乙一のレビュー一覧
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不思議なくうかん。
乙一作の『GOTH』シリーズで、最初に手にとったのが此方でした。帯に「あの乙一の云々」と記載されていて、ふうん、と思ったのが頭の隅に残っています。
全体的に、何処となくグロいけれど、さくさく読めます。原作と所々違いますが(小説で書かれている『記憶』と『声』が混じっており、『犬』のハナシがはいっていません)それなりに楽しめると思います。何処となくエロティックなのは、仕様でしょうか。
『森野夜』と『僕』のイメージは、原作である小説からそのまま飛びだしてきたかのようです。物静かで、なにか薄らぐらい感じの…。
『GOTH』のイメージをつかみたい、小説は苦手だ、というヒトに -
Posted by ブクログ
読み終わったと同時に『ふぅ(-Д-;)』という深い溜息。
2作収録のこの作品、『天帝妖狐』は重過ぎる内容でした。
あまりにも切なすぎ、救いようのないストーリーはひたすら私の気持ちを沈めてくれました。
でも嫌いになれない乙一作品。
なんでこんなに惹きつけられるんだろう?
他のレビュアーの方にも多い意見だけれど、私も『A MASKED BALL』の方が好きです。
100ページちょっと、という短いお話の中で登場人物それぞれの人柄や個性といったものが
とても上手く表現されていて、それぞれがとても生き生きとしている部分にも好感が持てました。
危険な場面やヒヤッとするシーンもあるのだけれど -
Posted by ブクログ
どうやら映画化されたらしい(´・ω・`)
なんとなく、ブクオフで手に取っただけです。
乙一さんは知ってたし、見るからに絵がとっても好きだったので。
あとは、先読みできない人間の本領発揮というか。
そうだったのぉぉ!?的な…。
ほんと自分、本読みながら何も考えてないなと思いました。
途中までは淡々と読んでたんですが、最後まで読んだら印象がガラッと変わって、もう一回読み返してしまいました。
誰かが好きだと思う気持ちや、この人に救われたと思う気持ちは、とても心地よいものですね。
いい話だった…好きです。
面白かった。
映画も探してみようかな。 -
Posted by ブクログ
古い作品ですが。買ったのもかなり前ですが。
なんだかんだで読み損ねてたのを読み終わりました。
面白かったです。
頭の中に妄想で作り出したケイタイが時間を越えた相手と繋がる。
色々矛盾がありそうな設定なのに綺麗に辻褄があってることがさすがだなと思いました。
3作とも”切ない”乙一でした。
吐きそうになるグロさはなくて、後味も悪くなく、気軽に読める一冊だと思います。
乙一氏は誰もが時には感じる生き辛さ、生きることの意味、苦しみを表現するのが上手。でも生きるのも悪くない。こんな世界も悪くない。今回はそう思わせてくれる結末でした。(どの作品もそうであるとは言えません。あくまでこの作品は、ね)
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Posted by ブクログ
ネタバレ短い短編の『しあわせは子猫のかたち』は最初読み始めて、あれ?この話知ってる・・と。「失はれる物語」にも入ってて読んでたわけでこれは飛ばしました(笑)
そして表題作の『失踪HOLIDAY』は
面白かった〜!!
【14歳の冬休み、わたしはいなくなった―。
大金持ちのひとり娘ナオはママハハとの大喧嘩の末
衝動的に家出!その失踪先は…となりの建物!!
こっそりと家族の大騒ぎを監視していたナオだったが
事態は思わぬ方向に転がって…!?】
どっちの作品も≪白乙一≫ですかね。
最後まで読んでよかった〜と思える作品でした。
「しあわせは子猫〜」も優しい幽霊の話で
じ〜んとできるお話ですよ。
薄い文庫本な