乙一のレビュー一覧

  • 一ノ瀬ユウナが浮いている

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    言葉選びが綺麗。
    『彼岸と此岸に分かれていても向こう岸の相手の幸せを思う』
    来世があれば、どうか今度こそふたりが幸せに結ばれますようにと願わずにはいられない。

    2001年生まれの彼らは私と同い年だから、親近感が湧いて友だちのような視点で読めた。

    以下愚痴
    勝手に部屋に入った挙句線香花火使い切った子どもや親にはイライラした。
    線香花火云々がなくても人の部屋に侵入して物荒らすとか盗むとか家族間であっても犯罪。
    知らなかったとはいえ大地が何より大事にしていたものを滅茶苦茶にして、大地に絶縁されても文句言えないレベル。

    0
    2024年08月05日
  • 一ノ瀬ユウナが浮いている

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久しぶりの乙一作品は、「乙一の真骨頂!」との帯の文言通りの、切なく、気持ちがギュッととなる恋物語だった。

    今回の作品でイチオシの部分は、恋をした男性が一途に最後までその女性を思い続けてくれるところだ。周りの人たちが少しずつそれぞれの人生を歩み、変化をしていっても、彼はずっとずっと彼女を思い続けているのだ。

    線香花火が無くなってしまい、彼女に会うことができなくなってから、最後にもう一度だけ会える時までの、時の流れの描写が好きだ。
    それまでの流れに比べると早すぎる感じはあるけれど、もたもたすすんでも重すぎるだろう。
    季節ごとの記念写真がスライドショーで現れては消えていくように、彼女を思い続ける

    0
    2024年07月28日
  • サマーゴースト

    Posted by ブクログ

    夏っぽさを感じさせ、生と死についてもしっかり考えることが出来た。
    一ノ瀬ユウナとは違った雰囲気だけどこれもまたいい。

    0
    2024年07月26日
  • GOTH 夜の章

    Posted by ブクログ

    思春期の頃はこういうダークなことにあこがれる気持ちあったなーと思いながら読みました。いつの間にか卒業しちゃったなー、乙一さんは今でもそういう気持ちを持ってるんだなー、イタいなー、でもそういう気持ちを小説にできるのはすごいなーと思います。とりあえず下巻も読みます。

    0
    2024年07月20日
  • 一ノ瀬ユウナが浮いている

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    淡々とした語り口調で進むのに、線香花火でユウナと再会したところから、じわじわと切なさがせまってきます。東京デートや最後の別れのシーンは切なくてじ~んときました。告白が2人ならではの会話で終わるのもよかった。
    暗くなりそうな設定だけど、ユウナの明るくてほんわかした雰囲気や幼馴染たちのキャラがそれを和らげていて、主人公大地の長い恋をやさしい気持ちで見守りきった、そんな心地のする本でした。

    0
    2024年07月19日
  • さみしさの周波数

    Posted by ブクログ

    ちょっぴり切なくなる短編集。
    後悔のないように生きるのはなかなか難しいことだなと感じました。
    『未来予報』がおすすめです。

    0
    2024年07月18日
  • 一ノ瀬ユウナが浮いている

    Posted by ブクログ

    あれ、今回はペンネーム変えないんだ‥と思ったら
    普通の現実世界ではあり得ない状況が乙一さんらしく書かれてて納得。
    乙一なのにラブストーリー?と思い抵抗がある人もいるかもしれないが、「失はれる物語」が好きなら読んでハズレはないと思う。

    死んでしまった片思いの相手が
    思い出の線香花火に火をつけた時だけ
    幽霊として現れてくれる話。
    展開が読める部分もあったけど最後は感動したし読後感が良かった。
    文章量が多くなく、すらすら読めるので普段本を読まない人にもおすすめ

    0
    2024年07月18日
  • 一ノ瀬ユウナが浮いている

    Posted by ブクログ

    これまで乙一さんの小説は
    GOTHやZOOなど、
    少し猟奇的なものしか読んでいなかったので、
    本当に同じ人が書いているのと
    驚きました。

    悲しくて、少し切ないお話

    親戚の小僧、
    親の躾がなっていない!

    全体的に、いいお話でした。
    お勧めします。

    0
    2024年07月10日
  • GOTH 僕の章

    Posted by ブクログ

    はっきりと言葉にされているわけではないけれど倫理観を超えたところにある衝動や愛が描かれているのではないかと考えた。


    0
    2024年07月02日
  • 箱庭図書館

    Posted by ブクログ

    読者のボツ作品を作者がリメイクするというコンセプトの短編集。
    私は界隈の文化に明るくないので、こういった企画がよくあるのかは分からないが、とても面白い試みだと思った。
    特に「コンビニ日和!」は短い割に起承転結がきっちりしていて読んでいて楽しかった。バイトの同僚の女性が吐く毒に目が行きがちだけど、主人公も中々イカれた精神の持ち主だと感じた。
    私がこの作品集で一番好きなのは「青春絶縁体」である。根暗な高校生の青春の一幕を描いた作品。主人公と美人な先輩との部活でのやりとりをメインに進んでいくのだが、お互いを煽るように軽口を言い合うのがとても微笑ましい。幕の切替が途中から多くなって読みづらさを若干感じ

    0
    2024年06月16日
  • 死にぞこないの青

    Posted by ブクログ

    マサオは悪くない。
    状況や理由を聞かず、結果から多数の意見が正しいと判断する大人(まして先生で)あってはならない。

    先生は自分の空回りが怖くなり、マサオを生け贄にクラスのみんなをまとめようとする。
    こんな下衆な先生が実際いたら困るけど、現実多くの先生は生徒を好き嫌いでランク付けしていると、学生時代から感じていたので、あながちゼロではない気もする。


    アオは、マサオの負の感情だけが幽体離脱したような存在で、マサオが感情を捨てて人形のようになると現れなかった。

    自分の感情を犠牲にしてまで、まわりに我慢する必要性はないと、家族だけはちゃんと見て気付いてあげて欲しかった。


    最後、先生にある意

    0
    2024年05月31日
  • 迷 まよう

    Posted by ブクログ

    書き手の違いを存分に楽しめるアンソロジーは、読んでいて本当に楽しいです。

    「迷う」主人公達、それぞれのストーリーは読みやすいけど、短編の中で展開や語りがコロコロ変わるとついていくのが精一杯。そして戻ってまた読んだり、、「あぁ〜多分作者の意図にはまったな」と思って苦笑いしたり、その後の安否が気になったり納得したり首をひねったりだった。そして、最後に掲載されている編、さすがだなぁと。

    アンソロジーを読むと、自分の好みを確信させてくれますが新たな発見もあったりして、また次のアンソロジーを探してしまう、嬉しい連鎖になります。

    0
    2024年05月21日
  • 暗黒童話

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    乙一さんなのでグロは覚悟してたけど、もはやダークファンタジーのようなほのぼのさまで感じる。
    目の移植。移植前に見た景色をもとに誘拐された少女を探す。少女は体の欠損すらも心地よく生かされていた。
    お姉ちゃんの鼻水だけが意味わからない。なんの回収もなかったなぁ。
    9割まではすごく面白かった。最後の1割が失速した。
    本編よりも、中のカラスと少女の童話の方が面白かった…

    0
    2024年05月08日
  • さよならに反する現象

    Posted by ブクログ

    何の事前情報もなく読み始めた久々の乙一。怪談ベースだと知らず…怪談が苦手な小生はゾワリとした場面も多かった。しかしやはり乙一、すべての流れを一変させる一文に息を呑む瞬間が何度かあった。さすが。

    0
    2024年05月04日
  • 山羊座の友人

    Posted by ブクログ

    一人アンソロジー「メアリー・スーを殺して」に収録されていた乙一作品
    ミステリーでファンタジーで青春で⟡.·*.
    好きな物語だったから漫画化されていると知って
    ポチってしまった(*´`*)


    結末は知っていたのに やっぱりせつなかった。
    すれ違う想いとか ままならない人生とか
    「いじめられっ子を助けられず見ているだけ」という設定をこんな物語にできる乙一さんは天才か⟡.·*.



    0
    2024年04月28日
  • The Book jojo's bizarre adventure 4th another day

    Posted by ブクログ

    読むに当たって、できればハードカバーバージョンをお勧めする。それによって読後に訪れる、なんとも言えない「奇妙さ」がグンと増すだろう。そんな、不思議な話である。
    個人的に億泰が高く評価されていたのが好印象。本編では「頼りにはなるがどこか抜けている」と言った三枚目なのだが、今回では頭脳戦を披露。自身のスタンドの特性を活かし、戦う際億泰が選んだ場所に注目してほしい。

    0
    2024年04月21日
  • GOTH 夜の章

    Posted by ブクログ

    おなかの底に黒くて重いものがある感覚でずっと読んでた。読み終わったあとは呆然とした。薄っぺらい偽善を並べて終わるよりも、救われないやるせない後味の残る物語の方がずっと面白い。私は好きだった。

    0
    2024年04月20日
  • 平面いぬ。

    Posted by ブクログ

    石ノ目、平面犬が面白かった!はじめもとんでもなくよかった!はじめ、かわええ!幻覚って自覚してるのがまた、なんとも切ないねえ
    犬のちびタトゥーいれてそれ動き出したら、ええなぁーたのしいなあー

    0
    2024年03月15日
  • 平面いぬ。

    Posted by ブクログ

    子供のころ読んだ記憶があるけど内容を忘れていたので再読。

    怖さもあるけど、切なくて儚いお話ばかりですごく好き。
    表題作よりも残りの3作にすごく惹かれた。映画を見てるようだった。

    怖さと切なさが同居する乙一作品。とても濃厚なので、短編なのに短編とは思えず余韻が抜けない。文章1つ1つは淡々としているのに、どうしてこんなに人の心に響く物語を書けるのだろう。

    石ノ目の伝承のような怪談話は静かな恐怖が続くけど、切ないオチに驚かされた。
    はじめ、BLUEはファンタジーで、切ないけど美しい。
    平面いぬ。の家族の設定はチープに感じてしまったけど、ポッキーが可愛いのでよしとします。

    0
    2024年03月12日
  • 暗黒童話

    Posted by ブクログ

    文字だけなのに想像しながら読むと怖すぎる
    アイのメモリーからして怖いし(;_;)
    どんでん返しが面白いし、こうかな?って考えながら読むの楽しい
    相澤瞳、幸せになって

    0
    2024年03月10日