石持浅海のレビュー一覧
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ネタバレ【収録作品】ふたつ目の山/一日ずれる/いったん別れて、またくっつく/いつの間にかできている/適度という言葉の意味を知らない/タコが入っていないたこ焼き/一石二鳥
謎解きは正解を確かめようもない類のもの。表面的な絵をひっくり返すことに焦点を当てた結果、こじつけ気味な「真相」になっているのは否めない。
PTA関連や中学受験の話は、首を捻りたくなる。著者もこの分野は聞きかじりか。父親に勉強を見てもらうというのは親子の交流ではなく、断絶を招く危険が高い行為だ。微笑ましくもなんともない。合理的な父親より理想を押しつけてくる父親のほうがましとは限らない。 -
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屋敷の中の男女10人がそれぞれの理由で恨みを持った3人の人間を殺そうと計画し、まずは1人目の殺人を実行をする。が、その後共犯の仲間が誰かに殺されてしまう。犯人は誰なのか?石持さんお得意の1つの屋敷の中での連続殺人事件、そして探り合う会話劇。今回は人数が多いので覚えるのに多少苦労した。人数が多いせいか話を進めるためとは言え、ちょっと強引かなと思う点もあるし、会話で話が進むことが多いので殺人が起きてもわりと淡々としている感じがした。と言っても毎度、石持さんらしい推理小説だよなと思って読んでしまうのだ。それも本を読んでいると言うより、舞台を観ている感じがいつもするのだ。
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石持 浅海氏の作品で、登場人物の心理描写を
中心にしたストーリー。
派手なアクションやイベントが起こるわけではなく、登場人物(5人)の会話で構成する話。
大時化の海の遭難事故により、強い信頼で結ばれた6人の仲間たち。
そのうちの一人、米村 美月が青酸カリで自殺した。
四十九日の夜、集まった5人の男女が、彼女の自殺の隠された謎に迫るため、推理を始める。
彼女は、本当に自殺なのか?
協力者がいたのではないか?
『走れメロス』の登場人物になぞらえ、物語は進む。
果たして、驚きの本当の真実とは?
会話の中に、伏線もかくれて面白いのですが、好き嫌いが分かれるかも知れませんね。 -
Posted by ブクログ
那覇発羽田行きの定期便、琉球航空 第八便が、男女3人によりハイジャックされた。
彼らの目的は、不当逮捕された師匠と仰ぐ石嶺 孝志氏を、空港に連れてくること。
しかし、航空機のトイレという『密室』で、女性の遺体が発見される。自殺?事故?事件?
普通に考えれば、犯人はハイジャック犯の3人しかいない。しかし、彼らは、知らないという。
そこで、この謎を解くための探偵役として指名されたのが『座間味くん』。
彼の推理は?
女性を殺害したのは誰か?
ハイジャックと密室殺人という2つの組合せは斬新で、ハラハラドキドキの連続です。
最後の種明かしや意外な展開もあります。
しかし、月の扉を開けて、