大森望のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
推理小説なのか、それともSFなのか迷う作品。
たぶん、SFより。
タイムトラベルが可能になった未来で、主人公はオクスフォードの学生。
タイムトラベルの技術そのものは、過去のものを未来に持ち込めないという時空の自浄作用のようなものの存在によって、企業からは見放された、あまり活発なものでなくなってきています。
それでも、過去に正確に何があったのか、そういったことや、過去に訪れた人たちによって未来が変えられ、その変更された未来を修正するために、歴史そのものが過去に干渉する。
そんなさなか、主人公がしなくてはいけないのは、死ぬはずではなかった猫が殺されそうになっていたため、未来に持ち込まれてし -
Posted by ブクログ
タイムトラベルが可能となった近未来。
オックスフォード大学の女子学生キヴリンは実習の一環として14世紀に赴く。
ところがキヴリンは到着と同時に病に倒れ、
一方彼女を送り出した21世紀のオックスフォードでも
伝染性疾患が蔓延し…
所謂タイムトラベルSFですが、SF色は薄く、
中世の描写の方がかなり詳細。
文章が冗長だと感じる部分もあるのですが、
それ故に登場人物に感情移入出来る部分もあり、
物語の後半、中世のパートで
ペストによってばたばたと人が死んでいく場面は
云い様のない悲しさを感じました。
快い読後感というのとはまた違いますが、
悲惨な状況に立ち向かってゆくキヴリンの芯の強さが印象的な物 -
Posted by ブクログ
結論からいうとおもしろかったんだけど、SFを読みなれてないせいと、映画にそれほど詳しくないのとで、全体として、たぶん、話の七十パーセント、いや六十か?、くらいしか理解できてない気がした。読み終わってすぐ、もう一度読み返そうかと思った。実際、最初の一章は読み返した。わからなかったんだけど、でもでも、おもしろかった。感動した。アリスが懸命に踊るたくさんのシーンで。ラストで。やっぱりこの作品でも、登場人物はたちは「あきらめない」。アリスは不可能を可能にするし。トムもシニカルだけど、不可能なことなんてないんだ、って言うし。 コニー・ウィリスの、この冷静に現実はわかってるんだけど希望は捨てないって感じが
-
Posted by ブクログ
ネタバレ導入が長いと感じた
オーディブルで聴くには難解なところも多く、馴染みない中国名ということもあり厳しかった。
三体世界の話は面白かったが、そんな環境で生物が誕生するとは考え難く、仔細に描かれている特にウェンジェ周りの現実感とは大分乖離があるように感じた。
主人公はワンミャオなのだろうが、この1に限ってはウェンジェの存在感が強く、狂言回しに徹していた印象。
とは言えウェンジェに関しては背景を鑑みたとしても感情移入はしにくく、踏み止まる機会をことごとく自ら不意にした点からも同情は出来なかった。
登場人物に関しては初っ端は好ましく思えなかったシーチアンの印象が良い。一番人間味を感じた。 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ三体2に比べると、読後感は劣ると言わざるを得ない。
これは2の着地が綺麗に決まっているが故に、それを超えるのは難しいというのが正しいか。
気になった点
雲天明は宇宙に送り出される直前、自分を顧みなかった人類(社会)や大した考えもなく、自分の思いも知らず、安直に自分を候補にした程心を恨んでいたように思う。
でも、その後登場する彼は善意の人になっていて、その変遷は描かれていない。
ここがずっと喉に引っかかった魚の小骨のようになっていて、最後まで解消されなかった。
もしかして二次創作側で描かれるのか??でもそれって同人だよね?
伏線を全て回収しろというような野暮は言わないが、やはりモヤっとした感覚