乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
再読(2025.09)
内容は覚えていたので、冷静に楽しめました。
表題作より『優子』が読みたかったので。
どちらも映像が浮かんでくるよいな文章の書き方。想像して読ませてくれるので、飽きない。
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●『夏と花火と私の死体』
わたし(五月)と橘兄妹。
橘家の裏にある森。木登りした上が3人の秘密基地。妹の弥生は兄が好きなこと、兄は従姉の緑さんが好きなこと。五月まで兄が好きだと言い出して…。木の上から落ちてわたしは死んだ。
■健(兄)の珍行動
・死体をみても冷静に妹に笑いかける
・死体を隠す方法を考え、すぐ実行に移す
・自分の顔を殴ってでも死体発見を妨げる
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Posted by ブクログ
暗黒系
僕
森野
僕とはあいさつを交わす習慣はない。喫茶店で拾った事件のことが書かれている手帳を渡してきた。
楠田光恵
十六歳。隣の県に住む女子高生。T山の森の奥で何者かに解剖された。身体の部位が木の幹に固定されていた。猟奇殺人の「最初の」被害者。
中西香澄
専門学校生。二人目の被害者。H山の小屋に体を各パーツに分けられて、床一面に配置されていた。
水口ナナミ
隣の県に住む高校生。S山の神社の奥の森に首を切断され、裸で座っていた。
喫茶店の主人
森野が常連として通っていた喫茶店の主人。手帳の持ち主。
犬
私
ユカ
僕
森野
ママ
ママが連れてくる男
ママがいないとき、ひ -
Posted by ブクログ
「さみしさの周波数」を読んだことがあり、それに収録されている作品が何個か入っていた。
世間とうまく馴染むことができない主人公の短編が多かった。
ちょいちょいファンタジーも混じっている不思議なお話も。
私は「さみしさの周波数」にも入っている「手を握る泥棒の話」がこの中だと好きかなぁ。
主人公と少女。お互いが影響し合って良い方向に運命を変えた特殊な関係性が良かった。少女は語り合ったことをきっかけにその後の生き方が変わるが、主人公のことは覚えていないかもなと思っていた。なので最後会いにきた主人公に即気付き、他人には見せない素の顔を曝け出した少女を嬉しく感じた。