乙一のレビュー一覧
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購入済み
ミステリーorライトノベル
本格ミステリ大賞受賞作、ですが、
ライトノベルかミステリーか?それが問題だ。
ってことはありませんが、確かに微妙なところですね。
猟奇的な描写が多くて趣味悪~って思うけどそこがGOTHたるゆえんでしょうか?
(あとがきで著者が言い訳してます)
謎解きではなくて叙述トリックで楽しませてくれる趣向で、完全に騙されました。ちょっとずるいぞ(笑)
ということで、必ず『僕の章』まで読まなければいけません。なんで2冊に分けたんでしょう? -
Posted by ブクログ
ある日の午後。森野夜は雑木林の地面に横たわっていた。
死や恐怖など、暗黒的な事象に惹かれる彼女は、7年前、少女の死体が遺棄された場所に同じポーズで横たわって、悪趣味な記念写真を撮るつもりだった。まさかそこで出会ったのが本物の殺人犯だとも知らず、シャッターを押してほしいと依頼した森野の運命は?
「なぜか高確率で殺人者に出会い、相手を魅了してしまう」謎属性をもつ少女、森野夜を描いたGOTH番外篇。
私が大好きな小説『GOTH』の番外編です。
とても短かくあっという間に読み終えてしまいましたが、相変わらずの世界観に満足満足です。
それにしても森野は本当に愛さずにはいられないキャラですね。メールで -
Posted by ブクログ
久々の乙一作品。
ふたつの作品を収録した中篇集です。
ひとつはトイレの落書きが引き起こす恐怖を描いた『A MASKED BALL』
もうひとつは表題作でもある『天帝妖狐』
今回は、トイレではなく妖狐の感想を書いてみようと思います。
話は杏子という少女が、顔や体に包帯を巻く謎の青年・夜木に出会う所から始まります。
夜木が杏子と過ごす普通の日常に幸せを感じ始めた頃、ある事件が起きます。その事件がキッカケで、ついに夜木の秘密が暴かれていくのですが……。
最初は奇妙な雰囲気にワクワクしながら読んでいたのですが、最後の方は目に涙を浮かべながら読んでいたかも。
何というか……よくわから -
Posted by ブクログ
ネタバレ「しあわせは子猫のかたち」
人と関わるのを拒絶した大学生「僕」が越した伯父の家に前に住んでいたのは写真が趣味の女子大生。強盗に襲われて死亡した彼女が暮らしたままの家にやってきた「僕」は姿の見えない同居人の存在を感じる。彼女との日々の中、「僕」は美しい世界に生きていいのだと知る。
姿無き同居人と子猫との、2人と1匹の生活が、素朴で切ない幸せに溢れた日常。
こういう乙一さんの切ないシーンが私はとても好きです。
「失踪HOLIDAY」
大金持ちに引き取られた「わたし」は思いつきで家出をする。自宅の離れに住む使用人の娘の部屋に身を潜めているも、父親に心配して欲しくて狂言誘拐を企てる。その中で彼女