石持浅海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて読んでみた。プラス表紙のデザインがかっこよかったから。短編集。
なんとなくホラーっぽいのが読みたい方にオススメ。
[印象に残った短編]
転校
めちゃ気持ち悪くなった、吐きそうになった…
心中少女
これから死のうしている女2人が心中しようとする場所に既にある女性の死体があるのを発見する。そして推理し始める。
黒い方程式
ゴキブリを退治しようとしただけなのに、まさかの展開。いまのコロナ禍でタイムリー。
三階に止まる
こんなマンション、家賃が安くても絶対に住みたくない…!気味が悪いなと思った。終わり方は個人的には面白かったです。 -
Posted by ブクログ
ー狂気の内側は平静なのかもしれないー
そう思わせる本だった。
裏表紙のあらすじに目を通せば、読み始める前から三人の人間を殺すことが目的とた物語ということが分かる。だが、主人公が、彼らが何者なのか、何故殺さなければならないのか、そういった情報は謎のまま、物語が進むにつれ徐々に開示されてゆく。通常のミステリーであれば少しずつ謎が解け情報が露わにになるのに対し、主人公が情報を知っているにも関わらず違和感なく情報が小出しにされてゆく展開が非常に面白かった。
主人公を常人として読み始めるものの、読み進めるにつれて主人公自体が狂人なのか読者に疑問を抱かせるのも斬新。
ハッピーエンドではなく読者に違和感 -
Posted by ブクログ
2年前に読んだ本の続巻。
前作は基本パターンの上に色々なバリエーションで読ませる話だったが、今回も出だしは同じ感じ。
と思っていたら、あらら、同業者が出てきちゃった。
こっちは、依頼を受ける受けないの判断が3日以内、受けると決めたら実行が2週間以内で@650万円。向こうは1週間の1ヶ月で@550万円。
どうなることかと思ったが、向こうも全く同じテイストの殺し屋なので、話の流れはあまり変わらず。
前作の感想に『サクサク読めて飽きはしなかったのだが、一方で意外性とかしてやられた感は薄かった。ちょっと理詰めすぎて面白みに欠けるという印象』と書いたが、今回もなんか面倒くさい筋書きと言うかちょっと強引な -
Posted by ブクログ
ある企業への復讐の為に、今は使われていない会社の保養所「風神館」に集まった10人の男女。
何の説明もなく、一人目の復讐を成し遂げたシーンから始まるのも衝撃的。
一人目を計画通り殺せたことから、結束感が強まったと思えた10人だったが、翌朝、そのうちの一人が殺される。
9人となったメンバーは企業への復讐を続けるべきか、犯人探しをするべきか、議論になる。
しかし、その後も次々と起こるクローズドサークル内での殺人。
果たして、仲間と思っていた人間の誰が犯人なのか?
殺人シーン自体シンプルで、会話を中心とした心理戦なのが、やはり石持浅海ならでは。
碓氷優佳シリーズではないが、探偵役となる雨宮の存在がラス -
Posted by ブクログ
すれ違う殺害と愛情と… 秀才達の巧みな駆け引き、緊張感が強烈! 傑作倒叙ミステリー #君が護りたい人は
友人から殺人の意思を聞いたしまった主人公。キャンプ場に集まった仲間たちは楽しい時間を過ごすが、意思を知っている主人公は魂がすり減る舞台でしかなかった。友人は殺害するための作戦を脈々と進めていくが、碓氷優佳の洞察力によって想定外の流れに… 人気倒叙ミステリー、碓氷優佳シリーズの第6弾。
殺害実行の闘争シーンがお見事!
本シリーズの見所ですよね~ どうなるどうなるっていう緊張感でしびれました。読む手がとまりませんでした。しかし主人公はさぞ大変だったろうなぁ~、自分なら仮病でも使ってキャンプに