大森望のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いきなり登場人物が当然のように動き出すので
シリーズの続編かと思っていたら、これが初めですか。
14世紀へのタイムトラベル(なにかがおかしい)と
21世紀のパンデミックの混乱が並行で描かれ、
どちらも何が起こって、どうなってしまうのか
気になるのだが、21世紀は周りが自分勝手、非協力的で
かきまぜられて話が進んでいかないし、
14世紀は、時代の隔たりがもたらす
絶望的なほどの違いに、一歩間違えば命を失いかねない
文字通り孤立無援な中、なんの手がかりもなく
当然、進展はゆっくりと時間をかけて。
21世紀は突然の未知の恐怖へ必死にならなければ
ならないはずなのに、個人の主張で
なぜかコミカルにうつ -
Posted by ブクログ
既読の本の中のどこかで(もしかしたら解説かも)紹介されていて、
たしか傑作と表されていた気がしたので、ボリューム満点だけど読んでみた。
文字通り“象徴的”なラストだった・・・。
臨死の中で人は何を見て、何を体験するのか。
それは統一されたイメージなのか、それともメタファーか。
はたまたもうひとつのリアル(現実)なのか・・・。
日本で言えば三途の川のあっち側とこっち側ってのが有名(?)だけど、
本書ではちょっと違った切り口で医学的にドラマチックに解説されて興味深い。
雰囲気はアメリカのテレビドラマ、『グレイズ・アナトミー』みたいな感じ。
序盤はあんまり進展しないんだけど、なんだかんだで -
Posted by ブクログ
ネタバレ前に読んだ同タイトルの本とは打って変わってSFもの。
2060年,オックスフォード大学の史学生は,自分の研究テーマのためのタイムトラベルを使って時空を超え,実際の時代に赴いていた。本作の登場人物は,ドイツによる空襲下の第2次世界大戦中のロンドン。ある者は,疎開先のメイド,ある者はデパートの店員,ある者は新聞記者としてその時代の生活に溶け込み自らの研究を行っていた。それそれ現地での思わぬトラブルに巻き込まれ,2060年に戻れるはずの出口が失われてしまっていた。果たして元の時代に戻れるのか・・・・
上下段で768ページと大長編で,当時の人々の生活風景が丹念に描かれています。でも,とにかく長 -
Posted by ブクログ
タイムマシンが生み出す、パラドックスに対する意識が素朴すぎて、なかなかついていけない部分がある。
時間の複雑系が、タイムトラベルしてやってきた人間の歴史への影響を打ち消す働きをするという設定だが、その設定があまりに人間中心主義的。
後の歴史を変えるような歴史の転換点に関して、時間の複雑系が、歴史を変えさせないために様々な働きをする、ということになっているのだが、何が「後の歴史を大きく変えたことになるのか」の判断は、所詮、それぞれの価値観によって変わるし、そうした価値観のひとつとして、たとえばアリの視点などだって考えられるだろう。人間にとってはどうでもよいできごとでも、人間がやってきて踏まれるか -
Posted by ブクログ
コニー・ウィリス、「ドゥームスデイ・ブック」「航路」はあんなに面白かったのに、「犬」は読めなかった。
今回はどうなんだろう、と思いつつ・・・。
話のディテールはそれなりに面白いのだが、タイムトラベルものなので、時間的順番が錯綜し、
かつ、同一人物が別名を名乗っていたりするので、誰が誰なのかよく分からないというのが読んでいて苦しい。
途中から、過去から戻れなくなった三人が、いかに現在に戻ってくるのか、なぜ戻れなくなったのか
というお話なのだなということが判明する。またこの巻は、この三人が互いに互いをいかに見つけるのかという話なのだということもわかってくるのだが、すれ違いが起こったりして、それがい