乙一のレビュー一覧
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久々の乙一作品。
ふたつの作品を収録した中篇集です。
ひとつはトイレの落書きが引き起こす恐怖を描いた『A MASKED BALL』
もうひとつは表題作でもある『天帝妖狐』
今回は、トイレではなく妖狐の感想を書いてみようと思います。
話は杏子という少女が、顔や体に包帯を巻く謎の青年・夜木に出会う所から始まります。
夜木が杏子と過ごす普通の日常に幸せを感じ始めた頃、ある事件が起きます。その事件がキッカケで、ついに夜木の秘密が暴かれていくのですが……。
最初は奇妙な雰囲気にワクワクしながら読んでいたのですが、最後の方は目に涙を浮かべながら読んでいたかも。
何というか……よくわから -
Posted by ブクログ
ネタバレ「しあわせは子猫のかたち」
人と関わるのを拒絶した大学生「僕」が越した伯父の家に前に住んでいたのは写真が趣味の女子大生。強盗に襲われて死亡した彼女が暮らしたままの家にやってきた「僕」は姿の見えない同居人の存在を感じる。彼女との日々の中、「僕」は美しい世界に生きていいのだと知る。
姿無き同居人と子猫との、2人と1匹の生活が、素朴で切ない幸せに溢れた日常。
こういう乙一さんの切ないシーンが私はとても好きです。
「失踪HOLIDAY」
大金持ちに引き取られた「わたし」は思いつきで家出をする。自宅の離れに住む使用人の娘の部屋に身を潜めているも、父親に心配して欲しくて狂言誘拐を企てる。その中で彼女 -
Posted by ブクログ
不思議なくうかん。
乙一作の『GOTH』シリーズで、最初に手にとったのが此方でした。帯に「あの乙一の云々」と記載されていて、ふうん、と思ったのが頭の隅に残っています。
全体的に、何処となくグロいけれど、さくさく読めます。原作と所々違いますが(小説で書かれている『記憶』と『声』が混じっており、『犬』のハナシがはいっていません)それなりに楽しめると思います。何処となくエロティックなのは、仕様でしょうか。
『森野夜』と『僕』のイメージは、原作である小説からそのまま飛びだしてきたかのようです。物静かで、なにか薄らぐらい感じの…。
『GOTH』のイメージをつかみたい、小説は苦手だ、というヒトに