あらすじ
とある町で行き倒れそうになっていた謎の青年・夜木。彼は顔中に包帯を巻き、素顔を決して見せなかったが、助けてくれた純朴な少女・杏子とだけは心を通わせるようになる。しかし、そんな夜木を凶暴な事件が襲い、ついにその呪われた素顔を暴かれる時が…。表題作ほか、学校のトイレの落書きが引き起こす恐怖を描く「A MASKED BALL」を収録。
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これぞ乙一ワールドだ〜!!
これで二冊目?とかすごいな、まだ十代とか???
一作目の薄気味悪いA MASKED BALL もゾワゾワした終わり方で最高だったし、表題の天帝妖狐も悲しい雰囲気が最高だった。
以前読んだ"陽だまりの詩"が凄く好きだったんだけど、表題の方はその雰囲気を感じた。
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『天帝妖狐』を読み終え、改めて「やっぱ好きだなぁ…乙一」と思った。 悲しいけれど、美しい。 言葉の選び方や並べ方が私のツボにぴったりとはまり、心地良い。 最後の一文がとても好き。 思い出すと、なぜか心がふんわり癒される。 ただ、そこにはほんの少しの痛みを伴う。
人生で1番好きな作家さん
私が高校生のころ、少ない小遣いを使いこの作者さんの本を全部集めました。独特の世界観、ストーリー、文体、どれも最高です。ハリーポッターのように世界中に広がってもおかしくない本です。
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とても恐ろしく哀しい作品。決してくどくなりすぎず、じわじわと攻め立ててくるような恐怖を感じる筆致が秀逸。
誰もが一度はやったことのあるこっくりさん(今の子どももやってるのかな?)で、早苗と名乗る得体の知れない何かを呼び出してしまった男の物語。『失はれる物語』もそうだが、一筋の希望もない世界で孤独に生き続けなければならないなんて、死ぬよりずっと恐ろしい。東野氏の『変身』にも似ているが、この絶望感は突出している。綾辻さんや小野不由美さん、我孫子さん等々、有名作家さんがこぞって絶賛するだけある。
トイレの落書きで盛り上がるのは、SNSが発達した今は起こらないだろうな。
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個人的には
「A MASKED BALL」が本当に面白かった。
短編なこともありテンポも良く、私は最後まで展開が読めなかった。本を読みたい、本でドキドキしたいときに読んで良かった一冊。
2025/01/26追記
この本に出会って3年ほど経ってますが、やはり私にとって特別な一冊だと再認識してます。
(人によるし、そういう本はきっと皆さんにもあるかなと)
主人公と犯人の攻防、犯人自身の恐ろしさ、ストーリー展開、なぜ面白いのかを私の人生の一部で研究できたこと、幸せだなと思います。
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『A MASKED BALL』の方はとても読みやすかったし面白かった。最初のうちはただのトイレの落書きだったのに、だんだんと不穏な雰囲気になってきて…。とても読んでいてドキドキした。『天帝妖狐』の方は、タイトルから想像していた話とは全然違った。結局タイトルの妖狐とは、あの仮面だけの話?それとも狐狗狸さんから来ているのか?夜木は結局早苗に何者にされてしまったのだろうか…。
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ホラーと言えばホラーなのかもだけど、純恋愛のようラストは泣いてしまった。杏子との思い出は夜木をどこまで支えてくれるのかな。A MASKD BALLも良かった。
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厨二のころこのかっこいい4文字のタイトルでジャケ買いして世界観にどハマりして、その後の夜木さんのこと思うと苦しくてもんもんとして、やり場のない気持ちから乙一さんの本あるだけ片っ端から読みまくりました。
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マスクドボールがものすごく好き
天帝妖狐の評価じゃなくてすまん。
トイレの落書きから始まるミステリー
日常に絡めたミステリーと
トイレのタイルを掲示板がわりにつかう感じが好き。
学校という狭い中で繰り広げるキサラギ感がなお良い。
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こういう仄暗さと薄気味悪さが漂う作品は非常に好みです。 久しぶりに没頭して2時間ぐらいで一気読み。乙一さんの作品を読むのはこれで3作目だけど、今のところこの作品が一番好みです。 表題作が特に好き。 顔中に包帯を巻いた謎の青年・夜木と彼を助けた少女・杏子。 夜木が背負う残酷で孤独な運命を知るにつれ胸が痛みます。 何でもない普通だと思っていることが、誰かにとっては光。 優しく切ない最後。
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長めの短編2編。
夏になると怪談とかホラー小説読みたい欲が高まる。そういう時に乙一さんの作品読むことが多い。
ホラーとしての怖さもありつつ、全てが明らかにならない感じや、主人公の抜けた性格、悲しい結末で終わる、乙一さんのストーリーや設定が好きなので2編とも良かったです。
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A MASKED BALL
始まりは有りがちな学園ストーリーかと思いきや、変則な交換日記から事件が展開して行き後半では犯人探しが始まる。
天帝妖狐
人生で一度は不安に考える死というものを一時の判断で不死を選んだ、諸々の事件があり無限の時間の中反省し続けるところで話は終わり、助けは無いのかと思うのは私だけだろうか。
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中編2つ。「天帝妖狐」は悲しい話だった。「A MASKED BALL」は面白かった。前川先生はきっと絡んでくるだろうと思ったけど、意外だった。
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久しぶりの乙一!
最初の「A MASKED BALL 」の方が好き!
まあ、それそれ違う良さがあるけど。
・A MASKED BALL ★★★★
設定が良い!
トイレの落書きから事件が発生する。
非常に面白い!!
ただ全く恐怖を感じなかったし、掃除のおばちゃんの霊的なものの仕業?ってのが納得いかん!笑
普通すぎる。
それにしても、トイレの落書きとか全く見かけないなー
・天帝妖狐 ★★★★
こっくりさんの霊?みたいなものに取り憑かれた人の話。
面白いというより、話に引き込まれた。
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解説の方は前半の話を激推ししてましたが私にはあまり合いませんでした。高校生の主人公がタバコ吸ってるのにいささか変な感じがしました。
もう一個のタイトルになってる天帝妖狐はとても面白かったです。最後は感動しました。恋愛物というわけでは無いですが純愛と言うか切なくなりました。
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*読んでからレビューを書くまで時間が経っているためあやふやな部分があります。
たとえ外見は汚れていても、心は美しい。
表題の天帝妖狐の方は主人公の生い立ち、苦労そういうものが、ヒロインに合うにつれて徐々に変化していく過程などとても興味深く読めた。
a masked ball は、他人との交流の手段が、多々ある現代のものではなく学校の、それもだれも使わないような離れのトイレにある落書きに絞ってたことで、その落書きを書いた相手、そして自分もまた落書きを書く相手どちらも不特定になりまた多数の可能性もあるという奇妙な関係がとてもよく書かれていて、よくこれを題材に書き上げたな、これでストーリーを書き上げられるんだな、と終盤までは感心したのだけど、オチが自分は納得いけるものではなかった。非現実を取り入れるということはホラーとしては面白かったのだけど、ここまで緻密に書き上げられたものが最後に崩れ落ちてしまったようなそんな感覚だった。だからといって、あなたならこのオチをどうしますか?と言われても、これ以上のものは考えてもでてはきはしないが。
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夜木のこれまでとこれからを思うと苦しい
乙一さんの本で1番読んだ話かも
一緒になってる短編もすごく面白くて、乙一さんの本で最初に読むならこの本をおすすめしたい
Posted by ブクログ
A MASKED BALLも好きな感じのミステリー?ホラー?だったけど(トイレの落書きの連続から始まるお話、そしてラストのスッキリするどころかゾッとする感じがとてもよかった)
いや、いや〜〜〜〜
天帝妖狐、読み終わった今大号泣し過ぎてまだ立ち直れてないからね?ほんとに、フルバのキョンくんの封印が解けてしまった姿と一瞬だけ重なったけど、夜木の醜い姿も隠された凶暴さも孤独も不安も悲しみも、そしてその救われなさ、比べ物にならないな??比べるのがおかしいんだけども
ただの純朴な少年であったろうに、私は早苗に恨み言しか持てない、早苗も寂しかった?だから夜木を引きずり込んだの?でもそれって酷すぎるよ〜〜〜、これから何百年何千年も、誰にも何にも愛される事のない姿をひた隠しながらひとりぼっちで生きてくの?かわいそうすぎない??
と、そんな風に私の心も涙腺もブンブン揺さぶって行きました。
久々に読んだ乙一さん、完璧です。
Posted by ブクログ
久々の乙一作品。
ふたつの作品を収録した中篇集です。
ひとつはトイレの落書きが引き起こす恐怖を描いた『A MASKED BALL』
もうひとつは表題作でもある『天帝妖狐』
今回は、トイレではなく妖狐の感想を書いてみようと思います。
話は杏子という少女が、顔や体に包帯を巻く謎の青年・夜木に出会う所から始まります。
夜木が杏子と過ごす普通の日常に幸せを感じ始めた頃、ある事件が起きます。その事件がキッカケで、ついに夜木の秘密が暴かれていくのですが……。
最初は奇妙な雰囲気にワクワクしながら読んでいたのですが、最後の方は目に涙を浮かべながら読んでいたかも。
何というか……よくわからないけど『愛』を感じたんですよね。
個人的には満足!
トイレの話もゾクッとする恐怖感がたまりません。
どちらの作品も、あっという間に読めてしまうスピード感が良かったです♪
Posted by ブクログ
読み終わったと同時に『ふぅ(-Д-;)』という深い溜息。
2作収録のこの作品、『天帝妖狐』は重過ぎる内容でした。
あまりにも切なすぎ、救いようのないストーリーはひたすら私の気持ちを沈めてくれました。
でも嫌いになれない乙一作品。
なんでこんなに惹きつけられるんだろう?
他のレビュアーの方にも多い意見だけれど、私も『A MASKED BALL』の方が好きです。
100ページちょっと、という短いお話の中で登場人物それぞれの人柄や個性といったものが
とても上手く表現されていて、それぞれがとても生き生きとしている部分にも好感が持てました。
危険な場面やヒヤッとするシーンもあるのだけれど、読後感は悪くないので読みやすいです。
そのギャップの激しさもあってか『天帝妖狐』はひたすら重過ぎました。
涙が出るというより、読めば読むほど気持ちが暗くなりました。
そういう時はあとがきを読んでなんとか気持ちをリセットさせようともがいてます(苦笑)
これは『黒』のほうになるのかな・・?
でも『天帝妖狐』に登場するヒロインや主人公の夜木の心はとても澄んでいて純粋な『白』というイメージがあるように思います。
どのような定義で『黒』と『白』を判別するのかいまいちよく分かりません。
読んだ後に疲れることは多々あるけれど、それでも乙一さんの作品は面白いです。
Posted by ブクログ
乙一の2冊目。ホラーかと思いきや、ホラーだけど切ない話だった。
一応短編集(? というか中篇2作)なので、それぞれ評価。
・A MASKED BALL:トイレの壁の落書きがいつしか掲示板のようになり、
それを冷静に楽しむ主人公。
しかし、その中の「カタカナによる書き込み」主は
学校に騒ぎを起こすような事件を次々に起こして行き、
いつしか友人も巻き込まれそうになる…。
という話。
いわゆる「犯人探し」が主題だが、途中では全員怪しく感じる。
最終的には判明するが、その理由などは完全に明らかにはならない。
物語の運び方は非常に面白い。
どうでもいいが、いまだに題名の意味がわからない。。。
ので調べてみたら、「仮面舞踏会」との事。なるほど。★★★
・天帝妖弧:表題作。
呪われた体を持ってしまった夜木。
その正体はわからないが、倒れていた夜木を見捨てておけず、
親身になって世話をする少女、杏子。
荒んでいた心にわずかな光を見出す夜木だが、ある事件によって
再び杏子の元を去らなければならない時が来る。。。
…最高に切ないです。
夜木の身体があの様になってしまうのが現実的かどうかは問題ではなく、
その心の揺れ動き、杏子の優しさ、呪われた運命の辛さが伝わってくる。
哀しい終わり方だが、温かな気持ちになれる。お勧め。★★★★
乙一という作家の力量は素晴らしいと思う。受け付けない人は多々いるかと思うが
(内容がホラー主体だし、どこかでお涙頂戴的な部分があるし)、
作品の構成力や文章力については文句のつけようが無い。
他の作品も読んでみようと思わせる。
Posted by ブクログ
学生時代に好きだった乙一の、当時は怖くて読めなかった黒乙一を読もう企画を、1人で勝手に進行中。
ちなみに『暗いところで待ち合わせ』に続いて第2弾。
トイレの落書きの話『A MASKED BALL』と、
乙一版の美女と野獣『天帝妖狐』の中編2作を収録。
特にA MASKED BALLが好きだった。トイレの落書きがチャット欄のように機能して、匿名で話が進んでいく感じ。誰が誰なのかを当てていくミステリー感もいい。
あとがきで我孫子武丸さんが
“みんながパソコン通信やインターネットを舞台に物語を描くこの時代に、あえてアナログな落書きで〜”
みたいなことを書かれていて、ほんとそれ!ってなった。
2001年に出た文庫なのに、今読んでも全く古く感じなくてすごい。落書きだからこそ、今の時代でも同時代的に読めちゃうし、今からでも映像化して欲しいくらい面白かった。
天帝妖狐は、じわじわ進んでいく救いのないホラー。
天帝って結局だれだったんだ?早苗?夜木?
読んでる時は気付かなかったけど、あとから
『乙一版の美女と野獣なのでは?』と思った。
美女と野獣は、野獣が美女と出会って自分を取り戻す。
天帝妖狐は、野獣が女と出会ってどんどん自分を失っていく話。(この女は早苗か杏子か…)
夜木と杏子が、もし恋愛に発展してたらどうなってたかな?って考えちゃった。杏子は少なくとも気が合ったと思うのよね。最低限、気にはなってた。それを夜木が遠ざけてるように感じた。
夜木が結局、まともな人すぎた!いい人すぎるよ。
夜木がもっとクズ男だったら救われる未来もあったかも知れない…
って、読み終わってからの妄想がたのしかったです。笑
我孫子武丸さんのあとがきは、天帝妖狐も欲しかったなぁ〜ぜひ読みたかったなぁ。
Posted by ブクログ
これも再読だと思う。A MASKED BALL好きだった。天帝妖狐はなんで天帝ってタイトルなんだろな。
この文庫はホラーの読み口。怖さがちょうどよくて、やっぱいいなって思った。
Posted by ブクログ
乙一によるホラー中編が
2作含まれている。
不思議な世界観を
テンポよく読ませる技術はさすが。
個人的には
表題よりも
『A MASKED BALL』の方が
面白かった。
Posted by ブクログ
「A MASKED BALL」と表題作を収録した、乙一さんの第二作品集。
前作『夏と花火と私の死体』のような、斬新さやインパクトがない為か、総じて評価は低いようですが、淡々とした語り口で綴られる不思議な世界観は、この作品集にも受け継がれていると思います。
特に表題作は文庫化の際に、構成や登場人物などかなり変更されていて、別作品と言っても過言ではないような、そんな印象を受けました。
乙一さんが好きな方なら、読み比べてみるのも面白いのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
個人的には表題作、天帝妖狐がお気に入りです。無垢な子供時代の、たった一度の過ちによって永遠に続く咎を背負うことになる夜木。彼が自らの罪を懺悔する文章が可哀想で、たまらなくなりました。夜木が杏子へ宛てた罪の告白の手紙から始まり、読むにつれて真相が晴れていく所が面白かったです。また夜木は秋山と井上に酷いことをしたけれど、結果的に命までは奪わなかった所は、彼が杏子のおかげで人間としていられた証拠なのかなと思います。
「永遠の牢獄が存在するならば、自らそこへ入りましょう」という文章がとても印象的でした。
Posted by ブクログ
表題作は、なんともやるせない気持ちになった。
特に最後の言葉には、胸が締めつけられる。
孤独な人生の中に見えた僅かな希望さえも打ち砕く惨たらしい現実が、何より恐ろしかった。
Posted by ブクログ
何とも言えない2作。
本題の方は出だしはいいんだが、報われないなんだかかわいそうな話で終始暗い。
デビュー作に続き、初期の作品は私には少し合わない感。
何冊か読んだが他は結構好きよ。