乙一のレビュー一覧

  • 平面いぬ。

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    もし、ブルーのような女性が自分の恋人だったら毎日がどんなに素敵なものになるだろうかと考えずにはいられない作品でした。
    最後はほんの少しだけブルーは救われたんだと信じたいです。

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    2022年04月24日
  • 天帝妖狐

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    中編2つ。「天帝妖狐」は悲しい話だった。「A MASKED BALL」は面白かった。前川先生はきっと絡んでくるだろうと思ったけど、意外だった。

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    2022年04月12日
  • 暗黒童話

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    ちょっとばかしグロテスクな描写はあるものの、ファンタジー要素があるミステリーといった感じ。これは多分叙述トリックだ!きっと叙述トリックだ!と最初は思っていたのだが、そんなのどこかに吹っ飛んで楽しんだ。面白かった。話に出てくる「アイのメモリー」という童話がなかなか切ない。

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    2022年04月09日
  • 迷 まよう

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    ミステリー小説家のアンソロジー。
    長編にできそうなネタを惜しげもなく短編に仕上げている作品もあり、とても楽しめた。
    特に下記三作品が面白かった。

    近藤史恵「未事故物件」
    乙一「沈みかけの船より、愛をこめて」
    新津きよみ「女の一生」


    ●近藤史恵「未事故物件」
    引っ越したアパートの上の部屋から午前4時に洗濯機の音が聞こえてくる。しかし部屋は空き家だという。騒音に悩まされた主人公は音の正体を探り始めるが…。

    ●福田和代「迷い家」
    泥酔して他人の家に上がり込んだ主人公。食卓に用意された鍋を食べ、食器を1つ持ち帰る。後日、その屋敷の住人が行方不明になったと耳にする。しかも主人公が迷い込んだ日だと

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    2022年03月29日
  • 小説 シライサン

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    乙一は、想像力を掻き立てるのが本当に上手い。
    怖くてたまらなくて夜に自宅では読めず、出勤前の朝や人が多いカフェで読みました。

    スッキリとした分かりやすい文体なのに、そのシーンがありありと目に浮かぶ。
    人物も個性的ではない普通のどこにでもいるような人達だからこそ、共感できて読み手もその世界に入り込んでいける。
    本作にも、そんな作者の魅力が味わえます。

    「目を逸らしたら近づいてこない」ってシンプルで分かりやすい対策ですが、最高に怖い。
    怖いのに、見たくないのに、見続けていなければならないなんて。

    ラストは好みが分かれるかもしれませんが、すごくリアルに感じて私は好きでした。

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    2022年03月25日
  • 迷 まよう

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    ネタバレ

    近藤史恵「未事故物件」
    一人暮らし始める前に読まなくてよかった。
    ホントに怖いのは生きてる人間。
    でも、毎日4時に洗濯機回されたら発狂しそう……

    福田和代「迷い家」
    舞台は現代日本だけど、導入はほんのり日本昔話テイスト。
    優しいお出汁のお鍋食べくなっちゃった。笑
    最後のオチはちょっと強引な気もするけど……。おちょこに指紋ついてるくらいなら、他のものにもベタベタついてるでしょって。

    乙一「沈みかけの船より、愛をこめて」
    自分の両親も主人公と同年代くらいの頃に離婚しているからか、感情移入がはんばない。しかも4つ下の弟がいるのも一緒!
    両親のどっちについていっても良いよって、子供の気持ちを尊重し

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    2022年03月18日
  • GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻

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    番外編
    コレは映画化に伴い出版された写真集に併載されたショートショート。森野夜のキャラクターストーリーだと乙一氏は言ってます。僕の賢さ、夜の可愛さがそれぞれ魅力的に描かれてます。
    ロザリア・ロンバルド………も重要登場人物と言っていいでしょう。

    3冊揃って実に面白かった〜

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    2022年03月08日
  • 僕のつくった怪物 Arknoah1

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    乙一のファンタジー長編作品第一弾。
    いじめられっ子の兄弟が亡き父の残した一冊の絵本から突然不思議な世界に迷い込む。

    死んでも翌日には蘇る住人たちに自らが生み出した恐ろしい怪物の存在。
    憎たらしいほど悪態をつきまくるのになぜか憎めない弟と家族想いの優しく勇敢な兄。
    怪物を生み出すほどの心はなぜ生まれたのか。
    かなり好みの物語展開。

    読みやすい子供の成長系冒険ファンタジー。
    乙一の描く登場人物はいつも孤独を抱えていて、その中で手に入れる繋がりや絆がとても尊い。

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    2022年02月25日
  • ドラゴンファイア Arknoah2

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    完全に第1弾を上回るストーリー展開。
    この物語はそれぞれの役割と世界が異なるだけで
    誰ひとりとして間違っていないというのが
    単なる善悪だけで判断ができずずっと辛い。
    純粋と純粋同士の戦いに正しい解はあるのか。

    登場人物の目線に切り替わって物語が描かれるため、
    みんなのことがとても好きになってしまう。
    だからこそ命を奪わなければいけないという行為に
    心が痛みどんな結果になっても悲しくなる気がした。

    新しいストーリー展開も見えてきて、ますます続編が楽しみなアークノア。

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    2022年02月22日
  • 暗黒童話

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    軽い吐き気を伴いながら温かい気持ちになる。

    まさにそんな不思議な後味。

    趣味の悪い胸糞サイコパスホラーと
    人が人を想う尊くて優しいストーリーを
    同時に読んだ感じ。

    これが大学を卒業したばかりの乙一の初めての
    長編作品というから本当に驚き。
    余韻を一気に掻き消すあとがきも最高。笑

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    2022年02月22日
  • 夏と花火と私の死体

    購入済み

    面白かった。

    友人から話を聞いて気になったので読んでみたらとても面白かったです。
    最後そう転ぶとは思わなかったので、ビックリしましたが、思い返してみるとあれは伏線だったのかという点がいくつかあったので納得しました。
    『優子』も最初はどういうことなのかわからなかったけれど、あとからわかってゾッとしました。
    メリバ、イヤミス(またはミステリーに近いホラー)を読みたいときにオススメしたいです。

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    2022年02月19日
  • 山羊座の友人

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    漫画1完結の作品
    乙一原作ということでも注目でした
    高校生が主人公で、いじめられてた高校生が
    いじめてた男を殺したあといっしょに逃亡するが・・・
    展開的に読めてしまいそうではありながらも
    最後、あ、ってなりました

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    2022年02月17日
  • きみにしか聞こえない

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    乙一の世界観全快。
    不思議な話で、切ない。

    ドラマ、漫画等々色々派生されたが、やはり原作が一番世界観に浸れる。

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    2022年02月01日
  • 山羊座の友人

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    ネタバレ

    小学生の時、君にしか聞こえないを読んで、その時の感動と同じものが今もあった。
    大人になっても、小学生でも好きなものは好きみたい。

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    2022年01月17日
  • 山羊座の友人

    kng

    購入済み

    SF

    一巻で終わる評判の良い漫画を検索して見つけて購入しました。
    小説のような内容と感じたら、小説でした。
    スピード感あり、上手くまとまってスッと読めました。

    #切ない

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    2022年01月02日
  • 天帝妖狐

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    ネタバレ

    久しぶりの乙一!
    最初の「A MASKED BALL 」の方が好き!
    まあ、それそれ違う良さがあるけど。


    ・A MASKED BALL ★★★★
    設定が良い!
    トイレの落書きから事件が発生する。
    非常に面白い!!

    ただ全く恐怖を感じなかったし、掃除のおばちゃんの霊的なものの仕業?ってのが納得いかん!笑
    普通すぎる。

    それにしても、トイレの落書きとか全く見かけないなー


    ・天帝妖狐 ★★★★
    こっくりさんの霊?みたいなものに取り憑かれた人の話。
    面白いというより、話に引き込まれた。

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    2021年12月10日
  • The Book jojo's bizarre adventure 4th another day

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    最近しょぼくれている私に
    会社の先輩から突然、本のプレゼント。
    ジョジョの奇妙な冒険のノベライズで、
    4部作あるうちの一冊。
    乙一さんの"The Book"だった。

    ジョジョの奇妙な冒険は全く知らないので
    どんな本なんだろう…とワクワクしながら
    読み進めた。
    初めの2ページに
    主人公の蓮見先輩と楽しそうにお喋りしている女の子が
    時を経て大切な人を殺してしまう終盤の場面から
    物語が始まりぐっと惹きつけられる。

    ストーリーの軸は
    主人公の蓮見琢馬(The Bookのスタンド使い)の父への復讐劇。

    The Bookのスタンドを持つ琢磨と
    ビルの隙間で一年間生き抜いた女性と

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    2021年12月07日
  • 迷 まよう

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    ネタバレ

    アンソロージーはいろいろな作家の方の作品が読めるので好きです。

    今回は近藤史恵さんの『非事故物件』が特に面白かったです。

    それぞれに個性が出ていて、面白かったですねぇ。

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    2021年12月05日
  • 僕のつくった怪物 Arknoah1

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    現世(こちらの世界)でいじめられていた兄弟が、ファンタジーの世界に流れ着きます。
    そこでは「異邦人」である彼らの心の闇から生まれた「怪物」が猛威を振るっていました。彼らが生み出し高異物を退治することが、元の世界に戻る唯一の方法だと聞かされた兄弟は、まずは弟の心から生まれた巨大な「大猿」を退治するための戦いに身を投じることになります。

    父親が死に、繰り返されてきたいじめによってすっかり性格が悪くなった弟グレイが生み出した、怒りに身を任せて破壊を繰り返す大猿は、その被害の大きさから「退治されるべき存在」として描かれますが、それだけの負の感情をため込むに至ったグレイのつらさを考えると、創造主である

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    2021年11月20日
  • 天帝妖狐

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    解説の方は前半の話を激推ししてましたが私にはあまり合いませんでした。高校生の主人公がタバコ吸ってるのにいささか変な感じがしました。
    もう一個のタイトルになってる天帝妖狐はとても面白かったです。最後は感動しました。恋愛物というわけでは無いですが純愛と言うか切なくなりました。

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    2021年11月14日