乙一のレビュー一覧

  • 平面いぬ。

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    乙一さんの『平面いぬ。』
    ふふ、なんて不思議なタイトル!
    不思議なお話の中にも、人間模様や心情描写が切な美しく表現されその世界にあっという間に引き込まれる。

    4話からなる短編集。
    『石の目』
    読みはじめて、あっ、日本昔話の世界だ!と思った。小さな頃に見たあの日本昔話の世界観が文章で伝わってくる。
    でも、乙一ワールドはそれだけでは終わらない。目を見ると石になってしまう石の目の話と親子の複雑な心情描写が切な美しく語られる。

    『はじめ』
    2人の男の子の想像から生まれた『はじめちゃん』という名前の想像上の女の子。
    3人の8年間に渡る不思議な関係のお話。

    『BLUE』
    動き喋り心を持つ5体の人形が

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    2022年06月01日
  • 平面いぬ。

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    「石の目」改題。1998年から2000年初出の短編集、4編。作者大学入学時の作品群で早期のもの。
    乙一氏のイメージは、ファンタジー・ホラー。ジョブナイル。年齢層若めの黒乙一。ところが、この若さでなかなか哀愁ある4作です。
    どの作品も、別離での切なさをえぐってくる語り口。しかも作者は悲しみの有痛性を文章にそのまま表現せず描いていく。そこに、読み手がより痛みを感じることになると思う。
    「石の目」は、高品質な日本の土着伝承物といった小品。伝説・伝承には悲哀感あるホラー要素が多く相性が良い。

    「はじめ」は、二人の男子が罪を被せる為、創造した女の子が実像として現れ、気持ちの交流までできるようになる。少

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    2022年05月31日
  • さみしさの周波数

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    ネタバレ

    目次
    ・未来予報 あした、晴れればいい。
    ・手を握る泥棒の物語
    ・フィルムの中の少女
    ・失はれた物語

    切なさド直球の物語、と思ったら、「切ない話を」とのオーダーだったのですね。(未来予報)
    未来が見える、わかるというのは、必ずしも幸せなことではない。
    天気予報レベルで外れることも多い未来予報だとしても。
    彼も、彼女も、特段その未来に縛られていたわけではないけれども、その未来は支えだったはず。
    「意味のない人生なんてない」
    清水が言ったからこそまっすぐに伝わった言葉。

    ”僕たちの間には言葉で表現できる「関係」は存在しなかった。ただ透明な川が二人の間を隔てて流れているように、ああるような、ない

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    2022年05月20日
  • The Book jojo's bizarre adventure 4th another day

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    ジョジョ4部×乙一ミステリという感じ。
    主に3つの舞台で話が展開し、それがエンディングに向けてリンクしていきました。
    ジョジョの世界観ではあるけど、1本の独立した物語だなあという印象。
    蓮見、明里の過去があまりにむごたらしくて復讐には妥当性があると思わされました。そこと衝突する仗助たち。
    個人的には、蓮見と仗助の生い立ちの完全対称を思わせる一文がとても印象的でした。

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    2022年05月12日
  • 暗黒童話

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    ホラーとミステリーの融合って感じで
    グロさ8割、ミステリー少々、残りホラー?ファンタジー?という不思議な世界観が面白かった。

    鴉の話も怖いけど最後は切ないし、現実的じゃない話なのにゾッとさせられる感じ
    すごい、記憶に残る一冊。
    グロさすごくて本だからこそできる世界。
    引き込まれたー

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    2022年05月12日
  • 天帝妖狐

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    こういう仄暗さと薄気味悪さが漂う作品は非常に好みです。 久しぶりに没頭して2時間ぐらいで一気読み。乙一さんの作品を読むのはこれで3作目だけど、今のところこの作品が一番好みです。 表題作が特に好き。 顔中に包帯を巻いた謎の青年・夜木と彼を助けた少女・杏子。 夜木が背負う残酷で孤独な運命を知るにつれ胸が痛みます。 何でもない普通だと思っていることが、誰かにとっては光。 優しく切ない最後。

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    2022年04月30日
  • 平面いぬ。

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    もし、ブルーのような女性が自分の恋人だったら毎日がどんなに素敵なものになるだろうかと考えずにはいられない作品でした。
    最後はほんの少しだけブルーは救われたんだと信じたいです。

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    2022年04月24日
  • 天帝妖狐

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    中編2つ。「天帝妖狐」は悲しい話だった。「A MASKED BALL」は面白かった。前川先生はきっと絡んでくるだろうと思ったけど、意外だった。

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    2022年04月12日
  • 暗黒童話

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    ちょっとばかしグロテスクな描写はあるものの、ファンタジー要素があるミステリーといった感じ。これは多分叙述トリックだ!きっと叙述トリックだ!と最初は思っていたのだが、そんなのどこかに吹っ飛んで楽しんだ。面白かった。話に出てくる「アイのメモリー」という童話がなかなか切ない。

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    2022年04月09日
  • 迷 まよう

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    ミステリー小説家のアンソロジー。
    長編にできそうなネタを惜しげもなく短編に仕上げている作品もあり、とても楽しめた。
    特に下記三作品が面白かった。

    近藤史恵「未事故物件」
    乙一「沈みかけの船より、愛をこめて」
    新津きよみ「女の一生」


    ●近藤史恵「未事故物件」
    引っ越したアパートの上の部屋から午前4時に洗濯機の音が聞こえてくる。しかし部屋は空き家だという。騒音に悩まされた主人公は音の正体を探り始めるが…。

    ●福田和代「迷い家」
    泥酔して他人の家に上がり込んだ主人公。食卓に用意された鍋を食べ、食器を1つ持ち帰る。後日、その屋敷の住人が行方不明になったと耳にする。しかも主人公が迷い込んだ日だと

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    2022年03月29日
  • 小説 シライサン

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    乙一は、想像力を掻き立てるのが本当に上手い。
    怖くてたまらなくて夜に自宅では読めず、出勤前の朝や人が多いカフェで読みました。

    スッキリとした分かりやすい文体なのに、そのシーンがありありと目に浮かぶ。
    人物も個性的ではない普通のどこにでもいるような人達だからこそ、共感できて読み手もその世界に入り込んでいける。
    本作にも、そんな作者の魅力が味わえます。

    「目を逸らしたら近づいてこない」ってシンプルで分かりやすい対策ですが、最高に怖い。
    怖いのに、見たくないのに、見続けていなければならないなんて。

    ラストは好みが分かれるかもしれませんが、すごくリアルに感じて私は好きでした。

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    2022年03月25日
  • 迷 まよう

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    ネタバレ

    近藤史恵「未事故物件」
    一人暮らし始める前に読まなくてよかった。
    ホントに怖いのは生きてる人間。
    でも、毎日4時に洗濯機回されたら発狂しそう……

    福田和代「迷い家」
    舞台は現代日本だけど、導入はほんのり日本昔話テイスト。
    優しいお出汁のお鍋食べくなっちゃった。笑
    最後のオチはちょっと強引な気もするけど……。おちょこに指紋ついてるくらいなら、他のものにもベタベタついてるでしょって。

    乙一「沈みかけの船より、愛をこめて」
    自分の両親も主人公と同年代くらいの頃に離婚しているからか、感情移入がはんばない。しかも4つ下の弟がいるのも一緒!
    両親のどっちについていっても良いよって、子供の気持ちを尊重し

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    2022年03月18日
  • GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻

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    番外編
    コレは映画化に伴い出版された写真集に併載されたショートショート。森野夜のキャラクターストーリーだと乙一氏は言ってます。僕の賢さ、夜の可愛さがそれぞれ魅力的に描かれてます。
    ロザリア・ロンバルド………も重要登場人物と言っていいでしょう。

    3冊揃って実に面白かった〜

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    2022年03月08日
  • 僕のつくった怪物 Arknoah1

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    乙一のファンタジー長編作品第一弾。
    いじめられっ子の兄弟が亡き父の残した一冊の絵本から突然不思議な世界に迷い込む。

    死んでも翌日には蘇る住人たちに自らが生み出した恐ろしい怪物の存在。
    憎たらしいほど悪態をつきまくるのになぜか憎めない弟と家族想いの優しく勇敢な兄。
    怪物を生み出すほどの心はなぜ生まれたのか。
    かなり好みの物語展開。

    読みやすい子供の成長系冒険ファンタジー。
    乙一の描く登場人物はいつも孤独を抱えていて、その中で手に入れる繋がりや絆がとても尊い。

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    2022年02月25日
  • ドラゴンファイア Arknoah2

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    完全に第1弾を上回るストーリー展開。
    この物語はそれぞれの役割と世界が異なるだけで
    誰ひとりとして間違っていないというのが
    単なる善悪だけで判断ができずずっと辛い。
    純粋と純粋同士の戦いに正しい解はあるのか。

    登場人物の目線に切り替わって物語が描かれるため、
    みんなのことがとても好きになってしまう。
    だからこそ命を奪わなければいけないという行為に
    心が痛みどんな結果になっても悲しくなる気がした。

    新しいストーリー展開も見えてきて、ますます続編が楽しみなアークノア。

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    2022年02月22日
  • 暗黒童話

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    軽い吐き気を伴いながら温かい気持ちになる。

    まさにそんな不思議な後味。

    趣味の悪い胸糞サイコパスホラーと
    人が人を想う尊くて優しいストーリーを
    同時に読んだ感じ。

    これが大学を卒業したばかりの乙一の初めての
    長編作品というから本当に驚き。
    余韻を一気に掻き消すあとがきも最高。笑

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    2022年02月22日
  • 夏と花火と私の死体

    購入済み

    面白かった。

    友人から話を聞いて気になったので読んでみたらとても面白かったです。
    最後そう転ぶとは思わなかったので、ビックリしましたが、思い返してみるとあれは伏線だったのかという点がいくつかあったので納得しました。
    『優子』も最初はどういうことなのかわからなかったけれど、あとからわかってゾッとしました。
    メリバ、イヤミス(またはミステリーに近いホラー)を読みたいときにオススメしたいです。

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    2022年02月19日
  • 山羊座の友人

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    漫画1完結の作品
    乙一原作ということでも注目でした
    高校生が主人公で、いじめられてた高校生が
    いじめてた男を殺したあといっしょに逃亡するが・・・
    展開的に読めてしまいそうではありながらも
    最後、あ、ってなりました

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    2022年02月17日
  • きみにしか聞こえない

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    乙一の世界観全快。
    不思議な話で、切ない。

    ドラマ、漫画等々色々派生されたが、やはり原作が一番世界観に浸れる。

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    2022年02月01日
  • 山羊座の友人

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    ネタバレ

    小学生の時、君にしか聞こえないを読んで、その時の感動と同じものが今もあった。
    大人になっても、小学生でも好きなものは好きみたい。

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    2022年01月17日