乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
物語を紡ぐ町、文善寺町が舞台となって、乙一さんが投稿者の作品をリメイクしてパッチワークのように仕上げた6つの連作短編。
活字中毒の潮音さんが変態すぎる。読書に集中すると我を忘れて読みふける。雪山で読書したら間違いなく凍死してしまいそうだけど本人は死んだことさえ気づかないのかも。
この作品を読んでいて作者がサービス精神旺盛に読者を楽しませようと焦らして逸らして、アッと驚かせようと予想の斜め向こう側へずらして、もて遊ばれているのが癪にさわってイラッてするんです。
それを心地よく感じるかってゆうとどうなんだろう。
子猫なら好奇心旺盛にじゃれついてきそうだけど、スレてくると構ってくるのが面倒に思え -
Posted by ブクログ
またしても土瓶さんが覚えていない作品を発掘してしまった。
あとがきによると 本当に好きなものを自由に書いてしまった小説らしい。
おとなしめのどのクラスにも数人は居そうな心優しい少年。
教室でそっと生きていたかったのに なぜか担任教師の標的となってしまう。
担任は、大人の弱さだね。
自分のクラス運命の潤滑油として彼を使う。
彼を底辺として扱うことで、他の生徒の反抗を抑え、団結に導く。
現実的にこういう大人が存在するのがホラー。
教室内の蟻地獄にずるずるはまっていく感じがうまいなあと思う。
“死にぞこない”の男の子青は、少年の幻想であり、彼自身の意思だよね。
優しさだけでは社会は生きていけないので -
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Posted by ブクログ
なんとなく連作短編集。1つの街に住んでいる人たちの物語だから何処かで交差している〜という感じでしょうか。
あとがきを読むまで知りませんでしたが、読者からボツ原稿を送ってもらった中からいくつかを、乙一さんがリメイク、再生させたお話の集合体だったんですね。面白い企画だと思います。
ボツ原稿がどのように変化してこのような話に生まれ変わったのかは、関係者しか知る由もありませんが、あとがきにそれぞれの短編小説のリメイク前の考察、問題点なども簡単に書かれていて、小説家の視点みたいなものを垣間見ることができました。
著者の本は初めて読んだので、きっと彼自身のオリジナル作品ともどこか違う雰囲気なのかも知