石持浅海のレビュー一覧

  • あなたには、殺せません

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    殺人を目論む主人公と、殺人を思い止まらせようとする相談員と言葉でバトルする短編集。
    殺人を止めようとしているようで、計画の穴を突き更なる『完璧な殺人計画』を後押ししているようにも見える相談員の存在が意外性あって面白かった。
    殺人計画の披露→相談員との会話劇→計画の結果と、話の流れは同じだが、主人公たちの末路にバリエーションがあるので飽きずに楽しめた。

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    2026年10月03日
  • 扉は閉ざされたまま

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    ネタバレ

    倒叙だというにしても結論ありき感がついて回る、当然ともいえそうな矛盾感を抱えたままに余分に焦れる、中々進まない物語だと感じてしまった。探偵と主人公の関係性はとても好みだけど、まるで、真相をまったく関知しないメンバーも含めて全員で犯罪を成り立たせようとしているかのような、全体的に作為的な、各所の優柔不断さに、十分な説得力を感じられなかった。

    誰でも当然、警報機度外視で早めに窓を破るでしょ。早く窓が破られて当初の計画が破綻しても、あの周辺状況なら必要とされた十時間は死体に手付かずで時が過ぎるでしょ。って思えちゃう。物語にならないけど。

    十時間過ぎなくても、どうせ探偵に看破されてしまうことを半ば予期した立場なら、いざというタイミングまで粘ってから買春の事実をバラせば良いだけでは。

    おかげで、「幻痛」とかのせっかくの格好よくクリーンヒットな伏線回収も、全面的な逆転打とは感じられなかった。

    他にも「締切のある殺人」という台詞で伏線が張られたようで、さらにそれを受けた「締切のない殺人といいました」という、矛盾にしか見えない台詞で回収されたような、夜中に読んでたせいか読解力の不足のせいか、僕的にはミスにしか見えなかった、なんとも整合性があるようには捉えきれない部分も。編集者さん、仕事してますか?

    この点、僕の感覚が合ってんだか合ってないんだか、何かを見落としたんだか、いろんなレビューや解説を読みたい気分だし、なんだったら改訂版を望む。

    臓器移植の時代背景とか、いつから可能になったかとかは詳しく知らない。でも、個人的に昭和平成なオーラの社会派ミステリが大好きな身としては、ホワイダニット作品な上での、この倒錯した社会派な動機と、主人公と探偵の感情の縺れのスタイルと台詞はかなり好き。状況証拠ありきで最初からすべてを疑ってそうな探偵を前に、十分に賢いとはとても思えない主人公が、終始可哀想だったけど。

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    2026年09月30日
  • 花嫁と殺し屋

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    殺し屋シリーズ第5弾

    今回も、富澤さんと鴻池さん
    2人の殺し屋が各話ごとに
    殺しの依頼を完遂していく。

    最後に、案件としてニアミスするが、
    お互いの存在は他に誰か同業者が
    いそうだなと想像するレベル。

    殺しの手口は決まっているので、
    ターゲットの背景や人物像で
    物語を膨らませるしかないが
    2人と依頼理由などを依頼人から聞かないので、
    殺害後にアレコレと推理することで、
    物語の体裁がなんとか成り立っている。

    でも、本当に合っているかわからないんだよね〜

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    2026年09月29日
  • 新しい世界で~座間味くんの推理~

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    いつもの書店で3人が待ち合わせて食事に行き、ふとした話題に対して座間見君が独特の分析を披露するお決まりの短編集。座間見君の推理はこじつけ感が否めないものの、そういう見方もあるよなと思えるもので、ホントいつもの展開だけどこれはこれでありだなと読み進めていたら、最後にビックサプライズが用意されていました。

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    2026年09月28日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    アンソロジーはちょっとおもしろくなかったかも。

    でも、ラインハルトとヒルダの新婚旅行はおもしろかった

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    2026年09月28日
  • 高島太一を殺したい五人

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    ネタバレ

    首都圏で子供をターゲットとした連続殺人事件が発生した。犯人が自分の教え子だと気づいた塾講師の、高島太一は、自ら犯人を殺害する。
    場所は変わり、群馬県の学習塾の合宿所。集合前日に現れた男女5人。なぜ彼らは現れたのか?
    そして、高島太一にも予想外の出来事が……。


    石持浅海さん得意の、限定された空間での会話劇からなるミステリ。デビュー20周年記念作品だそう。
    元々殺す予定だった死にかけの高島太一を殺したくて、もちろん殺人はバレたくない。その上で、高島太一の罪も、高島太一の被害者の罪も隠蔽したい。こんな高難易度ミッションやり遂げられるのか、という、知恵を絞った会話劇が見どころ。あまりに冷静かつ淡々としすぎていて、こちらもだんだん感覚が麻痺してくる気がします。

    これ、もし身体が動かないだけで意識があったら、真横で冷静に自分の殺し方話し合われるのさぞ怖いだろうな……。せめて意識なくなっていてほしい。
    にしても、高島太一にしても他の5人にしても、理由はそれぞれあるにしても◯◯が人を殺してる→自分が◯◯を殺さないと……。となるのはさすがに覚悟キマりすぎててどんな修羅の国に住んでるのかと。法治国家とは一体何なのか……。

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    2026年09月27日
  • 高島太一を殺したい五人

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    同一人物を亡き者にしたいという人々が、同じタイミングでかち合わせ。
    しかも、対象者は既に昏倒している。
    このまま放置するか、予定通り殺すのか・・・

    いろんな方法、推論を重ねるが・・・果たして、高島太一の運命は。。。

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    2026年09月27日
  • フライ・バイ・ワイヤ

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    人死にのミステリー。
    ロボット+ミステリー。
    面白そうと思ったが、まあそこそこ。
    サブキャラが浅いというか、それで終わり…?
    悪くはない。

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    2026年09月23日
  • あなたには、殺せません

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    相談員は殺さないようにする立場なのに、いつどうやって殺すのか、殺したあとどうするのかを具体的に想像させて。結果、殺すのは無理だと分かったからこそそうならないための対策を立てて人を殺す。
    上手く殺せたのは1個目のやつだけだから、もう少し成功した話が欲しかったなとか思ったり。
    でも人を殺すのってやっぱり難しいんだなと、きちんと計画すれば上手く殺せるんだなの狭間に立たされて、めちゃめちゃおもしろかった。

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    2026年09月19日
  • 花嫁と殺し屋

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    この作者さんによる「殺し屋」シリーズ、5冊目。
    今回もまたまた短編4つに中編がひとつ。
    最初は一応の主人公・富澤のお話で、次が同業者の鴻池のお話。3つ目が依頼者目線の話で、鴻池の協力者・本多が中心の話を挟んで、最後に二人が交錯する(と言ってもニアミスもない)表題作。

    前作あたりから殺害を依頼してくる相手の理由まで推理するようになってきているが、こうなってくると尚更、そんな理由で依頼してくるかという感が強まる。
    で、その推理、元々ちょっと強引なところがあったが、だんだん推理というより“想像を逞しくする”という感じになってきて、色々と無理があるような。
    副業で殺し屋を営むという設定にも、なんだかちょっと飽きてきたかも。
    ここまでずっと付き合ってきたが、今作を読んで、続きはもういいかなという気持ち。

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    2026年09月17日
  • 月の扉

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    ネタバレ

    この集まりを宗教と言うのは違うかもしれないが、信仰という意味では同じ話だ。
    だがロジックに拘る有栖川と違ってこっちは登場人物達の心情を汲み取らな無ければ決して解けない推理という点で違う。
    殺人トリック自体は凝ったものではないが、描きたいものが違うので仕方ない。
    本格ミステリの為の特殊ミステリな設定といった感じで面白かった。
    結末も嫌いじゃない。が、犯人の動機についてはどうでも良い派なんだよな〜。

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    2026年09月16日
  • 温かな手

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    人間の生命エネルギーを糧とする謎の生命体が、探偵役を務めるという、かなり変わった設定の連作短編集。

    一見奇抜に感じますが、内容はオーソドックスなミステリで、そこが作者らしいと思います。

    卓抜したアイデアと、それを作品に反映させる確かな手腕に感服しました。

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    2026年09月06日
  • 高島太一を殺したい五人

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    話の切れ目がないので、一気読みした時なんかは話が入ってきやすいのかなと思いました。
    私はぶつ切りで読んでいたところがあったので、あれ?今何の話してるんだっけ?という部分が何ヶ所かありました。
    小説の中で深呼吸できる行間があれば尚嬉しかったです。

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    2026年09月04日
  • あなたには、殺せません

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    ネタバレ

    殺し屋シリーズと同様の展開。結末にオチとして、主人公の検討の結果が明示される。
    特徴の無いサラリーマン風カウンセラー、1号室、殺人願望独白、実現可能性検討or背景現実確認

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    2026年08月23日
  • 花嫁と殺し屋

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    殺し屋さん達は、依頼者と直接やりとりをしないので、殺害する人の身辺操作をすることによって、依頼者真意をを推理していく。
    全てを答え合わせは無いのが私からはぼんやりした感じで終わる気がしています。

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    2026年08月19日
  • 花嫁と殺し屋

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    副業の殺し屋、少し違うが昔テレビで藤田まことがしていたの思い出した。2の殺し屋結局2人が殺されたので、お金を振り込む人がいなくなって、2人の殺し屋が1人分ずつ分け合った形。残りの報酬を払ってくれる人がいない。お互いに余計なことをしてくれたと思っている。

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    2026年08月15日
  • 高島太一を殺したい五人

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    ネタバレ

    とある理由から高島太一を殺したい5人が、殺しの機会を得た日に図らずも集合してしまう。
    しかしその場には何故か意識のない高島太一が倒れている。
    さあ、このまま黙って死ぬのを待つか、事故に見せかけて殺すか、議論を行う話。
    登場人物が感情的ではないので非常に読みやすかった分、殺したい動機がいまいちピンと来ない人もいたし、そんな都合良く5人全員が殺害現場目撃することある?とも思ったが、議論自体は面白かった。
    だけど何より疑問だったのが、すみれが最後まで塾長のことを隠していた理由。
    塾長が太一を殴っていてしかも死んでもいいと思ってるなら、5人全員が太一を殺したいと共有した時点で、すみれはみんなに塾長のことを告白すれば、何時間も議論なんかせずにさっさとベランダから落として事故に見せかけることが出来たのでは?と思ってしまった。

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    2026年08月14日
  • 夏休みの殺し屋

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    シリーズものと知らずにこれだけ買ってしまったが、上手く短めにまとまっているのに面白いミステリだった。殺した後に推理するので温度感が低くて、さらっと読める。おもしろい。

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    2026年08月10日
  • あなたには、殺せません

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    同じ設定・コンセプトの短編集。殺人衝動を止めるNPO法人が結果的に殺人コンサルタントになる設定やカウンセラーのキャラクターは良かったが、肝心のストーリーにツッコミどころが多いのが残念。どの章も殺人の相談をして可能性を一つずつ潰していくくだりは面白いが最後の事件シーンが悉く穴だらけで惜しいなあという印象でした。設定は面白くて読みやすいので深く考えずサクッと読むには良い一冊。

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    2026年08月06日
  • 扉は閉ざされたまま

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    最初から犯人が分かっている状態で、犯人は何故扉を開かれたくないのかというのを考えながら読み進める倒叙ミステリ。個人的にはあまり動機に共感しなかったのと、割と間延びしている感があったかなぁ。キャラクターは魅力的で、推理の内容も明快でそこは気持ちよかったとは思う。

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    2026年08月06日