石持浅海のレビュー一覧

  • 賛美せよ、と成功は言った

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    碓氷優佳シリーズ。
    トーエンという、夢を語り合った予備校の仲間たち。
    ひとりの成功者のための約束の祝賀会(同窓会のようなもの)で起きた恩師殴打殺人。
    仕掛人を見破ったふたりが、その理由を会話で探る。

    私が推理したのとは違った。

    石持浅海のミステリーは、結果(事件)とヒントが提示されて、読者も一緒に推理していけるのが楽しい。


    ここに登場する優佳たち数人の女性が高校のクラスメイトだった頃のエピソード「わたしたちが少女と呼ばれていた頃」も続けて読むとよいかと。(どっちが先でも大丈夫)

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    2019年09月15日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    12年前に出た『Rのつく月には気をつけよう』の続編。前作で独身だった飲み仲間が、結婚して子供がいる設定になっている。
    当時の3人に、旦那が1人加わり4人となり、互いの家に集合して美味しい酒と肴で飲み会を開く。そこで1人が奇妙な話を披露する・・・というストーリー。
    話を聞いた探偵役が意外な真相を言い当てるのだが、石持さん独特の論理展開がここでも繰り広げられるので、納得出来る様な出来ない様な不思議な感覚。面白いかったけどね(^-^)。
    最終話の仕掛けも著者らしくて良かった。

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    2019年09月05日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    ネタバレ

    【収録作品】ふたつ目の山/一日ずれる/いったん別れて、またくっつく/いつの間にかできている/適度という言葉の意味を知らない/タコが入っていないたこ焼き/一石二鳥 
     謎解きは正解を確かめようもない類のもの。表面的な絵をひっくり返すことに焦点を当てた結果、こじつけ気味な「真相」になっているのは否めない。
     PTA関連や中学受験の話は、首を捻りたくなる。著者もこの分野は聞きかじりか。父親に勉強を見てもらうというのは親子の交流ではなく、断絶を招く危険が高い行為だ。微笑ましくもなんともない。合理的な父親より理想を押しつけてくる父親のほうがましとは限らない。

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    2019年09月03日
  • 賛美せよ、と成功は言った

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    多くの人の前で殺人が起き、犯人もすぐに捕まる。このあとどうなるんだろう?と思いながら読み進めた。「なぜ、殺人は起きたか」が話の中心。友達であるはずのグループ内の心理戦が怖くなるほどだった。相変わらす優佳の頭はものすごく切れるけれど、小春を始め周りのメンバーの頭も相当いい。だからこそ、怖かったのだと思う。
    優佳視点で物語が進まないので、実はもっと裏があったのでは?と勘ぐりたくなった。

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    2019年08月11日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    ”悪魔から頭脳を買った”男、負けず嫌いな女、
    酒豪の女…。いつもの仲間が集まれば、
    おいしい料理と「謎」を肴に、宴は始まり…。
    帰ってきた、小粋な”宅飲み”ミステリー。

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    2019年10月17日
  • トラップ・ハウス

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    石持さんの作品、ずっと気になってて…しかもわたしの大好きなクローズドサークル!!期待に期待して読んだけど、あまりグッと来なかった…。話が展開して行くうちに、犯人は誰だろう、って仲間内での探り合いには、ドキドキした。他の作品も読んでみよっと。

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    2019年07月13日
  • 彼女が追ってくる

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    碓氷優佳シリーズ3作目
    読みやすさは1番!
    今回も碓氷優佳推理がキレッ切れで
    もぅ脱帽です…
    最後に笑う『彼女』は『彼女』なんだな。
    ゾッとするけど、良い終わり方かも。

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    2019年06月21日
  • 崖の上で踊る

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    屋敷の中の男女10人がそれぞれの理由で恨みを持った3人の人間を殺そうと計画し、まずは1人目の殺人を実行をする。が、その後共犯の仲間が誰かに殺されてしまう。犯人は誰なのか?石持さんお得意の1つの屋敷の中での連続殺人事件、そして探り合う会話劇。今回は人数が多いので覚えるのに多少苦労した。人数が多いせいか話を進めるためとは言え、ちょっと強引かなと思う点もあるし、会話で話が進むことが多いので殺人が起きてもわりと淡々としている感じがした。と言っても毎度、石持さんらしい推理小説だよなと思って読んでしまうのだ。それも本を読んでいると言うより、舞台を観ている感じがいつもするのだ。

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    2019年06月15日
  • 三階に止まる

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    緻密なロジックで築かれたミステリ短篇集。文章は非常に読みやすく、解決に至る手掛かりの提示や論理展開もスムーズで惑うことなく捉えやすい。もう少し広がりと物語性が欲しいとも思うが、曖昧模糊としがちな怪談を論理で仕立てたのは驚嘆に値する。少しだけ不満を言うなら、結末の意外性があまり無かったことぐらいで、論理的には問題のない短篇集だった。

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    2019年05月26日
  • 耳をふさいで夜を走る

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    ネタバレ

    いやー、ずっと殺人者主観だと
    さすがに途中読むのがしんどくなるね。

    結局、真相は並木の予想通りだったってことなのかな。
    その辺もう少しひっくり返ると思ったんだけど。

    殺害動機は石持さんの作品らしいけど。

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    2019年05月14日
  • 崖の上で踊る

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    ネタバレ

    トリックがどうこうって話でも無く、状況から推理を積み重ねていって犯人を特定する…という感じだけど、最初10人から始まって名前も覚え切れない内にどんどん死んでくので感情移入とかは出来なかったw
    そもそもが復讐のために集まったメンバーだから「復讐の実行」が大前提で他の色々は二の次って感じなのが新しい。
    最終的にどうなるんだろう?と考える余地を残されて、それを想像するのが楽しいんだろうな。
    色々な解釈を聞きたい。

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    2019年04月26日
  • セリヌンティウスの舟

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    石持 浅海氏の作品で、登場人物の心理描写を
    中心にしたストーリー。
    派手なアクションやイベントが起こるわけではなく、登場人物(5人)の会話で構成する話。

    大時化の海の遭難事故により、強い信頼で結ばれた6人の仲間たち。
    そのうちの一人、米村 美月が青酸カリで自殺した。

    四十九日の夜、集まった5人の男女が、彼女の自殺の隠された謎に迫るため、推理を始める。
    彼女は、本当に自殺なのか?
    協力者がいたのではないか?

    『走れメロス』の登場人物になぞらえ、物語は進む。
    果たして、驚きの本当の真実とは?

    会話の中に、伏線もかくれて面白いのですが、好き嫌いが分かれるかも知れませんね。

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    2019年04月17日
  • 月の扉

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    那覇発羽田行きの定期便、琉球航空 第八便が、男女3人によりハイジャックされた。
    彼らの目的は、不当逮捕された師匠と仰ぐ石嶺 孝志氏を、空港に連れてくること。

    しかし、航空機のトイレという『密室』で、女性の遺体が発見される。自殺?事故?事件?

    普通に考えれば、犯人はハイジャック犯の3人しかいない。しかし、彼らは、知らないという。

    そこで、この謎を解くための探偵役として指名されたのが『座間味くん』。

    彼の推理は?
    女性を殺害したのは誰か?

    ハイジャックと密室殺人という2つの組合せは斬新で、ハラハラドキドキの連続です。
    最後の種明かしや意外な展開もあります。

    しかし、月の扉を開けて、

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    2019年04月05日
  • 二歩前を歩く

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    とあるメーカーの社員たちが何気ない超常現象に気付き、その原因を探りながら過去の出来事との因果関係を解決するという趣向の短編集。
    石持氏お得意の安楽椅子探偵が活躍しつつも、超常現象の存在を肯定してしまうところが斬新です。

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    2019年03月09日
  • 崖の上で踊る

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    石持さんらしい話。「私たちは正義のためにやっている。この殺人は正しいこと」から始まる。
    相変わらずねと思いながらどんどん読んでしまう。

    終わり方はなんとなくふぅーんって感じだけど、面白かったです。

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    2019年03月07日
  • 罪人よやすらかに眠れ

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    妙な短編集。
    札幌のある屋敷に迷い込んだ(もしくは誘われた)人間の業を住人が暴いていくというミステリー短編集。
    設定はなかなか面白いのだが、その人間が抱える業を明らかにする推理がやや強引な気がした。そうとも限らないんじゃないの?という感じ。
    でも、最後まで面白く読んでしまったのは、石持さんのファンだからなのかも。

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    2019年03月02日
  • 罪人よやすらかに眠れ

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    奇妙な味わいのお話。
    札幌にある中島公園近くにある中島邸。
    その家に入る事になった人物には不思議な体験が。

    読み終わって謎。

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    2019年02月21日
  • 崖の上で踊る

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    石持浅海さんのいつもの分野。
    企業などへの恨み、クローズドサークル、連続殺人、論理的とキーワードが浮かぶ。それでいてマンネリ化せず伏線を回収して最後まで読ませるのは凄い。
    まぁ「何も今やらなくても」と感じるのは確かだし、意外性には乏しくなって来た。

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    2019年02月20日
  • ブック・ジャングル

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    こんな設定は思いつかない、今まで読んだことない。でも、動機や考え方に無理があるのはいつもの石持作品だ。そこは敢えて突っ込まず、読むと楽しめるだろう。

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    2019年01月03日
  • BG、あるいは死せるカイニス

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    特殊な設定のミステリーで、石持さんらしい作品。評価高いみたいですが、自分にはあまり共感できなかった。

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    2018年12月14日