乙一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
乙一さんが好きだったから10年前にも一度読んでる。ジョジョを知らない当時もそれなりに楽しめたけれど、アニメ全部見た今だからこそ一人ひとりのキャラクターや荒木先生の世界観に想いを寄せられる。乙一ファンとしてもジョジョファンとしても納得出来る作品。仗助達と10年越しに出逢えて嬉しい。
ザ ブック(自分の体験を記録される本型スタンド。ページを開くことで追体験できる。)自分は忘れっぽいから、あったら便利だろうな。だけど、同じ事柄でも時間が経つことで客観視出来ることもあるから、何度も追体験をしていたらかなり自閉的な性格になりそう。同じようなスタンドなら岸辺露伴のヘブンズドアーを使えるようになってみたい -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学生の少年がクラス担任から"いじめ"を受け、自分の分身とともに復讐を企てる話
小学校という狭くて閉鎖的な環境で、しかも10歳か11歳の子どもの経験値からして
「先生はいつも正しい、間違っているのは生徒」と思い込んでしまうのは誰にとってもあることなのだろうなと思った
先生の仕打ちはとにかく胸糞悪いが
社会科の授業で「えた、ひにん」の学習をして、自分がこのクラスにおけるそれだと気づけたこと
先生のしていることとはいえ、このやり方はおかしいと思える賢さを少年が持ち合わせていたことが救いだった
子どもに対して「学校で何かあったら相談してね」と言うことは簡単だが
その&quo -
Posted by ブクログ
ネタバレ途中何度読むのをやめようと思ったことか。
小説の面白さを評価するよりも、
グロテスクな表現が頭にこびりついて離れない。
このような内容だと知っていたら、読まなかったと思う。
最近、何気なく手に取る小説やなんとなく見るドラマに
やたらと主人公と別な人格が関わるものが出てくる。
これは何かの啓示なのだろうか。
たとえば今の私は、実は以前の私とは別な人格で
そのことを忘れているということを無意識に教えてくれている。みたいな。
そんな突拍子もない現実逃避をしなければならないほど
暴力的な描写が所々出てくる。
特に血生臭い内臓系の話が苦手な方は読まない方がいい。
乙一さんの本を読むのはこれで三作 -
Posted by ブクログ
アンソロジーの中に「アミの会(仮)」というものがあるのを知ったのは、この【迷 まよう】だった。
アミの会(仮)のアンソロジー企画は『捨てる』『毒殺協奏曲』『隠す』
そして、第4弾が『迷』と『惑』
ところで「アミの会(仮)」って何?
と疑問に思ったら、「アミの会」には公式ページ "Facebook" があり、
活動も2015年からだと知って驚いた。
それによると、「アミの会(仮)」は女性作家の集まりで、会の目的はアンソロジーを出すこと。
たまに集まってお茶を飲んだり、ご飯を食べたり(お酒を飲んだり)すること。
2015年、GWの東京で、5人の作家が集まって食事会をして -
Posted by ブクログ
全体的に切ない話が多かったです。個人的には、フィルムの中の少女と失はれた物語が好きです。
「フィルムの中の少女」は文体の影響もあり、ホラー展開かと予想して読み始めましたが…どうにも切ないです。やり切れないけど、誰かに気付いて欲しくて、主人公が引き寄せられた…主人公は少女と似ていて共鳴しやすいのかもしれません。
「失はれた物語」は辛いですね…閉じ込め症候群の方は同じように感じ、生きているのだろうかと思いました。中には主人公のような選択をする人もいるかもしれません。
この完全な孤独に人は耐えられるのだろうか…人は繋がりがないと絶望してしまうのではないかと感じたお話でした。生きていると