石持浅海のレビュー一覧

  • 三階に止まる

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    様々な短編集。ミステリーとホラー
    短く内容が明確でとても読みやすく楽しめた。

    宙の鳥籠
    転校
    壁の穴
    院長室 EDS 緊急推理解決院
    ご自由にお使い下さい
    心中少女
    黒い方程式
    三階に止まる

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    2024年12月01日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    ★3.8
    大学時代の友達3人+ゲスト1人で開かれるお酒の会。
    毎回美味しそうな料理とお酒が丁寧に描かれ、招かれたゲストのふとした話しの不可解な点を見事に突き、推理していく。
    「揚子江」と名前の出た後から始まる推理は見事なもので、細かい点に注意していれば自分でも分かりそうだな…って思う。
    実際分かったところもあったけど、途中までしか分かってなくて、もっと先があったりして。
    読んでると美味しいごはんが食べたくなるし、推理が楽しかった本でした!

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    2024年11月22日
  • 殺し屋、続けてます。

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    今回は別の殺し屋登場や、依頼人側目線があって新鮮だった。しかし犯行は淡々と行われる。

    「猪狩り」の相討ちはやるせなかった。長い間信頼しあっていた2人だったのに、選んだ先は結局同じ選択なんだね。

    「靴と手袋」では殺し屋2人のターゲットが同グループ内の人物だったので鉢合わせないかハラハラした!

    そんなにうまくいく?と思われる展開ばかりだけど、謎解きに重点をおいているからか実行時の手際の良さはさほど気にならなかった。

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    2024年10月26日
  • 女と男、そして殺し屋

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    この作者さんによる「殺し屋」シリーズ、3冊目。
    今回は短編4つに中編がひとつ。
    前作で同業者が出て来て、今回はどうなるかと思っていたが、さて…。

    「遠くで殺して」は普段は経営コンサルタントとして働く富澤のお話。
    「ペアルック」はインターネット通信販売業を営む鴻池のお話。
    二人には『殺害する標的の何気ない行動が気になりその謎を解かずにはいられないという妙な癖』があり、それを解きほぐしていって進む、基本パターンのお話。
    それぞれの推理は冴えているのだが、私には、依頼する人がああいう理由で身近な人を殺そうとするのだろうかというところでいつも引っ掛かる。

    その上で次の2つの話はやや変化球。
    「父の形見」は富澤が登場する話だが直接殺しの場面が描かれるわけではなく、「二人の標的」は鴻池に来た“二人のうち、どちらかを殺して”という変わった依頼。
    基本パターンの話よりは読み易い。

    そして最後の「女と男、そして殺し屋」がシリーズ初という中編。
    ある交通事故の被害者と加害者に対し、それぞれの殺しの依頼が入ってきて…という展開。ここで二人が交錯。
    二人の殺し屋の『妙な癖』が交互に語られるので、理屈の積み重ね×2という感じで、なかなかにややこしい。
    それらを捌いて破綻がないところはよく練れた話だと思いつつ、前作の感想に『なんか面倒くさい筋書き』と書いたが、今回もまた同じ感想を持つ。

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    2024年10月23日
  • 水の迷宮

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    一人の水族館職員の過労による突然死。
    その三年後その職員の命日に事件が起こる。
    展示生物への攻撃を示唆するメールや来館者全員を人質対象にした脅迫メールが届き、新たな殺人も起こってしまう。。
    事件の舞台が水族館という今まで読んだことのないミステリーだったので楽しく読ませて頂きました

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    2024年09月22日
  • Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス

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    ネタバレ

    続編。
    結婚して子どもができてからのこういった仲はとても良いですよね〜。家族ぐるみの仲。ほんとに家族になるし笑
    今回食より謎の方が印象強かったかも。

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    2024年08月14日
  • セリヌンティウスの舟

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    海上での遭難から生還することで、運命共同体のような強い絆と信頼関係を得た、六人の男女。
    その中の一人が自殺することによって生じる波紋が、太宰治の走れメロス」を下敷きにして描かれます。

    見過ごしてしまいそうな些細な疑問点を発端に、延々と推論が繰り返されるのはとても興味深いのですが、登場人物の動きがほとんどないので、途中でだれてしまうかもしれません。

    賛否が分かれそうではありますが、特殊な設定を活かした独自性は、他では味わえないものがあるように思いました。

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    2024年08月04日
  • 新しい世界で~座間味くんの推理~

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    「座間味くんシリーズ」の第5弾は、7篇の連作短編。今回の語り手がシリーズ第1作「月の扉」でハイジャック事件の人質だった当時一歳の玉城聖子というのがシリーズファンとしては感慨深い。

    新宿東口の書店で待ち合わせて、大迫警視長と座間味くん、語り手の3人が会食をするという趣向は変わらない。
    大迫警視長が語る事案に潜む違和感を、座間味くんの鋭い洞察力で解き明かすというお約束の構成。今回は特に事件性が薄く、日常の謎的な印象。

    各話ごとに登場人物が順調に歳を重ねて、若かった座間味くんも今やお父さんに。息子や娘の受験を経て、最終話で明かされるサプライズな事実。
    ファンなら思わず嬉しくなる展開に、ここで一区切りかと思われるシリーズ新たな展開にも期待。

    大好きなシリーズなので、これからも続いてほしいな〜。

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    2024年07月31日
  • 新しい世界で~座間味くんの推理~

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    座間味くんシリーズの短編集。毎度のことながら座間味くんは視点が・・・。そして今回の最後の短編はいつもの流れとは違って新しい世界ということですかね??
    今後も続いてもらえるといいですね。

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    2024年07月29日
  • 風神館の殺人

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    ネタバレ

    〇 総合評価  ★★★☆☆
    〇 サプライズ ★☆☆☆☆
    〇 熱中度   ★★★☆☆
    〇 インパクト ★☆☆☆☆
    〇 キャラクター★★☆☆☆
    〇 読後感   ★★☆☆☆
     いわゆる「そして誰もいなくなった」タイプのミステリだが、その設定は特殊。フウジンブレードという企業の経営者達3人を、「復讐」として殺害するために集まった10人の男女。1人目の復讐を終えたその後、復讐者の中で連続殺人が発生する。
     「そして誰もいなくなった」タイプのミステリであり、サスペンス感は秀逸。復讐者という立場では味方だが、その中に殺人者が紛れ込んでいる。それを解き明かしていく。
     10人の中で、殺害されたのは「フウジンブレード」の元社員だった一橋創太。この復讐は、一橋の協力なしでは成しえなかった。しかし、今回の復讐の原因となった高効率風力発電機「フウジンWP1」を実際に作った一橋創太を許せない。そう考えた諏訪沙月が一橋を殺害した。
     一橋の後、吉崎と菊野が殺害される。続いて奥山瞳(西山瞳)が殺害される。そして、誰もいなくなったタイプのミステリであるが、登場人物の中で、細かな手掛かりから、論理的な推理が進められる。
     誰なら殺せると思ったか。部屋割りと隣の部屋に音漏れがある危険性から、諏訪沙月は、犯人を江角と推理する。その推理を聞き、亜佳音が、吉崎の「復讐」のために江角を殺害する。亜佳里は拘束される。
     しかし、江角は煙草を吸う。江角が煙草の匂いを気にしていたとすると、犯行には及ばないのではないか。ここから、雨森が推理を進める。
     一橋殺害の容疑者は?一橋を恨むのは、企業としてのフウジンブレードを恨んでいる復讐者ではなく、フウジンWP1の被害者であるはず。フウジンWP1の被害者は、雨森、江角、絵麻、沙月の4人。そして、一橋の死体が発見された後、「犯人捜しの必要はない。」との吉崎の提案に反対したのは、雨森と絵麻。さらに、次の死体が見つかった後、容疑者の中から、一橋殺しを再度洗い直す必要があると主張した江角は犯人でない。こういった、地道な推理、論理展開から、一橋殺害の犯人は沙月だと推理する。
     一橋以外の3人はどうか。殺害された4人は犯人ではなく、容疑者は雨森、絵角、絵麻、沙月、千里、亜佳里の6人。亜佳里に殺害された江角は煙草の推理から除外。江角を殺害し、拘束されている亜佳里は、吉崎と一緒にいたというアリバイがあるし、その際に他の2人も殺害した方がよいという理由もあって、犯人とは思い難い。
     残る4人の中から、沙月と絵麻は、一緒に酒を飲んでいたという理由で消去。雨森は、自らの推理と行動で、裏切り者に仕立てあげた方が自分にとって得となる瞳について裏切り者でないことを証明したことにより、消去法により千里が残る。一橋の死体が見つかったとき、「創太」と口走った千里は、一橋と付き合っていた。3人の殺害は、殺害された一橋の復讐として殺害していた。
     復讐、復讐。このミステリは、復讐に支配されている。復讐者は何でも敵と味方に分けたがる。千里は、沙月を殺害
     最後に残った、雨森、絵麻、千里の3人は、二手に分かれて最後の復讐に向かう。雨森と絵麻にとって、千里は他の仲間の仇、敵になり得る。そして、最後の復讐に向かうシーンで終わる。
     一橋殺害の犯人が沙月であること、一橋殺害の復讐として連続殺人を行った千里はやや論理的には弱いが消去法による推理で解き明かしている。この点は論理的とも言え、この推理合戦が一つの魅力でもある。とは言え、意外性は弱く、亜佳里が江角を殺害する場面等、ご都合主義的展開もある。
     全体を通じ、石持浅海らしい、地味ながら読み応えがあるミステリだが、風神館という館である意味も薄く、本格ミステリ感は薄い。
     ★3程度、55点

    ● 風神館の殺人(メモ)
     「裏切り者は誰なのか、そしてその目的は?互いを信じ、疑え。」
     前代未聞の「復讐計画」と殺人鬼探しの同時進行。惨劇の幕がいま開く。
    ● 登場人物
    ・笛木雅也
     フウジンブレード開発部長
    ・中道武史
     フウジンブレード代表取締役社長
    ・西山和則
     フウジンブレード取締役専務
    ・一橋創太
     復讐者。フウジンブレード元社員
    ・高原絵麻
     復讐者。フウジンWP1の被害者
    ・雨森勇太
     復讐者。フウジンWP1の被害者
    ・江角孝人
     復讐者。フウジンWP1の被害者
    ・諏訪沙月
     復讐者。フウジンWP1の被害者
    ・花田千里
     復讐者。フウジンブレード社員の弟が自殺
    ・菊野時夫
     復讐者。父親の会社がフウジンブレードにより倒産
    ・奥本瞳(西山瞳)
     復讐者。夫がフウジンブレードにより殺される、といっていたが実際は夫である西山を殺害したがっていた。
    ・吉崎修平
     復讐者。消費者団体主宰
    ・福王亜佳音
     復讐者。消費者団体メンバー
     一橋創太 フウジンブレード元社員
    ● メモ
     新規のベンチャー企業、フウジンブレードは、家庭用の高効率風力発電機、「フウジンWP1」を開発、販売。この製品はヒットするが、一方で、低周波音が周辺住民に被害を与えるおそれがあるという噂が流れた。
     「風神館の殺人」は、この「フウジンブレード」に恨みを持つ8人が、社会正義を掲げる怪しげな消費者団体のメンバー2人と、フウジンブレードの経営者ら3人への復讐を計画する…という話である。
     その復讐は、「風神館」というフウジンブレードの保養施設で実行される。
     最初の1人、笛木雅也の殺害には成功するものの、その後、次の殺人の計画を進める前に、風神館というクローズドサークルの中で、復讐者10人の中で、連続殺人が発生する。すなわち、「そして誰もいなくなった」タイプの作品である。
     復讐者となっている10人は、3つのカテゴリに分けられる。まず、フウジンWP1という製品の被害者である4人、高原絵麻は、隣家に設置されたフウジンWP1の低周波音により片頭痛となって、その特殊な能力を失い、香水の調剤師になる夢を絶たれた。
     江角孝人は、受験生の息子がノイローゼとなり自殺、諏訪沙月は流産をし、家庭が崩壊した。雨森は、フウジンWP1の被害者である恋人を、駅のホームで通行人に押され、転落し、列車に轢かれるという事故で失った。
     続いて、フウジンブレードという企業に恨みをもつ4人。花田千里は、フウジンブレードに努めていた弟が、過労のため自殺した。菊野時夫は、フウジンWP1の開発に協力した父の会社が倒産、奥本瞳は、素材メーカーの営業マンだった夫が、顧客のフウジンブレードの無茶な要求に耐えかねて失業。一橋創太は、フウジンWP1を開発した社員だったが、低周波音の健康被害の可能性に気付き、発売延期を進言するも、閑職に追いやられ、退職した。
     最後の2人、吉崎修平と福王亜佳音は企業の横暴から社会を守るために戦うという消費者団体を主宰している。過激な活動をする環境保護団体のような存在であり、これまでも殺人をしていた。2人は社会正義のために殺人をすると性的に興奮するという同じ性癖を持っており、恋人同士でもあった。
     元フウジンブレード社員の一橋の力も借り、笛木殺害に成功する。
     スケジュールの関係で、中道と西山を殺害できるのは、翌々日。今日と明日は、風神館で過ごす必要がある。そんな中で、一橋の死体が発見される。
     一橋を殺害できたのは、風神館にいる9人の内の誰か。犯人捜しをするのか。復讐は継続するのか。問題はあったが、復讐は継続することに決める。誰が、なぜ一橋を殺害したのか。9人は議論をする。その結果、吉崎は、一橋もフウジンブレード側の人間と考えた人物が殺害したと考え、そうであれば復讐の一環であり、中道、西山の殺害の妨害はしないはずであると主張。この考えに多くの者が賛成し、犯人捜しはペンディングとして、復讐を継続することになった。
     吉崎と菊野の死により状況が変わるが、復讐は続ける。しかし、犯人を見つけないと、復讐が妨害される可能性がある。復讐を継続するには、結構までに犯人を見つける必要がある。
     …ここで、奥村瞳の独白で、奥村瞳は、復讐の対象者であるフウジンブレードの専務、西村の妻であることが分かる。他社からフウジンブレードに移り、出世をして家庭を顧みなくなった夫。その夫を殺害するため…と偽り、復讐に参加していた。しかし、今、偽っていたことがばれるとフウジンブレード側のスパイとされ、殺人者とみなされるかもしれない。そんな中、瞳の正体を知っているという謎のメッセージがドアの隙間に挟まれ、菊野の部屋に呼び出される。
     その後、瞳の死体が発見され、運転免許証から、フウジンブレードの専務である西山の妻であることが分かる。瞳がフウジンブレード側のスパイで、夫のライバルになり得る笛木の殺害までは協力し、その後の復讐を妨害するために殺人を行っていて、返り討ちにあった。そういうシナリオのように思われたが、雨森は、瞳が殺人犯であり、返り討ちにあったのであれば、狙われた人物は騒ぐはずであると指摘。そのような騒ぎがない以上、瞳は被害者であり、真犯人は別にいると推理する。
     ここで諏訪沙月は、菊野、吉崎の部屋が江角の部屋の隣であるという間取りから、江角に物音が聞かれることを恐れず殺人ができた人物は…つまり、江角が犯人ではないかとの推理を披露する。瞳も菊野の部屋で殺害されているのも、この推理を裏付ける。
     一定の説得力があるこの推理を聞き、福王は、吉崎の復讐のため江角を殺害する。福王は殺害を止めようとする雨森をも敵とみなし、殺害しようとするが押さえられ、テーブルで後頭部を打つ。即死とはならないが、その後、死亡。
     しかし、この後で、雨森は、江角はタバコを吸い、タバコのにおいがすることを理由に、江角の犯行を否定。真相を推理する。雨森の推理によると、一橋はやはり復讐の一環として殺害されていた。吉崎を殺害したのは諏訪。諏訪はフウジンWP1という欠陥品を開発した一橋も復讐相手と考え、殺害した。ここで論理的な推理が示される。一橋をフウジンWP1の開発者として復讐相手と考える必要があるのは、フウジンブレードという企業に恨みを持つ4人ではなく、フウジンWP1という製品の被害者である雨森、高原、江角、諏訪の4人。このうち、雨森と高原は、吉崎が、「一橋殺害の犯人捜しはやめよう。」という、犯人にとって魅力的な提案に反対していたから犯人ではないと推理。江角も、吉崎、菊野の死体が発見された際は、一橋殺害も洗い直す必要があると主張したが、諏訪は沈黙していた。よって犯人は諏訪と推理。また、吉崎、菊野、瞳の3人は、一橋殺害の復讐として花田千里が殺害したと推理。花田は一橋と付き合っていた。一橋の死体が見つかったとき、花田は、「…創太」と下の名前を呼び捨てで言っていたことも決め手となった。
     一橋殺害の犯人は諏訪、吉崎、菊野、瞳殺害の犯人は花田。その後、花田は、一橋の復讐として諏訪を殺害。残った雨森、高原、花田の3人で復讐を継続する。雨森と高原は中道殺害に、花田は西山殺害に向かう。
     雨森と高原は、少なくとも中道と西山を殺害するまでは花田は味方とみなしている。一橋に関する立ち位置でも味方。しかし、吉崎、菊野、瞳に関する立ち位置では敵。雨森は、復讐が終わった後、花田を敵か味方か考え、敵と考えれば…証拠隠滅のために風神館に火を放つ。雨森と高原は、例えば、江角と諏訪が中道を殺害し、風神館に戻って花田に始末される。そういうストーリーを描き、雨森と高原は生き延びる。そういう道はないかと考えている。
     中道殺害に向かいながら、雨森と高原は、たった一人の絶対的な味方として、「大丈夫。成功するよ。」というセリフを言い、物語は終わる。

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    2024年07月19日
  • トラップ・ハウス

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    大学卒業旅行としてトレーラーハウスでの1泊旅行を計画していた男女9人。だが、到着してトレーラーハウスのドアを閉めた瞬間から、そこは脱出不可能の密室と化した。
    混乱の中1名が命を落とし、怪我人も続出する中、生きてここから出られるのか。そして、罠を仕掛けたのはいったい誰なのか?


    大量の罠が仕掛けられたトレーラーハウスという密室に閉じ込められた男女9人を描くクローズドサークルミステリです。
    石持浅海さんの、「デビュー10周年記念作品」だそう。

    場所の移動がない中、限られた情報で犯人と真相を推理していくという、石持浅海さんらしいミステリ。
    仲のいい友人たちとの楽しい卒業旅行、からの悪意に満ちた密室ミステリという落差がぞわっとします。

    犯行動機や、登場人物たちの行動はやや突飛というか、普通そんなことする? とか常識的にまずそこ調べるのでは? みたいなひっかかりが所々あるのが少し残念。

    ただ、トレーラーハウスって馴染みが無さ過ぎて、そんな人数が入っても余裕があるものか、狭そうだなあと狭所恐怖症の自分にはそれが気になってあまり内容が頭に入ってこなかった気もします。

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    2024年06月22日
  • 君が護りたい人は

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    碓氷シリーズ5。やっぱりこの主人公は壊れてるな。助ける事も出来るのに、どうなるかが気になるんだろうな。

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    2024年06月02日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    宅飲みミステリーらしいです。
    読んでいると飲めないけど飲みたくなってくる酒と肴。
    うらやましい。
    登場人物の中で性別を最後まで勘違いしていて驚いた!

    内容としては、前回読んだ『殺し屋』シリーズが好きかなぁ。

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    2024年05月26日
  • 風神館の殺人

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    閉鎖空間での殺人事件という設定は古来より多い。
    ”閉鎖”になる状況も気象状況から天変地異、ゾンビなんて変わり種もある。
    この作品はそこがちょっと変わっていて、ターゲット(3人)の殺人を企む(そして既に1人殺した)グループというところだろう。残り2人のターゲットを殺す計画を練ってる中で起きた殺人で、当然通報も館から出ていくことも出来ない…。

    凝った設定は面白いが、そこからが論理のパズルが精緻ではあるけど、動機も無理やりだし、そこにたどり着く推理も、理屈に理屈を都合よく重ねてる感があって、読んでて飽きてくる。
    初期に傑作が多い作者だけに期待が大きすぎたのかもしれない。

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    2024年05月23日
  • Rのつく月には気をつけよう

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    些細なごはんの話が飛躍して人の隠し事を暴いていくというのはなかなかおもろい。
    事件が終わった後で考察するので、果たしてそれが真相なのかわからずモヤモヤする部分もあった。
    たかがごはんのミステリーと思っていたら、意外と壮大な話だったりもした。

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    2024年05月17日
  • 殺し屋、やってます。

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    各章で同様の説明が入るので、イッキ読みするにはくどいかも、、
    ビーフジャーキーをつまみに缶ビールを飲みたくなる

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    2024年05月12日
  • 女と男、そして殺し屋

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    ネタバレ

    【収録作品】遠くで殺して/ペアルック/父の形見/二人の標的/女と男、そして殺し屋

    殺し屋シリーズ第3作。
    それぞれ仲間のいる、二人の殺し屋の「仕事」が交互に描かれる。二人とも、依頼主や依頼理由は聞かずに仕事を請け負い、実行する。実行に必要な事情だけは独自に調べるが。

    「遠くで殺して」表の顔は経営コンサルタントの富澤允。依頼につけられた条件が気になる。
    「ペアルック」表の顔は通販業者の鴻池知栄。標的とその親友がよく似ており、ペアルックでいることが気になる。
    「父の形見」経営コンサルタントとしての富澤允が登場。語り手はその顧客。
    「二人の標的」鴻池知栄の仕事。二人の配信者のうちどらかを殺してほしいという依頼。知栄は、どちらを殺すか決めるため、調査する。
    「女と男、そして殺し屋」二つの依頼。一つ目は鴻池知栄に。二月十二日まで、二つ目は富澤允に。二月十二日以降なるべく早くという条件がついていた。

    ビジネスライクで物語としては面白い。

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    2024年04月18日
  • 彼女が追ってくる

    匿名

    購入済み

    題名からホラーなのかと思いましたが
    ミステリー謎解きでした。
    色んな人達が意見を出し合い犯人を探そうとするけれど、なかなか辿り着けるない。

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    2024年04月16日
  • 君の望む死に方

    Posted by ブクログ

    石持浅海の長篇ミステリ作品『君の望む死に方』を読みました。
    『殺し屋、やってます。』に続き、石持浅海の作品です。

    -----story-------------
    私は君に殺されることにしたよ しかも殺人犯にはしない──。
    死を告知された男が選んだ自らの最期。
    周到な計画は、一人の女性の出現によって齟齬(そご)をきたしはじめた 膵臓ガンで余命6ヶ月──
    〈生きているうちにしか出来ないことは何か〉
    死を告知されたソル電機の創業社長日向貞則(ひなたさだのり)は社員の梶間晴征に、自分を殺させる最期を選んだ。彼には自分を殺す動機がある。
    殺人を遂行させた後、殺人犯とさせない形で──。
    幹部候補を対象にした、保養所での“お見合い研修”に梶間以下、4人の若手社員を招集。
    日向の思惑通り、舞台と仕掛けは調(ととの)った。
    あとは、梶間が動いてくれるのを待つだけだった。
    だが、ゲストとして招いた一人の女性の出現が、「計画」に微妙な齟齬(そご)をきたしはじめた……。
    -----------------------

    2008年(平成20年)に刊行された碓氷優佳を探偵役とする碓氷優佳シリーズの第2作です… 石持浅海の「倒叙三部作」の2作目にもあたる作品、、、

    2008年(平成20年)に松下奈緒の主演でWOWOWでテレビドラマ化されているようですね。

     ■序章
     ■第一章 保養所
     ■第二章 研修
     ■第三章 懇親会
     ■第四章 対話
     ■終章
     ■解説 再読してなお面白い、一級品のミステリー 大倉崇裕

    余命6カ月?ガン告知を受けたソル電機社長の日向貞則は、社員の梶間晴征に、自分を殺させる最期を選んだ……日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ、、、

    梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向……彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の恐るべき推理が、計画を狂わせ始めた……。

    膵臓ガンで余命6ヶ月と宣告されたソル電機の創業社長・日向貞則が「生きてるうちにしかできないことは何か」と考え、社員の梶間晴征に、殺人犯にはさせない方法で、自分を殺させるために、幹部候補を対象にした研修を設け、花瓶、アイスピック、クレセント錠、酒瓶などさまざまな凶器も用意……彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の推理が、計画を狂わせ始める、、、

    事件が起こる前の段階でのキャラクターたちの心理描写や行動が丁寧に描かれており、倒叙の醍醐味を堪能できるし、物語の構成とか展開が独特でとても印象深かったのですが……登場人物の言動にやや不自然さを感じて共感しにくい部分があったり、結末が読者に委ねられている部分が、ちょーっとだけ物足りなかったですねー 独特のプロットは佳いんですけどね。

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    2024年04月13日
  • 彼女が追ってくる

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    第3弾かな。

    形式的にはシリーズ踏襲してて、経緯が面白いのは確かにあった。
    前作でも「余韻が楽しかった」と思ったけど、今回も余韻を楽しめせてくれる終わり方だった。余韻の為に読んだまであったりして。

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    2024年04月07日