乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「しあわせは子猫のかたち」と、表題作「失踪HOLIDAY」の二編を収録。
ちょっと変わった設定を用いて魅力的な物語を創造する、作者の才能の片鱗が窺える作品集だと思います。
それぞれ違った良さがありますが、個人的には「しあわせは子猫のかたち」が好みです。切なさの中にほのぼのとした温かみを感じる、とても優しい物語でした。
一方、小生意気な女子中学生が企てる狂言誘拐の顛末を描いた表題作は、杜撰で穴だらけの計画が実行されることに終始ハラハラ。
使用人のクニコさんのキャラクターも印象深く、主人公とのやり取りも面白かったです。
期待を裏切らないあとがきも含めて、最後まで楽しめる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
どなたかのレビューを読んで買ったと思っていたのだが、今、見るといいね!をつけたレビューもなく、何で見たんだったのだろうなあ…。
ともあれ、、、夏の間、郊外の飛行場跡地で線香花火を灯すと現れるという“サマーゴースト”と、自殺系サイトで知り合った3人の高校生の物語。
映画の脚本を担当した作者自らがノベライズした作品というのは後で知ったが、確かに、まあ、そんな感じ。
160頁に満たない短い話で、ほぼ想像した通りに進んでいく話だが、現世に未練を残すゴーストと人生を終わらそうと考える高校生たちの、それぞれの心情が夏の終わりの季節と相まって醸し出す切なさはなかなかに沁みる。(友也の母親の押しつけがましさ -
Posted by ブクログ
再読(2025.09)
内容は覚えていたので、冷静に楽しめました。
表題作より『優子』が読みたかったので。
どちらも映像が浮かんでくるよいな文章の書き方。想像して読ませてくれるので、飽きない。
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●『夏と花火と私の死体』
わたし(五月)と橘兄妹。
橘家の裏にある森。木登りした上が3人の秘密基地。妹の弥生は兄が好きなこと、兄は従姉の緑さんが好きなこと。五月まで兄が好きだと言い出して…。木の上から落ちてわたしは死んだ。
■健(兄)の珍行動
・死体をみても冷静に妹に笑いかける
・死体を隠す方法を考え、すぐ実行に移す
・自分の顔を殴ってでも死体発見を妨げる
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