乙一のレビュー一覧

  • ZOO 2

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    一よりはインパクトに劣る気がするが相変わらず面白い
    ホラーとどんでん返しとファンタジー?SF?不思議な感じが良い

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    2024年03月05日
  • 暗黒童話

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    ネタバレ

    もう、本筋と関係ないところからして、怖いんです。
    人への好意で目玉をえぐり出すカラスとか。
    それでなくてもカラスに襲われてから、カラス苦手なのに。

    だけどさすが乙一。
    怖いんだけど、グロいんだけど、切ないところもちゃんとある。
    初の長編小説らしいけど、やっぱり巧い。

    ネタバレになるから詳しくは書けないけれど、犯人である人物の、痛みに対する無感覚が恐ろしい。
    痛くないから何もない、わけではない、のに。

    語り手の菜深(なみ)は、事故で失った記憶と左眼を失った。
    が、記憶にない、リアルな夢を見るようになった。
    その代わり、頭が良くて明るくて運動神経が良くてピアノの得意だった菜深は姿を消し、何を

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    2024年02月28日
  • 銃とチョコレート

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    ネタバレ

    人の心には必ず表裏があり、うまく本心を理性で隠し、時に欲に抗えず倫理的に間違った行動をしてしまう生き物なのだと改めて思えるような作品でした。
    ディーンとデルーカがリンツのことを移民だと罵るシーンはかなりショックでした。あれは本心ではないと信じたいな。
    最後の小屋が燃えていく描写は迫力があり、引き込まれてしまいました。

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    2024年02月27日
  • 箱庭図書館

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    職場の先輩からのおすすめ。
    リメイク作品で構成してる、と書いてあったけど乙一さんの世界になってました。王国の旗とホワイトステップが良かった。
    選ばなかった世界で生きてる自分って何してるんかな?

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    2024年02月25日
  • 銃とチョコレート

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    児童書のような雰囲気に軽んじることなかれ。
    とってもビターでハイカカオな、チョコレートたちの奮闘記だ。
    しっかりミステリーで、最後もかっこいい。

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    2024年02月14日
  • 暗黒童話

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    ネタバレ

     どんでん返し要素が強いホラー。人間を解体する描写や犯人の倫理観がねじ曲がっている部分がひたすら怖かった。また、主人公が記憶を取り戻した時に「あのときの自分を忘れない。」という台詞が「二重人格とは違うけど確かに存在したもう一人の自分」というものを表していて印象に残った。

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    2024年02月12日
  • 暗黒童話

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    気持ち悪くなるくらい怖かった、忘れない1冊。
    これを読んだとき乙一さんはきっと、狂ってる。と確信した。

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    2024年01月26日
  • 箱庭図書館

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    ネタバレ

    あとがきを読んで、本書が読者から作品を集めてそれを著者が作り直したことを知って驚いた。「ホワイトステップ」の序盤は設定がファンタジーすぎて物語にら入り込めないと思ったが終盤では泣きそうになった。

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    2023年12月03日
  • 暗黒童話

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    現実の世界線とホラーの世界線のクロスならまだしも両方ホラーの世界線でクロスさせながら現実味があるというか、鬼才ですね。目玉です。

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    2023年10月14日
  • ZOO 2

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    1に比べるとパンチに欠けるけど、相変わらず独特な世界観だった。前と比べてコミカルな話が多くて読みやすさはあった。ハイジャックされた飛行機で安楽死の薬を買うか悩む話と、お母さんが猫とサボテンを逆に認識してしまうようになった話が面白かった。

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    2023年10月04日
  • 暗黒童話

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    乙一ワールド全開です。

    途中でわかった気になって読み進めていた自分が恥ずかしいくらい意外な結末でした。
    上手くミスリードにはめられてしまいました。

    乙一は短編のイメージでしたが、長編も面白いです。

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    2023年09月20日
  • ZOO 2

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     分冊化その2です。映画化されなかった5編+単行本未収録の超短編(4p)1編が収められています。

     『ZOO1』のレビューで、共通テーマはないと書いてしまいましたが、強いて挙げると「生と死」でしょうか‥。ただ、本作もそれぞれテイストが違うというか、タイプが異なる作品が並んでいます。
     乙一さんの個性豊かな作品群と言うべきか、ひょっとしたら実験的な取り組みをしているのか、とさえ思ってしまいます。
     『ZOO1』以上に、ホラーとギャグ、ドタバタの共存? ブラックコメディ? の気も加わっているのが新鮮です。そのジャンルの域を超越した多種多様な作風は、デパ地下の美味しいものを摘み食いする感覚です。

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    2023年09月16日
  • 失はれる物語

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    ★3.8
    たとえば、恋人が植物状態。唯一残された感覚は、皮膚だけ。そんな、儚くて残酷な設定が貫かれる乙一の短編集。


    本書にはゴシックホラーのような、どこか神秘的な、切ないストーリーが溢れている。
    幻想や死、孤独や嘘。どの短編も、何かが“失われて”いく。しかし読後に残るのは痛みではない。喪失を通してしか見えなかった、誰かの輪郭や想いがある柔らかな余韻だった。
    静かで残酷で、そして優しい物語が詰まっていた。

    「見えない」ものや「なくなった」ものが、
    こんなにも物語を語れるのかと、少し驚いてしまった。

    失われたものたちが、確かにそこに在るような気がした。
    ページを閉じたあとも、なお。

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    2025年06月02日
  • さよならに反する現象

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    怖い話なんだけど、じんわり温かい。現実にはこういうことは、あるのかないのかわからないけれど、あるかもしれないと、すっぽり物語の中に入り込んで読んだ。おもしろかった。

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    2023年08月14日
  • さよならに反する現象

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    ネタバレ

    久しぶりの乙一さん。
    おそ松さんの話は私のタイプではなかったけど、その他のお話は前向きな気分にしてくれるのでとっても良かった。

    「そしてクマになる」は「熊」になって家族虐殺!みたいな展開になるのかなと思いきや、浮気相手かと思っていた男が自分であることに安心して、リストラされたのを打ち明けるのが良かった。奥さんも受け入れてくれたし、がんばれお父さん!

    「家政婦」は、この設定で他のお話も読んでみたいなと思う内容だった。幽霊をスルーするスキルを完璧に身につけている山田さん、すげえ。玄関で幽霊が蠢いてる(?)のに考え事に気を取られてスルーしてるところは笑った。でも最後、ちゃんとゾッとさせるのがさす

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    2023年08月12日
  • 銃とチョコレート

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    タイトル通り銃が出てくるので
    子供向けミステリーながらハードな面もある。

    チョコにまつわる名前が多く
    カタカナの名前達だけれど覚えやすい。

    ひらがなも多め。

    283ページ(文庫)

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    2023年08月07日
  • さよならに反する現象

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    哀しみの、先を綴った短編小説で
    ヒューマンドラマもありつつホラー要素が盛り込まれていて面白かった。
    哀しいで終わりじゃなくその先がありよかった。

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    2023年08月07日
  • さよならに反する現象

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    ライトでファニーなホラー短編5作

    ・そしてクマになる
    ・なごみ探偵おそ松さん・リターンズ
    ・家政婦
    ・フィルム
    ・悠川さんは写りたい

    家政婦が一番ゾッとした。

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    2023年08月04日
  • さよならに反する現象

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    乙一さんらしい、やさしく切なく、そして少し恐ろしさも伴った短編集でした。

    よろよろと生きている人たちにそっと綿のようなやさしさをかけてくる温かみと、あえて俗っぽい心象でくすりとさせられる小気味よさ、そしてすっと研いだ刃物を首筋に当てられたかのような恐ろしさ。それぞれの短編に、異なるテイストでそれらがあわさって、作者らしさを満遍なく楽しめました。

    一番の好みは「悠川さんは写りたい」です。幽霊と心霊写真捏造が趣味の青年の奇妙な交流から始まる物語はコメディチックに進みながら切なさも漂わせ、やがて失ったものとの一瞬の邂逅の温かみに感動させつつの、ラスト一行の鮮やかさ。これぞ、という巧さでした。

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    2023年07月30日
  • さよならに反する現象

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    面白かったです!!
    乙一さんにしてはパンチが弱い感じがしますが、その分、受け入れられる人が多いのでは。

    どの話もシュールで私好みでした。
    私的には家政婦と悠川さんが面白かったです。
    家政婦はラストであれ?となったので、もう一回読んで答え合わせします。

    おそ松も良かったなぁ。私はおそ松くんに詳しくないものの楽しめましたが、よく知っている人なら倍楽しいのでしょうね。おいおいおいってツッコミ入れたくなり、にまにまにやけながら読みました。

    つくづく生身の人間が一番怖いなぁ。

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    2023年07月22日