乙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ肝心の「シライサン怪談」が全然怖くない上に、いつ呪殺されるか分からない切羽詰まった状況のはずなのにやけにのんびりしている登場人物たち、怖がらせる気があるのか無いのか分からない展開、謎を解く気が無いようにしか見えない探索シーン(村の手前まで来ておいて引き返すのはどうなんだ。結局後で行くのに)など、大した長さでも無いのに全く牽引力の無いストーリーのせいで何度も読むのをやめようと思った。
しかし第四章の後半あたりから、書き手が交代したとしか思えない怒涛の展開が始まり、謎が完全には解明されなくとも(むしろ解明されないからこそ)余韻のあるラストまで、前~中盤の不甲斐なさが嘘のように楽しめた。
もし -
Posted by ブクログ
おもしろかったです。軽い雰囲気でサクサクと読めます。誰かに話したいというほどではなかったですが。
■良かったところ
・とにかく読みやすいです。頭の中で絵が浮かびます。これも作者の才能な気がします。
・話の展開が良いです。きっちりわかりやすい起承転結があることが、読みやすさに繋がっています。
・キャラクターが良いです。各キャラクターが覚えやすく、戸惑いなく読み進められます。
■うーんなところ
・悪く言えば有り体な結末です。個人的には変に捻るよりこのままで良いと思います。
・終盤、アクションが入る部分は想像が追いつかなくなります。私は大体こうなるのでこの本が描写不足なせいとは思いませんが。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ乙一さんの作品が大好きで、当時出版されてたものは
全部持ってたけど、それからもう書いてないと思って
いたので、書店でぶらぶらしている時にこの本を見つ
けて驚きました。
早々にユウナが亡くなってしまったので、タイトルか
らどんなお話になるのか期待してましたが、少し期待
外れでした。
一般的には切ない…のかな?
私が親になってしまったからなのか、切なさは感じず、
ユウナの出現は一度だけで終わり、大地には前に進ん
で欲しかった。(その後に又思いがけず…というのはア
リだと思うけど)
ずるずると何度もは誰のためにもならない。(現実的)
十年は長すぎる。
平凡なお話で終わったという印象。
ただ、乙一さん -
Posted by ブクログ
「しあわせは子猫のかたち」と、表題作「失踪HOLIDAY」の二編を収録。
ちょっと変わった設定を用いて魅力的な物語を創造する、作者の才能の片鱗が窺える作品集だと思います。
それぞれ違った良さがありますが、個人的には「しあわせは子猫のかたち」が好みです。切なさの中にほのぼのとした温かみを感じる、とても優しい物語でした。
一方、小生意気な女子中学生が企てる狂言誘拐の顛末を描いた表題作は、杜撰で穴だらけの計画が実行されることに終始ハラハラ。
使用人のクニコさんのキャラクターも印象深く、主人公とのやり取りも面白かったです。
期待を裏切らないあとがきも含めて、最後まで楽しめる一冊でした。