石持浅海のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
パパ作家7人による家族の物語。
著者たちも、日々こういうことを考えながら家庭と向き合って奮闘しているのかと思うととても興味深かった。
当たり前だけど「父親」と言っても、いろんなタイプがいる。本作に登場するのも、妻の負担を軽減するためおっぱいを出そうと奮闘する父親から、息子が一人暮らしする家を用意周到に内見する超真面目な父親までさまざまだ。でもどの父親も一生懸命でかっこよかった。
子育てでは母親の大変さがやはり前に出てきやすいし、それは事実だろうけど、父親も妻との家事育児分担や周りの余計な言葉、自分の仕事など、たくさんのものに追い詰められ追い込まれて、こりゃ大変だなぁと感じた。
本当に他人の -
Posted by ブクログ
芸術家の卵と評価された若者たちが創作活動を支援されて暮らす芸術村には村長、寮母、番頭、書生そして丁稚の私も彼らと共に穏やかな日々を過ごしていた。
この村のルール【35歳をすぎたら退居すること】により出ていくことになった彫刻家ロダンの壮行会が行われた翌日、私は衝撃的な現場に遭遇する。
発明家エジソンの部屋で彼が首から血まみれになり、その横に彼の恋人で歌人の小町が手首を切って倒れていたのだ。
私は村長らスタッフに相談するが、彼女が彼を殺して自殺しようとしたと考えた村長は、この村から初めて芸術家として開花しようとしている小町を守るため、警察も救急車も呼ばないと決断する。
そして小町を守りつつ警察を欺 -
Posted by ブクログ
夏美、長江、熊井の3人は学生時代からの飲み仲間。長江のワンルームマンションを会場に、毎回誰かが連れてくるゲストと共に美味い酒とつまみで他愛もない話で盛り上がる。
酔いが回った頃にゲストがぽろりと溢した一言がきっかけとなり思い出の中の些細な違和感を紐解いていく。
THE 人の死なないミステリー。それも本当に些細な日常の出来事や、軽いもやもやの真相を突き止める良い意味で重くない謎解きのような雰囲気で終始安心して読める。
出てくる料理(つまみ)がどれも美味しそうだし、気のおけない仲間同士の会話もテンポよく進むので読んでいて楽しかった。
安心しきって読んでいたら終盤の展開で作者にしてやられた感。思い -
Posted by ブクログ
面白い構成の殺人ミステリーです。
あらすじにも記載の通り、犯人も殺害方法もトリックも最初から明らかにされていて、動機だけが不明な状況から謎解きが進んでいくという、あまりない展開で新鮮な感覚でした。
細かな伏線が最後に一気に回収されて犯行動機が明らかになり、ミステリーの醍醐味を感じられます。
さらに、犯人と探偵役とを何とも絶妙で因果な関係に配置しているところが秀逸で、本作の魅力を膨らませています。
ただ、全体の流れが素晴らしい一方でちょっとだけ残念なのは、謎解きの論理構築が甘く、探偵役の推理において憶測の域を出ない箇所が散見される点です。
この辺りを詰めるとストーリーを乱す結果となって、読