乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「しあわせは子猫のかたち」
人と関わるのを拒絶した大学生「僕」が越した伯父の家に前に住んでいたのは写真が趣味の女子大生。強盗に襲われて死亡した彼女が暮らしたままの家にやってきた「僕」は姿の見えない同居人の存在を感じる。彼女との日々の中、「僕」は美しい世界に生きていいのだと知る。
姿無き同居人と子猫との、2人と1匹の生活が、素朴で切ない幸せに溢れた日常。
こういう乙一さんの切ないシーンが私はとても好きです。
「失踪HOLIDAY」
大金持ちに引き取られた「わたし」は思いつきで家出をする。自宅の離れに住む使用人の娘の部屋に身を潜めているも、父親に心配して欲しくて狂言誘拐を企てる。その中で彼女 -
Posted by ブクログ
不思議なくうかん。
乙一作の『GOTH』シリーズで、最初に手にとったのが此方でした。帯に「あの乙一の云々」と記載されていて、ふうん、と思ったのが頭の隅に残っています。
全体的に、何処となくグロいけれど、さくさく読めます。原作と所々違いますが(小説で書かれている『記憶』と『声』が混じっており、『犬』のハナシがはいっていません)それなりに楽しめると思います。何処となくエロティックなのは、仕様でしょうか。
『森野夜』と『僕』のイメージは、原作である小説からそのまま飛びだしてきたかのようです。物静かで、なにか薄らぐらい感じの…。
『GOTH』のイメージをつかみたい、小説は苦手だ、というヒトに -
Posted by ブクログ
読み終わったと同時に『ふぅ(-Д-;)』という深い溜息。
2作収録のこの作品、『天帝妖狐』は重過ぎる内容でした。
あまりにも切なすぎ、救いようのないストーリーはひたすら私の気持ちを沈めてくれました。
でも嫌いになれない乙一作品。
なんでこんなに惹きつけられるんだろう?
他のレビュアーの方にも多い意見だけれど、私も『A MASKED BALL』の方が好きです。
100ページちょっと、という短いお話の中で登場人物それぞれの人柄や個性といったものが
とても上手く表現されていて、それぞれがとても生き生きとしている部分にも好感が持てました。
危険な場面やヒヤッとするシーンもあるのだけれど