大森望のレビュー一覧

  • カエアンの聖衣〔新訳版〕

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    ネタバレ

    人類が宇宙の星々へ飛び出し、新たな文明を切り開いた時代の話。カアエン人という服飾文化を奉る人々がいた。彼らの存在を異端および脅威とみなしたザイオード星団の人間は、カエアン人を仮想敵とみなし、弱点を探るべく調査団を送る。そのいっぽうで、高価格で闇取引されるカエアン製の衣装を密輸するザイオード人の悪党。彼らの陰謀に巻き込まれ、さらにカエアン製の衣装の秘密にせまることになるひとりの「服飾家」。

    衣装が人を操るという発想だけでも面白いのに、さらに踏み込んで衣装の材料となるとある植物に知性があって、彼らが人類の制覇を狙っているという設定がぶっ飛びすぎている。

    アイデアの面白さはそれだけではない。カエ

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    2016年08月28日
  • オール・クリア1

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    「ブラックアウト」の続き。続篇の「オールクリア2」まででひとつの物語になる。本書は物語の途中なので、中弛みを感じてしまうが、第二次世界大戦中の英国で3人が元の時代に戻れなくて奮闘するのに興奮してしまう。3人が予定通りのタイムトラベルができなかった理由は徐々に明らかにされていく。もしかしたらどんでん返しがあるのかもしれないが、ラストに向けて怒濤の展開を期待せざるをえない。そもそも時空で迷子になった3人は元に戻れるのだろうか。戦時中の一般市民の情景をリアルに表現したこの物語は、長いけれどそれほど無駄はないストーリーだ。これからどのようにまとめられるのか楽しみである。

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    2016年05月17日
  • 航路(上)

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    とても長い。時たま、こんなに長い必要はあるのだろうか。アウトラインだけで考えると、もっとコンパクトになるはず…と思いつつ、読めてしまうという不思議。あら、上巻でほぼ解明された?!と思いつつも、下巻も同じような厚さ。ここからどう展開されていくのかを楽しみに読み進めようと思う。

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    2016年04月30日
  • 書き下ろし日本SFコレクション NOVA+ 屍者たちの帝国

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    映画の公開に合わせて出版されたアンソロジー。伊藤計劃さんが書いたエピローグに円城氏が長編作品として仕上げた「屍者の帝国」。この作品をもとにしたシェアード・ワールドものである。屍者が登場するのはすべての作品で共通しているが、役割や生者との関わりが異なる。この作品集を読んで、改めて「屍者の帝国」を読みたくなった。円城氏のインタビューも屍者の帝国を読む上で役に立つだろう。面白かったのは、「小ねずみと童貞と復活した女」「屍者狩り大佐」「海神の裔」。

    以下、個別作品の感想。

    ◎従卒トム(藤井 太洋)
    江戸城無血開城とアンクル・トムと屍者を絡めた物語。奴隷だったトムであるが、屍者になってしまっても元主

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    2016年04月19日
  • 謎の放課後 学校の七不思議

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    相沢沙呼「フレンドシップ・シェイパー」あるあるネタですね!まあ登場人物も少ないしすぐ予想はついたけども、正直百合百合筆ペンプレイが気になってそれどころではなかった。
    七尾与史「学園諜報部SIA」これは…ミステリではないですね、情報が後出しすぎるし。チューヤさんはなかなかいいキャラだと思った。
    深緑野分「血塗られていない赤文字」多分これが初深緑さん。キャラクターがいいなあ。シリーズ化してるのか、ちょっと読みたい。
    田丸雅智「E高生の奇妙な日常」
    「自転車に乗って」「E高テニス部の序列」「友人Iの勉強法」の三本。おお、これは…なんだか懐かしい。清く正しいショートショートの香りがする。特に、めちゃく

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    2016年03月22日
  • 謎の放課後 学校の七不思議

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    果たして軸は謎(ミステリー)なのか不思議(ホラー)なのか。正直、どちらに寄せているのか(あるいは寄せてないのか)はよく分からなかったが、5人の著者によるそれぞれの個性的な物語が楽しめた一冊。個人的には、中でも辻村さんのヒタヒタと忍び寄る恐怖感を味わえる構成と文章はさすがな感じ。普段書いているシリーズからのスピンオフ的なものもあるようで、特に相沢さんの「マツリカシリーズ」や田丸さんの短編は読んでみたい。

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    2015年12月26日
  • 書き下ろし日本SFコレクション NOVA+ 屍者たちの帝国

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    【収録作品】藤井太洋「従卒トム」南北戦争の屍兵遣い、幕末日本へ/高野史緒「小ねずみと童貞と復活した女」『白痴』リローデッド/仁木稔「神の御名は黙して唱えよ」屍者とイスラム神秘主義/北原尚彦「屍者狩り大佐」ジョン・ワトソン未公開事件/津原泰水「エリス、聞えるか?」森鷗外、屍者と出会う/山田正紀「石に漱ぎて滅びなば」夏目漱石、倫敦の夜/坂永雄一「ジャングルの物語、その他の物語」最終戦争の屍者たちの黄昏/宮部みゆき「海神の裔」終戦直後、思い出の屍者

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    2015年11月20日
  • 人間以前 ディック短篇傑作選

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    ペシミスティックで、哀れと悲哀が全編に漂うなあと思った。時代なのか、それがディックの特徴なのか。

    翻訳の仕方があまり好みじゃなかったというのもあるかも。原書読んでないのに偉そう言えないけれども。

    短編集で読みやすかった。

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    2015年10月31日
  • 謎の放課後 学校の七不思議

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    相沢さんエロイ。
    七尾さん苦手。
    深緑さん好き。
    田丸さん初。よくわからん。
    辻村さんは既読。突出している。

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    2015年10月25日
  • 人間以前 ディック短篇傑作選

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    近代社会の大量消費社会への警鐘を鳴らすような説教じみた話がいくつかと、ファンタジーのような話がいくつか。
    「この卑しい地上に」が不気味で好きです。

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    2015年10月22日
  • オール・クリア1

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    空襲の場面は少し怖かった。先の見えない中を無我夢中で生きている、頼る者も無く‥‥ それにしてもポリーはなぜあんなにいろんな事を内緒にしようと思うのだろうか?

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    2015年10月14日
  • 謎の放課後 学校の七不思議

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    【収録作品】「フレンドシップ・シェイパー」 相沢沙呼(「マツリカ」シリーズ)/「学園諜報部SIA」七尾与史/「血塗られていない赤文字」 深緑野分/「E高生の奇妙な日常」 (自転車に乗って/E高テニス部の序列/友人Iの勉強法)田丸雅智/「踊り場の花子」 辻村深月

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    2015年09月17日
  • ブラックアウト

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    三人に関わる四つの場所と時間。あちこちに飛ぶので、こんぐらかりそう。段々と集まってきてからはスッキリした。時間軸と場所をメモしないと道に迷ってしまいます。

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    2015年09月10日
  • vN

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    いわゆる「ロボット3原則」に縛られないヒューマノイドの冒険譚。終盤までは面白かったのですが、結末はなんだかよくわかりませんでした。3部作の第1弾だからなのかもしれませんが。相変わらず大森望の翻訳とは相性が今ひとつです。何故だかノリが合いません。

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    2015年06月19日
  • vN

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     フォンノイマンと聞いてときめく人にはたまらないであろうSF。
     ヒトとは異なるアンドロイドの在り方が描かれていて楽しい。
     とりあえずエイミー萌えで読んでおけばよいような気がする。たぶん。
     女性作家が書いている割に、男性作家の理想のような乙女だよね。体は大人で心は少女っていう。
     エイミーはかわいいのだけれども、なんというか、少女漫画のヒロインポジに居る。本人の努力無しに特異な力を得て、様々なトラブルに巻き込まれるのだけれども、何かを切り捨てること無く、優しきエイミーのままで皆から愛される。
     これが女性の憧れる女性のロールモデルなのかと思うと、ちょっと怖い。
     ただ、その愛情はフェイルセ

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    2015年05月05日
  • ドゥームズデイ・ブック(上)

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    いきなり登場人物が当然のように動き出すので
    シリーズの続編かと思っていたら、これが初めですか。
    14世紀へのタイムトラベル(なにかがおかしい)と
    21世紀のパンデミックの混乱が並行で描かれ、
    どちらも何が起こって、どうなってしまうのか
    気になるのだが、21世紀は周りが自分勝手、非協力的で
    かきまぜられて話が進んでいかないし、
    14世紀は、時代の隔たりがもたらす
    絶望的なほどの違いに、一歩間違えば命を失いかねない
    文字通り孤立無援な中、なんの手がかりもなく
    当然、進展はゆっくりと時間をかけて。
    21世紀は突然の未知の恐怖へ必死にならなければ
    ならないはずなのに、個人の主張で
    なぜかコミカルにうつ

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    2014年10月10日
  • NOVA1【完全版】

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    SFにちょっと興味をもって読んでみたものの読みやすいものと読むのが苦痛なものとが半々でやっぱりSFは合わないかなーと思ってしまった。やっぱり自分にはSFというかすこしふしぎぐらいがあってるのかもしれない。

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    2014年10月02日
  • 変数人間

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    断続的ひとりディック祭りも、SFマガジンの特集をもって世の中の流れに合流したか・・・

    今回の短編集は、コミカルな雰囲気のものや比較的ストレートなSFが多かった。

    やっぱりディックの魅力はパラノイア的「なんでこうなるの?!」な展開でしょー。

    自らの妄想力を全開にして実態化させる能力ももつ異常者を超能力者と定義するディックは、現代においては異常なのであろうか?

    異常者でなければ優れて創造的な人となるのでしょうが、異常と正常が紙一重の差というところを気づかせてしまうディックはやはり恐ろしい。

    「不適応者」が印象深い。

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    2014年08月30日
  • リメイク

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    後書きに日本では観ることが出来ないとありますが、今はYouTubeで「ビギンザビギン」を観ることが出来ます。その他のダンスナンバーについても「ここにアリスがいるのかな~」と想像しなが観ることをおすすめします。

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    2014年07月22日
  • ドゥームズデイ・ブック(上)

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    歴史研究のためにタイムトラベルするのは何回かドラマとかで見たことがありますが、その時代にあった準備と格好とかがいちいち細かくてリアルっぽいなぁと思いました。かなり気になるところで終わったので下巻を早く読みたいです。

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    2014年07月02日