が見つけた鍵ーワンダーランド
    車のトランクで辿り着いた場所には王国があったー王国の旗
    一面雪景色の公園で誰もいないのに足跡がついていってーホワイトステップ
    ファンタジーやらミステリーやら6本とそれぞれへの解説がついた詰め詰め短編集。

    あとがき読んで知ったのですが、応募者のボツ小説を乙一センセが調理して美味しくしちゃおうという企画だったらしい。あるものは着想がよかったり、雰囲気が

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    2023年05月18日
  • 銃とチョコレート

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    子ども向けに書かれたミステリーだが、大人が読んでも十分面白いものになっている。
    探偵、怪盗、宝探し、冒険。子どもの頃、ワクワクして読んだ王道の物語。
    多少なりとも過激な部分があるが、思い返してみれば、自分なんかも子どもの頃はこれくらいの物語は読んでいたなって思う。
    ミステリーでいえば、子ども向けのホームズとかクイーンの国名シリーズ。ホラーではフランケンシュタインとか。
    もし、本作を子どもの頃に読んでいれば、いま以上に本好き、ミステリー好きになっていたかもしれない。
    そう思うと、これからこの作品を読める子どもたちは羨ましい気がする。

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    2023年04月24日
  • 死にぞこないの青

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    ネタバレ

    なぜか「できそこないの青」と覚えてしまっていた作品

    先生のいじめが陰湿で生徒たちをうまく操っているなと思った

    マサオの視点で語られていて、読んでいて凄く苦しくなった
    終盤にアオと一緒に先生に復讐している時は頑張れ、頑張れ!と思いながら読んだ
    なんというか、復讐はだめ、と言うのは簡単だけど、被害者のマサオの気持ちを考えたらつい応援してしまった
    復讐されないように真っ当に生きようと思う

    マサオが強くなって良かった

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    2023年04月09日
  • 天帝妖狐

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    A MASKED BALL
    始まりは有りがちな学園ストーリーかと思いきや、変則な交換日記から事件が展開して行き後半では犯人探しが始まる。
    天帝妖狐
    人生で一度は不安に考える死というものを一時の判断で不死を選んだ、諸々の事件があり無限の時間の中反省し続けるところで話は終わり、助けは無いのかと思うのは私だけだろうか。

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    2023年04月09日
  • 銃とチョコレート

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    ホラー作家というイメージがあったので今まで乙一さんの本を読むことはなかったが、初めてこの作品を読みイメージが覆された。ドキドキワクワクする冒険に、誰もが何かを隠しているハラハラ感、細かく散りばめられ回収されていく伏線。なんて面白い!

    中でもドゥバイヨルの虜になってしまった。恩田陸「ねじの回転」の栗原中尉しかり、わたしは少々乱暴ながらも頭が切れて行動力のある登場人物が好きだ。
    どうしてドゥバイヨルが乱暴者になってしまったのか、言葉少なに語られる彼の家族構成。もっとドゥバイヨルについて知りたいと思ってしまう。

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    2023年03月31日
  • ドラゴンファイア Arknoah2

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    かなり熱い展開。けどマリナがどんだけ自分勝手なんだとちょっと怒った。
    そのせいで金槌を使うハメになってしまった。アール・アシュヴィもとても落ち込んで、結局、逃げる側となってしまった。けどとても面白かったので次回作お待ちしてます。

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    2023年03月04日
  • 小説 シライサン

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    土着信仰、民俗学系のホラーは大好物。
    この物語が怖くないって人も多いし、作者が他の本で描く人の悪意の方が怖いのも確かだけど、僕は怖かったなあ。
    この本は作者が監督をした映画の ノベライズだけど、映画とはラストが違うらしいので、映画の方も観ないと。

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    2023年02月26日
  • The Book jojo's bizarre adventure 4th another day

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    スタンド名 The Book。
    コミックですらテキストに変換されて再生される能力は作家ならではの視点。

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    2023年02月25日